アメリカの議会が昨日の尖閣に次いで、又してもやってくれました。上院が、政府の対応の遅さにもっと早くやれとの強化案を可決したようです。
このアメリカの議会の素早さには驚かされます。尤も、何もしないで驚かせてくれる日本の国会には呆れるしかないですね。
宮崎さんが詳しく取上げてくれています。それにしても、制裁を早くしろは何とも小気味良いですね。どうして、日本とはここまで違うのでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)6月26日(金曜日) 通巻第6556号
米上院、「香港民主人権法」の対中強化案を可決
「法律があるのに、なぜ七ヶ月も制裁を実行しないのか」
こんどは民主党主導となって、昨秋11月27日に可決し、トランプ大統領が署名した「香港民主人権法」を強化する法案が上 院に提出された。
6月25日に可決され、ただちに下院におくられた。
提案者は民主党上院、メリーランド州選出のクリス・バン・ホルン議員で、「香港民主人権法が成立して七ヶ月も経つのに、し かも香港で言論の自由が圧殺されてようとしているのに、制裁をまだ実行していない。ゆえに法の一部強化をおこない、制裁に踏 み切るべきだ」とした。
法案は香港の自由が侵害されたりしたとき、中国の関係者の米入国禁止、在米資産凍結などで制裁するとしているが、ホルン議 員の法案は、制裁内容の強化などを含む。民主党は上院で少数派だが、米政局、とりわけ大統領選挙をにらみ、中国に対しての強 硬姿勢を民主党主導ですすめるという、選挙キャンペーン的な目的も含まれている。
中国は全人代常任委員会で討議が進められ、香港安全法の具体的条文を30日に発表するとしている。
香港では学生、知識人らが、「中国が用意している安全法が実行されると、言論の自由はなくなり、民主活動は抑え込まれ、活動 家や言論人拘束されるとなると、中国へ送還され、裁判を受けることになる」と一斉に反対行動に出ている。
香港安全法は1984年の中英合意、ならびに香港基本法に抵触し、具体的には五十年間の一国二世度という約束を踏みにじる もの、というのが米英の考え方である。
踏みにじられようがどうしようが儲かれば良いという日本は、本当にに世界ののけ者になりそうです。何とも恥ずかしい。
何と、シンガポールがファーウェイ排除を決めたそうです。宮崎さんが追加で報告してくれています。
シンガポール、土壇場の決断。ファーウェイ排斥へ
シングテル、スターハブはエリクソンとノキアを採択
シンガポールの通信大手、シングテル(SINGTEL)とスターハブは、5Gの基地局建設などで、ファーウェイの排除を決 めた。
両社は通信ネットワーク網の基礎局にノキアとエリクソンを採用するとした。
Chinaにとっては、これは痛手でしょう。シンガポール偉い。