団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

ゆすらんめ

2008年05月31日 | 日記・その他

  第665話第1706回で書いた「ゆすらんめ」、1,2週間前に見た時にはまだ小さくて硬かったが、もうそろそろ熟れているのじゃないかと草抜きの合間に見てみると期待通り見事に真っ赤に熟れていました。去年は出来が悪かったので余り食べなかったような気がするのですが、今年は小さな木にびっしりと実をつけていました。

 早速、ほうばってみました。甘酸っぱい懐かしい味が口いっぱいに広がります。子どもの頃、麦刈りの時期に良く食べたものです。今時の子ども達はこんな味もその頃の情景も知らないんですね。たかだか50年で日本の情景は変わってしまいました。しかし、エネルギー危機になれば、いやでもあの頃の生活に戻らざるを得ないのかもしれません。ほんの 50年前、テレビもクーラーもなくもちろん自家用車なんて一部のお金持ちだけのものでした。又、私など一生持つことも無いだろうと漠然と思っていました。それが当たり前のようにすべてが揃って当たり前のようにその恩恵に浴しているのです。

 今、あの頃の生活に戻っても、私は意外と違和感無く生きていけそうな気がしますが、そうした生活の経験の無い若い人たちには耐えられないでしょうね。と言いながらも私もパソコンを取り上げられたらちょっと耐えられそうもありません。

 しかしながらもしかしたらそうした生活は近いのかもしれません。

覚悟はできていますか!

  桜桃(ゆすらうめ)

  ユスラウメ(ゆすら梅)


歯ブラシ

2008年05月30日 | 日記・その他

  

貧乏根性の私は何でも徹底的に使いきらないと気がすみません。ラミネート入りの歯磨きは残り少なくなると蓋の反対側を持って蓋の方を下にしてそこを支点として振ると蓋の方に中身が降りてきて最後の一滴まで使えます。これは、「伊藤家の裏技」で覚えたと記憶しています。手でしごいて、もうなくなったかなと思ってからでもかなりの回数使えます。なんかみみっちいですが勿体無い精神を発揮しています。単に、けちだとのうわさもありますが。

 そんな私ですから、歯ブラシも結構長く使ってしまいます。歯には良くないと言われながらも毛が広がってしまったものもなかなか捨てられません。

 そんな私が思わず23日の読売新聞、まんが「コボちゃん」に見入ってしまいました。

 おじいさんが歯を磨いていて気が付いたら娘婿のコウジさんの歯ブラシだったので濡れていると使ったことがばれるのであわててドライヤーで乾かした。

 その後、歯を磨こうとしたコウジさんが歯ブラシを手にとって「お!新しい歯ブラシ?」と奥さんに確認すると「いえかえてないけど」との返事。 

 おじいさんがそれを見て「そってた毛がまっすぐになったのね」つぶやく。

 この漫画を見た私の行動は分かるでしょ。すぐにやってみました。しかし結果は思惑通りではありませんでした。もしかしたら熱風の温度が低すぎたのかとハイパワーにして噴出し口に近づけてやってみましたが毛がまっすぐになる気配はありません。冷えてから見ても同じでした。

  もしかしたら、毛の材質によるのかもしれません。取り敢えず我が家の歯ブラシでは成功しませんでした。残念。

 この漫画を見て私のようにやってみた人はどの位いるのでしょうか。成功しましたか。それとも、そんな変な奴はいないのでしょうか。

いないんだろうなぁ!


