団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

空気で走る車

2011年09月30日 | エネルギー 環境

  

人工光合成や光より速いニュートリノ程のインパクトはありませんが、結構面白い記事がありました。

  時事ドットコムより  2011/09/23

  最速130キロの空気で走る車、ギネス登 録へ=有志製作-豊田自動織機

 豊田自動織機の若手有志が、空気だけで走る車「KU:RIN(クーリン)」を造った。「技術者として世界一に挑 戦したい」と、終業後や休日に集まり、約4年をかけて完成。車体や部品の一部は手作りだ。目標の時速130キロも達 成。空気で走る車の最速記録として、今月中にもギネス登録を申請する。

空気エンジン車、世界最速を記録/豊田自動織機が開発 

  空気エンジン自体は目新しいものでもないようですが、環境 という面から車に利用されるのは面白いかもしれません。しかし、圧縮空気を作るのに環境やエネルギーの問題があれば 何にもならない。
  実際に実用化されるのは難しいのかもしれませんが、このところのとんでもない開発の記事を見ていると、今後何が 起こってもおかしくないのかもしれません。

とんでもない時代の到来か!


光より速い

2011年09月29日 | 日記・その他

  第4391回の人工光合成でとんでもないことが起こったと書きましたが、それ 以上に驚くべきことが起こりました。何と、光より速いものが見つかったというのです。

  時事ドットコムより  2011/09/23

  光より速いニュートリノ観測=相対性理論 と矛盾-名古屋大など国際研究グループ

 名古屋大や宇都宮大、神戸大などが参加する日欧の国際研究グループは23日、質量を持つ素粒子のニュートリノが 光よりも速く移動するとの測定結果が得られたと発表した。

 アインシュタインの相対性理論は、質量を持つものは光より速く移動することができないとしており、今回の測定結 果は相対性理論と矛盾する。結果が正しければ、科学全般に与える衝撃は計り知れない。

 研究グループは、2009年に実験を開始した。スイス・ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究所(CERN)から 約730キロ離れたイタリア中部の研究施設にニュートリノのうちミュー型と呼ばれるものを飛ばし、到達するまでの時 間を最新の全地球測位システム(GPS)技術などを使って精密に測定。光速(秒速約30万キロ)よりもニュートリノ が60ナノ秒(1億分の6秒)早く到達し、光速より約0.0025%速かった。

 測定は過去3年間にわたり約1万5000回実施しており、観測ミスや誤差があるとは考えにくいという。

  相対性理論など理解できない私にとってもこれは驚くべきニュースですが、これで何が起きるのかはよく分かりま せん。せいぜいタイムマシンくらいしか思いつきません。しかし、頭の良い研究者にとってはきっと天地がひっくり返る ほどの出来事なのじゃないでしょうか。
  これが果たして本当なのかどうか大変な騒ぎになるでしょう。それとも無視されるのか。
  それにしてもこのところの大発見や開発はどうしたのでしょう。もしかしたら今年が地球の大転換の年なのかも。

良いのか悪いのか!


オートリブ

2011年09月28日 | 自転車・公共交通

  第3610回第4240回で取り上げたパリの電気自動車(EV)レンタカーがいよいよ始まるようです。

  レスポンス自動車ニュースより  2011916()

  パリのEVシェアリング「オートリブ」が新サイトをオープン

  今年12月にサービス開始を予定しているパリのEV(電気自動車)シェアリング、オートリブが、本格稼働を前にウェブサイトを一新 した。

新しいサイトでは、利用方法、料金 体系、ステーションの場所など、従来のサイトよりも具体的な情報が掲載されている。サービスに使用されるEVボロレ・ブルーカー」の紹介やリクルート情報も用意されている。

オートリブを利用するには、まずイ ンフォメーションセンターで登録を行う。登録には運転免許証、クレジットカード、IDカードまたはパスポートが必要となる。ここで専用カードが発行されるので、あと はステーションへ行き、カードを端末にかざせばEVが 借りられる。コミュニティサイクルの「ヴェリブ」に似た方式だ。

料金体系は、1日コース、1週 間コース、1年コース個人/家族の合わせて4コースが用意される。この他、EVや電動バイクを所有している人が、ステーション内の空いている充電施設を使うこともできる。こ ちらは1年コースのみとなっている。

