毎日のネット巡回の中で今の 日本の体たらくを反省させてくれる貴重なブログがいくつかあります。その中でも、欠かせないのが
正 しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現
花うさぎさんの 「花うさぎの「世界は腹黒い」2」
せ と弘幸BLOG『日本よ何処へ』
などでした。
ところが去年の暮れに花うさぎさんが突 然なくなられました。毎日のブログの質量はものすごいものがあり、毎日の更新の大変さを少しは分かっているつも りの私にとって驚異的なものでした。これだけのものを毎日更新されるのはたいへんだろうなぁ、一体どうやってい るんだろう、良く体が持つなぁと密かに感心していたものです。やはり、毎日の更新は相当な重荷になっていたの じゃないでしょうか。
軟弱な戦後の日本人を覚醒させてくれる貴重なブログだっただけにその死が惜しまれてなりません。これか らの日本にとって大きな損失です。ご冥福を祈ります。
さて、そんな貴重なブログの一つにねずきちの ひとりごとが あります。
戦前の素晴らしい人たちを取り上げ てくれて何時も自分の無知を反省させられています。今回もすごい話題でした。詳しくはリンク先を参照してくださ い。かなり長いので、ねずきちさんが口語訳してくれたものを取り上げさせてもらっています。
ルー ズベルトニ与フル書 市丸利之助中将
…略
この「書」は、市丸中将の死後、 「死に臨んだ日本の一提督の米国大統領宛の手紙」と題されて、米国の各大手新聞で、その全文が紹介されました。
また、戦後ベストセラーになったジョ ン・トーランドの「昇る太陽-日本帝国滅亡史」でも紹介された。
そして全米で、大絶賛されています。
「書」はいまも、ナポリスの海軍兵学校 の博物館に展示されている。
市丸中将は、硫黄島の戦いで散華された 方です。…以下略
「ルーズベルト大統領への手紙」 市 丸海軍少将
【口語訳】ルーズベルトに与うる書
日本海軍市丸海軍少将が、フランク リン・ルーズベルト君に、この手紙を送ります。
私はいま、この硫黄島での戦いを終わら せるにあたり、一言あなたに告げたいのです。
日本がペリー提督の下田入港を機とし て、世界と広く国交を結ぶようになって約百年、この間、日本国の歩みとは難儀を極め、自らが望んでいるわけでも ないのに、日清、日露、第一次世界大戦、満州事変、支那事変を経て、不幸なことに貴国と交戦するに至りました。
これについてあなたがたは、日本人は好 戦的であるとか、これは黄色人種の禍いである、あるいは日本の軍閥の専断等としています。
けれどそれは、思いもかけない的外れな ものといわざるをえません。
あなたは、真珠湾の不意打ちを対日戦争 開戦の唯一つの宣伝材料としていますが、日本が自滅から逃れるため、このような戦争を始めるところまで追い詰め らた事情は、あなた自身が最もよく知っているところです。
おそれ多くも日本の天皇は、皇祖皇宗建 国の大詔に明らかなように、養正(正義)、重暉(明智)、積慶(仁慈)を三綱とする八紘一宇という言葉で表現さ れる国家統治計画に基づき、地球上のあらゆる人々はその自らの分に従ってそれぞれの郷土でむつまじく暮らし、恒 久的な世界平和の確立を唯一の念願とされているに他なりません。
このことはかつて、
四方の海
皆はらからと 思ふ世に
など波風の 立ちさわぐらむ
という明治天皇の御製(日露戦争中御 製)が、あなたの叔父であるセオドア・ルーズベルト閣下の感嘆を招いたことで、あなたもまた良く知っていること です。
わたしたち日本人にはいろいろな階級の 人がいます。
けれどわたしたち日本人は、さまざまな 職業につきながら、この天業を助けるために生きています。
わたしたち軍人もまた、干戈(かんか) をもって、この天業を広く推し進める助けをさせて頂いています。
わたしたちはいま、豊富な物量をたのみ とした貴下の空軍の爆撃や、艦砲射撃のもと、外形的には圧倒されていますが、精神的には充実し、心地はますます 明朗で歓喜に溢れています。
なぜならそれは、天業を助ける信念に燃 える日本国民の共通の心理だからです。
けれどその心理は、あなたやチャーチル 殿には理解できないかもしれません。
わたしたちは、そんなあなた方の心の弱 さを悲しく思い、一言したいのです。
あなた方のすることは、白人、とくにア ングロサクソンによって世界の利益を独り占めにしようとし、有色人種をもって、その野望の前に奴隷としようとす るものに他なりません。
そのためにあなたがたは、奸策もって有 色人種を騙し、いわゆる「悪意ある善政」によって彼らから考える力を奪い、無力にしようとしてきました。
近世になって、日本があなた方の野望に 抵抗して、有色人種、ことに東洋民族をして、あなた方の束縛から解放しようとすると、あなた方は日本の真意を少 しも理解しようとはせず、ひたすら日本を有害な存在であるとして、かつては友邦であったはずの日本人を野蛮人と して、公然と日本人種の絶滅を口にするようになりました。
それは、あなたがたの神の意向に叶うも のなのですか?