新型太陽電池

2008年05月29日 | 太陽光発電

  

昨日、一昨日とソニーと電力会社のニュースに驚いて前後が逆になりましたが、太陽電池の面白い記事が二つありました。

  EDリサーチ社より 2008523

産総研など、有機薄膜を用いた観葉植物型太陽電池モジュールを試作

 独立行政法人産業技術総合研究所太陽光発電研究センター、三菱商事、トッキの3者は08521日、次世代型太陽電池を試作した、と発表した。試作した太陽電池は有機薄膜太陽電池の鮮やかな緑色の色彩を生かし、観葉植物をイメージした葉っぱ型のモジュールである。3者は共同研究において産総研がデバイス構造の研究を、トッキが製造装置のコア技術の開発ならびにモジュールの製作を行い、三菱商事が研究開発に関する投資とマーケティングを担当した。今回、薄くてフレキシブルな大面積・高耐久性有機薄膜太陽電池モジュールを試作したもので、この早期の商品化・市場投入を目指している。試作品はG8環境大臣会合関連の展示会である「環境フェア in KOBE(52326日、神戸市立体育館)に出展される。

 3者はG8環境大臣会合関連展示会のために、有機薄膜太陽電池の鮮やかな緑色の色彩を生かし、観葉植物をイメージした葉っぱ型の有機薄膜太陽電池モジュールを試作した。葉っぱ1枚に約7.5cm2の太陽電池セルが8個直列に接続されており、約60cm2の大面積の太陽電池モジュールになっている。このモジュールを極薄膜の保護膜により封止し、劣化の原因となる水・酸素の侵入を防ぎ耐久性を向上させた。プラスチック基板、nmオーダのフタロシアニン層とフラーレン層を積層した有機薄膜太陽電池、封止膜の採用によりフレキシブル・カラフル・軽量という画期的な太陽電池モジュールになった。有機薄膜太陽電池は従来のシリコン系太陽電池と違い、軽くて柔らかいといった特徴のほか、鮮やかな色彩をもたせることができる。これにより、従来のシリコン系太陽電池では難しいデザインが重視される用途、すなわち壁や窓向けの建材、衣料・生活用品、レジャー・アウトドア用品、玩具といった分野への普及が見込まれる。

参照:産総研

緑色ですか珍しいですね。他の色はできないのでしょうか。

  もう一つ第2941回で取り上げた富士電機システムズのフィルム型太陽電池の話題です。

  日刊工業新聞

  大成建設など、フィルム型太陽光電池使用の外壁パネルを共同で商品化

 大成建設とタイセイ総合研究所(東京都新宿区、七字祐介社長、03・5326・0133)は、フィルム型太陽電池を使用した外壁パネルを商品化した。両社は太陽光電池の供給元である富士電機システムズや技術指導しているメーカー10社と共同でフィルム型太陽電池の用途開発を推進しており、その初の成果となる。年内に九州地区の工場向けなど3件程度の受注を見込み、リニューアル、リフォーム分野を中心に拡販する。

 使用しているフィルム型太陽電池は1平方メートル当たり1キログラムと軽量で壁面に利用でき、リフォーム時に使用しても大規模な補強工事が必要ない。タイセイ総研は富士電機システムズの依頼を受け、サンスター技研、未来、野口興産、ダイフレックス、恒和化学工業、エーアンドエーマテリアル、インフィニアム、城山工業、磯部塗装、習志野化工の10社と共同で用途開発を進めてきた。(掲載日 20080523日)

  こうして矢継ぎ早に新しい太陽電池のニュースが飛び出してくると言うことはいよいよ太陽光発電が時代の主流になるという兆候でしょうか。
  取りあえず、これらの商品が本当にどんどん出荷されるようになって来ないと本物とはいえないのですが、それでも何にも無いよりは余程よさそうです。
  気がついたら、コストが何時の間にか5分の1、10分の1なんてことになっていたら面白いでしょうね。これはひょっとしたら
7円/KWなんて発電コストの時代が来るのもまんざら遠い話ではないのかも。

夜明けは近いのか!