実施地域はパリと周辺の45市町村で、サイトでは各都市ごとのステーションの所在地も確認できる。このうち パリでは508か所と、メトロ(地下鉄)の駅の約1.7倍もの数のステーションが用意されることになっている。

サイトでは今後のスケジュールも紹 介されている。それによれば、まず10月に66台のEV33か所のステーションで試験運用を始め、12月に250台・250か所で本格的なサービスをスタート。来年6月には1470台・1100か所に拡充するという。《森口将之》

Autolib'  

  上手く行くのでしょうか。と言うか、上手く行って欲しいですね。ここで成功すれば世界に広まるかもしれませ ん。これをきっかけに自家用車を持つのをやめる人が増えれば省エネにもなるでしょうし環境にも良いでしょう。
  空いた道路は車線を一つ自転車レーンに変えることもできるでしょう。そうなれば、自転車と電気自動車で騒音も減 りそうです。できれば路面電車との併用でやって欲しいところです。
  しかし、パリがこれで成功すると京都や東京など日本の大都会は見劣りすることになりそうです。

もっと頑張って欲しい!


人工光合成

2011年09月27日 | エネルギー 環境

  第4389回で新しい太陽電池の開発が進んでいると書きましたが、第4236回で取り上げた光合成にトヨタグループが成功したそうです。

  MSN産経ニュースより  2011.9.20

  世界初の「完全」人工光合成に成功 豊田 中央研究所

 トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手町)は20日、太陽光、水、二酸化炭素(CO2)のみを 使った人工光合成に世界で初めて成功したと発表した。CO2吸収だけでなく、バイオ燃料の生成も可能といい、環境問 題の解決策として注目されそうだ。

  人工光合成の研究は、1970年代から世界的に進められている。ただ、高濃度の紫外線や、特殊な薬品を使用す る必要があり、植物と同様な自然状態での光合成の成功は例がなかった。

  今回の研究では、光合成の作用のうち、水を分解して酸素を作り出す反応を半導体に、CO2から有機物を取り出 す働きをもうひとつの半導体と特殊な金属に担わせることで「自然状態」での光合成に成功した。有機物として酢酸に似 たギ酸が生成されるが、アルコール成分などバイオ燃料の生成も可能という。

 梶野勉・主席研究員は「CO2を『資源』に活用できる可能性が開ける。エネルギー問題の解決につながれば」と話 している。

  なんだかとんでもないことが起こっていますね。これが実用化されればどうなるのでしょうか。
  このところの開発のニュースを見ていると人類はあらゆるものを人工で作り出し完全に自然を征服しそうです。人工 頭脳も夢ではないような感じですし、いよいよ人類が想像するものは全て実現することになるのでしょうか。
  今回の原発の事故で人類の傲慢さも少しは反省されるようになるのかなと思っていましたが、そんなに甘くないよう です。核融合も成功させるのかも。人類はどこまで行くのでしょうか。

  参考:IT MONOist → 空気と水と太陽光だけで燃料を作る、豊田 中央研が人工光合成を実現 (1/2)

嬉しいような怖いような!


光吸収100倍

2011年09月25日 | 太陽光発電

  昨日、どこまで進化するか分からないと書いた 太陽電池に又新しい開発があったようです。

  MSN産経ニュースより  2011.9.19

  光吸収100倍の太陽電池を開発 岡山 大、生活排熱で発電も

 光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の太陽電池を、岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが 「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄化合物を使って開発している。

 この太陽電池はこれまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性がある。池田教授は「赤外線は熱を持つ ものから出ている。太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できるかも」としており、 2013年の実用化を目指す。

 GFは粉末状で、土台となる金属に薄く塗る。1キロワット発電する電池を作るコストは約千円が目標で、約100 万円かかる従来のシリコン製に比べて大幅に安い。パネル状になっている従来型では難しい曲げ伸ばしができ、煙突や電 柱に巻き付けるなど設置場所は幅広い。

  約100万円かかる従来のシリコン製とは何時の話でしょう。今や市場で1キロワット50万円から60万円、酷 いときには40万円なんて価格も飛び交っている時代にちょっとずれているようです。この辺りがまだまだ太陽電池が理 解されていない証拠かもしれません。
  それにしても、1キロワット約1000円なんてのが本当に実現されればもうコストなんて気にする必要もなくなり そうです。電気なんてタダ同然の時代になるかもしれません。いよいよ太陽電池の時代です。

本当に来るのでしょうか!


