第 321回の「台湾が大変です3」で学生さん達が台湾の危機に立ち上がった事件を取り上げ、台湾の与野党が両 方とも台湾の未来より自分たちの勢力拡大にしか興味が無いことに危機感を覚え立ち上がったのじゃないかと感じました。
日本にとっても、台湾が中国に併呑されればシーレーンの喪失など大変なことになることに対しての危機感が余りにもな さそうで心配になります。
頂門の一針に何時も考えさせられる投稿をしてくださっているAndy Changさんがやはり台湾 の将来を心配しています。
わ たなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」3314号よ り 2014(平成26) 年5月24日(土)
ヒマワリ学運と台湾の将来
Andy Chang
5月21日、 ヒマワリ学運の代表は今後の行動を「島国前進」と命名し25日から 台湾南部の高雄より出発して北上し、5回から7回 の、「島嶼天光、人民行動」(島の夜明けだ、人民行動)と呼ぶ巡回講演会を行うと発表した。…中略
ノンポリと台湾の将来
数年前まで私は、革命は必ずしも流血とは限らない、人民が蜂起すればよい、警察と 対決するのでなく、警察 を避ける各地転戦で平和なデモをすればよいと講演してきた。今回の学生運動はそれを実現させたと言えるが、これで政 府が人民の主張を聞くようになるかとい うと中国人はそんなに甘くはない。
ヒマワリ学運は多くの台湾人の希望に火をつけたので、人々は学生たちに期待をかけ ている。私が悲観し過ぎ るかもしれないが、世直し大明神とか、水戸黄門、中国の包青天のような人物が出てきても政治が改善した事はないと歴 史は教えてくれる。ヒマワリ学運は中華 民国政府を倒すのではなく、政府を監督して人民の意見に沿った政府に作り変える理想である。果たしてそれが可能だろ うか。
従来の独裁政府や汚職にまみれた官僚たちを誠実で汚職のない理想的な政府に改造す ることが出来るか。新政府を創っても新政府の運行は困難である。エジプトやリビアの現状を見ればわかる。
2000年に陳水扁が当選した時は多くの人が清潔 な台湾人政府が出来ると話し合って大いに期待したが、中華民国政府は中国人の統治が長く、8年 の陳水扁政権は反対勢力に苦しめられた。2008年に馬英九が当選 すると陳水扁は直ちに無実の罪で牢獄に繋がれた。
このような独裁汚職政権を島国前進、学生たちの努力と人民の支持で改革できるだろ うか。今はただ学生運動が新しい希望を台湾に齎したことを慶賀し、汚職のない理想的な民主国家が誕生することを祈る ばかりである。
こうしてみると、台湾にとって戦前の日本による統治時代が一番理想に近かったのじゃないでしょうか。日本にし ても、戦後の政・官・財の堕落を考えると、悪いところもあったでしょうが、戦前の精神による政治の方がAndy Changさん曰くの「独裁政府や汚職にまみれた官僚たちを誠実で汚職のない 理想的な政府」に近かったのじゃないでしょうか。
やはり、危機感を覚えた李登輝さんが立ち上がったようです。91歳で猶、台湾の未来を心配しているのですか ら、凄いというより、お気の毒でもあります。それに比べて国を売ることばかりに一生懸命な日本の引退したはずの政治 家達の何とも情けないこと。
中央社フォーカス台湾より 2014/05/22
(嘉義 22日 中央社)李登輝元総統(91)は21日、 中南部・嘉義県で行われた大学生との交流イベントで「台湾の2回目の民 主改革を進めたい」との考えを改めて表明した。
台湾では今年3~4月、 中国大陸との「サービス貿易取り決め」の撤回や取り決め監督条例の制定を求める“太陽花(ひまわり)学生運動”が起 き、政界などに激震が走ったが、李氏は これについて、「学生らは自分のためでなく国や社会、次世代のために立ち上がった」と評価する一方、「運動の収束後 も多くの課題が解決されていない」とし て新たな改革を行う必要性を訴えた。
李氏は、今回の民主改革で民主主義の徹底や“公民意識”の強化などを目指してい る。
また、現政権についても触れ「有言不実行ではだめだ」と批判した。
李氏は総統在任中(1988~2000年) の1996年に総統の直接選挙を実現させるなど、台 湾の民主化に貢献し、米タイム誌から「ミスター・デモクラシー」と呼ばれたこともある。 (黄国芳/編集:羅友辰)
今、中国が崩壊の危機に瀕しているとき、日本が台湾と組んで動くときべきじゃな いでしょうか。そんな思いを、何時もの「ひとりごと」の斎藤さんがズバリと書いてくれています。
ひと りごとより
こ れは内戦である 2014年5月22日木曜日
爆弾を投げ自爆したようだ
死ぬことを覚悟して爆弾を投げる
ここまで思いを高まらせた…中略
中国共産党は日本人の敵だ
明確に位置付けるべき
そのタイミングだ
対中国でアジアの国と連携を強化
中国包囲網を強めよう
…以下略
ア ジアで戦争が始まるぞ! 2014年5月22日木曜日
ニュースから火薬の匂いが漂う
タイでは軍部のクーデターが行われ
ウルムチで爆弾・朝鮮でも砲撃合戦だ
( - ゛-) ぱふ
アジアは戦争がはじまりそうですね
日本はのんびり山の日を議員が採決
おかしな国である
…以下略
今こそ、日本が立ち上がり中・韓の崩壊に動くべき時でしょう。特に、宮崎正弘の国際ニュー ス・早読み
で毎日告示されている天安門事件の25周年記念が決起とならないかと密かに期待しています。
6・4「東京集会」のお知らせ
「天安門事件25周年 東京集会」は下記の要領で行われます!
この集会は世界でもめずらしい日本人の保守陣営が中国の民主活動家、亡命作家、そして中国の抑圧される少数民族団体 と連携し、さらに領海問題で中国に侵略されているベトナム、フィリピンの代表らをまねいての画期的なイベントになり ます。
当日は「天安門事件25周年」のバッジを頒布します
また石平、黄文雄、陳破空、宮崎正弘らの中国批判書籍頒布会もあります
…以下略
この天安門事件の日に世界が立ち上がり、中国の崩壊の記念日となれば、世界はどん なに平和になるでしょう。とは言いながら、そう上手くは行きそうにないですね。もう少し、時間がかかりそうな気がし ます。
それにしても、こんな好機に動こうとしない日本はまだまだ再生の道は遠そうです。
それでも、この中国包囲網で中国の崩壊を実現させれば、いよいよ日本の復活は夢で はなくなりそうです。そうなれば、その時こそ、第 50話の「天皇が統治する日本」や第 51話の「天皇主権回復」でも書いたような、今の堕落しきった日本じゃなく、戦前の精神を取り戻して世 界に尊敬される日本になって、世界平和へと導く国になれれそうな気がします。