団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★ルーズベルトの陰謀の闇を親日大使の伝記が照射

2023年03月19日 | フーバー大統領回想録

 日本をあの大戦に引き摺り込んだあのルーズベルトの狂人振りはネットのお陰もあって多くの人に知られるようになった。
  しかし、当時のアメリカ人にはそんなルーズベルトの正体を見極める力はなかったようです。

  それでも、当時もわかっている人はいたようです。田中秀雄さんが、『日本を一番愛した外交官(ウィリアム・キャッスルと日米関係)』を書いてくれたようです。

  宮崎さんが書評で取り上げてくれています。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」  令和五年(2023)3月18日(土曜日)弐
 通巻第7673号 

  書評  

 FDRは狂人と言った『フーバー回想録』をみごとに補完
  ルーズベルトの陰謀の闇を親日大使の伝記が照射

 田中秀雄『日本を一番愛した外交官
(ウィリアム・キャッスルと日米関係)
』〔芙蓉書房出版〕

 「日本とアメリカは戦ってはならない」と開戦前から主張していた勇気ある米国の外交官がいた。
国務次官、そして日本大使を経験し、戦後日本政府は、この外交官に勲一等を叙勲している。

 知っていますか? その人の名前を?
フーバー大統領は国務次官補だったキャッスルと突如呼び出して日本大使に任命した。フーバーは死後半世紀を経て回想記がでたが、ルーズベルトを狂人扱いしており、またハルノートの存在を知らされていなかったと後知恵ながらも詰問した。
後日、フーバーと会ったマッカーサーはFDR評価に同意した。
ウィリアム・キャッスルは1924年に排日移民法をつくった切っ掛けとなる植原駐米大使の失言はじつはヒューズ国務長官の示唆によると証言した。
状況は酷似していないか?

 バイデンはロシアを疲弊させるためにウクライナ戦争にひきづり込んだ。ルーズベルトが日本に戦争を仕掛ける陰謀をめぐらし、まわりがソ連のスパイばか り。現在のバイデン政権でウクライナ戦争支援政策を推進しているブリンケン、ヌーランド、サリバンは反露感情のつよいユダヤ人ばかりである。ノルドスト リーム爆破もドイツをひきづりこむ謀略だったとすれば平仄はあう。

 主要敵が中国だとバイデン政権がいうのなら、裏側から中国を締め上げる地政学的ポジションに位置するロシアを味方にし、また北朝鮮を手なづけて反中陣営に取り込むのが大戦略だろうに、トランプが途中までやっていたことをバイデンはすべてひっくりかえした

 パリ不戦条約(1928)の実質的作成者はキャッスルだった。
スティムソン国務長官の「満州国不承認宣言」(1932)に対してキャッスルは「満州は日本が統治したほうが一番良い」と主張した。
 そしてルーズベルト政権の対日批判の動きキャッスルは「中国をたすけるべきではない。それは中国をソ連に明け渡すことだ」と主張した。
ルーズベルト大統領を囲んだソ連のスパイたちは日本を戦争に巻き込む陰謀を展開していたから、キャッスルの正論は黙殺された。

 そして戦後、歴史家たちはグルーやマッカーサーらの研究をしても、キャッスルのことは無視、あるいは軽視した。吉田茂がもっとも高く評価し、また岸信介や中曽根が訪米すると  キャッスルと面会した事実も歴史家は話題にしなかった。
現代史の裏側にうもれていた外交官を田中氏は見つけ出し、歳月かけて資料を読み込み、はじめての伝記を書いた。

 本書は労作であるうえ、現代史研究家にとっては必読文献になるだろう。
FDRは狂人と言ったフーバー大統領は、戦争がおわってから『回想録』を顕し、世界の現代史家たちは驚いた。それを田中氏はみごとに補完し、世紀の陰謀を展開し対日戦争を仕掛けたルーズベルトの闇を、この親日大使だったキャッスル伝記が照射する。

  それにしても、どうして世界のリーダーはまともなのが殆どいないのでしょうか。それも、選ぶ国民のレベルでしかないのでしょう。
  やはり、国民が成長するしか解決策はないのでしょう。

そんな時代は来るのか!

