団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

電池

2008年07月31日 | エネルギー 環境

  電気自動車がいよいよ本物になりそうな雰囲気になってきましたが、まだまだ電池が能力とコストで足を引っ張っており全面的な電気自動車の時代が来るのかどうか難しいところです。
  今のところはリチウムイオン電池が本命のようですが、能力的には無理がありそうです。やはり、とんでもない技術革新が起きるのを期待するしかないのでしょうか。
  それでも、リチウムイオン電池より可能性のありそうな電池もあるようです。

  自動車業界情報[自動車情報マークラインズ]より

  自動車分野でも実用化段階に近付いている、高エネルギー密度の亜鉛-空気電池 2003.2.3

  …略

  以下では、電気自動車の再評価につながる可能性を持ち、実用化段階にも入りつつある亜鉛-空気電池の開発状況を紹介する。亜鉛-空気電池のエネルギー密度は既に200Wh/kg水準に達している。電気自動車開発のなかで実用化され、ハイブリッド車用電池にも多用される見込みのニッケル水素電池の65Wh/kg、リチウムイオン電池の110Wh/kgよりも高性能である。…以下略

  かなり古い日付の記事ですがトヨタが目を付けているとの噂もあるそうです。リチウムイオン電池より高性能というのが驚きです。こんなものもあるんですね。こうなってくると、電池のブレイクスルーも意外と近いのかもしれません。

  もう一つ、太陽光発電に使う電池も動いているようです。

  NAS電池の生産増強 日本ガイシ 小牧に113億円で新工場

 日本ガイシは28日、蓄電能力が大きい「NAS(ナトリウム硫黄)電池」の生産能力を、現在の年産9万キロ・ワットから、2010年度に年産15万キロ・ワットへ増強すると発表した。自然エネルギーを使った発電所の建設が進んでいる欧米への販売も拡充する。 

 NAS電池は、風力や太陽光で発電した電力を蓄電することで、一定の出力を確保しにくい自然エネルギーの供給を安定化させることができるため、需要が急増している。

 日本ガイシは、NAS電池の主力工場の小牧事業所(愛知県小牧市)に、新工場を建設し、10年6月から生産を始める。名古屋事業所(名古屋市瑞穂区)にある部品工場も小牧事業所に集約する。投資額は113億円。

 日本ガイシのNAS電池の売上高は、07年度は133億円で、販売先は国内が9割を占めた。欧米で風力、太陽光発電所の建設が増加していることから、10年度には海外売上比率を5割に拡大し、売上高も350億円まで引き上げる。

 NAS電池は、鉛蓄電池の3倍の蓄電能力を持つのが特徴で、量産しているのは世界でも日本ガイシだけだ。

 国内の大規模工場でも、割安な深夜電力をNAS電池に蓄電し、昼間に放電することで、電力コストを削減する取り組みも広がっており、大幅な需要拡大が期待できると判断した。2008729読売新聞)

  これも家庭用の太陽電池と独立したシステムとして各家庭に設置される時が来ることを期待したいものです。
  しかし、どちらにしてもこれらの電池が本物になるのはまだまだ先なのでしょうね。

一日も早い実現が待ち遠しい!


カタカナ表記ルール

2008年07月30日 | PC

  このHPを立ち上げて暫くした頃、サイト巡回で驚いたことがありました。と言うのは、工学系の人達の間では論文などを書くときに「コンピューター」などの「―」を省いて「コンピュータ」と書くのが当たり前なのだと書いていたのです。文科系の私としては初耳でしたのでそれから注意して見ていると確かに「-」の無い単語が多いようでした。そこで、何でも信じるミーハーの私としてはこれは遅れる訳にはいけないとすぐに取り入れてみました。
  しかし、慣れないことはするものじゃないですね、どれの「-」を省くべきかが良く分からず何時の間にか元に戻ってしまっていました。それでも、書くときには常にどっちだろうと意識していました。
  ところが、面白い記事がありました。

