団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★プーチン大統領は特別機でモンゴルのチンギスハーン国際空港に降り立った。

2024年09月05日 | 国際

 

国連を筆頭とする世界組織なんて、やっぱり役に立たないようです。プーチンがモンゴルをほうもんしたそうです。

   宮崎さんが取り上げてくれて今す。プーチンの逮捕劇があるかもと期待されていたようですが、やはり、なかったようです。
  世界組織何て完全にコケにされているようです。  

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024年)9月4日(水曜日)
  通巻第8394号  <前日発行>

 プーチン大統領は特別機でモンゴルのチンギスハーン国際空港に降り立った。
 制裁も何のその、ルワンダから2,921万ドル米紙幣とユーロ紙幣を輸入した

 2024年9月2日、ロシアのプーチン大統領は特別機でモンゴルのチンギスハーン国際空港に降り立った。首脳会談とハルハ河戦争85周年記念式典に列席 のためである。ハルハ河戦争とは日本でいうところのノモンハン事件。歴史書は日本が負けたと書いているが、ソ連崩壊後にでてきた機密文書により、日露の犠 牲はソ連側の方も甚大で、引き分けだったことが判明している。

 それはともあれ、国際メディアが騒いだのはプーチン逮捕の可能性だった。ロシア制裁によって国際刑事裁判所(ICC)がは逮捕状を発行している。
しかしクレムリン報道官は「モンゴル当局がプーチン大統領の入国を拒否したり、到着後に逮捕したりする懸念が報じられているが、何の心配もしていない。モンゴル訪問は慎重に準備された」と記者団に語った。

 ICCは「モンゴルは締約国としてプーチン大統領の逮捕状を執行する義務がある」とし、プーチン大統領を逮捕しなければ「2002年に批准したローマ規程第86条と第87条に基づく義務の遵守が疑問視される」と指摘した。
 日本のメディアもこの論調で報じている。

 プーチン大統領は「令状には困惑していない。ICCの西側加盟国といわゆる南半球諸国との間に裂を入れる機会を得ることになる」と強気の弁を述べた。

 制裁は多方面に亘って影響がでているが、ロシアは西側諸国の制裁にもかかわらず、ルワンダから2,921万ドル以上の米ドル紙幣とユーロ紙幣を輸入していた(ドル札はすべてが100ドル紙幣だった)。

 米国とEU(欧州連合)は、ロシアのウクライナ侵攻直後から、制裁を強化していたが、2022年3月にはロシアへの自国紙幣の輸出を禁止した。
それ以来、トルコやアラブ首長国連邦など制限を設けていない国々から22億7000万ドル相当のドルとユーロがロシアに送金されたことも判明している。
 制裁破りは意表を突く方法で想定外の国々が絡んでいる。

  世界組織なんて欺瞞と言えば言い過ぎでしょうか。世界組織がまっとうに働くことを期待するのが間違っているのでしょうか。
  所詮人間なんてこの程度か。


★第3次大戦リスクは絵空事にあらず イラン報復宣言

2024年08月09日 | 国際

 中東からの第三次世界大戦は有り得るのじゃないでしょうか。青山さんが。「ぼくらの国会」で渓谷を発してくれて今す。
  宗教がからんでいるだけに面倒そうです。それにしても、世界はまさにいつ、どこから戦争が始まるかわからない状態のようです。
  人間て、本当にバカのようfrす。


  さて、人類は生き残るのでしょうか。戦争の無いせかいなんて夢でしかないのかも。


★バングラデシュは暴動から政権転覆。

2024年08月09日 | 国際

 

中東が危ないと思っていたら、今度はバングラディッシュで暴動から政権転覆だそうです。世界は益々混沌としてきたようです。本当に来年を迎えることができるのでしょうか。

  宮崎さんが取り上げてくれて今す。こうなると、もう何が起きるか分からない。人類滅亡も有り得るのかも;地球に取って絵はそれが最高だったりして。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024年)8月7日(水曜日)
 通巻第8359号  

 バングラデシュは暴動から政権転覆。「黒幕はパキスタンと中国」とインド
  インド紙は「イスラム過激派のテロリストが政変を計画していた」と報道

 8月5日、ハシナ首相はヘリコプターにとりあえずの財宝(スーツケース数個)を積んでパキスタン空軍基地からインドへ脱出した。嘗て「民主主義のイコン」といわれた彼女も15年間、権力の座にいるうちに“腐った”林檎になったのか。

 他方、自宅監禁になっていたジア前首相は自由の身になった。ジアは大統領未亡人で1991年に夫が暗殺されると首相となり五年間、バングラ国政を担っ た。BNP(バングラ・ナショナル党)党首でもあり、反ハシナ路線を唱え、2014年と2024年の総選挙をBNPはボイコットしてきた。

 学生による暴動で死者は430名以上、負傷者数千。幕切れは呆気なくハシナ逃亡とともに軍が暫定的に権力を掌握し、新政府顧問にムハメド・ユヌス(2006年度ノーベル平和賞、84歳)を迎える。ユヌスは”亡命先“のフランスからダッカへ戻る。
 当面は陸軍司令官のウエイカー・ウズ・ザマンが暫定政府を舵取りし「早い時期に総選挙を実施する」としている。

 学生たちの最初の要求は公務員枠の撤廃だった。これは建国の英雄(アブドラ・ラーマン)が主導した独立戦争で犠牲となった遺族の子供達が公務員の枠で優 遇され、これが不公平というものだった。ハシナはラーマンのむすめである。なにしろバングラでは1800万人の若者に職がなく、数少ない輸出産業の繊維産 業もコロナ禍以後、ZARAなどが工場を縮小したため不況に陥っていた。若い女性の500万人が繊維産業に従事しているが、中国資本の人使いの荒さにも不 満が昂じていた。

 暴動は公務員枠の不公平が原因とされるが、これは口実でしかなく(すでに数年前にハシナ政権が撤廃を声明)、実際の狙いは政権転覆にあった。

 中核となったのは「ジャマート・エ・イスラミ」というテロリスト集団だ。現在の指導者は不明。だが、インド情報部によればアフガニスタンで軍事訓練を受けた形跡があるという
「ジャマート・エ・イスラミ」は1975年に結成され、一時期はBNPと連携していたが、ヒンズー撲滅などを唱えて過激化し、非合法とされて地下に潜った。
「ジャマート・エ・イスラミ」の過激学生セクトが「シャハトラ・シビル」と呼ばれ、イスラム同胞団、イスラムジハードならびにハマスと連携している。この「シャハトラ・シビル」が暴動を煽ったプロ活動家である。


