新渡戸稲造さんの「武士道」は関心があって、 何十年も前に、英語の本を購入して読んだことがありますが、もう何にも覚えてません。多分、私の事だから、英語だって殆 ど解ってなかったと思います。
そんな「武士道」をねずさんが取り上げてくれています。これも、多分ねずさんのところで読んだのだと思いますが、以 前から、不思議だったのが、日本に は宗教が無いのにどうやって道徳教育をするのかと外人に問われた、新渡戸さんが、悩んだ末、武士道に行き当たり、それを 英語で書いたと言うことでした。
不思議に思ったのは、何故、武士道なのかと言うことです。何となく納得はするのですが、どうも、もう一つ腑に落ちず にいました。
ところが、ねずさんが見事に解説してくれました。やっぱり、ねずさんは凄いですね。今回も長いので、全文はリンク元 で読んでください。
ねずさんの ひとりごとよ り 2015年06月03日
『武 士道』新渡戸稲造を読む
…略
「自分たち日本人の道徳規範というのは、いったい何に基いているのだろうか」
新渡戸博士は、そこで一生懸命考るわけです。
そして、はたと思いついたことが、
「近代日本の道徳観念は、封建制と武士道が根幹を成しているのではないか!」ということで、そこで武士の道を体系化し、 本にして出したのが、世界的名著と言われる『Bushido: The Soul of Japan』です。
実はここがたいへんに面白いところなのですが、当時の日本は、宿泊先の旅館の床の間に現金を置きっぱなしで出かけて も、誰も盗むなんてしなかったし、数万人が出るお祭りに際して、警備の警察官はほんの数名でまかなえるほど、治安の良い 国であったわけです。
この頃東京市の市長であった尾崎行雄は、ある外国人から「どうして東京市はこんなに治安が良いのか」と問われ、答え に窮して「それは東京市の住民の民度が高いからだ」と答えています。
いまでも東日本大震災にみられたように、日本人の民度の高さは、世界的にみても群を抜いているということができます。
ところが、ではどうして日本人は民度が高いのか、日本人の道徳観念はいったいどこから来ているのか。
そのことに、新渡戸博士ですら即答できなかったということは、日本人にとっては、治安の良さも民度の高さも、それは、ご く日常的な、空気のような、あたりまえのもの、もっというなら日本人の血肉となっているものであったということを示して います。
なぜなら、後天的なものとか、あるいは他者から強制されたものなら、「これが原因だ」と誰もが即答できるからです。…中 略
私は、日本的道徳心の根源は、武士道にあるというよりも、天皇の存在を中心にした「おおみたから」と「シラス(知ら す、Shirasu)」に由来し、さらに縄文文化によって形成された和の精神が、日本人のDNAとなって定着していると 考えています。
武士道は、その延長線上にある統治官僚としての道として形成されたものという見方です。
ただ、新渡戸博士の『武士道』は、もともとが外国人向けに書かれたものだけに、逆にこの本は、武士道を知らない現代日本 人にもわかりやすく、あらためて今これを学ぶことには、大きな意義があると思います。…以下略
新渡戸さんや尾崎さんが外国人に問われて即答できなかったのは、日本人にとっては、治安の良さも民度の高さも、日本 人の血肉になっているというのが何とも素晴らしいですね。
これも、ねずさんが教えてくれた有史以来の天皇を中心とした日本の国体が創り上げてくれたものだったと言われて、心 から腑に落ちました。
何とも、素晴らしい国に生まれたものだと、感謝せずにはいられませんね。とは言いながら、GHQによって、その素晴 らしさを失った現在の日本ではそれを誇ることができません。
やはり、なんとしても、取戻し、日本を再生しなければなりません。何とも、書きますが、それこそが、世界平和の一番 の近道じゃないでしょうか。
日本の使命は大きい!
その新渡戸さんの記念館が大変なことになっているようです。これも、ねずさん が書いてくれています。
新 渡戸記念館を守れ! 2015年06月06日
…略
ところが、この「十和田市立・新渡戸記念館」、十和田市長の小山田久が突然、
「新渡戸記念館の耐震性に問題がある」といいがかりをつけ、今月末までの廃館と、今年度中の解体撤去を要求してきたのだ そうです。…以下略
これも、何となく胡散臭い裏がありそうです。どこまで日本の足を引っ張ったら気が済むのでしょうか。それにしても、 沖縄といい、地方は腐ってますね。