  CNET Japanより

  マイクロソフト、自社製品でのカタカナ表記ルールを変更--「ブラウザ」は「ブラウザー」に

  マイクロソフトは725日、今後の同社製品およびサービスの開発において、外来語カタカナ用語末尾の長音表記について、ルールの変更を順次行っていくと発表した。

 このルールは「英語由来のカタカナ用語において、言語の末尾が-er-or-arで終わる場合に長音表記をつける」というもので、このルールに従うと「コンピュータ」は「コンピューター」、「プリンタ」は「プリンター」、「ブラウザ」は「ブラウザー」と表記されることになる。ただし、一部慣用によって音引きを省略する例外もある。ルールおよび例外の詳細については、同社ウェブサイト内の「ランゲージポータル」で配布されている「マイクロソフト日本語スタイルガイド」内にまとめられている。…以下略

  これって、マイクロソフトが勝手にやっていたと言うことなのでしょうか。何のことは無い単にマイクロソフトに踊らされていただけのことだったのかもしれませんね。
  いずれにしても紛らわしいことをやってくれたものです。これで、変に悩むことなく安心して書くことができます。尤も、間違って覚えていることもあるので結局は「どっちだったけ」と悩むこともありそうです。例えば「データー」は「データ」の方が正しいはずです。

マアいいか、適当に!


海水淡水化

2008年07月29日 | エネルギー 環境

  毎日雨が降らずに我が家の太陽光発電は絶好調です。いよいよ月間発電量の記録達成は間違いなさそうです。それは、恐怖の水不足が近づいていることでもあります。8月早々には第2次取水制限が始まりそうです。

  こうなってくると、第699話第1793回で取り上げた海水淡水化が気になります。もうそろそろ実用化されても良いのじゃないでしょうか。この淡水化でも日本のメーカーが頑張っています。

  チョッと古い記事ですが。

  FujiSankei Business i. 2008/5/23より

  「膜」で水をきれいに 淡水化市場、世界を席巻

 化学・繊維メーカーが、海外で海水淡水化や排水処理などの水ビジネスに力を入れている。経済成長が続く新興国では、水資源の不足に悩むところが多いうえ、生活レベルの向上や環境意識の高まりで関連市場の急拡大が見込まれるためだ。日本メーカーの強みは、合成繊維などの素材開発で培った「膜」の技術応用。「水はただ」との意識が残る日本を飛び出し、世界にビジネスチャンスを求めている。(吉村英輝)…以下略

  ここでも折角の技術が国内では使われずに海外で活躍しているんですね。太陽光発電と共通するところがあります。

  その太陽電池を使った新しい技術も開発されているようです。

  日刊工業新聞

 東工大、太陽光使い処理コスト1割にする淡水化技術を開発

 東京工業大学理工学研究科の矢部孝教授らの研究室は、太陽光を使い処理コストを現状の1割にする淡水化技術を開発した。独自開発した太陽光集熱器で温めた水を水車で細かい水滴にして蒸発させ、蒸留水にする。濾過不要でメンテナンスが容易。現在主流の逆浸透膜方式などと比べ集熱面積あたりの生産水量が約9倍、設備投資は9分の1以下になると試算している。今夏中に1日1トンの水を処理する装置の試作モデルを完成させる。

 開発した技術は「ペガサス浄水化システム」と名付けた。独自構造の水車に70―80度Cの温水をぶつけ、半径0・1ミリメートルの水滴にして蒸発を早め、それを冷やして淡水化する。平面状のフレネルレンズで太陽光を集めて穴を通過される、反射による熱損失が少ない独自の装置を使い温水をつくる。実験では「海水や汚水の混じり物が1000分の1になった」(矢部教授)という。(掲載日 20080704日) 

  これはまだ実用化は先のようですが、コストの面からも早期に実現して欲しいものですね。
  それにしても、国内にこんなに良い技術があるのに有効に使われないのでしょうか。やはり太陽光発電と同じで政府の危機感の無さがそうさせるのでしょうね。
  水とエネルギーで世界を席巻するチャンスをみすみす逃すのでしょうね。全く勿体無い話です。
  どうやったらこんな頓珍漢な政治ができるのでしょうか。

あなたたちに政治をやる資格はない!