 ▼習近平は「貸したカネを取り戻せるのか」と心配

 インドのメディアは政変の黒幕はパキスタンと中国とした。しかし中国は、むしろハシナ政権との癒着、巨額の汚職が問題であり、政権転覆でメリットはない。

 中国のBRI(一帯一路)は、合計1兆3400億ドルを世界165ヶ国に投じて、合計20000件のプロジェクトを展開している。

 ハシナ首相が訪中はつい先日、24年7月10日のことである。
北京の人民大会堂でバングラデシュのハシナ首相と会談し、両国関係を「包括的戦略協力パートナーシップ」に格上げしたばかり。中国はバングラデシュに50 億ドルを投じ、さらにハシナ政権は追加50億ドルを訪中時に要請した。習近平は、とりあえず10億ドルでどうかと打診していた。

 またハシナは23年4月に訪日しており、独立以来バングラへの支援は巨額に登る。バングラ進出の日本企業はすでに340社、在留邦人は千名を超えており、安全確保が急務とされている。

 バングラデシュは世界銀行から195億ドルを借りており、年間の利払いだけでも2・5億ドル。日本のバングラデシュ援助は

 バングラデシュのテロ組織は、ほかにJMB(ジャマトゥル・ムジャヒデン・バングラ)がISILの影響下にあって、その分派が2016年に日本人7名を殺害したテロ事件を起こした。他にAAI(アンサール・アル・イスラム)がアルカイーデの流れを組むとされる。

  人間て、どうしてこんなに争いが隙なのでしょうか。これぞ、欲望が齎すもだとしたら、人類に未来はないのかも。


★ハマス大幹部暗殺はドローンではなく建物に仕掛けられた爆弾だった

2024年08月04日 | 国際

 

中東が、ますます混沌としてきたようです。やはり、宗教がらみでしょうか。いよいよ第三次世界大戦も有り得るのかも。

  宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、中東は何が起きるのやら。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和六年(2024年)8月2日(金曜日)弐
  通巻第8352号   

 ハマス大幹部暗殺はドローンではなく建物に仕掛けられた爆弾だった
  イラン情報部と革命防衛隊の対立関係が警備の手抜かりを招いた(らしい)

 ニューヨーク・タイムズが報じた。
7月31日のハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ暗殺は「空爆」ではなく、彼の宿舎に密かに持ち込まれた爆発物によるものだった、という。
 爆弾は6月に建物の中に隠され、イランの核開発責任者モフセン・ファクリザデ殺害にも使われた最先端の遠隔技術が駆使されたと、こんどはワシントンポストが報じた。宿舎は高級住宅地にあって警備担当はイスラム革命防衛隊(IRGC)だった。

 攻撃が「空爆」であり、ドローン攻撃だったとした第一報は、ハニヤを守れなかった責任をIRGCから空軍などの他の組織に転嫁するためだった。ハニヤはテヘランを何回も訪問しており、同じゲストハウスに滞在していた。この機密を知るのはIRGCである。

 ハニヤはイスラエルとの人質取引交渉でハマス軍事部門トップのシンワールより実務的だとされたが、最近はハニヤが交渉進展の障害となっていたため、ハニヤの排除によって合意が成立する可能性が高まったともいう。真偽のほどは分からない。

イラン軍とイラン情報省とIRGCは、整合性に乏しく、競合関係にあって事前に爆弾を検知できなかった。警備の責任はIRGCにあることは明瞭である。

 さはさりながらイスラエルの状況は緊迫しており、イランや中東の過激派はハニヤ暗殺をイスラエルと断定しているため、大規模なテロが計画されている。
ルフトハンザ・グループは、ユナイテッド航空、デルタ航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、フライ・ドバイ、ブリュッセル航空などがテルアビブ発着のすべての旅客便と貨物便を停止した。  

  アメリカもおかしなことが起きているようです。これも宮崎さんがとりあげてくれています。

  何と、ソロス親子が変な動きをしているようです。何がしたいのでしょうか。
 
 猛暑のなかの怪談
  ソロスの息子がヒラリー側近の年上女と婚約
 
 夏の夜の夢! 極左運動を支援するジョージ・ソロスは93歳、息子のアレックス(38歳)が、財団を引き継ぎ、バイデン就任以後、21回もホワイトハウ スを訪問していることが判明している。アレックスはカマラ・ハリス副大統領とも親しく、彼女の私邸も訪問し、深夜まで作戦を練った。

 バイデン引退後、ソロスがまっさきにカマラ・ハリス支援に動き、流れが変わった。その影の演出家がアレックスだったわけだ。『フォーブス』誌によると、ジョージ・ソロスの資産は推定67億ドル。ソロスの財団運営はアレックスが引き継いだ。

 カマラ・ハリスは「カメレオン政治家」である。スタッフが過去三年で24人もやめ、副大統領就任以来のこっているのは僅か四名。人徳のなさを物語る。ちなみにBLMはハリス支持をまだ打ち出していない。
 ハリスの得意技は、
(1)スポンサーの意思を実現する政策を遂行する。つまり思想的信念はない。
(2)ころころ立場を替えるが、それを正当化する雄弁術(詐話)に長ける。

 さて冒頭ジョージ・ソロスの息子、アレックスがフマ・アベディン(47歳)と婚約を発表したため、醜聞が大好きなメディアが大きく報じた。

 アベディン女史はホワイトハウス、上院、国務省、そして私生活でヒラリー・クリントンと数年間にわたり一緒に働いてきた。彼女の元夫はウォーナー元下院議 員で、「ミスター・スキャンダル」の異名がある。トランプは「あの変態野郎」と言ったほど、セックススキャンダル、ロリコン、暴露趣味が昂じて社会的に失 脚、アベディンとは2011年に離婚した。

 そのフマ・アベディンだが、彼女もまた醜聞に事欠かず、ヒラリーが追求された私的メールは彼女との間になされ、捜査当局は夫君のセックス暴露メールを調 べている裡に、発覚したのだった。ワシントン政界はウクライナ、ハマスのことより、このスキャンダルのことで持ちきりだという。

  やはり、民主党は何かをやりそうです。まさに油断大敵です。トランプさん大丈夫でしょうか。いよいよアメリカも終わりか。


★英国選挙、保守党は惨敗したが、労働党が大勝したわけではない

2024年07月11日 | 国際

 

フランスやドイツでの保守の台頭はイギリスでは起きなかったようです。そういう日本でも都知事選挙は相変わらず田母神さんの当選はありませんでした。
  保守の怪奇はどこの国もまだまだむずかしいようです。

