第4079回でケヤキの落葉が始まったと書きましたが、この落葉掃除で随分前になりますがテレビニュースか何かで面白いものを見ました。
明治神宮の参堂を掃除している係りの方が面白い箒を使っているのです。竹箒ですが、柄の部分が普通のものの2倍くらいありそうなものでした。その柄の端を持って先を前方に斜めに放り出すような形で落ち葉を参道の端に掃き寄せるのです。その素晴らしい箒さばきとその箒の特殊な形に「ああ、ここにも道具を色々工夫して使っている人たちがいるんだなぁ」とちょっと感動したものでした。
「あの箒は既製品なのだろうか、それとも別注なのか。だったら結構良い値段するんだろうなぁ。それとも自作だろうか」と思い巡らせたものです。
そのくせ、今まで調べもせずに放っておいたのですが、ふと思いついてサーチしてみたら直ぐにヒットしました。詳しい説明がありました。便利な世の中ですね。インターネットさまさまです。
インターネット新聞JanJanより
こんな所にも創意工夫が……明治神宮でのチョット変わった竹箒 矢本真人2008/10/05
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表参道を後に、明治神宮に向かった。大きな鳥居をくぐると、ひんやりしていて気持ちが良い。小さな粒のそろった玉砂利の敷かれた参道には、落ち葉が散らばっている。神宮の清潔さを保つには掃除は欠かせない。
歩いていると、鳥居の付近の参道で落ち葉を掃き集めている作業員の方に出会った。前屈みで左右に竹箒を操る、チョット変わった掃き方だ。よく見ると、落ち葉は掃き集められているが、玉砂利は余り動いていない。「どうして落ち葉だけ掃き集められるんですか」と聞くと、「全く玉砂利をはかないことはないが、普通の丸い竹箒ではなく、箒に特徴があるんです」と言って箒を見せてくれた。「穂先をうまく使っているんです」という。
よく見ると、竹の穂先を使い、うまくずらし、だんだん短くし数層程でほぼ平べったく、広い範囲を穂先で落ち葉を掃き集めているようになる。普通の竹箒だと芝生や砂利道の落ち葉を掃き集めるときは、背を伸ばして穂先だけで掃き集めることになるが、これでは広い範囲を掃除するのは効率が悪い。
知恵を出した結果、このようなチョット変わった箒が生まれたのだろう。ここでも工夫・改善の日本人の底力が発揮されているのだろう。
リンク先に良く分かる箒の画像があるので参考にしてください。
参考:花咲ジジイの「花」麗なる 毎日 2010年3月31日水曜日
明治神宮探訪 その7
明治神宮を歩いていて 働くおじさん を沢山目撃した。
境内の維持管理に携わっている方々であるが、他の公園管理と異なってどことなく独特な感じがした。…以下略
どうやら自作のようです。あの柄の長さは参道の幅に合わせて一度で掃ける様にしているようです。考え方は分かったので何時か自作に挑戦してみたいものです。と言うのも、わが体育館の横の歩道に落ちた落ち葉はアスファルトにこびりついて結構掃除が面倒なのです。それを端の窪みに掃き寄せてからちりとりで取るのですが、その掃き寄せにこの箒が使えそうなのです。歩道の幅から考えると柄はあれほどの幅は要らないと思います。
さて、神宮の中の掃除は係りの方がいるので良いのですが、それでは表参道のケヤキ並木の落ち葉掃除はどうしているのでしょう。他人事ながら気になります。これもサーチしたらありました。
今年の表参道は光の道・表参道エコ・アベニュームーブメントが開催中=東京都渋谷区(下)より
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この季節、ケヤキの落葉が激しい。交番のおまわりさんも歩道を掃く。時には春のチューリップの芽が出なくなってしまうのでは、と思うほどの大量の落ち葉だ。芽が出やすいよう、落ち葉を払っているのです、と小さな芽の出たチューリップを見せてくれた。
表参道の歩道が綺麗なもの、各店舗が開店前に落ち葉を掃除しているからだ。行政の力だけではきれいにならない。昼間来る人たちは、住民や店舗の人たちが毎朝落ち葉を掃除し、キャンドルの管理をしている事を知らない。きれいになっているのが”当たり前の日常”と思っているからだ。【了】
vol.6: 表参道をきれいにする greenbird
greenbird (グリーンバード) という名前を聞いたことがありますか?
朝、表参道をよく歩く方ならご存知でしょう。朝、表参道のゴミを拾っているあのグリーンのビブスの人たちです。 greenbird は、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した原宿・表参道発信のプロジェクトなんです。…以下略
商店街の方たちは半分ケヤキ並木にお世話になっていることもあり掃除するのも仕事の内と割り切れるのかもしれませんが、ボランティアに頼るのは何となく納得しがたいあるのは私だけでしょうか。この部屋でも何度も書いているように、管理者が掃除ができないのなら無闇に木を植えないで欲しいのです。
釈然としません!