派遣制度

2008年07月28日 | 非正規・派遣

  第2618回第2630回第3190回で派遣社員制度が日本の国をだめにしていると書きましたが、その派遣社員制度がどういう流れで今のようになったかを分かりやすく書いているところがありました。

  頂門の一針 1257号  080722(火)より

   派遣社員10年の実態 内田一ノ輔

 ご存知のように労働者派遣法が1986年に施行された。

  対象は、ソフトウェア開発、通訳、速記、秘書などの13業務に限定されていて、技術を持ち即戦力となる人材が対象である。間違いなく売り手市場であった。

  派遣社員を依頼する会社は、派遣会社に対して「○○のソフトウェア開発の出来る人」、「ドイツ語の通訳の出来る人」といった、具体的な業務の内容を依頼するシステムとなっており、「性別」「年齢」などの指定は原則出来ない。

これは、労働者派遣法第26条で「派遣労働者を特定することを目的とする行為」は制限されているためである。

  要するに、依頼する技術を持った人を派遣すれば契約は成立することになる。人を派遣してもらうのではなく、即戦力の技術労働力を提供してもらう契約である。…中略

  間違いなく、労働者の保護のための法律であった。
 
1999年、この法律が改正され、「港湾運送」「製造業」「建築」「医療」「警備」を除き、原則自由化された。この改正を境に、雨後の筍のように派遣会社が増え始めてきた。

当時は、まだ派遣を受け入れる会社側も4060万円程度の額を派遣会社に支払っていた。しかし、実際に派遣社員に支払われる金額は、その半分以下であり、派遣会社は大もうけをしていたのである。…中略

  世の中リストラブームであり、派遣利用で募集をしない会社も増えてきたので、求職者は老若男女が大量にいるのである。とにかく人を集めさえすれば、人材派遣会社は金になる時代となった。2004年には、さらに派遣法が改悪され「製造業」への派遣が解禁された。

この改悪により、労働者保護の法律が完全に、企業保護の法律になってしまった。…以下略

  全文を読んで貰うと派遣の酷さが良く分かるのですが長すぎるので派遣法が改悪された年をとりあげてみました。

こうやって派遣業者や企業などによってだんだん都合の良い様に法改正が行われていったんですね。最初は皆の合意の得やすい法案として通し、だんだん自分たちの都合の良い様に改変していくという方法で、知らない間にどうにもならないところまで行き着いてしまうというやり方は他にも沢山ありそうです。そして、その法を通すのに政治家に多くの金が流れるということでしょう。
  そこには国民ためという視点は無く、自分たちさえ良ければという考えしかないようです。それにしても、黙っていれば知らぬ間にこんな酷い目にあわされるようになっているのですからなんとも怖い話です。日本の政治は何時からこんなに酷くなったのでしょうか。そして、その傾向はますます酷くなっているように感じるのは私だけでしょうか。

もう取り返しがつかないのかも!


早明浦ダム

2008年07月27日 | 日本再生

  異常に早かった梅雨明けの後、殆んど雨が降らずに我が家の太陽光発電は絶好調です。去年5月に記録した月間701KWhも更新しそうな勢いです。

  と喜んでいたら、やはり良いことばかりは無いですね。7月5日まで貯水量100%で今年は水の心配はいらないだろうと油断していた早明浦ダムがあっという間に60%を切りそうなところまで落ち込んできてしまい、そうなれば1次止水制限が実施されるそうです。

  と言っていたら60%を切ったようです。

  25日、読売新聞より

  …略

  国土交通省四国地方整備局は24日、25日、午前9時から第1次取水制限を始めることを決めた。カット率は香川用水20%、徳島用水15.2%。ダム上流の7月の降水量(24日現在)は、平年の約13%の59.5ミリで、5日に100%だった貯水率は24日、62.8%(平年83.2%)まで落ち込んだ。…以下略
  これも温暖化の所為とは言いたくはないですがどこかおかしいですね。
  長期予報も8・9月と晴が続きそうなことを言ってましたから、もしかしたら大変なことになるかもしれません。
  それにしても、6月までの順調すぎる雨は何だったんでしょうか。梅雨明けが早く、その後の晴天続きで順調に発電も稼いでいるのでこんなに晴が続いて大丈夫だろうかとちょっと頭の片隅に早明浦ダムの貯水量が浮かんだのが現実になりそうです。しかしながら、たったひと月足らずの雨不足で早くも水不足とは余りにも余裕の無い貯水量ですね。やはり、もっと根本的な方策が必要なようです。

  第2924回で取り上げた香川用水調整池8月から試験湛水(たんすい;水田などに、水をたたえること。)だそうです。

間に合うのでしょうか!