  宮崎さんがとりあげてくれています。世界が正常になるのはまだまだ先のようです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024年)7月8日(月曜日)
  通巻第8322号   

 英国選挙、保守党は惨敗したが、労働党が大勝したわけではない
   ウクライナ支援派継続、移民政策はより厳格な規制

 結果を見れば労働党の大勝利である。
 労働党412,保守党121、自由党72、緑4(定数650)
 スターマー率いる労働党は211議席増。スナクの保守党は251議席減。

 やや絶望の空気と刷新への期待が有権者に広がり、そのくせ投票率は伸びず、保守主義は健全であり、要はスターマーがひとこと標語にした「CHANGE」が一人歩きした。
国民の多くが「所得減」を実感しており、「保守党」の看板が飽きられたということだろう。日本の与党に対する失望感の拡がりに酷似する。

 もう一つの要因は同時に進行中のアメリカの大統領選挙とプランスの「国民連合」の躍進、ドイツにおける左翼の顕著な退潮をよこめにしながら行われた選挙 だったこと。「労働党にいれた有権者は党に忠誠心をもっているわけではない」との解説が目立つのも、次の選挙ではまた与野党が入れ替わる可能性が高いこと を示唆している。

 第一に英国のウクライナ支援の姿勢には「毫も変更がない」として、合計一六〇億ドルの支援(既存九七億ドルに新規六三億ドルの合計)をゼレンスキーに約 束している。政権発足直後、外相をドイツ、ポーランド、スウェーデンに派遣し、ウクライナ戦争支援継続を再確認させている。

 第二に労働党が掲げた政策実現のための雇用である。
 「2029年までに、6500人の教員を増やし、5000人の税務署査察官、3000人の警官の増員、そして8500人を病院のメンタルヘルスに投じる」とした。五年計画の目標値だが、予算審議でもめるだろう。

 第三に環境、クリーンエネルギーへの取り組むだが、これも薔薇色の粉飾ではないか。
風力発電を二倍に、太陽光パネル発電を三倍に、洋上風力発電を四倍に。そしてスナクが改正したガソリン車全廃の見直しの再検討と、北海油田開発の増設を、再検討するとしている。このために消費者ローン、補助金を拡大すると唱っている。
 現在、英国は発電の三分の一がガスによる。

 「問題は、それより移民対策が優先だ」とブレア元首相がスターマー新首相に助言したそうな。

  それにしても、世界はどうしてこれ程に保守の元気がないのでしょうか。やはり、極左の長い間の企みが効いているのでしょうか。
  やはり、世界の人たちの目覚めが必要なのでしょう。はたいて、目覚めることができるのか。


★フランス下院選挙、与党惨敗。ルペンが第一党へ

2024年07月05日 | 国際

 

いよいよ欧州で保守の台頭が確実になってきたようです。長い間期待されていたルペンが、フランス下院で第一党になったようです。
  フランスもこれで少しはまともになるのでしょうか。

  宮崎さんが取り上げてくれています。アメリカのトランプさん復活も実現すれば、世界も少しはまともになりそうです。
  日本の青山さんの総理も期待したいものです。

   「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024年)7月1日(月曜日)弐
 通巻第8313号 

 マクロン仏大統領、失政の連続で『自爆』
  フランス下院選挙、与党惨敗。ルペンが第一党へ

  マクロンが自爆した。
 6月30日に行われたフランス下院総選挙では出口調査速報で、ルペンが率いる国民連合が34%、ついで左派連合の「新人民戦線』が29%、肝腎のマクロン与党連合が23%となった。保守政党がフランスで第一党になったのだ。

 フランス下院選挙の仕組みは、候補者多数の選挙区で、より正確に民意を反映させるために行われ、7月7日の第二回投票で確定する
 仕組みは第一回投票で25%以上の得票は当選が確定するが、12・5%以上』得票があった候補、殆どが上位二位の決戦投票となるが、12・5%以上が複数の事もある。とくに激戦区では四人~五人が候補者として残っている選挙区もある。

 マクロンの人気が急落した理由は沢山あるが、そもそも初期のマクロン人気なるものは婦人層に支えられた現象的なものでしかなく、24歳年上の夫人とのラブストーリーが、艱難辛苦を乗り越え、悲恋を克服したドラマのように語られたからだった。
就任後の廊下鳶外交は殆どすべてが失敗、くわえて軍事予算をめぐる対立、年金と農業問題で長期のストライキ、とくに移民対策の不手際が「国民連合」への急傾斜に繋がった

 いずれにしてもフランスの政治で左翼の体調は顕著である。6月6日からのEU議会選挙でマクロン与党は惨敗を喫したが、「これは何かの間違い」といきなり下院解散、総選挙に打って出た。このマクロンの賭けは大失敗だった。

 ドイツでも保守の『ドイツのための選択肢』(AfD)が各地で躍進を続けている。 
 西側先進国でまだ左翼が健在、むしろ影響力を維持しているのがアメリカ、カナダ、そして保守が次の選挙で負けそうなのが英国と日本だ。

  やっと、極左の恐ろしさに国民が目覚めてきたというところでしょうか。この傾向が本物になって、世界が安定することを願いたいものです。 


★「ウクライナのNATO加盟は、まずロシアとの戦争に勝たなければならない」

2024年06月25日 | 国際

ウクライナ戦争はどうなるのでしょうか。追い込まれたプーチンは北やベトナム訪問。何をたくらんでいるのか。
  NATOは完全に沿線気分。何かがおきそう。

  宮崎さんが、取り上げてくれています。それにしてrも、ウクライナはどうなるのうあら。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より    令和六年(2024年)6月20日(木曜日)弐
 通巻第8297号   

 米、
 プーチン「モスクワが領有する領土からウクライナ軍の撤退、NATO放棄」

 スイスで開催されたゼレンスキー主導の「ウクライナ平和会議」は無残な失敗に終わった。
バイデンが欠席し、代理のカマラ・ハリス副大統領もそそくさと帰国し、ドイツのショルツ首相も予定を早めて帰国した。不協和音が鳴り響いた。

 そのうえ「次のウクライナ平和会議は西側諸国では開催されない」と、スイス大使ガブリエル・ルッヒンガーが述べた。
 それもこれもロシアを招かず、中国は早々と欠席を表明したため、最初から開催の意義が希薄であり、そのうえインドはゼレンスキー大統領の「平和会議」宣言への署名を拒否した。
ブラジル、サウジアラビア、南アフリカ、UAE、メキシコ、タイ、インドネシア、ヨルダン、イラクなど12カ国は最終声明に署名しなかった。