電力業界

2008年05月28日 | 太陽光発電

  

昨日のソニーのニュースにも驚きましたが、今日は、もっと驚く記事がありました。あの太陽光発電の足を引っ張ってきた電力業界が心を入れ替えたのでしょうか。

  電気新聞より 526日付

電力業界、再生可能エネルギー受け入れ拡大へ

  電気事業連合会の勝俣恒久会長(東京電力社長)は23日、低炭素社会の実現に向けた電力業界の取り組みの一環として、原子力の活用や再生可能エネルギーの拡大を積極的に進める考えを明らかにした。20年度までに発電電力量に占める非化石エネルギー(原子力、水力、再生可能エネ)の割合を現行の40%程度から50%まで高める。風力発電は現行の導入実績の約3倍となる約500万キロワット、太陽高発電も約7倍の1千万キロワットまで原則として受け入れる方針を表明。…中略

 供給面では安全を大前提に原子力発電の稼働率を向上し、20年度までに非化石エネルギー比率を50%までに高める。再生可能エネルギーについては、これまでの導入実績などの蓄積データを精査した結果、全国ベースによる風力発電と太陽光発電の系統連系可能量を公表した。07年度末時点の導入実績は風力発電が約170万キロワット、太陽光発電は約150万キロワット。

 これに対し、風力発電は約3倍の500万キロワット、太陽光発電は局所的な集中設置の場合などを除いて1千万キロワットまで受け入れる考えを表明した。ただ、それ以上の拡大については大規模な系統設備対策が必要で、コスト負担の議論が必要と指摘した。また、太陽光発電についてはパネルの大幅なコストダウンが見込まれる10年代初めまで、現行の余剰電力の買い取りを維持する考えも示した。このほか、LNG火力や石炭火力の高効率利用や先進国と途上国による石炭火力のセクター別アプローチを推進する。…以下略

  第2693回で取り上げたRPS法で決められた160億キロワット時(1・63%)の7倍で1,120億キロワットということなのでしょうか。
  いよいよ電力会社も何時までも世界の非常識を主張していたのではまずいと気がついたのでしょうか。
  
第3119回で電力会社が心を入れ替えたのでしょうかと書きましたがそれが本当になったのなら大歓迎です。

  しかし、「1千万キロワット」までと制限を付けたのと「太陽光発電についてはパネルの大幅なコストダウンが見込まれる10年代初めまで、現行の余剰電力の買い取りを維持する考えも示した。」の10年代初めまでと言うのが気になります。それを過ぎれば買取を止めると言うのでしょうか。それとも買取価格を変えると言うことなのでしょうか。相変わらず分かり難い表現です。

気になる!


ソニー

2008年05月27日 | 太陽光発電

  

海外展開ばかりが目に付く太陽光発電業界の動きですが、久しぶりにちょっと驚くニュースがありました。

  NIKKEI NETより

  ソニーが新型太陽電池、製造コスト最大10分の1・事業化の可能性

 ソニーは製造コストの安い新タイプの太陽電池を開発した。原材料にシリコンを使わない。半導体技術の代わりに印刷技術の応用で作れ、製造費が現在普及しているシリコン型の5分の1から10分の1になる見通し。安定性を高め、光を電気に替える変換効率で実用化への目安とされる10%を達成した。

 開発したのは色素増感太陽電池。この春、スイスの研究者が持つ基本特許が切れた。次世代太陽電池の最有力候補で、国内外で研究開発が盛ん。ソニーが太陽電池を事業化するかどうかは未定だが、新技術を武器に新規参入する可能性が出てきた。

  まさかソニーが太陽電池を研究しているとは思ってもいませんでした。このところコストダウンの話題も多いのですが、まだまだ結晶式を追い抜いたという話題はありません。
  本当のコストダウンが実現するのは何時のことなのでしょうか。それとも、あっという間に時代が変わっているなんてことになるのでしょうか。
  いずれにしても、ソニーが太陽電池に出てくるかもしれないというのは業界に対する刺激もあるのじゃないでしょうか。それだけ太陽電池の時代の到来が近づいているのかもしれません。是非、早急に実現して打って出て欲しいものです。

面白くなるかも!


