この部屋で何度も取り上げてきたのが漢字とか言葉を勘違いして覚えているものです。自分では気づかずに使って いるのであちこちで恥をさらしていることでしょう。その間違いに気づいた人も言い難いのでしょうあえて忠告する人は 少ないようです。それだけに一生気づかすに使ってしまうことも多いのじゃないでしょうか。
そんな思い違いに「藻場」があります。子供のころ仲間同士で海へ泳ぎに行ったものですが、そのとき、引き潮だと 藻が足に絡んで泳ぎにくく、「藻場に気をつけろよ足を取られて溺れるぞ」と年上の人に忠告されたりしたものです。
と言うことで、その「藻場」を海草の名前だと長い間思い込んでいました。それが「いろいろな海草の群落」だと気 がついたのはまだ最近のことのように思います。チョッと古い記事ですが藻場に触れたものがありました。
香川ニュース | 四国新聞社より 2011/02/27
…略
今ふうに言えば、美しい瀬戸内海を痛めつけ、漁業者を苦しめている悪魚は、不法投棄物や海底ごみなどである。 ペットボトル、プラスチック容器、空き缶、ビニールからテレビ、洗濯機などの電気製品、タイヤ、自動車の大物に至 る。
海藻と海草が茂る「藻場(もば)」は海の草原であり、森林に当たる。藻場は魚類などの産卵の場であり、餌場であ り、揺りかごにほかならない。海底ごみなどによって、海が砂漠化される恐れもある。瀬戸内海には1万3千トン以上の ごみが沈んでいるそうだ。…以下略
何ともそそっかしい。こうやって勝手に思い込んだ言葉の何と多いことか。今でも気づかずに使っている言葉が沢 山あると思いますが、何時もの「マアいいか、今更気にしても仕方ないと」諦めましょう。
さて、その「藻場」と思い込ん でいた海草の名前が気になり、ウィキで調べて見ました。どうやらアマモのようです。5,6ミリの幅で海底から1メー トルくらいが一面に生えてきているものです。その薄い葉が泳いでいる足に当たると切れるような痛みが走ったりしたも のです。その気持ちの悪さもあって引き潮で泳ぐのが嫌いでした。
あれがアマモだったんですね。名前は聞いたことがありましたが、気にもせずに今まで来ました。「藻葉」が砂漠化 しているのならあのアマモの群生ももう無いのでしょうか。
相変わらず知らぬことばかり!