 会議前の6月7日にロシアのプーチン大統領は停戦の条件を概説した。それは「モスクワが領有権を主張するすべての領土からのウクライナ軍の撤退、およびキエフのNATO加盟への野心の放棄」が条件だった。

 米国ではホワイトハウス国家安全保障会議報道官ジョン・カービーが6月18日に記者会見を開き、「ウクライナがNATOに加盟するには、まずロシアとの 戦争に勝たなければならない。NATOと米国は当該要件を協議した。バイデン大統領はウクライナの将来はNATO加盟国になると信じている」と味も素っ気 もない空論を付け加えた。

 ウクライナが戦争の勝つ? NATOが全面的にロシアと戦端を開くなら話は別だがマクロン仏大統領がフランス部隊をウクライナへおくりこんだことにスペ イン、イタリア、ハンガリーなどは露骨に反対した。したがってNATOの全面参戦はあり得ず、ということはウクライナが勝つ展望はほとんど考えられない。
アジアタイムズが「冷静」に報じた
「ウクライナは 崩壊の危機に瀕している。ウクライナ軍は兵力が不足しており、軍の死傷者が多い。状況は日に日に悪化している。ロシアによれば、ウクライナは 5月に3万5千人の兵士を失った。ウクライナは兵士を補充できず、強制徴兵プログラムでは訓練を受けた人員を補充することができない。
 NATO の指導者たちはウクライナの崩壊を恐れている。彼らはロシアが次に何をするかを推測しているが、ウクライナを救う選択肢はほとんど残っていない。比較的少 数の NATO 兵士を派遣することは解決策ではない。それはヨーロッパがすぐに遺体袋でいっぱいになることを意味する」(6月3日)。
 
  令和六年(2024年)6月22日(土曜日)  通巻第8299号   

 「米国はゼレンスキーをスケープゴートにするつもりだ」とプーチン
  北朝鮮と越南訪問、プーチンの目的は孤立からの打開だけ?

 北朝鮮訪問からベトナムへ向かったロシアのプーチン大統領は、ハノイで記者会見に臨んだ。
「ウクライナは事態が悪化している。西側メディアがゼレンスキー大統領に反発している。ウクライナの指導者は不人気な意思決定により、まもなく交代するだろう。ワシントンはゼレンスキーをスケープゴートにするつもりだ」と示唆した。

「西側諸国は、まだ後任を望んでいない。誰の目にも明らかだと思うが、(欧米は)徴兵年齢の引き下げを含め、不人気な決定のすべてを彼のせいにするだろう」とプーチン大統領は発言した。
「ゼレンスキー更迭(プーチンは「交代」の語彙を選んだ)は来年の前半に起こる」。

 徴兵担当官が路上で男性を暴力的に捕らえるなど、ウクライナ国民の間に大規模な反対運動の兆候があるとプーチンは付け加えた。
ドイツでも兵役を逃れたウクライナ男子の難民が25万人いることが分かっている。
 プーチン大統領は記者団に対し、「我々は水面下で協議を行ってきたが、期待は外れた」と語った。

 さてプーチンの北朝鮮と越南訪問の成果は何か?
 6月18日、プーチン大統領は北朝鮮を24年ぶりに訪問し、攻撃を受けた場合には相互に援助し合う戦略協定に署名した。両国は第二次世界大戦後の北朝鮮建国以来の「同盟国」であり、ウクライナ侵攻でプーチン大統領が孤立して以来、むしろ緊密になっている。
 金正恩はプーチン大統領を「朝鮮人民の最も親しい友人」と呼び、ウクライナ戦争に対する「全面的な支持と連帯」を誓った。
米欧ならびに日本はロシアと北朝鮮の新たな協定について「深刻な懸念」を表明した。

 6月20日、プーチンはハノイに飛んでベトナムの首脳四名と会談した。
 ウクライナ戦争によるロシアの孤立化は深刻である。プーチンの目的は同盟関係を強化することにあり、12の協定、なかでも両国の相互防衛協定に署名した。
「双方は地域と世界の平和と安全のため、防衛と安全保障、国際法に基づいて安全保障上の協力を強化したい」とハノイ側が発表した。
 ロシアは数十年にわたりベトナムの主な武器供給国であり、1995年から2023年までにベトナムの武器供給の八割を締めていた。

 バイデン米大統領はすでに2023年9月にハノイを訪問し、関係強化を図った。バイデン政権は、米国の中国依存を減らすため、ベトナムを主要なハイテク部品の代替供給国として育成する方針である。
 慌てた北京は3カ月後には習近平国家主席が公式訪問を行った。

 ベトナムはロシアのウクライナ侵攻を非難する国連決議では棄権に廻った。
プーチン大統領はベトナム共産党の機関紙『ニャンダン』に寄稿し、ベトナムの「バランスのとれた姿勢」を評価した。
外交上の成果があがったというより孤立打開の宣伝演出の側面が強い。
 
  令和六年(2024年)6月22日(土曜日)弐 通巻第8300号   

 いまごろカスペルスキーのウイルス対策ソフトを禁止したところで
  TIKTOK禁止措置があまりにも手遅れだったように

 バイデン政権はロシアのサイバーセキュリティ企業「カスペルスキー」製のウイルス対策ソフトを米国内での一般販売を禁止する。
{?}。なんで今頃?
カスペルスキーはウイルス対策ソフトの開発で世界的に有名な企業、日本を含む世界200ヶ所に拠点がある。

 カスペルスキー社とロシア政府とは密接な関係があるとされ、米国に「重大なリスクをもたらす可能性がある」というのが、バイデン政権の言い分である。ファーウェイ,TIKTOK排斥理由と似ている。
なぜならカスペルスキーのソフトが広範囲なコンピューターシステムにアクセスすることで、米国のユーザーから機密情報を盗んだり、マルウェアを紛れ込ませたりする可能性があるからだ。

 とはいえ、すでに民間企業や個人の間に普及し、日常使われている。これまで禁止対象だった政府、連邦機関、軍、警察、情報機関はとうの昔から使用は制限さ れてきた。国家の中枢の機密は厳密に守られてきた筈であり、いまさら一般使用を禁止したところで、どれほどの効果が望めるのだろうか?