★ヤフー・LINE統合承認 公取委

2020年08月12日 | フーバー大統領回想録

 孫が絶体絶命の危機を何とか逃れようとあらゆる工作を進めているようです。まるで、習皇帝とそっくりのように思えるのは私だけでしょうか。
  一日も早くお二人の顔を見なくて済む日が来ることを心から待ちのぞんでいます。それにしても、しぶとさも同じかも。

  平和ボケの日本はヤフー・LINE統合承認だそうです。その裏で、孫は日本の足を引っ張ることにしか興味が無いようです。



  どうしても日本に税金を払いたくないようです。それ程までに日本が嫌いなのでしょう。

ソフトバンクグループ、400億円の申告漏れhttps://t.co/7F8tiIZKH2

  LINEもおかしなことをやっているようです。

  やはり、習・孫のお二人には一日も早く責任を取って貰いたいものです。さて、何時のことやら。


★★国際金融資本と大東亜戦争の仕掛人達

2019年12月02日 | フーバー大統領回想録

  我那覇さんの「おおきなわ」は、11月25日、第 2492回の「★★ 日本だけが唯一原罪が無い」で、取り上げた林千勝さんの衝撃的なディープ・ステートの続きです。
  今回は、前回以上に衝撃的でした。大東亜戦争が如何にディープ・ステートの息の掛かったスパイ合戦だったかということが語られています。
  それも、従来知られていたスパイなんてものじゃない恐るべき人達の名前が出てきます。最後の我那覇さんの驚きがそれを表しています。まさかあの人が。


  戦後、日本は戦争の総括をしていないと良く言われますが、敵が絶対にやらせないでしょう。

  それにしても、陸軍の作戦をやっていれば日本は間違い無く勝っていたでしょう。これも、ねずさんが良く言われる必然だったのかもしれません。日本が負けたからこそ今の世界があるが、もし日本が勝っていたら、日本人は取り返しの付かない程に増慢して、何をしたか分からなかったかも。
  あそこで、日本を敗戦さしたことこそが八百万の神々の意志だったのかも。


★中国の大プロパガンダ作戦の実態と挫折

2019年11月02日 | フーバー大統領回想録

  この部屋でも何度か取り上げた「フーバー大統領回想録」が、何とトランプさんのChina撲滅作戦に大きな影響を与えたのだそうです。

  宮崎さんが、書評で福島香織さんが訳した『中国の大プロパガンダ ――おそるべき大外宣の実態』を、紹介してくれています。その最初に紹介されています。やはり、あの回想録はアメリカ人の目を覚まさせてくれたようです。

  それにしても、Chinaのアメリカへの工作は凄まじいものですね。日本が大東亜戦争に引きずり込まされた蒋介石の工作を思い出します。やはり、 Chineseの金の使い方は日本人には想像できないものがあるようです。
  アメリカも金と女には弱いようです。日本人は、多分もっと簡単なのでしょう。

  宮崎正弘の国際 ニュース・ 早読みより  令和元年(2019)10月28日(月曜日) 通巻第6253号
  
  書評

 十年 に亘った研究と取材の結晶。中国の大プロパガンダ作戦の実態と挫折
  パンダ・ハガーの退場の切っ掛けは「ブーバー報告」。その原典が本書だ。

  何清漣、福島香織訳『中国の大プロパガンダ ――おそるべき大外宣の実態』(扶桑社)

 オバマ時代まで米国の対中政策を操った「パンダ・ハガー」(愛中派)らが敗れ去った。替わって「ドラゴン・スレー ター」(龍処刑人)が、米国の対中国交の主導役となった。
このトランプの対中外交転換に強い影響力を持ったのは「フーバー・レポート」(詳細は本書参照)だった。
その原典とも言えるのが、本書の前身レポートである。
 何清漣女史は在米のジャーナリストとして数多い作品を書かれている。しかも主要な作品の殆どは日本語訳されている。
 チャイナ・ウォッチャーのみならず、一般読者の興味をぐいと掴んで放さない魅力とは、彼女の情報分析の冷徹で慧眼な視 点が、所謂「ジャーナリスト」的でありながらも、独自の研究に裏打ちされているからだろう。
予言的性質を帯び、読み出したら最後まで一気に読んでしまわなければ納まらないほどのダイナミックな筆力がある。
福島さんの翻訳もそれに輪をかけてダイナミックだ。
中国は2009年から、450億人民元(8000億円強)もの天文学的巨費を投じて、対外宣伝作戦をはじめた。
なにしろ「中国にとって報道とはプロパガンダのことだ」。

  世界各地で展開した政治宣伝作戦の詳細は、米国を例にしてみると、NY42丁目のタイムズスクエアの電子広告板(液晶ビ ジョン)を借り上げ、米国の新聞に『チャイナ・ディー』(英語版の人民日報のような宣伝紙)の折り込みを入れ、あるいは 紙面に挿入させるという大胆な手法で、米国にチャイナロビィを形成し、多彩で幅広い領域へと、プロパガンダ作戦を拡大し た。この侵略的な宣伝戦争をペンス副大統領は演説で指摘した(18年10月4日)。 