トイレ

2008年07月26日 | 日本再生

  

体育館での毎日で気になることに、タバコやガム、缶にペットボトルに弁当の空のポイ捨てがあると何度も書きました。このマナーの悪さには呆れていますが、実際のところは日本人のモラルはこの程度なのだと諦めの境地です。

  もう一つ気になることがあります。これはマナーの悪さと言うよりやったことが無いのじゃないかと思っています。

 我体育館は利用が多く、毎土日や祭日には殆んど何かの大会があります。その中でも、中・高校生の大会の時に、トイレの汚れは酷いものです。命中しなかったものをそのまま便器の外に残したままなんてのはざらにあります。きっと和式のトイレなんて使ったことがないのでしょうね。だから命中しないのかもしれません。

 それより気になるのは、トイレットペーパが無くなった後、予備(常に予備を置いています)を取り付けずに芯だけを残しているのが殆んどです。きっと、家でペーパーの取替えなんかお母さん任せでしたことないのでしょうね。驚いたことにこれは女性の方が酷いのです。この子たちが子供を育てるのですから先行きが恐ろしい。

  小さなことですが、体育館で働くことで、こんな日本の子育ての低下を感じてしまいました。それとも、もともとこの程度だったのでしょうか。

いや、そんなことはない!


2008年07月25日 | 日本再生

  法事の読経の合間におじゅっさんが良い話をしてくれました。我が家は所謂百姓の宗派である浄土真宗(一向宗)なのですが、その一向宗ではお墓は建てなくても良いのだそうです。というのも、親鸞聖人が亡くなるとき、私が死んだら遺骸は加茂川に流して魚の餌とし、お墓は要らないと言ったのだそうです。流石に親鸞聖人の遺骸は加茂川に流すことは出来なかったがお墓は遺言通り作らなかったそうです。

 ですから、今でも一向宗のお寺にはお墓は無いし、代々の住職のお墓も無いそうです。その代わりに納骨堂があってそこに骨を収めれば良いのだそうです。
  これはびっくりです。実は新家(しんや)である我が家には墓がありません。本家の墓に入れて貰う訳にも行かず新しく墓を建てるにも負け組みの私にはそんな資金もないので果たしてどうしたものかと密かに悩んでいたのです。そこにこの話ですから飛び付かざるを得ないでしょう。

  浄土真宗のお墓について

  よくある質問

  5.お墓は絶対に必要でしょうか?

  浄土真宗的に極論を申せば、お墓はまったく不要です。その意味ではお寺も不要であり、「墓」という言葉もないといっても過言ではありません(この場合、先祖を祀るという狭義の意味の「墓」ですが)。真宗寺院の中には墓地を持たないという原則論を大事にしているところもあります。…以下略

  どうやら本当のようです。おじゅっさんいわく、霊園や墓石屋さんに「檀家でこの話はしないでください」と言われているのだそうです。
実際のところ、我が家の息子たちにもこれで余計な心配をかけることも無さそうです。親鸞さんも子孫にそんなことを煩わせるのは忍びないと言ったのだそうです。

親鸞さん偉い!


集光式

2008年07月24日 | 太陽光発電

  昨日に続いて又しても太陽電池の話題です。今度は第3227回に続いて集光式の話題です。本当に記事が多くなりました。

EDリサーチ社より 2008718

 岡本硝子とオハラ、太陽光発電用ガラス集光レンズの共同開発で確認書

 岡本硝子とオハラは08717日、同日開催された取締役会において、太陽光発電用ガラス集光レンズの共同開発に関する意向確認書を締結した、と発表した。今後、両社はガラス素材による高効率で耐候性の高い集光レンズの共同開発について検討を開始し、089月末をメドに法的拘束力を有する技術業務提携に関する正式契約の締結を目指す。