 当時、ユージン・カスペルスキーCEOは「根拠のない妄想」と非難し、訴訟を起こした、ものの裁判所はこれを却下した。
制限、もしくは禁止措置は2024年9月29日に発効し、カスペルスキー社は、それから30日後に米国で禁止される。

 カスペルスキーは、1997年に設立。モスクワに本社を置き、英国の持株会社によって運営されている。英国系企業というイメージを付帯させ、200を超える国と地域で事業を展開している。

 世界中に4億人のユーザーを抱え、「カスペルスキー JAPAN」は東京神田に日本支社が、大阪に関西営業所があって、日本人ユーザーも多い。
 したがって、このバイデン政権の措置は、「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」の類いではないか。
「中国政府と繋がっているから」と言って、TIKTOK禁止に踏み切ったが、アメリカでTIKTOKユーザーはすでに1億7000万人もいる。

 トランプはTIKITOK禁止に反対意見をのべ、「この禁止措置で喜ぶのは(ビジネスが増える)フェイスブックだ」と言った。言外にフェイスブックはもっと左翼的だと示唆しているのである。


  ▼ハッカー攻撃に脆弱きわまりない日本

 2023年3月に、遅れに遅れたが自衛隊に「サイバー防衛隊」が発足した。規模は僅かに540人。中国は17万5000人のサイバー戦部隊、北朝鮮は6800人。ランサムウェアでハッカー攻撃を仕掛け、数十億円の身代金を稼ぐ専門部隊である。

 最近の被害はニコニコ動画のKADOKAWA、そして宇宙航空の大本JAXA(宇宙航空研究開発機構)だ。とくにJAXAは2023年から複数回のサイバー攻撃を受けていた。
中国系ハッカーによる攻撃で、大量のファイルが閲覧された形跡があり、なかには秘密保持契約を結ぶ外部の企業や機関の情報も含まれていたという。

 KADOKAWAドアンゴの場合は、桜チャンネルなど保守系の発信に支障がでており、しかも復旧が七月末になるというから大きな被害がもたらされた。
サイバー戦争に於いて、日本の専守防衛という退嬰的な発想が限界にきていることを物語っている。

 これまでにも発電所、緊急医院や水道局、変電所、港湾ターミナル、空港、鉄道駅など社会のインフラを狙う恐喝ハッカーが猖獗し、民間企業でも大手銀行、菓子製造メーカーや就中、トヨタなどは全工場が操業停止に追い込まれたほど。

 おそらく米国は中国系ハッカー部隊への攻撃を仕掛けてきたと推測されるが、中国は自分たちが受けたダメージについては発言をしない。

  今年こそ人類の最終戦争で消滅なんてバカなこともありえるのかも。やはり、地球にとって人類は必要ないのかも。
  地球も、それを望んでいるのじゃないでしょうか。


★赤いヨーロッパよ、さようなら。EU議会選挙

2024年06月13日 | 国際

 

アメリカの赤化も酷いですがEUの酷さも恐ろしい者があります。これが日本も大差はないようです。
  そのEUにも保守の津波が押し寄せて来ているようです。保守の巻き返しもやっと本物になってきたようです。この流れが本物になってほしいものです。

  宮崎さんが取り上げてくれています。保守政権が欧州を押さえる日は来るのでしょうか。そうあってほしいものです。  

   「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024年)6月10日(月曜日)
 通巻第8285号  

 赤いヨーロッパよ、さようなら。EU議会選挙
  保守の津波、ルペンがマクロンの二倍、独シュルツ与党惨敗

 EU議会選挙、欧州も「トランプ劇場」となった。
極左路線はEU庶民から嫌われ、フランスとドイツの政治主導権は失速した。ショルツとマクロンが、それぞれの国内で政治的に弱体化し、EUの共通のビジョンに信頼を抱かせることができないため、レームダック化していた。

 マクロンとショルツの個人的な関係が冷え切っていることは有名だ、フランスとベルリンが互いを非難し合い、フランス側は「ドイツが視野が狭く、連立政権 に縛られている」と非難し、ドイツは「フランスはウクライナ問題でナンセンスなことばかり言っている」と非難しあってきた。

 あまつさえ仏独両国はともに景気低迷に悩まされている。
6月6日から9日の欧州議会選挙は10日夜に結果が出るが、出口調査の速報では保守政党の大躍進となっている。

 とくにマクロン与党はマリーヌ・ル・ペンも16パーセントポイントの大差で負けた。ショルツ社会党も3位に転落した。「ドイツのための選択肢」は二位につけた。
ヨーロッパに「保守」の津波が押し寄せた。

 パリとベルリンが影響力を失う危機に瀕する一方で、他のEU首脳は影響力を高める機会をうかがってきた。
とくにウクライナ戦争と仏独枢軸の弱体化の中、ポーランドのドナルド・トゥスク首相、エストニアのカヤ・カラス、イタリアのジョルジャ・メローニといった政治家がEUの舞台で大きな実力者として台頭した。

 メローニ伊首相は欧州のキングメーカーの立場に就いた。5年間の任期を続けるためには、フォンデアライエン委員長が欧州理事会と議会の両方での支持を必要とする。

  やっと、世界の赤化収まるのでしょうか。一日も早く赤い世界が変わる日が来て欲しいものです。
  しかし、奴等は狡猾なだけに簡単には行かないのでしょう。まだまだ、道は遠そうです。そんな日は来るのでしょうか。


★大統領の墜死が暴くイランの闇

2024年05月27日 | 国際

 イランの大統領のヘリコプター事故死について青山さんが「ぼくらの国会」で解説してくれています。
  どうやら暗殺ではなく事故のようです。何と、50年前のアメリカ製で部品の供給もないのだそうです。
  やはり、イランも追い詰められているようです。暗殺でなかったのは朗報でしょう。


  そrにしても、そんなヘリコプターを使わざるを得ないイランは想像以上においつめられているようです。
  Chinaと同じで追い詰められて自棄糞の戦争を起こすのじゃないかと心配ですね。


★エルドアン、クーデター準備情報に先制攻撃

2024年05月23日 | 国際

 

トルコで又、クーデター騒動があったようです。今度もエルダオアンの勝利のようです。それにしても、世界はもうどうなるか分からなくなってしまっているようです。

  これも、宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、ここまで混沌としてくると何が掟も不思議ではなさそうです。
  いよいよバカな人類は大惨事世界大戦を起こして滅びるのかも。地球にとっては祖の方が良いのかも。バカな人類は滅びた方が宇宙にとっても最良化も。 

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)5月22日(水曜日)
  通巻第8261号  <前日発行>

  エルドアン、クーデター準備情報に先制攻撃
  米国亡命のギュラン師が反政府運動の黒幕?