超高速スパコン

2011年09月22日 | PC

  Win95から始まった私のパソコンライフですが、付いていったのは 2000くらいまででその後は資金難に陥り古い自作パソコンで寿命を繋いでいます。今はやっとXP
  と言うことでハードは完全に時代に置いていかれています。今流行の
CPUも縁が無くAthion64、メモリーも未だ1ギガと時代に取り残されて います。
  とは言いながらも、
CPUの世界も何となく停滞しているように思えま す。私のPCでもどうしても使えないほど遅くもなくなんと か使えているのですから。このままCPUの能力も頭打ちなのかと思っていました。しか し、そうでもないようです。

  日刊工業新聞より  20110916

  富士通研、超小型の光源開発-「京」抜く スパコンへ

 富士通研究所(川崎市中原区、富田達夫社長、044・754・2613)は、LSIチップ間を光で接続(光イン ターコネクト)するために必要な小型のシリコンフォトニクス光源を開発し、世界で初めて温度調整が不要な構造につく り込んだ。従来の電気接続から光接続に変えれば、現在、世界最高速のスーパーコンピューター「京」の100倍以上の 演算速度を持つ超高速スパコンが実現する。

 開発したのは、LSIの心臓部である中央演算処理装置(CPU)間で大容量の情報を高速にやりとりするための光 インターコネクト技術。CPUの隣に置く光の送受信器に搭載する光源を、シリコンと光の融合技術であるシリコンフォ トニクス技術で作製した。

 光接続にすると将来、CPU間で毎秒数十テラビット(テラは1兆)級の大容量の情報を送れるようになるほか、シ リコン半導体の製造技術を使って安価に集積化、大規模化できるようになる。

  電気から光ですか。中身は良く 分かりませんが、これが本物になればCPUも一気に速くなりそうですね。弱点である熱に も強そうな気がします。こんなのができたらいよいよ人間の脳に近いものになるのでしょうか。それにしても技術の進歩 は留まるところを知らないようです。
  それが、良い方に行くのかそれとも人類を滅亡させる方に行くのか興味深いところです。

それを見れないのが寂しいですね!


2人乗りEV

2011年09月20日 | エネルギー 環境

  第4373回の究極の電気自動車や第4379回の炭素繊維の電気自動車と立て続けに目指すべき方向の車が発表さ れましたが、又、これも目指すべき方向と言える車が発表になっています。私としてはこれが一番欲しい車です。

  WIRED.jpより

  ルノーのおしゃれな2人乗りEVTwizy

  …略

  仏Renault社は、街乗りに適した小型でスポーティな電気自動車(EV)『Twizy』を発表した。「未来の車の先駆け」と、同社 は呼んでいる。

Twizyは、野暮ったいイメージがあるEVを、より高速かつスポーティにした。ふたりの人間が快適に座れる座席と、約42リットル分の荷物用スペースがある。

長さ約2.4m、幅およそ1.2mTwizyは、より大きな車の間を縫って走り、事実上ど こにでも駐車できる。充電はたったの3時間半で完了し、街の中なら約96km走れる。都市に住んでいてバイクには乗らないという人なら、パー フェクトな選択といえるだろう。

2つのモデルがある。『Twizy 45』は、5馬力で最高時速が約45km、価格は6,990ユーロ[736,000]。こちらは、ヨーロッパの法規制では、運転免許は不要だ。レギュラー・タイプのTwizyは、17馬 力で最高時速が約80km、価格は7,690ユーロ[810,000]だ。

どちらのモデルでもリチウムイオ ン・バッテリーは別になっていて、月額50ユーロ[5,300]でレンタルされる。

軽量のオープンエア・タイプのシ ティカーで時速80kmで走る。未来はそれほど悪くなさそうだ

  これくらいの小さな車が一番使い易いと思うのは私だけでしょうか。これで量産されて50万円を切ってくれれば 私にも手が届く可能性がありそうです。
  殆どの場合は自転車、ちょっと距離があるときはこんな電気自動車と使い分ければ公共交通の発達していない田舎で もなんとかなりそうです。車がこうしたものに変われば充電も太陽光発電で十分に賄える時代になりそうです。早くそん な時代が来れば良いですね。

その頃は車に乗ってないかも!