 両社はそれぞれ有する技術を最大限に活用して地球環境の保全および改善に資することが喫緊の経営課題であるとの共通認識から、お互いの技術をもち寄り、環境に優しい硝材およびそれを利用した製品の開発・製造・販売を目的とする提携について検討していくことになった。特にクリーンで持続的な供給が可能な太陽光発電は将来を期待させるエネルギであり、ガラス製集光レンズを用いることで長期間にわたる効率的な光から電気への変換が可能となる。太陽光発電向け集光レンズには樹脂製のものもあるが、ガラスの有する光への相性に加え、直射日光が強い砂漠など厳しい環境に設置されることが多いことなどからガラスのもつ耐候性に大きな期待が寄せられている。今回の共同開発により、オハラが長年にわたり培ってきた光学ガラスの組成開発力と岡本硝子のガラス成型および成膜加工技術を融合させることで、高効率で耐候性の高い集光レンズの開発を目指すという。

参考:株式会社オハラ

    岡本硝子株式会社

岡本硝子と言えば、第2999回で三菱商事との共同開発を取り上げましたが、今も過去のトピックスとして上記のHPに残っているところを見ると同じプロジェクトなのでしょうか。
それにしても、この次から次への集光式の開発二ユースは一体どうしたことなのでしょうか。何だか異常な雰囲気です。もしかしたら、業界内ではこの流れが本流となっているということなのでしょうか。
  いずれにしても、発表ばかりでなく早く本物になって欲しいものです。それも、できるだけ安く、そして我が家のような既設にも後から取り付けられるものが開発されて欲しいものです。

本当に待ち遠しい!


薄膜太陽電池

2008年07月23日 | 太陽光発電

  第3225回に続いて又しても薄膜太陽電池の話題です。薄膜式の弱点はシリコン結晶式に比べて変換効率が悪いところですが、画期的な技術が開発されたそうです。

 

  EDリサーチ社より 2008717

  産総研、フレキシブルなCIGS太陽電池で変換効率17.7%を達成

 独立行政法人産業技術総合研究所太陽光発電研究センター化合物薄膜チームは08716日、帝人の協力を得て、非Si系材料であるCIGS薄膜を用いたフレキシブル太陽電池のエネルギ変換効率を飛躍的に高める技術を開発した、と発表した。この技術によりセラミックス、金属箔、ポリマなどさまざまなフレキシブル基板を用いた高性能な太陽電池の作製に成功した。CuInGaSeからなる半導体材料CIGSを用いた太陽電池は光電変換層の厚さを数μmと薄くできる。この利点を生かし、曲面への設置やもち運びが可能な、軽量でフレキシブルな太陽電池への応用が期待されているが、これまでフレキシブルCIGS太陽電池の高性能化は困難であった。今回、新しいアルカリ添加制御技術の開発、およびポリマ基板の新しいハンドリング技術の開発を行い、フレキシブルCIGS太陽電池のエネルギ変換効率を大幅に向上させた。同研究成果は0872829日に日本科学未来館で開催される「第4回産業技術総合研究所太陽光発電研究センター成果報告会」、および915日にバレンシア(スペイン)で開催される「第23回欧州太陽光発電国際会議」で発表する。

 産総研は図1に示すように裏面電極層を形成する前に、安定なアルカリ化合物であるケイ酸塩ガラス層(ASTL)を基板上に形成し、この層の製膜条件の制御により、裏面電極層を通過してCIGS光吸収層に取り込まれるアルカリ量を制御する技術を開発した。この技術により再現性良く、しかも簡便にアルカリ添加を行うことができ、CIGS太陽電池のエネルギ変換効率の大幅な向上が実現した。表面が平滑なセラミックスを基板として、ASTL法を用いて作製したフレキシブルCIGS太陽電池は小面積セルの真性変換効率として17.7(2)を達成した。また表面がやや粗いチタン箔を基板に用いた場合でも17.4%を達成できた。

  参照:フレキシブルなCIGS太陽電池で効率17.7%を達成

  何だか薄膜式の元気が良いですね。本当に薄膜式の時代がくるのでしょうか。安くて、変換効率も良いとなるとシリコン結晶式が逆転されるのも本当になるかもしれませんね。
  いずれにしても、安くて効率の良い太陽電池が出てきて一気にエネルギー革命が起きるなんてことになれば地球にとっては万々歳でしょう。
  それにしても、これだけ次から次へと新しい技術の話題が出てきますが、これが本物になるのはもう近いと言うことでしょうか。

早く実現して欲しい!