 トルコで再びクーデター未遂があった。
 エルドアン大統領は新たなクーデター準備の動きに予防的先制攻撃をしかけ、「共謀者は米国在住のギュレン師の支持者だ」とする声明を発表した。

 2024年5月14日のことだった。
トルコの法執行機関はアンカラ治安総局と高官らの自宅を強制捜査し、複数の警察官が拘留された。またイェルリカヤ内務相臣は、トルコ国内62ケ所を大規模に手入れし、ギュレン師と関係がある544人を拘束したと発表した。

 ギュレン師とは何者なのか?
 1941年生まれのギュレンは、1960年代後半に『ヒズメット運動』を創設した。穏健なイスラム教、教育、社会奉仕を重視しており、160 ケ国以上で学校や文化センターを展開した。この遣り方はヒズボラ、ハマスの組織化と似ている。

 ギュレンとエルドアンとには蜜月時代があった。
 「イスラム主義福祉党」の党員だったエルドアン大統領は2001年に「正義発展党」(AKP)を共同で設立した経緯がある。ギュレン師のヒズメット運動 は穏健なイスラム教と宗教間対話に重点を置いた。エルドアン大統領とギュレン師は、軍と司法制度に深く根付いた世俗体制には反対という共通点があった。イ スラムへの回帰、アタチュルク以来の急激な近代化には距離を置いたのである。

 近代化よりイスラム回帰を穏健な方法で行うとし、イスラムによる統治を推進する目的が共通していたのだ。両者の蜜月関係、協調態勢はしばらく続いた。ギュランは有権者を動員し、国家機構のなかに支持者を増加させ、AKPを支援した。
 一方で、エルドアン政権は学校や報道機関などギュレン師関連機関の設立を認め世俗イスラム国家を嘗てのイスラム体制へ回帰させようとする姿勢を鮮明にしていた。トルコのすべての大學キャンパスにモスクを建てた。

摩擦が生じたのはエルドアン大統領への過度の権力集中がおき、司法、警察、メディアにおけるギュレン師の影響力と対立がおこった。関係は悪化した。
エルドアン大統領は、ギュレン派が政府を弱体化させるためにさまざまな画策を展開したと非難した。ギュレン支持者らは警察や司法から大規模に粛清された。エルドアン大統領はギュレン運動への弾圧強化に方向を転じた。

 ギュレン師は1999年以来、米国ペンシルベニア州で亡命生活を送っている。 
エルドアンはギュレンに関連する報道機関、学校、企業を閉鎖し、ギュレン支持者の数千人を公職から追放した。

 ▼エルドアンはギュレン派の弾圧に方針を転換

 エルドアン大統領はギュレン師が政府転覆を目的とした闇の組織を主導していると非難し。テロ組織を率いたとして起訴に踏み切った。そして米国にギュレン師の引き渡しを求めた。トルコと米国の関係が悪化した。

 経済的困難と社会不安が不満をさらに高めた。失業率の上昇、インフレ、クルド人問題やシリア難民危機など問題が一斉に吹き出し、エルドアン政権は不安定となり、体制に不満を持つ政治的雰囲気が醸し出された。

 2016 年 7 月 15 日の夜を迎えた。
軍が行動を起こした。大規模なクーデターとなって、ギュラン派の軍閥がイスタンブールの橋、アンカラの政府庁舎、報道機関などの主要な機関やインフラを掌握し、戒厳令を布告した。
 アメリカはこのクーデターの予兆を知っていた。しかしエルドアンには知らせなかった。オバマ政権はエルドアンを憎んでいた。
リゾートのマルマリス島で休暇中だったエルドアンに危機を知らせたのはロシアの諜報機関である。

 エルドアン大統領は危機一髪でクーデター部隊の急襲を逃れた。イスタンブールに現れたエルドアンはCNNに出演し、クーデター陰謀者に抵抗するために街頭に出よ、と国民に呼びかけた。数千人の国民が町へ出て軍と対峙し、7月16日朝までに反乱は鎮圧された。
エルドアン大統領はクーデター支持者とされる人物の大規模な粛清を開始した。
その対象は十万人以上に及んだ。反革命である。軍人だけでなく、数千人の裁判官、公務員、教師、警察官も含まれていた。政府は非常事態を宣言し、国家への 脅威とみなされる個人を逮捕、拘束、官吏は公職を解雇するなどの権限をエルドアン大統領に与えた。クーデター未遂により、エルドアン大統領はさらに権力を 強化することができた。

 その後も、地下でギュレン主義者のエルドアン大統領打倒の動きが続いていた。西側諸国はクーデター未遂を非難した。しかし米国はギュレン師を引き渡さず、トルコと西側の関係は悪化した。

 ▼ぎくしゃくとNATOとトルコの関係は軋んだ

 トルコと西側諸国との緊張は継続し、トランプの登場で一時的に雪解けとなったが、バイデン政権でまた悪化した。トルコはNATOの枢要なメンバーであ り、NATO海軍はトルコのイズイミールに本部を置く。だから欧米にとってトルコはじつに扱いにくいうえ、エルドアンはロシア寄りの姿勢を強くしている。

 2023年6月には、トルコがスウェーデンのNATO加盟に反対した。理由はクルド人武装組織「クルド労働者党」(PKK)がスウェーデンに拠点を持っ ているが、スウェーデン政府の対応が生ぬるいと批判し、対策の強化を求めていた。PKKは欧州連合(EU)と米国からテロ組織に指定されている。
 トルコはNATO加盟国として、新規加盟に関して拒否権をもっている。スウェーデンはしぶしぶクルド族への締め付けを強化した。

 最後まで反対したのはハンガリーで、土壇場での加盟承認との引き替えはスウエーデンのSAABジェット機のリースだった。

 トルコは通貨下落によるインフレに襲われ、コロナ禍で観光客も激減した。国内の経済問題などが、新しい、複雑な政治環境を生み出した。現在のトルコはクルド族問題も抱えており、治安は悪化し、政治的、社会的、経済的問題は深刻である。

かくして2016 年と 2024 年のクーデター未遂は、経済的不安定、社会的緊張、政治的闘争が爆発的に組み合わさり、次の危機を招きかねないと、「中東研究センター」所長のムラド・サディグザデ(HSE大学客員講師)がRT(5月21日)に寄稿している。

