地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

10.23新潟県中越地震16「風呂はどうしたか」

2004年11月03日 08時11分12秒 | 新潟県中越地震
 震災発生直後、いち早く回復したのは水、次に電気であった。固定電話は電気の回復とともに使用可能に。携帯電話は時々不通になることはあったが、しだいに改善された。

 しかし、ガスはまだである。地震が発生して3日目であっただろうか、妻と娘が風呂に入りたいと言うことで、にわかにカセットコンロや電気湯沸かし器等でお湯を沸かし始めた。結局私をのぞく家族全員が半分ほどの冷水をバスタブに入れた後、湯を沸かしては注ぎ込んでいる。1時間以上の時間をかけて風呂に入れるようになったという。すさまじい執念である。最後に私も入ったが、やはり風呂は気持ちがよい。癒されるものを感じる。その後の風呂に関しては、緊急時の家族サービスでもあるなと言うことで、私と子供たちを中心に沸かすことになった。ガスが復旧する11/1まで合計3回も入った。次第に始まる各種サービスや誘ってくれる友人のお世話になることなく、すべて自宅でがんばった。

 我が家は長岡市でも被災という意味ではほとんど被害がないといえる。恵まれている。さらに、キャンプ用品が豊富にあることも幸いして、写真のようにランタンのもとで、ひたすら湯を沸かした。石油ストーブ1台、ツーバーナー1台でだいたい1時間から1時間半の作業であった。家族全員を動員しての共同作業だ。震災がなければまずすることの無かったことであろうが、良い経験だ。今回の震災は普段意識することのない家族の結束を再認識させてくれた。

追記:ランタンとツーバーナーはコールマン製である。従ってホワイトガソリンが必要。我が家の備蓄はわずか。実は、家族を実家に避難させていた同僚が、避難先のホームセンターを探し回って確保してくれた。感謝。風呂は約1リットルの燃料で入れるようになった。備蓄用にと後日再び彼に面倒願った。さらに感謝である。

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