 新聞記者、学者、政治家の籠絡も派手に展開された。有力な大学には北京語を教えるとした孔子学院をつくった。
議会人にはあご足つき、ときに美女付きの招待旅行を次々と繰り返し、他方、シリコンバレーなどでは高給で釣って優秀な人 材をスカウトし、中国のハイテク向上に役立てた。
何も対応策を採らず、指をくわえて見ていたのは歴代政権だったが、クリントンとオバマ政権幹部もまた中国マネーで薄汚く 籠絡されていた。

 ロスアンジェルスタイムズは怪しげな華僑の資力によって買収された。この手法は香港と台湾でも、あらかたの新聞、ラジ オ、テレビ、出版社が中国の資力によって陥落した。
香港の出版界の実情と言えば四分の三の出版社が中国資本となり、中国共産党批判の書籍は書店には並んでいない。辻々の屋 台で売っているという有様なのである。評者(宮崎)、今月初頭にも、銅鑼湾書店はどうなったか、見に行ったのだが、 シャッターが降りて鍵がかかったままだった。
かつては良心的と言われた『星島日報』や『明報』もじわりと真綿で首を絞められるように代理人を通じて中国資本が入り、 論調が変わってしまった。
 しかし「これら新聞(『大公報』を含めて)の香港に於ける信用度はきわめて低く」(160p)、香港の人々からまった く信用されていない。「親共メディアは読む人などいない」(188p)。

 ▲シンクタンクも学者もカネに弱かった

 ワシントンの「Kストリート」というのは、ロンドンにあった「軍艦街」とは異なって、政治ロビィストとシンクタンクの 集中地区である。(ロンドンの「軍艦街」は政府批判を吠えるような論調の新聞社が並んでいた時代に、そう愛称された)。
 このKストリートの保守系シンクタンクにも中国資金がぶち込まれた。
中国は、「委託研究」とかの名目で、あらかたのシンクタンクに法外な研究費を資金提供し、事実上、研究員を間接買収し、 中国贔屓の提言を作成させたのだ。
Kストリートがワシントンの政策決定を動かし、ウォールストリートが米国経済を動かし、メインストリートが、米国の支配 層を領導する図式があるからだ。Kストリートの保守的なシンクタンクですら一時期の中国批判色は希釈される始末だった。
2015年までの米国は、取り憑かれたようにチャイナ礼賛が続いていた。いったい何事が起きているのか、訝った人も多 かっただろう。
何清漣女史はこう指摘期する。
「ワシントンのシンクタンクが外国政府から大量の資金提供を受け、ロビイ機構に成り下がっており、米国官僚にその国に有 利な政策を推進させていた」(264p)。

 中国の米国メディアへの浸透、ロビイストたちの籠絡、そのうえアカデミズムの世界への乱入があった。
こうした「紅色浸透」によって、オバマ政権下では「G2」が叫ばれた。ズビグニュー・ブレジンスキー(学者、カーター政 権で大統領安全保障担当補佐官)やロバート・ゼーリック(元世銀総裁)が声高に提唱し、「世界を米中で分かち合う」など と中国高官らは高らかに言い放っていた。
中国の「紅色浸透」は映画界にもおよび、嘗てさかんだった反中映画は鳴りを潜めた。かわりに南京大虐殺があったとする反 日映画。出版界でも「レイプオブナンキン」というフェイク文書が老舗ペンギンブックスから出されたばかりか、いまも売れ ているのは、組織買いである。
日本ではどうかと言えば、中国は別にカネを使わなくても、日本人の政治家も新聞記者も、尻尾をふってやってきた。この チャイナの傲慢はいつまで続くのか、懸念が拡がった。

 直近にも評者(宮?)が香港へ行ってたいそう驚いたことがある。
黎智英の『リンゴ日報』以外、自由主義に立脚する新聞は香港にないが、中国礼賛の『文わい報』など、新聞スタンドで、 まったく売れていないのだ! 
『リンゴ日報』は飛ぶような売れ行きと比較して、これはどういうことかと思っていると、早朝七時。辻々におばさん達が たって『文ワイ報』を無料で配りだしたではないか!
つまり大量の買い上げによって成り立っているのだ。

 これは台湾でもほぼ同じである。
嘗て国民党の宣伝ビラとまで言われた『連合法』も『中国時報』もダミーを経由して中国から資本が入っている。台湾のテレ ビ、ラジオもそうである。
かくなると、香港と台湾ではどうやって真実をしっているのかと言えば近年猛烈な勢いで発達したSNSであり、とくに若者 たちは新聞をまったく読まず、SNSで正確な、客観的情報を入手している。

