自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

大笹牧場。

2010年07月19日 14時33分35秒 | 奥日光ツアー2010
ずぶ濡れで標高1450mの霧降高原をなんとか越える。

峠を越えると、突然路面がドライに!

さすが霧降というだけのことはある…。

さあここから西へ、山岳コースへといくつもりでしたが、
こんな天気じゃあねぇ。

選択肢は3つ。
ふたたび霧降を越えて日光へもどる。
予定通り西へ向かい、群馬県の高崎方面へ。
北に向かい、那須へ。

…思案中。

登っております!

2010年07月19日 13時33分40秒 | 奥日光ツアー2010
霧降高原を登っております。
ここは3年まえに、自転車ふたり旅の第一弾(東北編)で通った
懐かしい道。
内田朝陽くんが死ぬ思いで登ってたっけ。


で。
走りはじめて6キロ程のところで、
なんと豪雨来襲!
雨宿りするところなど無いので、
木の下に避難中。
天気予報は晴れだったのに…。

でも、ずぶ濡れのおかげで
もう怖いものなし!?

夏休み。

2010年07月18日 21時00分30秒 | 自転車
結局、今日の朝まで仕事が片付かず、奥日光行きは断念。
昼起きて、おとなしく鎌倉往復に出かける。

帰り道、横浜では花火大会。通り掛かった六郷神社では盆踊り大会。
ああそうか、夏休みなのだと気付いた。

夏休みの待ち遠しさが懐かしくなって、
ちょいと盆踊りを眺めに入る。
親にワタアメ買ってもらった子の誇らしく。



私、夏休みには果たせなかった夢があって、
それは何かというと、
終業式にもらう通知表を親に見てもらうこと。
うちの親は学校の成績に無関心で、
まったく見向きもしないから、
休み明けにはいつも自分で判を捺して先生に提出した。

いつも「見せろ」と言われてるのび太くんが
羨ましかったっけ。


盆踊りを眺めながら、そんなことを思い出す。



さあ、明日こそは奥日光リベンジ!

なんとまあ!

2010年07月17日 13時38分17秒 | 自転車
今日は「世界の街道をゆく」メキシコ編の本編集にお邪魔。
広尾にあるオシャレなスタジオで、
この番組独特の編集をお勉強。

で、ここで困った宣告を受ける。

「秋の特番やってもらいたいんだ。NHK総合で85分。スタジオ収録は9月27日」

……!!
9月27日!?

グランフォンド八ヶ岳の次の日じゃん!

スタジオ収録の前日というのは、スタッフ全員徹夜作業になるほど大変な時期。


よりによって、そこまでピンポイント爆撃しなくても…ねぇ。


しかし。
もっぴーやイノッチを誘っておいて、
言い出しっぺが行かない訳にゃあいかない。
「25、26日に休みをいただければ、その仕事お請けします」
と、あり得ない要求をしてみた。


なんとこの要望、すんなりOK。
言ってみるもんだ。
VIP待遇だなコリャ。
まず、こんなムチャは通らない世界のはずなんだけど。
愛されてるなあ、と思った。


てなわけで、グランフォンド八ヶ岳、出場確保!!


120キロコース以外にも、中距離、短距離、グルメコースなどもありますので、
みなさんもぜひ。
ロードバイクじゃない人もたくさんいるんじゃないかなあ。



さて、明日は1日休みがとれそうなので、
奥日光ツーリングに行ってきます。
最大の難関は「早起き」だな…

党をあげて参加します。

2010年07月15日 18時36分32秒 | 自転車
9月下旬開催の「グランフォンド八ヶ岳」に参加決定~!

もっぴー、イノッチ、そしてマサも、
参加のためにスケジュールを押さえた模様。

しかも私ともっぴーは、2日前から現地入りして走りまくる予定☆


宿も仮押さえ済み。
もっぴーは新兵器投入するつもりらしいが、果たして。

やばい、体をもとに戻さないと!

はやおき。

2010年07月15日 06時21分37秒 | 自転車
帰国して、少しは休めるのかとおもったら、
Dくん育成プロジェクトは着々と進行中。
今日の朝から編集への打合せ&その他打合せ3件…。

仕方ないから、早起きして都内を走る。


やってきたのはお台場。
いやはや体が重い!
疲れもありますが、なんだか体幹筋が減っちゃった気分。
往復30キロが遠く感じた…。

撮影終了。

2010年07月12日 08時53分07秒 | おしごと日記
14日間にわたるアメリカ東海岸の撮影が終わりました。
炎天下の走行距離は4500キロ。
相変わらず撮影は多大な体力を消耗しましたが、
これだけ走れば大陸横断ができたねと、みんな大笑いしてくれました。
感謝。

写真は左から、
カメラマンの安良夫おんちゃん、技術マネージャーのホリー、
そして「こんなに大変な撮影は初めてだけど、最高だった」と言ってくれた
コーディネーターのポール。
私の思いつきを、形にしようとしてくれて、
実際に素晴らしい映像と写真を記録してくれたプロフェッショナル達。
今回のチーム解散が、
ここまで名残惜しい気分になるとは思っていませんでした。


さあ、明日は帰国。
リッチモンドからメキシコ経由で帰るため、
日本着は2日後。
帰ったら…ツーリングするぞ~~!
時差ボケのお陰で、夜間走行もバッチリ!?