ムラサキカタバミ

2008年05月26日 | 日記・その他

  第3156回以来、久しぶりと言うか又してもムラサキカタバミの話題です。その生命力に気力が萎えながらもあれからも雨の日以外は殆ど毎日のように戦いを続けています。
  様相は変わらず相変わらずあちこちから芽を出しています。只の一日たりとも芽を出していない日はありません。それでも、その本数は流石に減ってきたのじゃないかと期待しているのですがどうもそんな気配もなさそうです。
  その上、
第3150回で書いたムラサキの呪いのマツバウンランも抜いても抜いても次から次へと生えてきます。これも見た目と違って相当しぶといようです。そして、なんとそのマツバウンランの生えている近くに恐れていたカタバミがさく芽を出しているじゃないですか。まさかと思いながら良く見てみると、マツバウンランの周りにその何倍も芽を出していました。
  流石に、これに気がついたときにはショックで立ち直れないのじゃないかと思いました。とは言いながらもここで諦めたら終わりです。気を取り直して一本ずつ抜いています。しかし、抜いても抜いても減りそうもありません。

  ムラサキカタバミとの戦いも終わらないうちにマツバウンランとカタバミに不意をつかれてしまって茫然自失ながら何とか気力を振り絞って、毎日戦い続けていますがこの気力何時まで続くか自信ありません。おまけに、春先と違っていよいよ蚊も出てきだし悩まされています。

何とかして欲しい!


QC活動

2008年05月25日 | トヨタ

  第757話第1423回などで何度か書きましたが、私は小集団活動とかQC活動なるものがどうしても好きになれませんでした。と言うより活動それ自体は良いことだと思うのですが、その活動の時間帯に納得が行かなかったのです。就業時間内ならなんら問題ないのですが、仕事が終わった後にサービス残業としてやることが許せなかったのです。そして、それを日本に広めたトヨタが許せませんでした。私のトヨタ嫌いはこの当たりにも原因がありそうです。
  そのトヨタが驚くべきことをやりだしました。

  NIKKEI NETより

  トヨタ、QC活動の残業代全額支払へ

 トヨタ自動車は従業員が勤務時間外にグループで活動する品質管理(QC)活動の残業代について、月間2時間と定めていた上限を撤廃し、6月から全額を支払う方針を固めた。従来あいまいだったQCの位置付けを、会社側が明確に「業務」と認める。国内製造業の多くが現場の作業改善を目指すQC活動に取り組んでおり、トヨタの動きは産業界の労務管理のあり方に影響を与えそうだ。

 QC活動する場合には上司に事前に申請する制度に改める。

  トヨタもやっと分かったのでしょうか。それともこれも何か裏があるのでしょうか。まあ、ここは素直に喜びましょうか。
  これで、日本中でサービス残業をさせられていた従業員がその恩恵に浴するようになれば良いのですがそう簡単には行かないでしょうね。何と言っても、派遣や下請け、パートなどで人件費を削減することしか考えない企業ばかりなのですから。とは言いながらも今回のトヨタの方針が流れを変えることを期待したい。

少しは良くなるのか!


種なしビワ

2008年05月24日 | 日記・その他

  

種無しぶどうの話題が出た時に、「他に種無しにしたい果物は何」と言う話になった時に私は「びわ」を思いつきました。おいしいのですが、何と言っても、食べられる実の部分より種の方が大きいので食べるのが面倒で滅多に口にしないのです。

 もし、あの種が全部実だったら食べやすくて美味しいだろうなと夢のようなことを考えたものです。しかし、私が思いつくようなものはやはり誰でも思いつくようです。

  MSN産経ニュースより

  ビワ1個5000円!? 千葉の種なしビワ初出荷 2008.4.28

 ビワ1個が5000円!? 千葉県が開発した世界初の種なしビワ「希房(きぼう)」が28日に初出荷され、東京都中央卸売市場・大田市場(東京都大田区)で行われた初競りで、10個入りの1箱に5万円の値が付いた。5月中旬にかけて約300個が市場に出荷される。

 この日の初競りでは、館山市や南房総市などの農家が加盟する「JA安房温室びわ組合」の渡辺彌(わたる)さんらが栽培した種なしビワ58個(6箱)が、単価1250~5000円でそれぞれ落札された。

