外国に進出 してそこの安い賃金を使って物を作り儲けるという当たり前のようになっている経済におかしいと考える人がま だまだ少ないと思うのは私だけでしょうか。
この企業のやり方というのは一見経済面から見て理にかなっているように見えますが、戦前の日本が 嫌った帝国主義そのものじゃないでしょうか。見かけは近代的に見せていますが、中身の考え方は全く同じ と言えます。つまりは、後進国の人々を出来るだけ安い賃金でこき使うという搾取が根本なのです。そこに はその人達の生活を豊かにしてあげようという発想が無いように思えます。
ということで、グローバル経済などという綺麗ごとをやめ、地産地省で経済を発展させることこそがそこに生 きる人達の本当の幸せをもたらすものだと言う考えにもう一度戻るべきでしょう。究極は徳川幕府の鎖国かも。
何時ものトッテンサンがそのマネーゲームの元凶である税金について書いてくれています。
耕助のブログよ り
…略
ロムニー氏が共同設立したベインキャピタルのビジネスモデルは、企業をわずかな資金と、残りは投資銀行な どからの融資で乗っ取り、価値のある部分だけを 自分のものにするというものだ。たとえば企業価値が5億ドルとすると、ベインは2千万ドルを出し、3億5千万ドルをゴールドマンサックスから借りて経営支 配権を手にする。問題は、ベインが買収のために借りたお金は、買収された企業が返済していかなければならな い。
買 収された企業はこの借金によって収益が悪化し、可能な限りリストラを始めるが、ここで、誰を解雇すべきと か、どの事業を止めるといった助言をベインは 提供し、再び多額の手数料がベインに支払われる。これらの出費を捻出するために、企業はさらに従業員の給料や手当をカットするのだ。
こ の買収によって企業がスリムで高収益体質になれば、ベインはその企業を売却して大もうけをする。さもなけれ ば企業は借金を返済できずに破綻し、あとに は職を失った従業員と企業を失った地域社会が残る。ベインはといえば、現金資金の多い企業を選んで買収をするため、破綻までに十分な現金を吸い取ることが できるというわけだ。
他 の人に借金をさせて自分は大きな利益を得る、それがロムニーのビジネスモデルであり、この手法(レバレッジ ド・バイアウト)を可能にしているのが借金 の利子を控除できるという税制である。もし控除がなければ買収はあまりにも高価で不可能となり、言い換えると、税制が企業買収を奨励したともいえる。
さ らにロムニーが企業買収で得た利益は所得として課税されず、「キャピタルゲイン」または「繰越持分」とみな され、税率も15%だ。彼が無税または極め て低い税率で優遇する租税回避地を利用していたことは言うまでもない。いまの税制は、富裕層になるほどさまざまな優遇や抜け穴が用意されており、公平な税 制であれば、ロムニーがここまで金持ちになることはなかったし、貧富の格差がここまで広がることもな かっただろう。
か つて、富裕層や資本家が豊かになると彼らはそれに見合った税金を払い、道路や鉄道などのインフラが造られ、 同時に幅は小さくても一般庶民の生活レベル や地域社会も豊かになっていった。しかし略奪の唯一の受益者となった富裕層は、もはや得たものを他の国民に分け合うつもりはまったくないようである。
オバマさんは日本の民主党の総理よりはまともそうですがそれでも強烈に国を引っ張っていくという感じは無 さそうです。かといってこのロムニーさんは諸にマネーゲーム側の人のようですからこちらも貧乏人の見方には なりそうもありません。
ここは、この地球上からマネーゲームを無くする強烈なリーダーの登場を真剣に期待したい。さもなけ れば人類の未来は無いといっても言い過ぎではないような気がします。
相変わらず甘いかな!