野茂

2008年07月22日 | 日本再生

  期待したイチロー選手のホームラン競争も無く、後半戦が始まった大リーグから悲しいニュースがもたらされてしまいましたね。第565話等で何度か取り上げさせてもらった野茂選手の引退は仕方ないとは言え残念です。

  時事ドットコムより。

  偉大な先駆者、現役に幕=ユニホーム脱ぐ「トルネード」-野球

 日本と米国球界で通算201勝を挙げた野茂英雄投手(39)が現役引退を決意した。3年ぶりのメジャー復帰を果たした今季、4月にロイヤルズを戦力外となり、再復帰は果たせなかった。今年は3試合に投げて防御率18.69。かつて150キロ台を誇っていた球速は130キロ台まで落ち、力の衰えは明らかだった。

 体を大きくひねる「トルネード投法」で知られた野茂は17日昼ごろ、自身が設立した社会人チーム「NOMOベースボールクラブ」の清水信英監督に米国から電話を入れ、「引退することになりました」と伝えた。

 近鉄で大活躍した後、1995年にドジャース入り。その年のオールスター戦でナ・リーグの先発投手を務めるなど力を発揮し、史上4人目となったア、ナ両リーグでのノーヒットノーランも達成した。こうした野茂の活躍が、その後に続いた佐々木(元マリナーズ)、イチロー(マリナーズ)、松井秀(ヤンキース)らに道を開いた。偉大な先駆者が、静かにユニホームを脱ぐ。 (了)(2008/07/18

こういう昔の武士を思わせる日本人は少なくなったのでしょうね。私もどちらかと言えばこうした性格にあこがれたものですが、その生き様は残念ながらそれには遠く及ばなかったのが辛いところです。
  イチロー選手などもこの系列に入るのじゃないかと思うのは私だけでしょうか。そして、悲しいことに日本人にこうした男は黙ってという昔の男がいなくなってしまった。それは今の日本の凋落にも通じているのではないでしょうか。
それが日本人全体でもそうですが、特に政・官・財の偉いさんたちにそうした骨のある人達がいなくなったことが今の日本の現実でしょう。

情けない!


東芝

2008年07月21日 | 太陽光発電

  昨日、集光式太陽電池を取り上げた時に、このところ太陽光発電の話題が多いのはいよいよ時代の到来かもしれないと書きましたが、またしても、そんな気にさせる記事がありました。原子力にしか感心がないのかと思っていた東芝までもが太陽光発電に参入するのだそうです。

  NIKKEI NET

  東芝が太陽光発電に参入 国内シェア、10年に1割

 東芝は7月中に太陽光発電システム事業に参入する。専業大手の米サンパワー(カリフォルニア州)から太陽電池を調達、住宅向けの装置に組み立てて販売する。東芝がエアコンなどで蓄積してきた回路技術を盛り込み、発電効率を世界最高水準に引き上げた。国内の太陽光発電装置はシャープ、三洋電機など4社が市場のほとんどを握っている。東芝は小型・軽量でも大きな電力を出せる利点を訴え、2010年に10%の国内シェア獲得を目指す。

  サンパワーは世界8位の太陽電池メーカーでシェアは4%。東芝はサンパワーが得意とする単結晶型の調達契約を結んだ。太陽光を電気エネルギーに変換する性能を示す発電効率は最高でも20%前後だったが、サンパワーの太陽電池は世界最高水準の21.5%を達成しているという。(07:00)

  第3196回のインテルやIBMにソニーなどこれまで全く関心が無いのかと思っていた大企業が太陽光発電に次々と参入して来るので驚いていたのですが、今度は東芝ですか。こうなると日立あたりもいずれ参入してくるかもしれませんね。

 京セラ・シャープ・サンヨーなどどちらかと言えば規模の小さい方の企業が散々苦労して立ち上げてきた太陽電池も大手が出てくるようになったということはいよいよ本物になってきたという証拠でしょう。どんどん競走してコストダウンを実現させて欲しいものです。

ますます面白くなるかも!