大東亜戦争によって、いわゆる大東亜共 栄圏が成立すれば、それぞれの民族が善政を謳歌します。
あなた方がこれを破壊さえしなければ、 全世界が、恒久的平和を招くことができる。
それは決して遠い未来のことではないの です。
あなた方白人はすでに充分な繁栄を遂げ ているではありませんか。
数百年来あなた方の搾取から逃れようと してきた哀れな人類の希望の芽を、どうしてあなたがたは若葉のうちに摘み取ってしまおうとするのでしょうか。
ただ東洋のものを東洋に返すということ に過ぎないではありませんか。
あなたはどうして、そうも貪欲で狭量な のでしょうか。
大東亜共栄圏の存在は、いささかもあな た方の存在を否定しません。
むしろ、世界平和の一翼として、世界人 類の安寧幸福を保障するものなのです。
日本天皇の神意は、その外にはない。
たったそれだけのことを、あなたに理解 する雅量を示してもらいたいと、わたしたちは希望しているにすぎないのです。
ひるがえって欧州の情勢をみても、相互 の無理解による人類の闘争が、どれだけ悲惨なものか、痛嘆せざるを得ません。
今ここでヒトラー総統の行動についての 是非を云々することは慎みますが、彼が第二次世界大戦を引き起こした原因は、一次大戦終結に際して、その開戦の 責任一切を敗戦国であるドイツ一国に被せ、極端な圧迫をするあなた方の戦後処置に対する反動であることは看過す ことのできない事実です。
あなたがたが善戦してヒトラーを倒した としても、その後、どうやってスターリンを首領とするソビエトと協調するおつもりなのですか?
およそ世界が強者の独占するものである ならば、その闘争は永遠に繰り返され、いつまでたっても世界の人類に安寧幸福の日は来ることはありません。
あなた方は今、世界制覇の野望を一応は 実現しようとしています。
あなた方はきっと、得意になっているこ とでしょう。
けれど、あなたの先輩であるウィルソン 大統領は、そういった得意の絶頂の時に失脚したのです。
願わくば、私の言外の意を汲んでいただ き、その轍を踏むことがないようにしていただきたいと願います。
市丸海軍少将
お恥ずかしいことにこんな凄い方が 居たことも、この手紙があったことも今まで知りませんでした。あの時代にこれだけ理想の世界を描くことができ、 ソ連の台頭をきちんと予感していた人が日本にいたことに感動しました。やはり、戦前の日本人は現代の日本人とは 別ものですね。こんな素晴らしい人たちを貶める戦後の日本は何なんでしょう。やはりもう自虐史観から覚めてきち んと戦前の日本人の素晴らしさを知り、もう一度素晴らしい日本を取り戻す時が来ています。
それにしてもこんな人たちが今の日本には居ないのでしょうね。特に政治家の中には。
くやしいです ね!