このところ薄膜太陽電池の記事 ばかりでいよいよ薄膜太陽電池の時代が来るかなと書いたら、今度は第4243回でも取り上げた量子ドット型です。
日刊工業新聞より 2011年06月21日
東北大、シリコンでエネ変換効率45%超 の太陽電池作る技術開発
東北大学流体科学研究所の寒川誠二教授らの研究チームは、シリコンを材料に使い、エネルギー変換効率45%以上 が見込める次世代太陽電池を作る基本技術を開発した。
「量子ドット型」と呼ばれる微細な結晶が内部に並ぶ太陽電池で、現在実用化されている薄膜シリコン太陽電池と同 じ材料を使いながら、変換効率は薄膜シリコンの理論上の限界値である30%を超える。従来シリコンは均一な量子ドッ トの作製が難しく、材料コストがシリコンの10倍以上の化合物半導体を使う研究開発が主流だった。
寒川教授らは均一な構造を作るたんぱく質を利用。たんぱく質に鉄の微粒子を含ませて規則正しい構造を作る。たん ぱく質を除去して残った鉄が等間隔に並ぶプレートを型にして、シリコン基板上に円盤状の量子ドットを形成する手法を 開発した。球形である一般的な量子ドットに比べて円盤形状は厚さを調整しやすい利点がある。
量子ドットも薄膜のようですね。相変わらず理論は良く分かりませんが、変換効率45%なんてのが実現されれ ば、エネルギー問題は解決しそうです。果たして、何時実現されるのかが問題ですが、何はともあれ夢は持てますね。
こうした、とてつもない数字が達成されるまで今の技術のもので一定のシェアを占める努力をしておけば、こうした 変換効率が達成で来た時には地球のエネルギーは太陽電池だけで賄うと言う夢のような世界が現実となるかもしれませ ん。太陽光発電の時代はそこまで来ているのかも。
その世界を見てみたい!