日本食とおまじない。

2010年07月11日 12時29分09秒 | おしごと日記
カメラマンのおじさん達は、
世界中を旅し続けて来たせいなのか、年のせいか、
すぐに日本食を恋しがる。

私は、その国に行ったら土地のものだけを食べていたい方ですが、
おじさん達の我がままには付き合うことにしています。


で、行ったのは、リッチモンド市内の「舞」という日本食店。
いつも通り、みんなでがんばって英語で注文。
コーディネーターに頼り切らないのが良いところ。

ロケの武勇伝から海外日本食事情まで、楽しい会話をしながら、
寿司、天ぷら、カツ丼、みそ汁、と順調に平らげた帰りしな、
店員さんがやってきて、こう言いました。
「ありがとうございました」

みんな目が点。
店員さんは、日本人だった。

「あの人日本人かなあ」
「ぜったい違うよ、どうせ中国人のなんちゃってだよ」
「味はまあまあだな、60点」
といった会話全般、ぜんぶ聞いてたんだろうなあ。
「ああ恐い恐い」と笑って食事を終えました。


さあ、撮影はあと1日。
ホテルに帰ると、もっぴーからツーリング報告&仕事成功のおまじないが届いていました。

『ボーロン・ボロン。ボーロン・ボロン』

嬉しいもんです。底抜けにね。

12日目の景色。

2010年07月10日 10時09分15秒 | おしごと日記
みなさま、こちらが「ディレクター席」からの眺めでございます。

撮影・移動はフォードのバン(11人乗り・白色)で行っています。
私は運転席の後ろに陣取り、全てのスタッフに指令が出せるようにスタンバイ。
その席からの眺めがこれです。

…前方に見えるのは、
ドライバーである中(なか)さん(NY在住・35歳)の頭のみ。
肝心な風景は、イスや機材に塞がれてほとんど見えません。
従って、私の旅の友は自然とこの「中さんの頭」になるわけです。


中さんの頭を眺めていると、色んなことが思い浮かびます。
もしも事故った時に、衝撃で中さんの頭をつかんじゃったら滑るかなあ、とか。
普段は思い浮かばないことが浮かぶので、割とこの景色は楽しめます。


さらにいえば、この車と中さんのドライビング・テクニックのお陰で
ハプニングの連続です。
広~い駐車場で車をバックさせたら、
その1000台は停められそうな駐車場にただ1つだけ置かれていた岩にぶつかったり。
このバンが怪しい車に見えたらしく、突然パトカー5台に囲まれて取り調べを受けたり。
(さらにこのとき、私一人が身体的特徴などまでメモされた。「目の色は…ライトブラウン、耳は…大きい、髪型は…ナチュラル」という具合)


撮影にはまったく役に立たないことばかりですが、
気の優しい中さんが真剣に運転しているのがまたおかしくて、
車中は笑いが絶えません。


さて、もっぴーから鯖街道報告が届きました。
これから5時間以内にはチャリン党ブログにアップしますので、
ご覧下さいませ☆

あと3日。

2010年07月09日 12時28分08秒 | おしごと日記
撮影も残すところあと3日。
これまでに3000キロ近い距離を走り、
10000枚を超える写真を撮りました。

気温39度の炎天下で、顔と腕の皮は2度むけて、
サングラス焼けがくっきりと出来ました。


ニューヨークから離れて行くほど、
心に残る出会いが増えていきました。
小さな出会いから大きな出会いまで、
それぞれ2分間に凝縮しなければいけないのが大変そうです。

この仕事、ベテランしかできなかった理由が
だんだんと分かって来ました。
日本に帰ってからの編集で
恐ろしく苦労しそうな予感がします。

カズ、すまん。

2010年07月07日 14時12分24秒 | 自転車
そういえば。
会社の後輩であるカズからもらった餞別「泥棒短パン」の
その後をご報告してませんでした。

どうなのでしょう。
ただの部屋着にしか見えなくもありません。
私が持っている服の中では、この白Tシャツしか
合う物がありませんでした。
Tシャツが割とパリッとしているので、実物は意外に悪くないんすよ…

でも、さらに困ったことに、靴がまったく似合わない。
ロケに履いて来たエナメルのパープル・スニーカーではちょいと苦しい。
たぶん、このパンツに似合うのは
雪駄くらいなんじゃないかなあ。