空中ソーラー発電

2011年09月19日 | 太陽光発電

  第4361回で空中を利用する木の枝葉をモチーフにした発電モデルを取り上げ ましたが、日本でも面白い研究がされているようです。

  asahi.comより

  広大な専用敷地不要 空中ソーラー発電、 九大など研究へ

 太陽電池パネルをつり橋のような 形で地上数メートルの高さに張りめぐらせる新技術「空中太陽光発電」の実用化研究に、九州大などが乗り出す。広大な 専用敷地がなくても設置でき、「メガソーラー」と呼ばれる大規模太陽光発電の普及を加速させる可能性を秘める。来年 度には実証実験を始める考えだ。

 空中発電は、橋の設計や構造に詳 しい太田俊昭・九州大名誉教授(構造工学)が発案した。島谷幸宏・九州大教授(河川工学)を中心に、実用化に向けた 研究会を月内にも発足させる。大手ゼネコンや鉄鋼メーカーも加わる予定だ。

 実証実験は福岡市西区の九州大伊都(いと)キャンパスなどに600キロワット級の施設を造る計画で、事業費は3 年間で約10億円を見込む。

  地球表面が限られているのなら空中を利用すれば表面積の何倍も有効に使えるのは確かです。太陽光発電もいろい ろなアイデアが生まれてきているようです。
 最近の過当競争とはいえ価格の下落や、こうした新しい設置方法の研究などがどんどん進んでいます。その中でどれだ けのものが実用化されるか分かりませんが、あらゆる可能性が検討され、実用化が進めば多くの人がまだまだ疑問に思っ ている太陽光発電の時代が案外早く来ることになるかもしれません。

何とも楽しみです!


NAS電池

2011年09月17日 | エネルギー 環境

  第4296回で東北電力に採用されることになったナトリウム二次電池の採用が 広がってきているようです。

  SankeiBizより

  電力不足に備え「NAS電池」 大容量蓄 電 武田薬品など導入

  武田薬品工業や東北電力などが大容量の蓄電ができるナトリウム硫黄(NAS)電池システムの導入を相次いで決 めた。いずれも電気器具メーカーの日本ガイシ(名古屋市)から納入し、電力不足の事態に備える。

 NAS電池などの蓄電池は、太陽光や風力の発電で得られたエネルギーをいったん蓄えて放出できるため、天候に左 右されず電力を安定供給することに役立つ。太陽光発電などを後押しする再生エネルギー特別措置法の成立もあり、企業 の導入が拡大しそうだ。

 NAS電池は標準型で1台2000キロワットの出力があり、6時間連続して使用できる。リチウムイオン電池や ニッケル水素電池といった他の蓄電池に比べて容量が大きく、導入費用が安い利点がある。事業化して商品を供給してい るのは、世界で日本ガイシだけだ。

 武田薬品は来夏までに大阪工場(大阪市)への新規導入と、主力の湘南研究所(神奈川県藤沢市)での増強を決め た。医薬品の製造には温度や湿度の管理が重要で、電力を安定確保する手段が必要と判断した。

 東北電は、約5万人の1日の使用電力量を賄える計8万キロワットのNAS電池を能代火力発電所(秋田県能代市) に設置する。原発停止で低下した供給力を底上げするためで、夜間にためた電力を需要が大きい昼間に使う。

 消費電力が大きいスーパーコンピューターなどの実験機器を抱える東京工業大学も2000キロワットを設置する。

 東北電力の大量採用が契機になったのでしょうか。どんどん採用が増えればコストダウンも可能になりそうです。大 量生産によるコストダウンが進めば、太陽光発電など再生エネルギーにとっても追い風になります。こうなると一社だけ というのが足を引っ張ることになるかもしれません。参入企業がもう少し欲しいところです。
  いずれにしても、安価な蓄電池が実現されるのなら大歓迎です。

待ち遠しい!