 種なしビワは、種がなくて食べやすいのが大きな特徴で、従来のものと比べ、果肉は柔らかく香りも良いという。

 千葉県の代表品種「田中」と「長崎早生」を交配。種なしブドウなどに使われる技術を応用し、10年をかけて商品化にこぎ着けた。平成18年2月に品種登録され、現在は渡辺さんらビワ農家6戸が専用のハウス約30アールで栽培している。

  やはり世界初だったんですね。それにしても5000円は強烈です。しかし、温室というのが気になります。これからの時代は省エネや温暖化対策の面からもこうした季節に逆らった農作物は止めて旬のものを味わう昔からの農業に戻るべきなのに残念です。とは言いながら、路地物で安くなれば是非食べてみたいものです。何と言ってもあの大きな種が無くなれば食べやすそう。

口にすることがあるでしょうか!


理想の家

2008年05月23日 | 日記・その他

  第3164回で書いた理想の家でもう一つ心配なのが飲料水です。災害などいざと言う時の為に井戸水や雨水などを飲めるようにできる装置があれば良いのですが。手頃(安い)なものが欲しいと思っていたら、21日の読売新聞香川版に興味深い記事がありました。

 地下水短時間で浄化 産業技術研 共同開発 発がん性物質除去

 独立行政法人・産業技術総合研究所・四国センター(高松市)は災害時、地下水を飲料用として利用するため、含有する発がん性物質の硝酸イオンを短時間で除去する浄水装置を、香川大などと共同開発した。1台で60人が1日に必要な180リットルを1時間程度で浄化可能といい、1年以内の商品化を目指す。

 硝酸イオンは全国の井戸水に約7%の割合で含まれているといい、香川大のほか、合成繊維などを製造する帝人エンジニアリング(大阪市)など6機関と協力し、2年前から研究を進めてきた。

 密度の高い繊維を使ったフィルターに、専用の吸着粒子を繊維間のわずかな空間に浮かべることで、浄化時間を大幅に短縮。小石やにおいなどを取り除くフィルターと合わせても、高さ約60センチ、幅、奥行きとも約50センチ、重さ約20キロと小型化を実現した。

 地下水をくみ上げるポンプは手動式で、持ち運びも可能。同センターは数万円での販売を目指しており、「阪神大震災では飲料水の確保が課題だった。南海地震に備え、多くの家庭に普及させたい」としている。  

 これは良さそうですね。これなら飲料だけでなくちょっと勿体無いですが風呂にも使えそうです。一つ欲しいですね。値段と発売時期が問題ですが、出来るだけ早く、そして勿論出来るだけ安く発売されることを期待したいです。

 尤も、我が家の場合は打ち抜き井戸を掘ることが先決ですが。それにしても、災害に備えるのも先立つものがないとどうにもなりませんね。今更ながら、負け組みの悲哀を感じます。

何とかしたいものです!


リチウム・イオン電池

2008年05月22日 | エネルギー 環境

  第3151回で電気自動車に乗り出すと発表した日産がその性能の鍵を握るリチウム・イオン電池の事業化を発表しました。
  これに自信が持てたから電気自動車に乗り出す気になったのかもしれませんね。

  EDリサーチ社より 2008519

  日産とNECAESCでの高性能リチウム・イオン電池の事業化を決定

 日産自動車、日本電気、NECトーキンは08519日、3社間の合弁会社であるオートモーティブエナジーサプライ(AESC)による自動車向け高性能リチウム・イオン電池の事業化を決定した、と発表した。074月に日産とNECグループの折半出資会社として設立されたAESCは、次世代の電動自動車(ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車など)を対象としたリチウム・イオン電池の開発およびマーケティングに取り組んできた。今回の事業化に際して、NECNECトーキンが自動車用大容量ラミネート型電池(セル)技術の提供と電極の生産を担当し、日産は長年の経験による車両に応用した技術を提供する。またAESCの資本金は15億円となり、今後は日産、NECグループ、およびNECトーキンがそれぞれ51%、42%、7%の株式を保有する。

