バイオエタノールの販売が始ったが本当に環境に良いのか疑問を覚えるのは私だけでしょうか。
バイオガソリンの増産 食糧問題の引き金になる可能性も 2007年04月27日
バイオエタノールをガソリンに3%混ぜたバイオガソリンの試験販売が、首都圏で27日から始まった。有力な地球温暖化対策として期待される代替燃料だが、原料が穀物のため、増産は食糧問題の引き金にもなりかねない。草や木、建築廃材を原料にする研究も進められているものの商用化までの道はまだ遠く、不安材料もある。・・・以下略
天ぷら油などを使った後、回収して使う分には大賛成なのですが、とうもろこしなど食糧になるものを原料とするのはどうも納得が行かないものがあります。
バイオエタノール・ジャパン・関西株式会社のように「木質系バイオマス(建設廃木材、木くず、剪定枝等)を主原料に燃料用エタノールを製造します。」というのも歓迎します。
しかし、今、突然販売が始ったバイオガソリンはどうも胡散臭そうです。第一、第1395回や第1441回で取り上げたあのガイアックスを潰した石油業界がこんなに早く手を打ったこと自体に裏がありそうな気がします。
それ以上にバイオエタノールについて不審におもわれるのは「石油などの化石燃料と違い、二酸化炭素(CO2)を吸収して育つ植物が原料の為、燃料に使ってCO2が発生しても、国際的にも新たな排出とみなされない。」という説です。第2721回で取り上げたCO2排出権と共にごまかしの説としか思えません。
と言うのも、石油だって石炭だって元は植物と言われています。それだったら、育ったのは何億年前でしょうがそのときにCO2を吸収しているのですから今それを燃料に使っても新たな排出にならないと言えるのじゃないでしょうか。このように、どう考えてもCO2排出削減を逃れたい為の産業界や政治家の詭弁としか思えません。
どうも胡散臭い!