砂から太陽電池

2011年09月16日 | 太陽光発電

  第2253回で書いたように私が太陽光発電を自然エネルギーの本命と思ったの は原料のシリコンが砂の中にあることから地球上に無尽蔵にあると思っていたのと稼動部分が無いということでした。
  ところが、現実には砂から取り出すのは難しくコストがかかると言うものでした。しかし、何時かは砂から安価に取 り出す技術が確立されるだろうと期待を持っていました。やっとそんな動きが出てきたようです。

  asahi.comより  2011825

  砂から太陽電池、砂漠で発電 東大などが 新エネ構想

 サハラ砂漠の砂から太陽電池を作 り、超伝導で都市に送電――。東京大、東京工業大、中部大などの研究グループが24日、名古屋市で開かれた「アジ ア・アラブ持続可能エネルギーフォーラム」で、新しいエネルギー供給モデルを発表した。

 サハラ・ソーラーブリーダー (SSB)計画と名付けた研究は2008年にスタート。太陽電池の材料には主にシリコンが使われているが、砂漠の砂 にシリコンが多く含まれていることに着目。砂からシリコンを取り出して太陽電池を作り、日差しの強い砂漠に置いて発 電する仕組みを考えた。

 超伝導は、物質をある温度以下に 冷やすと電気抵抗がなくなり、これまでの高圧線による送電の10倍以上に効率が高まるという。

 中部大の超伝導・持続可能エネルギー研究センター長を務める山口作太郎教授は「東日本大震災による原発事故以 降、エネルギーの安全性が求められている。SSB計画は技術的には5年ほどで可能」と話す。

  技術的には5年で可能ということはコストダウンにも目途がついているのでしょうか。なにわともあれ、無尽蔵に ある砂からシリコンを取り出すことが低コストで可能になれば結晶式太陽電池のコストダウンも可能になるはずです。
  これが成功すれば太陽電池の主流は再び結晶式になるでしょう。なんといっても、原料が沢山あることは強みです。 何とか、成功して欲しいものです。

希望が湧いてきた!


炭素繊維

2011年09月15日 | 日本的経営の崩壊

  第3089回第3444回などで取り上げたカーボンファイバーによる車の軽量化への動きが いよいよ本物になるのでしょうか。

 SankeiBizより

  東レ、炭素繊維でEV試作 重量846キ ロ 鋼板型より4割超軽量

  東レは9日、炭素繊維をふんだんに使った次世代型の電気自動車(EV)「TEEWAVE(ティーウエー ブ)AR1」を試作したと発表した。車体の基本構造に炭素繊維を樹脂で固めて成形した複合材料を採用。車体重量は 846キログラムと、鋼板主体の従来型のEVに比べて4割以上軽量化し、衝突時の安全性も高めた。

 試作車は2人乗りで、屋根のないスポーツカー。最高時速は147キロ。東レ単独で約3億円を投じ、英国やドイツ などで試作作業を行った。この日の記者会見で須賀康雄常任理事は「炭素繊維でどれだけの乗用車をつくれるか、極限を 試すための実験」と狙いを述べた。

 4人乗りの屋根付きに換算すると、車体重量は従来型のEVの約3分の2となる。車体の基本構造に使われる部品点 数も約20分の1に削減した。軽量化で電力消費量が減るため、二酸化炭素(CO2)の排出量は約9%削減できる。ま た、衝突エネルギーの吸収量も約2.5倍となり、高い衝突安全性が発揮できるという。

 今後、自動車メーカーと組んで共同開発を進め、自動車各社に採用を働きかける。炭素繊維は鉄に比べて価格が大幅 に割高でコストの低減が避けて通れないが、田中千秋副社長は「2015年以降には普通車の価格帯で、こうした自動車 の実現を目指していきたい」と語った。

  太陽電池と同じでコスト高が普及のネックになっているというか太陽電池以上にコスト高が激しいようです。
  民間企業が長い間こつこつと努力して作り上げてきたと言う面では太陽電池と同じですね。日本にはこうした素晴ら しいものがあるのにそれを政治の世界が足を引っ張っていると言えば言い過ぎでしょうか。何度も書いているように、太 陽電池だって世界のエネルギー大国になれる可能性だってあったのに今では世界の後塵を拝することになってしまってい ます。今や生き残れるかどうかの瀬戸際に立っているといっても良いのじゃないでしょうか。
  この炭素繊維は太陽電池ほど製造が簡単ではなさそうなので同じ過ちを犯すことは無いのかもしれませんが、それ だって国ごと売っぱらってしまいそうな民主党によって台無しにされるかもしれません。
  何とか生き残って車の世界を変えてもらいたいものです。

日本頑張れ!