 AESCは初期段階として、今後3年間で120億円の投資を行い、日産座間事業所内に生産ラインを新設する。09年度までに稼働開始予定である同施設の年間生産能力は車両にして13000台分相当からスタートし、将来的には65000台分となる見込みという。またNECトーキンは今後3年間で110億円を投資してNEC相模原事業場内に生産ラインを新設し、AESCの需要に合わせた電極の量産を開始する予定である。

 AESCの高性能リチウム・イオン電池は従来の円筒形ニッケル水素電池と比べて2倍の電力を供給できる小型のラミネート構造を採用している。AESC製電池を搭載した実車走行試験で安全性、高性能品質を立証しており10km以上を走行する長寿命も実現している。同バッテリは09年に発売される小規模事業用フォークリフトに最初に採用される予定である。これに続き米国、および日本において10年度に投入される日産の電気自動車、および日産独自のハイブリッド車に採用される予定となっている。日産はバッテリの需要を大幅拡大することとなる電気自動車のグローバル規模での量販を12年までに行う計画としている。

 またAESCは米Project Better Place社が行う試験的取り組みへのリチウム・イオン・バッテリのサプライヤに指名されている。同社は仏Renault社、日産アライアンスと協力し、11年度にイスラエル、およびデンマークにおいて、ゼロ・エミッション車の投入を計画している。

 参考:NECニュースリリース

  いよいよ電気自動車も本物になってくるのでしょうか。今まではメーカーも半信半疑だったのが原油高騰や環境問題から今度こそ乗り遅れたら大変なことになると考え始めたのじゃないでしょうか。
  方向さえ間違ってなければ、今の技術ならきっと開発は問題ないのじゃないでしょうか。
  本当にその気になれば、電池のリースなどシステムを考えれば今すぐにでも電気自動車に切り替えることも可能なはずです。要は、やる気があるかないかでしょう。これも政治次第のような気がします。

意外と実現は近いのかも!


海外重視

2008年05月21日 | 太陽光発電

  第3162回でも取り上げたように日本の太陽電池メーカーは完全に日本を見放したのでしょうか。

  NIKKEI NETより

  シャープ、伊で最大級の太陽光発電・電池パネル工場検討

 シャープは欧州エネルギー2位のエネルと太陽光発電で提携する。2011年末までにイタリアに世界最大級の太陽光発電所を共同設置し、太陽電池パネル工場の建設も検討する。助成策が充実している欧州のエネルギー大手と組み、クリーンエネルギーの代表格である太陽光発電の普及を加速。発電コスト引き下げにつなげる。

 イタリア各地に太陽光発電所を設け、11年末までに計160メガ(メガは100万)ワット強の発電能力を持たせることで合意した。日本の一般家庭換算で約4万世帯の電力を賄う。今後運営形態を詰めるが、太陽光発電では世界最大級となる見通し。 (07:00)

  シャープは完全に日本の市場を見放したと言ったら言い過ぎでしょうか。と言ってメーカーを責める訳ではありませんが、やはり寂しいと思うのは私だけでしょうか。
  日本企業が世界で活躍することは嬉しいものですが、どうもこの太陽光発電では素直に喜べないものがあります。というのも太陽電池は他の商品と違って生産物です。それも有り余っているのならともかく日本に一番不足しているエネルギーを生産する製品なのですから海外に輸出するのは余りにも勿体無い。まずは日本で設置して余裕があれば海外へ輸出するのが妥当でしょう。
  しかし、そうは言いながらも余りに無策な日本政府のするがままにしているとメーカーとしてはジリ貧になるしかないですからこうして海外に軸足を移すのは企業経営としては当然のことです。

やはり政治が悪い!