集光式

2008年07月20日 | 太陽光発電

  第3223回で従来のレンズ式の集光式太陽電池がなかなか動き出さないと書きましたが、その中でも第2362回変換効率40%を超える究極の太陽電池への挑戦で取り上げた集光型太陽電池モジュールがやっと動き出したようです。何でも言ってみるもんですね。

  日刊工業新聞

  大同特殊鋼、集光式太陽光発電実証プラントを建設

 【名古屋】大同特殊鋼は15日、愛知県常滑市の新エネルギー研究施設「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」に発電能力が高い集光式太陽光発電の実証プラントを建設、09年度から4年間実証試験を行うと発表した。

 出力30キロワットで、集光式では国内最大。総工費は1億円。長期間の性能を実証し、メガワット級(メガは100万)の出力の太陽光発電所に使える技術の確立を目指す。

 同プラントは樹脂レンズで太陽光を発電セルに集める。日の出から日没まで太陽を追尾する装置を備え、受光面積当たりで一般の太陽光パネルの1・6倍の発電ができる。

 実証では出力5キロワットの発電システムを6基連結し、連結時の発電性能などを確認する。年間発電量は一般家庭7戸分の2万7000キロワット時。近くの下水処理場に供給する。

(掲載日 20080716日)

  大同特殊鋼プレスリリース08

  あいち臨空新エネルギーパークに新型太陽光発電実証プラントを建設

  こうした機械式は「窓で太陽光発電」する技術が本物になるとコスト的には難しいかもしれませんね。しかし、こうしたレンズ式のものは見た目には分かりやすくて納得できるものがあります。
  最終的にどちらが優位に立つかは分かりませんが、どちらが勝とうが太陽光発電が安くできるようになることは歓迎です。
  それにしても、ここのところ本当に太陽光発電の記事が増えてきました。毎日どこかに新しい記事が載っているような感じです。これはいよいよ本物になってきたということなのでしょうか。

期待できるかも!


カーボンファイバー製

2008年07月19日 | エネルギー 環境

  第2898回第2948回でカーボンファイバーでクルマを軽量化することこそやるべき方向だと書きましたが、どうやら実現しそうです。

 日経Ecolomyより

 フォルクスワーゲン「リッター100キロ」車発売へ 

 ガソリン価格が急騰し、車をなおいっそう節約して使用するよう求める規制当局の声が強まる中、独Volkswagen(VW)社は、ガソリン1リットル当たり100キロメートルという驚くべき燃費を誇る弾丸型のマイクロカーによって、「燃料効率」という言葉に新しい意味をもたらそうとしている。

VW社の超倹約型コンセプトカー『1 Liter Car』は、6年間倉庫の奥に眠っていた。

100キロメートル走行するのに必要なガソリンの量をそのまま名称にしているこの1 Liter Carは、車体をカーボンファイバー製にすることで重量を抑えている(車両総重量はわずか約300キログラム)。…中略

究極の燃料節約を実現するためは、軽量というだけでは限界がある。大きな役割を果たすのは空気力学だ。1 Liter Carは細長くて背が低く、車長は約3.5メートルあるが、車幅は約1.3メートル、車高は約1メートルだ。

また、戦闘機のような屋根に、フラットなホイールカバー、それに車の下を空気がスムースに流れるようにするアンダーカウルを備えているのが特徴だ。

エンジンの冷却口は必要に応じて開き、ビデオカメラがミラーの代わりを果たす。また、同乗者の座席をドライバーの後ろに置くことで車幅を抑えている。

抗力係数は、平均的な車が約0.30、本田技研工業の『インサイト』が0.25であるのに比べ、0.16と小さい。

エンジンについては、コンセプトカーには8.5馬力、トルク値18.3Nmのワンシリンダー型ディーゼル・エンジンが搭載されていた。Car Magazine誌によれば、量産モデルには2シリンダー型のターボディーゼルが使用され、パワーがやや増すことになるという。…中略

価格はどのくらいになるのだろうか。Car Magazine誌によれば、「ある信頼できる情報筋」が、1 Liter Carの店頭表示価格は2?3万ユーロ(およそ340?500万円)の範囲になるはずだと語ったという。これはけっこうな価格だ。もっとも、1 Liter Carは小さなサイズながらも贅沢な車ではあるのだが。

 これは結構意欲的なクルマですね。やはりやればできると言うことです。しかし、単価はまだまだですね。今度三菱が来年に発売する電気自動車も300万円ですから勝負はきつそうです。
  しかし、この車体で電気自動車にすれば魅力的なクルマになりそうです。これでせめて200万円を切れば売れるかもしれません。尤も、私はもう100万円下がらないと手が出そうもありません。
  いずれにしても、軽量の電気自動車こそ目指すべき方向であることは間違いなさそうです。

早く見てみたい!


