第2967回で自転車のレンタルシステム「ヴェリブ」を取上げたパリが今度は 電気自動車版を始めるそうです。
Ambassade de France au Japonより
セルフサービス型レンタサイクル の成功に続いて、短時間利用の電気自動車(EV) レンタカー「オートリブ」がフランス首都圏に導入されます。今年10月から、最初のセルフサービス型EVレ ンタカーがパリの街中を走ります。このシステムは複数の大都市や外国で、すでに真価を発揮しています。
これはヴェリブ(パリ市のセルフ サービス型レンタサイクルシステム)のEV版です。今秋から、観光客やパリ市民はセルフ サービス型EVレンタカーを短時間借りて、パリや郊外を走り 回ることができます。利用者はヴェリブと同様に、車両を借りたステーションとは別のステーションに乗り捨て可能で す。
パリ市が推進するこの計画の競争 入札は、ボロレ・グループが落札しました。同市はパリと周辺約40都市に整備される約1,000カ所のステーションに3,000台のEVを 配備する壮大な構想を描きました。この空前規模の実証実験計画は、パリ市民がマイカーの代わりに、エコで低料金な自 動車を短時間利用するように促すことを狙いとしています。
月額会員費は12ユーロ、利用料金は最初の1時間まで5ユーロです。パリの小型EVレンタカーはフランス西部のブルターニュ地方で製造されたリチウムポリマー電池 を搭載しています。カーシェアリングはパリ市民にとって特に目新しいものではありません。パリにはケス・コミュー ン、オキゴ、モビゼン、ガルボクスなど、30分や1時間単位の短時間レンタカーがすでにあります。インターネットで予約を入れて、 市内の専用駐車場に行けば借りることができます。
今回の新機軸は、セルフサービス です。つまり、車両を借りたステーションとは別のステーションに返却できるのです。その利便性は多くの利用者の興味 を引くはずです。というのも、パリ市民の58%が自動車を所有せず、3分の2の市民がこの計画に関心を示しているからで す。…中略
カーシェアリングとセルフ サービスは有望な選択ですが、現段階では収益性が極めて低い事業です。特にEV導入費用など、多額のコストがかかります。オートリブを存続させるには、会員20万人を確保しなければならず、目標が高すぎるという意見も多く聞かれます。環境 活動家からは、このセルフサービス方式によって、車両を空きステーションに再配車するトラックの交通量が増えるので はないかと心配する声も上がっています。いずれにしろ、パリでは今年4月に工事が始まります。
なかなか壮大な試みのようですね。上手く成功してパリの街が電気自動車で一杯になると面白いですね。
それにしてもパリのような大都会がこうやって次々と新しいシステムを導入しているのに日本の大都会は動きが鈍い ですね。観光都市として京都あたりがこれに対抗できるようなシステムを導入して世界からパリに匹敵する位の観光客を 集めて欲しいものです。
何故日本ではできないのか!