尖閣湾を後に、平根崎へと向かう。集落としては北狄(きたえびす)、戸地、戸中と行く。海岸沿いの小さな集落には独特の期待感がある。人の生活の臭いを感じるからだ。集落は道幅も狭く密集している。寄り添うと言った感じである。だが、ここは波食甌穴群で知られる特異な地形が目を楽しませてくれる。これより、平根崎からの風景を数回に分けて紹介する。
さて、佐渡の地学見学案内「佐渡はなじらね」の資料によると、下記のような説明があった。pdfファイルである。アクロバットリーダーなどが必要になる。
http://env.sc.niigata-u.ac.jp/~uda/udat/sado/geolexcur.pdf
平根崎には相川層の片辺礫岩を不整合に覆う下戸層の石灰岩が分布する。西側で厚く、東側で薄いので、アバット不整合と考えられている(地質調査所,1977)。 平根崎付近の地質図 1.片辺礫岩,2.砂礫岩,3.砂岩,4.礫岩,5.砂質石灰岩 約20°傾斜した層理面が海岸線になっていて、面上には大小のポットホールが無数にあり、天然記念物になっている。
ポットホールについては、下記のURL等を参考にすると良い。平根崎の場合は波(海)の浸食作用による波食甌穴(群)といっている。
一方、同様のものは川にもできる。自分の経験上では昇仙峡(山梨県)で見たものが記憶にあるが、小さな地形とは言いながらも、形成されるしくみを考えるとなかなか楽しい地形である。それについては、次回紹介する。
ポットホール
野外地質学~Field Geology~のページより
産業技術総合研究所地質情報研究部門 統合地質情報研究グループ 吉川敏之氏
①ポットホールについて
http://staff.aist.go.jp/t-yoshikawa/Pictures/Scientific/Pot_Hole.htm
②メニューページ
http://staff.aist.go.jp/t-yoshikawa/
埼玉県立川の博物館HPより
①かわはくNo.4 ~川をめぐることば~ ポットホール
http://www.river-museum.jp/newsletter/no_4/page5.html
②トップページ
http://www.river-museum.jp/index.html
バーチャルミュージアム(岐阜県のようだ)日本最古の石博物館HPより
①バーチャルミュージアム ポットホール
http://cscns.csc.gifu.gifu.jp/virtual_museum/database/page/H11-PCD3045-032.html
②メニューページ
http://cscns.csc.gifu.gifu.jp/virtual_museum/database/ja_cat/saikonoishi.html
木津川(布目川)ポットホール(京都府HPより)
http://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/geo/db/sur0082.html
アバット不整合については、下記URLがよい。
長野県理化学会 地学部会編HPより
小諸層群のアバット不整合
http://www2.ueda.ne.jp/~moa/komoroabut.html
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写真撮影:2006:05.03 佐渡市相川
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2006年 地理の部屋と佐渡島 sadotiri
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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日曜日でゆっくりしていますが、思わぬ勉強をしてしまいました。
かんりにんさんも、お人が悪い!
美しい写真だけにしていただきたいものです(大笑い)。
こちらに、リンク(トラバ)張らせていただきました。
よろしくお願いいたします。
人工物のない海岸は最高です。
その点、川なんかにも言えますね。
とかく護岸されたりで、自然の姿
を留めぬ場所が増えています。
気をつけていないと、大切な地形
を失うことがありますので、要注
意です。
ゆっくりされていましたか?
私は今日も半日仕事が入り
ました。
つい今し方帰宅しまして、
遅い昼食を..。
ちょっとブログ管理をして、
後で、山に行ってこようか
なぁ~、なんて考えています。
さて、色々押しつけてしまっ
たでしょうか..(笑)。
たまには、地理の部屋らしい
こともしないとねぇ~、なん
ておもいまして。
時折、こんな記事が出ます。
お付き合いいただけますと
感謝です(嬉)。
リンクとTB大歓迎です。
これからもよろしくお願
いします..(嬉)。
親しみを感じてしまいました。
いよいよ初夏を迎え、太陽の光に
照らされる海が生き生きと写る季
節となりました。
この佐渡取材のおりは天候に恵ま
れて、まさに春の陽気に包まれた
海山を撮影できました。
そちらも同様のことでありましょ
う。島の魅力の共演と行きたいも
のです。