薄膜太陽電池

2008年07月18日 | 太陽光発電

  第3196回IBM第3198のシャープ、第3212回の昭和シェル等で取り上げた薄膜太陽電池の市場が急拡大するとの記事がありました。

  Tech-On!

 薄膜太陽電池市場の売上高は2015年に200億米ドル超,米NanoMarkets社が予測  2008/07/11

 米NanoMarkets, LCは,薄膜太陽電池が2015年に26GW分の電力を生み出し,その売上高は200億米ドルを上回るとの見通しを発表した(発表資料)。この成長の要因は,いろいろな種類の薄膜太陽電池が普及するほか,現在主流となっている結晶Si太陽電池に比べて,低コストで柔らかく,製造しやすい薄膜太陽電池が登場するためという。同社は,2015年までに太陽電池が生産する電力のうちの半分以上が,薄膜太陽電池によるものになると予測する。

 薄膜太陽電池は,低コストで,軽く,フレキシブル基板の上に製造できるため,特に住宅向けの人気が高まりそうだという。住宅向けの薄膜太陽電池の市場は,2015年までに23億米ドルに成長するとみる。

 種類別に見ると,CdTe(カドミウム・テルル)薄膜太陽電池市場は成長を続け,2015年に同市場の売上高は87億米ドルになると見込む。CdTe半導体は光吸収係数やエネルギー・バンド・ギャップが高いという利点を持つ。また,以前に懸念されていた環境への影響も小さくなっているようだと説明する。

 CIS/CIGS太陽電池は,値段が高く,製造に関する課題が存在するものの,薄膜太陽電池産業の中ではまだ際立った存在という。NanoMarkets社は,同市場の売上高が2015年までに50億米ドル近くまで達すると見込む。加納征子=日経エレク

  いよいよ薄膜式が本物になるということのようです。何にしろ、コストが安くなることは大歓迎です。電池が薄くなって原材料の不足の心配が無くなり 第3223回のような集光式が実用化されれば、コストは飛躍的に下がる可能性がありそうです。

 これはもしかしたら本当に太陽光発電の時代が来るかもしれませんよ。そうなれば、世界中でエネルギー問題はなくなり石油や石炭などの化石燃料は誰も見向きもしないようになるかもしれませんね。

面白そう!


9周年

2008年07月17日 | 日記・その他

  第318話第668話第1032話第1397回第1763回第2128回第2493回第2858回と続け今日からいよいよ10年目に突入です。

 やってから考えようで始めて、途中何度も途切れそうになりながら、途中からは休まないことにこだわりとうとう10年目に入るのですからわからないものです。あの時、始めなければ今日はなかったということですから、面白いものです。こうなると、今度は兎に角10年は続けたくなりますし。3650回も達成したいし、連続3650回なんてのも意識しだしました。

 しかし、そんなことを考え出すと得てして明日にも途切れるなんてことになりそうです。「まあ、いいか!続くも続かないも成り行き任せ」で行きましょう。

 と言いながらどこまで続くか楽しみでもあります。もしよろしかったらお付き合い下さい。

 それにしても、どちらかと言えばこの部屋を始めた頃には左がかっていた私が、ネットで色んな情報に接している間に今じゃ完全に右寄りの考えになっています。しかし、これも、拉致問題が表面化してから、この国はおかしいと分かってきたからだと思います。

  もし、拉致問題なかりせば、初期の頃のごとく何の危機感も無くこの国はいろいろ問題はあるにしても良い国だと単純に思っていたでしょう。しかし、拉致問題から戦後の日本は他国の謀略によりあらゆる階層に入り込んだ反日の人達によって根本から変えられようとしていることが分かるようになりました。

  戦後の60年間でぼろぼろにされた日本を元に戻すことは出来るのでしょうか。その為には、平和ボケに導かれた日本人一人一人が目を覚ますしかなさそうです。しかし、既に洗脳され操られている政・官・財やマスコミの動きを見ているともう手遅れかもしれません。

果たしてどうなるのか!