六月六日 午前七時半、宿を立ち、夷港で小舟を雇い、水夫四人に漕がせて鷲崎へ向かう。付近の海底を調査するためである。鷲崎の十一屋旅館に泊まる。
再び役所に勤めるようになった私は、新しい科学調査に派遣された。この小舟旅行は、Sという小さな島に滞在していた間の出来事であるが、----
内村鑑三の著した本を読んでいる。なかなか読み進まぬので困っているが、気になる文があった。夷港。これは"えびすみなと"とルビがふってある。そして鷲崎。地元では"わっさき"と呼んでいる佐渡北端近くの漁村。何よりも確信に至らせるのは、Sという小さな島に..。ということはSadoしかない。実は本の巻末に注があって、佐渡と記してもある。
彼が佐渡に来ていたのか..。初めて知る事実に心が少し躍り、読むに手間のかかる本に嫌気がさしかかっていたところであったが眠気を覚まさせられる。
自分はキリスト教徒ではないが、気が向くと借りてきたこの本をじわじわと読み進んできた。今のところさしたる感動があったわけではないが、内村氏の人柄がしのばれる内容に、実は引きずり込まれてずるずると来ている。
さて、十一屋旅館。本当にあるのかどうか。兄のような従兄弟に電話をして確認してみた。旅館ではないが十一屋は集落にあるという。
内村鑑三語録
http://uchimurakorea.hp.infoseek.co.jp/uchimura/goroku/goroku.htm
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写真撮影:2006.09.25
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2006年 地理の部屋と佐渡島 yokoso_362
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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内村鑑三著 「余は如何にして基督教徒となりしか」は日本人が読むべき名著?(あまり自信はないのですが)に入っており、私もマークしていた本です。
偶然ですが、先週同じ著者の「代表的日本人」という本を読み終えました。
近々にアップする予定です。
偶然ですね!
良い休日をお過ごし下さい。
昔々バプテスト系の学校に行きましたが、クリスチャンにはなりませんでした。
家が浄土宗だから・・・深く考えずにこの歳になりました。
ちょうど、ルーテル教会のことバプテスト教会についていまごろになって辞書を引いてみて頁に編集したところでした・・・
恥ずかしながら内村鑑三と言う人物を初めて知りました。
と同時にもっと知りたく成りました。
教えていただいたリンクページにあった
この詩が気に入りました。。
http://uchimurakorea.hp.infoseek.co.jp/uchimura/goroku/190405_christianity_and_christian.htm
...全ての教で言えそうですね。
最近の私ですが老子(道教)の解説本を読んでます、hihi。
※hihiはモールス通信で使う「笑い」の意味で
ネットの(笑)と同じです。
よく分かりません、
ジックリと時間を掛けて読む価値がありそうですね。
>偶然ですが、先週同じ著者の
「代表的日本人」という本を
読み終えました。
なんとまぁ..(笑)
ですが、偶然というより、
影響されているからでしょう..。
書評を参考にしていますもの.。
記事楽しみにしています。
現在手元にあるものには載って
いませんでした。
当方は全然わかりません。
ルーテル教会とかバプテスト教会とかは..。
ただ、文中には出ていました。
また勉強にうかがいます。
なお、当方の実家は真言宗でした。
>最近の私ですが老子(道教)の解説本を
読んでます、hihi。
当方も手元に荘子があります。
風の良寛を読んだせいで急遽購入。
時折思いついたかのように読んだりし
ています。
さて、内村鑑三さんについてですが、
当方も深くは知らん人物です。
ですが、藤原正彦さんの著書の中で、
学生に読ませる本の一つなのだそうです。
今は、そこで紹介されている本を探し、
読んでみようかと..。
hihiは良いですねぇ..。
また使わせてもらいます。
今読んでいるのが、単行本ではなく、
全集のようなものでして、字が小さ
くて困っています。
老眼の域へと入ってこの方、しだいに
進行しているなぁと感じています。
ですからなおのこと時間が..。
じっくりには色々な背景を持ってして
でした。
>ですが、藤原正彦さんの著書の中で、
>学生に読ませる本の一つなのだそうです。
いやぁ~、またまた偶然です。
藤原正彦さんと言えば私は先週から藤原さんの
「国家の品格」と言う本を探していたところでした。
http://book.shinchosha.co.jp/wadainohon/610141-6/index.html
...びっくりです。
>当方も手元に荘子があります。
私も次は荘子の考えにも触れてみたいと思います。
こう言う昔の人達の考えを読みながら、
自分の過去を振り返ってみると
「あの時の事は~なるほど!」って
納得できてしまったり...。
まだまだ勉強です。
『国家の品格』。良いですよね。
今日の日本人が何か忘れているようなことを
うまくついています。
最近、政治家先生のコメントが少しこの本の
受け売りがあるのではないかと思う節があり
ます。そのくらい、影響されます。
私なんかは、おかげで
新渡戸稲造の『武士道』
山岡鉄舟の『武士道』
と、武士道シリーズを読むことになりました。
心地よい一時を過ごしましたよ..。
なお、荘子ですが、これまたいいですねぇ。
論語も好きなので、孔孟の有為が良いか、
老荘の無為がよいのか..、なんて浅見しか
できない私ですが、考えてしまいます。