第3448回の買い取り価格引き上げの反響は大きそうです。関係する情報を探してみました。
・・・略
二階経産相は同日朝、経産省内で森詳介電気事業連合会会長(関西電力社長)と会談し、新制度の導入方針を伝えた。森会長は「協力したい」と語ったという。
新制度は家庭など電力利用者が太陽光でつくった電力について、自宅などで消費する以外の余剰分を電力会社に買い取ってもらう内容。既に発電装置を設置している利用者と制度開始から3―5年に設置する利用者が対象。買い取り価格は太陽光発電の普及に合わせて、年度ごとに下がる。 (13:04)
3~5年とはえらい短いですね。もっと長期に取り組まないとそんなに沢山設置できないでしょう。なんでそんな中途半端なことを言うのでしょう。まだまだ本当に実現するかどうか余談を許さないのかもしれません。
この制度が出てきたのも裏があるようです。
環境の世紀より 2009.02.25
・・・略
・・・日本では経済産業省vs環境省の“暗闘”で、計画策定が遅々として進んでいない。オバマ米大統領の提唱を受け、環境省が日本版の策定をぶち上げたが、経産省は“完無視”の構えだ。「グリーンな人たち」の声に耳を傾け、高い理想と目標を掲げる環境省に対し、経産省には産業界を主導し現実的な省エネ・環境対策を実現してきたとの自負がある。長年にわたる両省の反目が、ここでも最大の障害となっている。・・・。・・・中略
“省益”優先の霞が関の縄張り争いを繰り広げている間に、日本だけが世界から取り残されてしまうという最悪の事態を・・・・・・以下略
何とも情けないことをやっているようです。省の方が国の将来より大事なんですね。こんな奴らが日本の国の未来の足を引っ張っていると思うと本当に腹が立ちます。こんなことで本当に実現するのでしょうか。心配になります。
そんなお役人の争いを他所に、世界は動いているようです。
太陽電池世界3位のサンテックが日本市場に本格参入、09年シェア10%ねらう=CEO
一方、同CEOは、太陽電池の主要材料であるポリシリコンの価格が09年の後半には現状から3分の1程度下落し、1キロ当たり100ドルを下回るとの見方を示した。世界中のポリシリコンメーカーが増産しているためで、同CEOは2年以内にこれが50─60ドルになりそうだとも話した。
いよいよシリコンの増産も本格的になりそうなんですね。これは期待できます。日本の電池メーカーも準備怠り無いようです。
2月26日、読売新聞より
太陽光発電増産加速
電気メーカー各社は世界的な販売不振に苦しむ中、太陽光発電を成長が見込める分野と見て、開発や増産を加速されている。太陽光発電の国際見本市「PV EXPO2009」が25日、東京・有明の東京ビッグサイトで3日間の日程で開幕し、発電効率を高めた新製品が勢ぞろいした。(山本貴徳)
太陽光発電装置で国内最大手のシャープが出品が出品した薄型パネルは、ガラス板に塗るシリコンの量を結晶型の約100分の1に抑えた。半透明にできるので、窓にも設置できるのが特徴だ。
京セラの新型パネルは、電極を裏側に置くことで光が当たる面積を広げ、発電効率を現行より約2%高めた。三菱電機は、吸収しにくい赤外線も多く取り込み、従来製品より発電量が約2割多いパネルを開発した。
太陽光発電協会によると、08年のパネル出荷量は前年に比べて36%増えた。村松哲郎・シャープ執行役員は「今後は米国やアジアでも需要の増加が期待できる」と話す。このため、各社は、今後の市場拡大を見込んで生産体制を強化している。
シャープは2010年3月までに稼動する堺市の新工場に約720億円を投じ、薄膜型の生産の能力を現在の4倍に引き上げる。京セラは10年春ごろに中国・天津で工場を新設し、三洋電機も約100億円をかけて大阪府貝塚市の工場を拡充する。
太陽光発電装置の普及は今のところ、補助制度が充実している欧州が先行している。日本も10年度から、家庭などで余った電力を電力会社に今の約2倍の価格で買い取らせる制度を始める方針で、普及を後押しする。
ただ、現状では一般家庭で200万円程度の設置費用がかかる。各メーカーがさらに。各メーカーがさらに低価格化と発電効率のアップを進める努力が欠かせない。
このメーカーを後押しできるかどうかが今回の新制度にかかっています。折角喜ばせておいて今更あれは駄目になりましたなんてないことを願います。
縄張り争いなんかするなよ!