久し振りに、イチロー選手の話題を第5893回の「イチロー選手とトヨタ社長の対談」を取り上げましたが、これも、ちょっと古いですが、もう一つ興味深い記事がありました。
あの今年引退した、イチロー選手の先を走ってくれていた山本昌さんがイチロー選手が何時までプレーできるかということを書いてくれたものです。
実績のある人だけに、この人がイチロー選手をどう見ているかには興味があるし、経験から、本質を語ってくれるのじゃないだろうかと期待できるのじゃないでしょうか。
今年の、成績と去年の成績は、ファンの一人として、信じられないものがありました。やはり、流石のイチロー選手も年齢には勝てないのだろうかと不安に思ったのも確かです。
しかしながら、走塁や守備に関しては、それ程、大きな衰えは感じさせないものでした。それだけに、バッティングの不振にがっかりしたのも確かです。
とは言いながら、その理由の大半は、監督の起用方法にあるように思ったのは私だけじゃないのじゃないでしょうか。
その使い方には、イチロー選手の調子には関係なく、ピッチャーが右か左かだけで決めると言う余りにも頭を使わないやり方に固執したり、折角当たりだした時に、起用しなかったりして、調子を狂わせているように思えたからです。
尤も、アメリカの野球なんてのはその程度なのかもしれませんが、兎に角、きめ細かさがないのにがっかりさせられたものです。
来年からも、こんな使われ方をされたのじゃ、苦戦しそうです。そういう意味では、思いきって、日本に帰って来て、レギューラーとして活躍する手もあるのじゃないかとも思いました。
しかし、折角、来年の契約も決まったのですから、あの変な使い方の鼻を明かしてくれるような活躍を期待したいものです。
アメリカで、50歳までやって、誰も追いつけないような記録を積み上げてもらいたいものです。
山本昌さんは十分出来ると言ってくれたようです。
Full-countより 2015.11.13
“レジェンド”山本昌氏が太鼓判 「イチローは50歳までプレーできる」
今季限りで現役引退した山本昌氏が、マーリンズ・イチロー外野手の「50歳現役」に太鼓判を押した。
“レジェンド”が自身の経験を踏まえて「50歳現役」について語る
今季限りで現役引退した山本昌氏が、マーリンズ・イチロー外野手の「50歳現役」に太鼓判を押した。今季最終戦では、50歳で引退試合のマウンドに上 がったレジェンド左腕は、現在42歳のイチローが自身と同じ年齢までプレーを続けることについて「僕はできると思います」と話している。
山本氏は今季、ジェイミー・モイヤーが保持するメジャー最年長勝利記録(49歳151日)の更新を期待されたが、白星を挙げることは出来なかった。中 日の若返りを第一に考え、さらに「50歳のピッチャーが0勝に終わって、来年も現役で出来る理由がどこにあるんだ」と引退を決断。ただ、「僕の中ではこの 5年変わってない」とも言う。
40歳を過ぎてからの体の状態の変化については「あんまり感じなかったですね。日々のケアがうまくいってたんだと思います。どこかでガクンと落ちたと いうのは感じなかったです。どこかで来てたんだと思いますけどね。自分では感じ取れなかったのか、感じ取らないようにしてたのか、分かりませんけど」と言 い切る。
現地時間10月3日付の地元紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、イチローが50歳まで現役続行を希望していると報じていた。記事では、イチローが ヤンキースに所属していた昨年、チームメートにあと10年プレーすると話していたことを紹介。同2日に本人に改めてこの話を聞くと、真実であることを認め た上で、通訳を介して「あの場にいた彼らはそれが冗談に聞こえたかもしれない。ただ、肉体的には問題ないし、その点に関しては何も障害はない」と話してい たことを伝えた。
「イチローとも話しましたけど、僕はできると思います」
イチローは本当に50歳までできるのか。山本昌氏は断言する。
「この前、その話はイチローとしましたけど、僕はできると思いますね。問題はアメリカなので、ドライなところですから、雇っていただけるかっていうことですね。それだけが問題じゃないですか。彼自身の体は動くと思います」
今季、イチローは打率2割2分9厘、シーズン91安打とキャリアワーストの成績の終わった。6~7月にかけて34打席連続ノーヒットを経験するなど、厳しいシーズンとなった。ただ、山本昌氏はイチロー自身がシーズン終盤に手応えを感じていたと明かす。
「シーズン終盤なんですけど、(イチローが)自分でも『これまでにないくらい絶好調の感覚がある』と言ってました。だから『それなら頑張ればいいじゃない』と言ったんです」
打撃は低調のまま終わってしまったものの、守備、走塁では今季もハイレベルなプレーを見せたイチロー。才能あふれる若手が揃うマーリンズは、プロとし て最高の手本にもなるレジェンドとシーズン終了直後に契約を延長したが、山本昌氏は来季以降も心配はないと見ている。本人にも、そう伝えたという。
現役を長く続ける秘訣は?「足に故障さえしなければ、絶対にできる」
「僕は彼には『(50歳まで)できるよ。簡単だよ』って言ったんです。『ホントですか?』って言ってましたけどね。『できる。ちゃんとダッシュが出来 て、足に故障さえしなければ、絶対にできる。肩とかそういうのはそんなに変わらないよ』って。『そうですか』って彼も聞いてましたけどね」
現在、メジャー通算2935安打、日米通算4213安打としているイチローは来季もマーリンズでプレーすることが決定。メジャー通算3000安打まで 65本、日米通算では歴代1位ピート・ローズの4256安打まで43本と迫っている。山本昌氏と同じ年齢までプレーできれば、日米通算で前人未到の 5000本安打に到達する可能性も十分にある。50歳になったイチローは、どこまでヒットを積み重ねているのだろうか。
対談のフルバージョンです。
やはり、足腰が基本ですね。足と肩はまだまだ一流ですから、後は、バッティングの調子さえ取り戻せば十分活躍出来るはずです。
過去2年間のあの訳の分からない使い方が無ければ、記録はとっくに達成していたはずです。こうなったら、意地でも50歳まで大リーグとの契約を勝ち取り、その凄さを見せつけて欲しいものです。
これは、ちょっと言い過ぎですが、もう一度、200本安打を見たいと言うのが、ファンの偽らざる気持ちじゃないでしょうか。まだまだ、諦めるには早い。