集光式

2008年05月20日 | 太陽光発電

  第3147回でも取り上げた集光式太陽光発電に又新しい技術が開発されたそうです。今度はIBMです。いよいよ太陽光発電が面白くなってきそうです。

  ITmediaより

  IBM、太陽光発電の新技術を発表――チップ冷却技術応用で大幅コスト削減

液体金属を使ったチップ冷却技術を応用することで、太陽電池の温度上昇を摂氏1600度から85度に抑えることに成功した。

20080517 0815更新

 米IBM515日、太陽光発電の新技術を発表した。レンズで太陽光を集めて発電する「集光型太陽光発電」(Concentrator PhotoVoltaicsCPV)分野での新技術で、実用化されれば、通常のCPV発電に比べ、大幅なコスト削減につながる可能性があるという。

 新技術は、大型レンズと同社のチップ冷却技術を組み合わせたもの。大型レンズで1平方センチの太陽電池に230ワットの太陽光を集中させる一方、太陽電池と銅製冷却プレートの間にガリウムとインジウム化合物でできた極薄の液体金属層を配して熱を逃すようにした。これにより、太陽電池の温度上昇を摂氏1600度から同85度まで抑えることが可能となったという。

 太陽電池の冷却が可能になったことで、通常のCPV発電の約5倍の出力密度を実現できるようになった。IBMは、この新技術により、発電所で必要な太陽電池やレンズなどの部品の数を従来よりも抑えることができ、著しいコスト削減が可能とみている。

 IBMは「当社は、代替エネルギー研究という重要な分野に、半導体やナノテクノロジー分野での多くの経験に基づく独自のスキルを応用できる」とコメント。今回の新技術について「基本的な太陽光発電の科学に基づきつつも、業界全体を大きく変える可能性を持つ試験的研究プロジェクトの1つ」としている。

  集光式がいよいよ本物になってきたと言うことでしょうか。それにしても、集光式がこんなに温度が上がるとは想像もしていませんでした。頭の悪さを思い知らされました。やはり文系はだめですね。
  しかし、まさか
IBMが太陽光発電に出てくるとは思いませんでした。こうした大手が進出してくることは歓迎すべきじゃないでしょうか。是非、本物にして欲しいものです。

いよいよ面白くなりそう!


レンタル自転車システム

2008年05月19日 | 自転車・公共交通

  第2828回第2862回で取り上げたパリのレンタル自転車のその後の記事がありました。記者の方が実際に乗ってみて書いたようです。  

  5月16日読売新聞コラム「環境ルネサンス」より

  ・・・略

 パリ市が昨年7月に導入した乗り捨て型の貸自転車。市内への自動車の流入を減らすのが主な目的だが、ガソリン消費を抑えることで温室効果ガスの排出が少ない「低炭素社会」作りを進めるねらいもある。

 パリ市によると、現在約2万台のベリブがあり、4月までの9か月間でのべ2000万人が利用した。市内約1500か所、300メートル間隔で設置されたターミナルで24時間借りることができ、どのターミナルに返却してもいい。今後、パリ郊外で300か所4500台を拡張する予定だ。

 パリ西部16区を歩いて見つけたターミナルには約20台のベリブが並んでいた。前かご付きのいわゆる「ママチャリ」タイプ。灰色の車体は約22キロあり、頑丈にできている。機械の案内に従い、1ユーロ(約162円)の1日券を購入した。支払はクレジットガードのみだ。乗りたいベリブのスタンド番号を押すとロックが解除された。

 そこへベリブに乗った男性が現れた。国営ラジオ局「RFI」に勤めるダニエル・バロットさん(32)。「通勤に毎日使っている。地下鉄よりいい。自分の自転車もあるけど、これなら駐輪場所や盗難の心配がない」。朝の住宅街で奪い合いになったり、丘の上のターミナルには自転車が少なく、トラックで運びこむことになったりするが、人気は上々という。・・・中略

 約1時間の走行中にベリブを交換した。1回30分を過ぎると追加料金が発生するからだ。1日券のほかにも7日券(5ユーロ)と年間パス(29ユーロ)もある。安くて便利。観光客にも人気の理由がわかった。・・・中略

 低炭素社会とは、すなわちライフスタイルの転換だ。健康で爽快な通勤、通学――。日本でも普及して欲しい。(森太)

  期待していましたが、順調に拡大しているようですね。やはり良いシステムを作れば旨く行く証拠です。
  何とかして、このシステムを日本中に広めて欲しいものです。これなら車がなければ生活できない地方でもある程度は利用されるような気がします。只、運営会社がペイできるかどうかが問題になりそうです。
  それにしても、
ロンドンやパリなど世界的な大都市がこうしていろいろ努力しているというのにわが日本はどうしたのでしょう。こうなれば政府に任さず東京だけでもやってくれませんかね。オリンピックなんかどうでもいいじゃないですか石原知事。

やってください!


