六月六日 午前七時半、宿を立ち、夷港で小舟を雇い、水夫四人に漕がせて鷲崎へ向かう。付近の海底を調査するためである。鷲崎の十一屋旅館に泊まる。
再び役所に勤めるようになった私は、新しい科学調査に派遣された。この小舟旅行は、Sという小さな島に滞在していた間の出来事であるが、----
内村鑑三の著した本を読んでいる。なかなか読み進まぬので困っているが、気になる文があった。夷港。これは"えび . . . 本文を読む
国道17号を長岡から東京方面へと向かうと、魚沼市堀之内を過ぎたあたりで見えてくる。威風堂々としたその姿から居並ぶ両山の標高はさぞかし高いのであろうと思うが、共に1000mに満たず、下権現堂山(左側のピーク)が896m、上権現堂山(右側)が998mである。
だが、山の高低で魅力を語る拙速は避けたい。両山を紹介しているサイトを探したが、なかなか魅力的な山であった。チャンスがあったら..。もち . . . 本文を読む
両津の地形図を見ると街の郊外、梅津川流域に発電所の記号がある。それは梅津川上流に小さなダムを造り、水路を築いて作られた水力発電所を示している。子供の頃からあるので歴史は古い。
佐渡にも火力発電所はあるので、現在主力はそちらに移っているのは明白であるが、旧両津市民にとって発電所と言えばその火力発電所を指すだけではない。幼い頃のドンデン登山などのおり、一行は必ずこの前を通った。幼い頃の風景と . . . 本文を読む
一昨日の夜届いたばかり。ジーガムシリーズの一つ。これがFIC-304である。BCLブームの頃は「ハロージーガム」というラジオ番組もあったくらいである。三菱は三菱なりにBCLブームに乗り遅れまいと言う意欲があったのだ。
兄弟機にJP-505やFIC-404がある。ジーガムの名が付く機種は他にもあるが、BCL用と考えるとこの三台であろう。いずれも他社のものとは全く異質なデザインセンスの下に作 . . . 本文を読む
馬場を後にしてドンデン山へと向かう道をたどる。目的地はアオネバ峠へと向かう登山道入口である(2006年8月14日撮影)。 実家から車で行けばさほど時間を要しない位置にあるが、道々目に入る動植物や風景が足を止めさせる。カラスアゲハやカタツムリ、名もわからぬ草花、小鳥、トンボや蝶。山の風景も良い。許されたわずかな滞在期間。むさぼるように故郷の風景を目に焼き付ける。良いものである。故郷は良いものである . . . 本文を読む
今年8月。お盆の頃の大佐渡(山脈)である。谷あいの田は梅津川扇状地。扇状地は川の流れが急傾斜地から緩傾斜地へと出る場所で形成される。この梅津川扇状地は台地化した上位面と、解析(平坦面を侵食すること)の進んだ現在の面がある。つまり、上下二段なのである。いずれも豊かな水田を抱いている。
画面はその梅津川の上流域方向を望んだものである。私はこの様な風景が好きである。幾重にも重なった山々のシル . . . 本文を読む
秋分を過ぎ、いよいよ秋本番へと向かう頃になった。現在の気温の変化。一日の最低気温が13~16℃あたり。日中の最高気温がそのプラス10℃前後である。もちろん新潟でのことだ。
私は、今頃の気候が最も好きだ。一日の最高気温が25℃程度、最低気温が15℃前後。足して2で割った数字が15~20というあたりである。
皆さんも天気予報なんかで時折気にしてみていただきたい。一日の最高気温と最低気温 . . . 本文を読む
新潟県の中山間部でも稲刈りは順調に進んでいる。ここしばらくは秋晴れの稲刈り日和に恵まれた。自宅周辺ではすっかり稲刈りは最終盤となり、残っている田もわずかになった。一方、山間部は今が盛期をやや過ぎたあたりのようだ。
さて、今回は珍しい田の風景を紹介している。昨年半蔵金の黒米を紹介したことがあるが、今回は入広瀬のものである。
半蔵金でも今年の作付を確認しているが、入広瀬でも作っていたことは . . . 本文を読む
朝から秋晴れの日差しが眩しい。そんな今日、年休を取った。本来であれば勤務があるのだが、思い切ってのことである。
年休は勤める者各人に一定日数確保されているはずだが、個人的には毎年膨大な日数(あるいは時数)を未消化できている。権利はあるが行使はしなかったと言うことである。それどころか、休日返上が恒常化しているのが実態だ。結局こうなってしまうのは私だけではないであろう。
たいがいの人 . . . 本文を読む
梅津川は大佐渡山脈を源流とする。流路延長は長くはない。山間部から一挙に流れ出るので極めて水のきれいな川である。(流域の採石場から濁り水が出ない時などは)
さて、この川は真夏の渇水期となると、下流域には水の流れが絶え絶えとなる。そんな時、てんてんとできる水溜まりに鮎が大群となって群れている。以前は幼い子供を連れて川遊びをしに連れて来たものである。
佐渡の鮎は天然遡上が基本で、川の規模の . . . 本文を読む
佐渡市馬場という集落がある。梅津川扇状地の比較的奥にある集落である。馬場と書いて「ばんば」と読む。陽が傾き始めようとしている頃合いに撮影したが、何気ない風景をJtrimでシルクスクリーン加工して見た。silk-01がPhoto-01というように、同じ番号で対比できるようにしてある。
silk-01
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沢崎鼻は風景の良いところで、ついつい撮影枚数も増えてしまう。近くからの撮影も良いが、段丘を登る坂道から振り返ってみるのも良い。今回もきっとさわやかな風が見ている皆さんに届くと信じ、後編を送りたい。
Photo-01
Photo-02
&nb . . . 本文を読む
予告していた沢崎鼻灯台と、その付近の写真を紹介する。気の向くままシャッターを押している管理人の目線に、同化してご覧いただきたい。きっとさわやかな風が見ている皆さんに届くものと...(笑)。
Photo-01
Photo-02(偏形樹)
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半島先端の岬は沢崎鼻という。佐渡にはいくつもの岬があるが、数ある岬の中でもお気に入りの一つである。佐渡の南部と言うこともあって、小木半島全体に温暖なイメージを持つが、冬のここは別物である。北西季節風が直接あたり、厳冬期は強い風と荒波にもまれる厳しい風景となる。風に煽られ撮影も厳しくなる沢崎鼻。冬枯れの草地と岩礁地帯の黒。そして鉛色の空と海。質素な色合いが別の意味で訪れるものを魅了する。その厳 . . . 本文を読む
9月16日、収穫の時期を迎えた週末の田である。今年最後の賑わいを見せている。思えば田に人の姿が集まるのは田植えの時期と、この稲刈りの時期だけである。田植えの時期は田植機が、そして稲刈りの時期にはコンバインが。のどかな中にも先を急ぎ、抜きつ抜かれつする。
風景だけではつかめぬが、風景の中にいる農家の皆さんはみなそれぞれ農家としては異なる経営体である。ある家は、農業収入に依存している専業的な . . . 本文を読む