薬指

2011年09月12日 | 無知

  世の中には根拠は無いとは思いながらも妙に気 になることがあるものです。たとえば、血液型なんかもそうじゃないでしょうか。
  そんな話題のネタになりそうな記事がありました。

  時事ドットコムより

  男性ホルモンで薬指長く=人さし指との差 -マウス実験で初確認・米大学

 手の人さし指と薬指を比べると、男性は薬指の方が長く、女性は人さし指の方が長い人が多いのは、胎児期に指がで きる際の男性ホルモンと女性ホルモンのバランスにより、薬指の成長に差が生じることが原因だと分かった。米フロリダ 大の研究チームが5日までにヒトと同じ哺乳類であるマウスの実験で初めて確認した。米科学アカデミー紀要電子版に発 表する。

 人さし指と薬指の長さの比率に男女差があることは昔から知られ、男性は薬指が長いほど、子供がたくさんでき、運 動能力が高いと言い伝えられてきた。1998年以降は性ホルモンの関与を指摘する研究論文が多数発表され、男性ト レーダーは薬指が長いほど高い利益を上げるとの論文もあった。

 マウスでは4本の足でヒトの手と 同様の性差があり、研究チームは右後ろ足に注目。胎児では受精後17日目までに性差が生じることを明らかにした上 で、男性・女性ホルモンの働きを人為的に変える実験を通じ、男性ホルモンが相対的に強く働くと薬指が長くなることを 突き止めた。(2011/09/06-04:50

  本当なんですかね。思わず長さを比べてしまいました。成る程、心持薬指が長いようです。ということは人並みと いうことでしょうか。取り合えず一安心なんて思う私が居て苦笑してしまいます。
  こんなのが流行ると何となく嫌ですね。甲斐性がないと思ったらやっぱり薬指が短いんだなんて言われそうです。

ほっといてくれ!


キャパシタ

2011年09月11日 | エネルギー 環境

  第3069回などで何度も取り上げてきた電気二重層キャパシターもとんと話題 に上がらなくなってしまって大分経ちますが、もう可能性は無いのでしょうか。バッテリーが脚光を浴びている今こそ成 功して欲しいと密かに期待しています。
  そんなキャパシタの記事を久しぶりに見ました。

  マイコミジャーナル  97()

  NIMS、グラフェンとCNTを用いた高エネルギー密度のキャパシタを開発

  物質・材料研究機構(NIMS)の研究チームは、電気を蓄える「キャパシタ」のエネルギー密度 を、シート状のナノ物質であるグラフェンを層状に積み重ね、その間にカーボンナノチューブ(CNT)を挟み込んだ電極を用いて向上させることに成功したことを発表し た。

  偶然でしょうかグラフェンの記事もありました。

  日刊工業新聞  20110907

  金沢大、ダイヤからグラフェン生成する合 成法を確立-たわみ少なく品質安定

   金沢大学の徳田規夫助教らは、ダイヤモンドの表面からグラフェンを生成する新しい合成法を確立した。表面の 原子構造と原子間の距離がグラフェンと似ている単結晶ダイヤモンド(111)の表面を平滑にして加熱することで、た わみの少ないグラフェンを作れる。

 また基板の原料がグラフェンと同じ炭素原子なので、不純物が入らない。基板からグラフェンを作るこれまでの方法 は、品質の安定が課題だった。今後は電子デバイス特性の評価などを進める。

 シート状の炭素構造物であるグラフェンの合成法は、炭化ケイ素(SiC)基板を加熱してSiを分解する方法や触 媒を使った方法があるが、層数の制御や、不純物やたわみの発生による特性の劣化が課題だった。またダイヤモンドを加 熱すると炭素の電子構造が3次元から2次元に変わりグラフェンになることは知られているが、表面の平滑性を制御する のが難しく、欠陥が多かった。

  このグラフェンを使えば上記のキャパシタももっと高性能になるのじゃないでしょうか。
  久しく聞かなかったキャパシタの話題に思わず引き込まれてしまいました。研究者の人たちはこつこつと努力を重ね ているんですね。
  こうした努力が何時かは画期的なバッテリーとなってエネルギーの世界に大きな転換をもたらしてもらいたいもので す。日本人ならきっとやってくれそうな気がします。

期待して待ちましょう!