理想の家

2008年05月18日 | 日記・その他

  

今回の中国の地震は凄まじいですね。ああいう地震を見ると、神戸の地震を思い出します。そして、常日頃の備えの無さを痛感させられます。

 起きたときは、何とかしなくてとは思うものの、そのうち「マアいいか、何とかなるだろう」と高をくくってしまって何もしないのが何時ものことです。

 神戸の時、単身赴任で住んでいた新大阪のワンルームマンションに坂出から帰ったら、押入れの中のものやテレビなどが全部畳の上に落ちていたのを見て、日頃から地震を想定して家具などが落ちたり倒れたりするのを防ぐことの大切さが身に染みて分かったはずなのに、それでも何の手も打たない私です。

 と言うより、築30年近く経っている我が家自体が来る南海地震にはどう見ても耐えられそうもないので半ば諦めていると言うのが本当のところです。新築どころか改装する予算もない負け組みとしてはじっと我慢するしかなさそうです。

 そこでもし予算は十分にあるとして、これからの温暖化や省エネの時代にあるべき理想の家を考えてみると、まずは土台を高くして、その上に平屋の耐震住宅、屋根は南向きの片流れ、当然そこには太陽電池と太陽風呂。そして、水は当然打ち抜き井戸。これで、地震でライフラインが止まっても、取り敢えずは最低限のエネルギーと水は確保できます。
  これで田舎なら出来れば、家の周りで家族が食べるだけの米と野菜を作る田んぼを確保する。ここまでやっておけばいざと言うときにお国のお世話にならなくても暫くは生きていけると言うものです。
  国民不在の今の政治が続く限りこの程度の準備は必要でしょう。しかし、結局は先立つものが無い悲しさで何の備えも無くその時を待つしかなさそうです。

くやしい!


自転車通勤

2008年05月17日 | 自転車・公共交通

  第2802回で始めた自転車通勤もようやく一年が経とうとしています。最初の頃はどうなるかと思いましたが、人間やはり慣れるもので、何時の間にかちょっと外出するのも自転車が当たり前になってきました。

  一番心配した冬も、瀬戸内海気候の坂出市は雪が降ることも無く霜が降りるのも年に数回というところで、特に今年はそれ程寒い日もなかったようでなんとか続けることが出来ました。年にそれこそ数回、瀬戸大橋が通行止めになるような風の日がありますが、それも今年は無かったような気がします。只、一日だけ強風で諸にアゲインストの風の日があり、この日は流石に途中でたどり着けないんじゃないかと思いましたが、それも何とか乗り切りました。
  尤も、朝から雨の日は軟弱にも車で出勤しています。マア、それ程むきになることも無いでしょう。

  こうなるともう怖いものは無いかもしれません。身体も自転車に乗るのが当たり前になって、遠出でもなければはなから車に乗ろうという気にもならなくなりました。

 お蔭様で、第3153回でも書いたようにガソリンも殆んど入れることもなくなりました。早く、車も止めたいのですが、荷物を運んでちょっと遠出をしないければならないこともあり手放せずにいます。しかし、これも今の車(中古の軽)が駄目になれば止めるかもしれません。かなり古くて走行距離も相当行ってますのでその日も近いのじゃないかと密かに覚悟しています。

  こうしてみると、私の生活もかなりのエコと言えそうです。マア、それ程構えてやっているわけでもないので苦痛ではありません。どちらかと言えば、中、高校生の頃に戻った感じでしょうか。

マア、のんびりやります!