  それにしても、世界はどうなるのでしょうか。人間って本当にバカですね。


★プーチン大統領 ショイグ国防相を交代✕ 追放〇

2024年05月19日 | 国際

 プーチン大統領も足掻いているのでしょうか。Chinaへの訪問もそのあがぉですぴぁ・青山さんが、国防相を変えたことを「ぼくらの国会」で解説してくれています。
  やはり、独裁者の生後は違いのでしょうか。

  
  それにしても、プーチン・習皇帝・金ちゃんと独裁者に囲まれた日本はもっと真剣に国防を考えるべきでしょう。
  それをしないのはやはり国会議員の殆どが奴等の手下ということでしょうか。何とも恐ろしい。


★プーチン、訪中、習近平は「国賓待遇」。

2024年05月17日 | 国際

 

プーチンがChina訪問だそうです。何だか嫌な感じですね。何を企んでいるのでしょうか。北への訪問もありそうなのだそうです。
  宮崎さんが取り上げてくれています。プーチンと習皇帝が共倒れとなってくれれば良いのですが、そんな甘いことはないのでしょう。
  それにしても、嫌な奴等が何を企んでいるのかが不気味です。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)5月15日(水曜日)
  通巻第8254号  

 プーチン、明日からの訪中、習近平は「国賓待遇」。哈爾浜も訪問予定
    その後、北朝鮮へ電撃訪問の可能性はないのか

 5月16日からロシアのプーチン大統領が北京を訪問する。
 昨年十月にも訪中したばかりだが五期目としては初の外国訪問となる。ラブロフ外相のほか、国防相に就任したばかりのペフウソフ(前副首相)、ショイグ安全保障会議座長(前国防相)らが同行する。
中国側は国賓待遇として派手派手しい歓迎の宴を開催する。招待される面々と食事の目ニュが北京っ子には関心の的とか。

 ロシア側の事情は、国防相トップを入れ替えたばかりだからタイミング的どうなのか。
正面からみれば、クレムリンの権力構造のトップは揺らいでない。ゆえにクレムリンを不在に出来るともとれる。プーチン政権は盤石というデモンストレーションになる。
国防相の腐敗は伝統的なもので、先般もクズネツォフ中将が100万ドルの賄賂で失脚したばかりだ。

 逆にいえば国防相内部に不穏な動きがあり、クーデターを封じ込めるためペフウソフ新国防相とショイグ安全保障会議座長とを同道させるのだという分析もでき る。ペフウソフは国防ではなく経済専門かだから、場違いな人事だが、軍の効率化は図らせるのがプーチンの目的といわれる。

プーチン訪中と中国側の歓迎は外交宣伝だ。
 目的はお互いの利益がかみ合うからで、習近平としては欧米の高関税が浮上しており、ロシアにもっとEVを購入して欲しいはずである。しかし極寒地帯のロシアではEVは電池消費が激しく、凍結すると動かなくなり、そのうえEVステーションが少ないため、購買意欲は薄い。

 武器弾薬、ドローンなどは西側の偵察衛星があるため第三国経由の迂回、とくにイランからカスピ海ルートが活用されているという。

 注目はプーチンが北京のあと哈爾浜に赴く予定であることだ。
黒竜江省の哈爾浜はロシア人が多くロシアレストランが軒を競い、しかも目の前がロシア。問題はその後、プーチンは素直に帰国するか、北朝鮮を電撃訪問するか?

  何とも嫌な雰囲気です。独裁者達が何を企んでいるのか。こうなると、トランプさんの復活で何かが変わるのを期待するしかないのかも。
  三人の独裁者が共倒れしてくれれば最高なのですが、そうは上手く行かないのでしょう。


★イスラエル、「99%、ミサイルとドローンを迎撃した」

2024年04月23日 | 国際

 

イスラエルにイランがミサイルと度ローンの攻撃をしたが、99%を撃ち落とされたようです。なんだか、中東は大変なことになっていいるようです。

  宮崎さんが取り上げてくれています。いよいよ大惨事世界大戦かと思ったが、とりあえずは収まっているようです。
  さて、どうなるのでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)4月15日(月曜日)
  通巻第8216号  

 イスラエル、「99%、ミサイルとドローンを迎撃した」
  イランが300発以上の弾道、巡航ミサイル、ドローンでイスラエルを攻撃
 
 ほぼすべてのミサイルを迎撃したとイスラエルが発表した。「ほぼすべて」? もし、そうならイランは赤恥をかいてことにならないか。
 4月13日、およそ300発と推定されるミサイルはイラン、イラク、イエメンから発射された。応戦態勢をとっていたイスラエル空軍に、英・米ならびにヨルダン空軍が迎撃の協力体制を敷いた。英空軍は空中給油機を追加で協力した。

 目標のおおくはゴラン高原だったとも言われるが、なにしろイスラエル軍の発表では「ほぼ全てを迎撃した(打ち落とした)。歴史的な勝利だ」という。
となると、防空体制の成功になるが、『エルサレムポスト』によれば例外的に七歳の少女が重傷を負ったという。

 もとよりイスラエルは「アイアンドーム」という迎撃システムがあり、エルサレム、テルアビブは護られている。
キエフが供与を要請したが、イスラエルはウクライナへの供与を断った。独自開発のアローミサイルも迎撃作戦に用いられた。

 アイアンドームと似た類似防空システムの「ディビットスリング」をイスラエルは3億ドルでフィンランドに供与し、またドイツにはアローミサイル3型システムを供与する。イスラエルのミサイルは国際的にも認められたかたちとなった。

 現時点ではイスラエルの軍事基地のどこも損害がでていない。イランの国連大使は「報復は終わった」としており、こうなると日本としても、イスラエルから迎撃システムを輸入すれば北朝鮮のミサイルも中国のそれもちっとも怖くないゾ。

  イスラエルの防御体勢は素晴しいようです。これこそ日本が目指すべき防御体勢です。

   「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)4月18日(木曜日)
 通巻第8220号  

 米英、EU諸国とイスラエルの緊急協議は物別れ
   この異常事態と西側の慌てふためきはおかしくないか?

