昨日取り上げたドイツの価格の詳しい記事がありました。何と、太陽光発電のコストがあらゆるエネルギーで一番 安価になると言うのです。
@IT MONOistより
太陽光発電のコストダウンはどこまで可能 か (1/2)
…略
2013年には家庭用電力料金を下回る
図1に示した傾向は今後も続くというのがBSW-Solarの予想だ。エネルギー専門家の多くは、太陽光発電の発電コストが さまざまなエネルギー源のうちで最も安価になり得るという意見を表明しているという。
BSW-SolarのCEOを務めるカールステン・ケーニッヒ氏(Carsten Konig)によれば、「技術の進歩と大量生産が、価格引き下げを押し進 め、エネルギー革命に結び付く」という。さらに、「今後数年間の世界的な太陽光発電市場の力強い成長により、太陽光 発電のコスト競争力はさらに高まっていく」とした。BSW-Solarの推定では、2020年時点の太陽電池モジュールの売上高は、現在 の3倍に達する見込みだ。
ドイツでは2012年には家庭用電力料金と太陽光発電システムの発電コストが等しく なる。いわゆる最初のグリッドパリティ*2)の達成だ。
2017年以降は政府の支援が不要に
BSW-Solarによれば、2013年には家庭用電力料金を下回り*3)、2014年には海上設置型の風力発電を規模においても上回る(図2)。2017年には財政上の支援がなくても、他の動力源に 対して優位に発電所を建設して経営できるようになるという。ドイツの経営戦略コンサルティング企業であるRoland Bergerと、経済研究やコンサルティングに注力するス イス企業Prognosの協力によって、コストを算出した。
ドイツの教訓から学べることは、 太陽光発電システムにおいても、規模の経済がきちんと働くことだ。さらにFIT制度の設計が重要であることも分かる。買い取り価格が高すぎても低すぎても、市 場の形成に悪影響を及ぼす。太陽光発電システムに対する投資を促しながら、過剰な投資が集まらないように制度を設計 しなければならない。
グリッドパリティ以後は太陽光発電システムの導入量が市場原理だけに従って伸びていく。これは世界的な流れとな り、今後数年間で太陽光発電システム市場の勝者が明らかになっていくだろう。
この予測は本当でしょうか。今の日本の価格からは到底想像もできないスピードでのコストダウンです。もしこれ が本当なら日本のメーカーは生き残れない可能性もありそうです。日本のメーカーは早くこの流れに追いつくように努力 をしないと大変なことになりそうです。それとも、実際にはこの程度の価格は可能だが国内での利益確保のためにだんま りを決め込んでいるのでしょうか。
しかし、今の時代そんな姑息な方法が通るとも思えないがもしそんなことが行われているのなら市場から大きなしっ ぺ返しを受けるでしょう。
兎に角、この世界の動きに早く追いかないと日本の付け入る隙はなくなりそうで心配です。
どうなんでしょう!