というわけで、カズ。ごめん。
ホテルの中でしか履いてないわあ。
帰国したら、白い鼻緒の雪駄を買うことにするよ。。

7月4日。

2010年07月06日 15時12分13秒 | おしごと日記
独立記念日。
アメリカ中が沸き立っていたんだと思う。
通りかかったとある小さな村で、偉大な喜びを見た。

村の真ん中にある公園に町中の人が集まって、
まさに手作りの独立記念祭が行われていた。
子どもたちは愛車(自転車や乳母車)をせいいっぱいに飾り付けて集まり、
デコレーション大会。
勝ったからといって何が貰える訳ではないのに、
一番になった子どもは大はしゃぎだ。
そして村人全員で行う徒競走。
たった30mくらいのコースを、子どもから大人まで
全力疾走する。
コースをかこんだ人々の声援で公園は大フィーバー。
順位など関係なく、家族の健闘を讃えあう姿は輝いて見えた。

何の工夫も演出もないお祭りが、
これほど喜びのエネルギーに満ちているのが嬉しくて仕方なかった。


家族や近所の人同士で建国を祝いあい、
勝ち得た自由を噛み締め、
明日への活力を体いっぱいに吸い込んで帰って行く。
アメリカの底力を見た気分だった。

技術マネージャー。

2010年07月04日 16時08分45秒 | おしごと日記
技術マネージャーの堀越(ホリー)は、
映像系の専門学校を出て4年目の、うら若い女性である。
といっても、10キロ以上あるカメラグッズが入ったバッグと
これまた10キロ以上ある三脚を一日中持ち運んでいても、
一度も「疲れた」などと言った事がないタフ・ガールだ。

おっさんたちに囲まれてさぞかし苦労が絶えないことと想像するが、
ホリーの顔からは何一つ知ることができない仕組みになっている。
恐ろしいほどに、ポーカーフェイスなのである。
自分から話すことはまず無い。
おっさん達が飛ばすジョークに、「ふふ」と言ってにっこり微笑むだけなのである。


しかし、今回のような長期のロケでは、
この「話さない」ということが非情に有効だ。
延々と行動を共にする人に、のべつ幕なく喋られると、
余計な体力を消耗してグループ内の空気が悪くなる。
なので、このおっさんチームからは、非情に可愛がられているようである。


ところが、ただ大人しいだけではなかった。


何も言わないから気付かれていないと思っていたが、
1、日焼けのために私の顔の皮が剥け始めたことを観察済
2、そのために私が日焼け止めを塗るようになったことを匂いで察知済
3、私が食べ物を口に入れる前に必ず香りを嗅ぐことを観察済
4、私が異常なほど蚊に刺されやすいことを観察済
5、私がおしゃべりなアメリカ人と5分以上応対すると頭痛を起こすことを観察済


人を甘く見ては行けない。
これらのことは、私は誰にも話していないのに、完璧に偵察されていたのだ。

黙っている人ほど、観察力や思考力に長けているのかも知れない、
ホリーを見て、そう考えさせられた。

海でのできごと。

2010年07月03日 14時29分30秒 | おしごと日記
とある町で、海に出ることになりました。
漁師たちの朝は早く、5時には出航し、
魚群をさがしに大西洋へと繰り出します。

この漁師たち、まことにカッコいい。
感情がむき出しで、一見恐そうだけど、
こういう人達こそ、ウソがないので安心して付き合うことができる。
ただのジャマ者でしかないはずの我々に、いろいろ教えようとしてくれるし、
ライバル漁船が現れると、「あいつらにゃあ負けねえ!」と船上が燃え上がり、
私が何か褒めると、照れくさそうに笑いながら、そそくさと仕事に戻って行く。

ああ、大自然と生きる男たちだなあ、と嬉しくなった。
命がけの場所では、ウソや隠し事をしているヒマはないのでしょう。


9月放送の「アメリカ建国の道篇」は計23本放送予定。
その中に、たぶん彼らも登場するでしょう。
釣果のほどは、そちらをお楽しみに。


さて、船に乗った我々。
外海に出ると転覆するかと思う程のものすごい揺れで、
30分後には私と技術マネージャーの堀越はすっかり「役立たず」状態。
私は暴れる胃を鎮めるために「瞑想」に入り、
堀越は5度、大海原の小魚たちにエサをまいた。

驚異的だったのは、安良夫さん。
相変わらず「ハッハッハー!」と笑いながら
パシャパシャ写真を撮っている。
私が霞む目をうっすら開けながら
「…あの人、天才と言うより、変人だ…」
と言うと、
堀越は6度目のエサまきに走り出し、
漁師の一人は私に水を差し出してくれた。
飲み物がほしいと言ったように聞こえたらしい。
私は断るのが申し訳なく、暴れる胃袋に水を流し込んだ。