★★男女雇用機会均等法

2011年09月10日 | 日本の女性

  第4371回で非正社員の増加をどうにかならないものかと書きましたが、その 元凶をズバリと指摘してくれたものがありました。

  日本の面影 うぃすぱー・ぼいすより

  今の格差社会は男女雇用均等法が廃止され ないとなくならない~雇用均等法前の日本はこんなだった

  (2009.11

たとえ政権が変わろうとも、人間の普遍の真理に抵触する男女雇用機会均等法を廃止しない限り、今の日本の格差社会 がなくなることは絶対にありえないよ。

男女雇用均等法により、それまでの女性一般職が廃止され、その結果が派遣社員採用によるお茶くみ職員や、男の派遣 が急増した。

男女雇用均等法は、正社員内での平等化が実現したが、よりひどい正社員と派遣という階層化を生んだ。

昭和の頃は、昇給のない男の派遣な んて、ほとんど存在せず、男は正社員が当たり前。30代 前半以下の者はそんな世界の想像つかないよな。

昔は、男の派遣なんて、ホントにいなかったんだよ。

一定の年齢以上の奴ならよくわかるだろ?

当時の日本では、転職したり、離婚したりしようものなら、白い目で見られていた。

軽作業工員のようなブルーカラーならともかく、客に振り回されて夜遅くまで働かざるをえないホワイトカラー的な仕 事が、普通の女性に勤まるはずがない。

一部エリート層の女があらわれても、やはり普通の女なら昇給がなくとも楽な派遣社員を選択する(どっちみち、エ リートとして正規採用されるなんて、男も女も今じゃ困難だ)。…中略

日本沈没の元凶は、男女雇用機会均等法。

昭和の頃のようにこんなものなくして、一般職を復活して、派遣なんかとりやめる。

普通の男は正社員で働いて高所得化、女は家庭を守って、しっかり子供も生む。

そうして離婚を減らすこと。今じゃなんと4割近い夫婦が離婚しているが、昭和の頃は離婚なんて1割にも満たなかっ た。

事実上の離婚奨励金となってる母子家庭手当なんて廃して、離婚を減らす政策をとらなきゃダメだ。

今の格差社会や少子化を改善するには、これしかないよ。…以下略

  そうか何でも平等が一番と思っ ていた私のような平和ボケが何の疑問も感じない間に男女雇用機会均等法なんてのができてしまっていたのですね。
  この上に、
第3235回で取り上げたように労働者派遣法が1986年に施行された。
  最初は特殊な技術を持った人を優遇するものが何時の間にかあらゆる業種に適用されるように拡大され目先の利益し か考えない経営者に利用されるようになってどんどん派遣社員が増加した。
  
男女雇用機会均等法1986年の施行のようですから同時期に施行されたようです。
  日本解体はこの辺りから始まったのかもしれません。誰かの陰謀か、それとも単に政治家の頭が悪かっただけなの か。いずれにしても今のままではダメでしょう。

何とかしなければ!


究極の電気自動車

2011年09月09日 | エネルギー 環境

  電気自動車の時代がそこまで来ているように思 える最近ですが、その電気を火力や原子力の発電に頼っているのでは完璧とは言えないでしょう。やはり、太陽光発電で 充電するのがあるべき姿でしょう。
  もっと言えば、ボディに貼り付けた太陽電池で走るところまで行けば完璧です。そんな、夢の一歩のような車が開発 されたようです。

  SankeiBizより  2011.9.2

  世界初の塗料型太陽電池車 独ダイムラー が共同開発

 ドイツ自動車大手ダイムラーと化学大手BASFは1日、車体に塗る形で備え付ける「有機太陽電池」を使った電気 自動車を共同開発したと発表した。両社によると、同電池を使った自動車は世界初。13日からフランクフルトで始まる モーターショーで公開する。

 発表によると、有機太陽電池が採用されるのは小型車「スマート フォービジョン」。車の屋根に透明な有機化学染 料を使った。従来の充電型の電気自動車と違い発電が可能なため、長距離走行が可能になった。

 このほか、車体の軽量化やホイールをプラスチックにするなどしてエネルギー効率を高めることにも成功した。ダイ ムラー幹部は、「未来の電気自動車を紹介できることは喜ばしい」とコメントした。(共同)

  長距離走行が可能になったというのはどうも信じ難いですが、第一歩には違いないでしょう。屋根だけじゃなくボ ディ全体でも今の転換効率では実用には無理なのじゃないでしょうか。それでも、こうやって研究が進んでいくことによ り、何時か夢じゃなくなる時代が来るかもしれません。
  その頃には、世界のエネルギーは太陽光発電が大半を占めるようになっているかもしれません。

そんな時代は来るか!