 イランが330発のミサイルとドローンでイスラエルを攻撃した。イスラエルは「99%を迎撃した」と発表したが、これは防御であり、イスラエルは必ず報復に出る。建国以来のイスラエルの国防の基本方針である。
 となるとイランへの空爆、ミサイル攻撃、いやイランの核施設破壊作戦などが想定される。それも「週末」に。つまり20日から21日にかけて。。。。。。。

 狼狽しているのは西側諸国ではないか。石油が暴騰、米ドルは高騰、なにかの予兆である。金価格は史上最高値を更新した。

 アメリカの対応は迅速だった。バイデンはG7緊急会議をオンラインで開催した。英国のスナク首相はネタニヤフ(イスラエル首相)に電話をかけ自制をうながしたばかりか、キャメロン英外相が緊急にイスラエル訪問。同日、ドイツ外相も急遽テルアビブへ飛んだ。

 キャメロンは「これ以上のエスカレーションをしないように。スマートに(報復戦は)限定的に」と釘を刺した。ネタニヤフは「あらゆる可能性が卓上にあり、イスラエルは自分のことは自分で決める」と話し合いは平行線だった。

 BBCはEU諸国と英米は「週末におこりそうな不測の事態に備え始めた」と伝えた(4月17日)。ブリンケン米国務長官は再度、G7緊急外相会議をオンラインで行うとし、WSJ(ウォールストリートジャーナル)は「イランの再攻撃も想定される」と報じた。

 この状況に元モサッド長官だった人物がインタビューに登場し「イランへの空爆で核施設を破壊する? それは『机上の空論』だ」と述べたため、逆の煙幕と取られる。それもシナリオの一つだからだ。

 ハマスとヒズボラを支援してきたのはイランである。
 「ハマスとは軍事部門だけではなく、イデオロギーそのものでもある。イデオロギーは軍事力では破壊できない」と23年10月にNHKのインタビューに応じたイスラエルの情報機関「シンベト」元長官のアミ・アヤロンだった。
 戦線は拡大している。
中東の戦雲はおさまりそうにない。円安は続くだろう。

  それにしても、このイスラエルの防御が上手く行ってなかったら今頃は大惨事世界大戦が始まっていたのじゃないでしょうか。
  こうしてみると、やはり、万全の防御体勢が急がれます。さて、日本は間に合うでしょうか。


★IS─Kの次の標的は欧州のスポーツ大会、最大の警戒態勢へ

2024年04月02日 | 国際

 

ロシアのテロを起こしたIS─Kが次の標的として欧州のスポーツ大会と軽快されているそうです。何とも、不気味ですね。

  宮崎さんが取り上げてくれています。やはり、何とも恐ろしい状況です。何かが起きるのでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)4月1日(月曜日) 通巻第8196号  <前日発行>

 IS─Kの次の標的は欧州のスポーツ大会、最大の警戒態勢へ
   中国、『ガザで刺激されロシアでテロ、多くの潜在テロ分子を覚醒させた』

 欧州ではことし、サッカー世界大会、パリで五輪、そのほか大集会やイベントが開催される。IS─K(イスラム国ホラソン派)の次のテロの標的となる危険性が高まり、最大の警戒態勢に入る。

 中国の治安当局は、『ガザで刺激を受け、イランとロシアで大規模なテロを実行したIS─Kに触発され、南アジアでも、多くの潜在テロ分子を覚醒させた』とし、とくにETIM(東トルキスタン独立運動)をテロリストと位置づけてきたが、一層の警戒を強める。

 IS─Kはイラン、ロシアの他、パキスタンにおける中国人襲撃はバロチスタン独立運動との連携がある可能性もあり、またトルコで2023年11月に起き たイスタンブールの繁華街イスティクラル通りでのテロ(6名が爆死、81名が重軽傷)の実行犯の可能性があるとしてトルコの治安当局は捜索を続けてきた。

 とくにトルコは日常、クルド過激派のテロを警戒しており、23年6月からこれまでに2900名の容疑者を拘束している。3月26日にもテロリストのアジ ト疑惑30ヶ所を一斉に手入れし、147名を拘束した。というのも、ロシアのテロ実行犯のうち、二人が直前にイスタンブールからモスクワへ飛んだことが判 明したからだ。

 パキスタンはIS─Kのアジと構築を「黙認」したタリバンを激しく批判しており、タリバン政権が結果的にテロを助長する不作為の所為である、とする。パ キスタンのグアダール港プロジェクトはたびたびのテロ襲撃で中国人エンジニアが殺害されており、プロジェクトそのものが暗礁に乗り上げた』」
  
  それにしても、物騒な時代ですね。東京のオリンピックが狙われなかったのは幸運としか言いようがないでしょう。
  これも、地の利かも。しかし、そんな油断は禁物でしょう。日本人もテロの恐ろしさを覚悟すべきですね。出きるかな。


★モスクワのコンサートホール奇襲、爆弾テロの背後にウクライナ ?

2024年03月26日 | 国際

モスクワのテロには驚きました。やはり世界は混沌としているようです。平和ボケ日本では想像も出来ないことが世界では起きているようです。

  宮崎さんがこのテロを取り上げてくれています。一体、世界はどうなるのやら。 

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)3月24日(日曜日) 通巻第8188号  

 モスクワのコンサートホール奇襲、爆弾テロの背後にウクライナ ?
  犯行声明のIS─Kは中央アジアのイスラム圏に拠点

 まるでハマスのイスラエル奇襲と攻撃方法が似ていた。事前に警告が発せられていたが、軽視された点でも酷似している。在モスクワの米大使館は在留アメリカ人に「テロ情報があるので、外出と控え、とくに人の集まる場所へは行かないよう」警告していた。

 23年10月7日にハマスはイスラエルの音楽祭会場を襲い多数の死傷者と二百名以上の人質を取った。イスラエルのガザ報復が始まり、惨劇は続いている。世界世論は、アメリカを含めてパレスチナ支援となった。

 3月23日、テロリスト集団のIS─Kは、モスクワ西北郊外のクロクスシティ・ホールを襲い、機関銃を乱射、150名を越える死者、爆弾で建物は破壊された。
IS─Kの襲撃犯四名は現場で逮捕され、7名が「ウクライナとの国境付近」で拘束されたとロシアが発表した。この「ウクライナ国境付近」とする意味はテロの背後にウクライナがあると示唆していることになる。

 ウクライナ政府はただちに否定し、「IS─Kとは関係がないし、そもそも厳戒態勢の国境に向かって犯人たちが逃亡を企てるわけはない。プーチのテレビ演説は事件から20時間も後である。IS─Kは中央アジアが拠点である」とした。

 ISはシリアを拠点にアサド体制打倒を叫んで武装闘争を繰り返したが、ロシアがアサドを擁護して戦ったため、いつしかシリアから撤退していた。
 情報筋は、今回のテロ部隊はアフガニスタンから出撃したとみている。

  それにしても、テロが終わることはないのでしょう。そんな心配をほとんどすることのない日本はやはり異常なのかも。
  せかいから、テロが無くなる時なんて来るのでしょうか。そう考える事自体が甘いのかも。