 米国の状況に戻ると、トランプの登場によって、こうした紅色浸透の作戦は、転覆した。百八十度、その効果がひっくり返 し、メディアは反中国、アカデミズムでもキッシンジャーもエズラ・ボーゲルも孤立し、パンダ・ハガーから転向したピルス ベリーが代表するドラゴン・スレーターが世論をリードするようになった。
 本書は、この十年の中国の作戦の軌跡を振りかえりながらも、克明に大胆に中国の赤い野望を暴露している。本書、日本の 外務省のみならず官庁、商社マン、マスコミ関係者には必読である。

  政治家にも読ませないといけないですね。それにしても、アメリかを籠絡した方法は日本にも及んでいることは間違いないでしょう。と言うか、政・官・財・マスメディア等あらゆるところが籠絡されているのでしょう。何とも恐ろしい。

  それにしても、トランプさんの政策が「フーバー大統領回想録」によるとは思いもしませんでした。

フーバー大統領に感謝!

「ベルリンの壁」を造語したチャーチルは、それで敗北を認めた

2018年07月05日 | フーバー大統領回想録

  日本を戦争に巻き込んだのが、フランクリン・D・ルーズベルトであったことを書いたフーバー大統領の「裏切られた自由 上・下: フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症」を訳してくれた渡辺惣樹さんが、出揃った証拠を元に、二人のスパイに焦点を当てて、書かれたものだそうです。

  何時もの、宮崎さんが詳しく書いてくれています。何とも、面白そうですね。

  宮崎正弘の 国際ニュー ス・ 早読みより  平成30年(2018年)6月26日(火曜日) 通巻第5737号  特大号

  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW  

 「ベルリ ンの壁」を造語したチャーチルは、それで敗北を認めた
  FDRは二人の共産主義スパイに操られ、米国外交を完全に誤った

  渡辺惣樹『第二次世界大戦 アメリカの敗北 』(文春新書)

 FDRをまだ褒めそやすアメリカ人歴史家が多い。しかしフランクリン・D・ルーズベルト大統領ほど劣悪で莫迦な大統領はい なかった。
FDRは神聖ローマ帝国の版図をごっそりとスターリンに贈呈し、さらにシナを共産主義者に売り渡した。
 ところが戦後のアメリカでは、FDRはJFKを超える偉大な大統領だったとし、真実をいう歴史家やジャーナリストに「歴史修 正主義」というレッテルを貼る。マッカーサーやニクソンらが展開した共産主義のスパイ摘発も、左翼ジャーナリズムが「赤狩 り」などと批判している裡に有耶無耶になり、ハリウッドは依然として赤の巣窟である。
 だが、そのねじ曲げられた嘘も、いよいよ歴史学的に通用しなくなった。
長らく覆い隠されてきた歴史の真実が、遅きに失したとはいえ、つぎつぎとあらわれてきた。
 真珠湾が日本のだまし討ちではなく、FDRが暗号を解読しながらハワイの司令官には知らせず、意図的に日本の奇襲を誘い出 して、一気にアメリカの世論を対日参戦にもっていった陰謀であったことも、いまでは広く知られる。
 これまで薄々は気づいていたが、証拠がなくてFDR批判に精彩を欠いたのも、アメリカが機密情報を公開しなかったことが大 きい。
 フーバー元大統領はFDRに騙されていたことに気がついて、長い年月を掛けて『裏切られた自由』(邦訳はやはり渡辺惣樹 氏、草思社)を世に問うた。
 そしてもう一つ。
 FDR政権に潜り込んだ共産主義のスパイが、巧妙に上役に取り入って政権を操り、外交を操り、いずれもがスターリンに繋 がっていたことだった。そして「ヴェノナ文書」の開封によって、すべての謎が白日の下に晒された。
 「歴史修正主義」が正しかったのである。
 米国を誤った道に陥らせた世紀のスパイはFDR政権で高官になりあがったホワイトとヒスである。
 
 本書は渡辺氏が、出そろった証拠を適宜駆使しつつ、この二人の大物スパイの行状に焦点を充てながら近現代史の再叙述を試みる意欲作である。
 まずはホワイトである。
 「かれはモーゲンソーの右腕としてたちまち頭角を現した」。
というのも、FDRは無学で歴史に無知であり、そのうえ「勉強嫌いで、専門のはずの歴史学でも戦史本を読む程度であり、経済 学には全くの無知だった。FDRは『馬の合う』お友達モーゲンソーを財務長官に登用した。モーゲンソーも出来の悪い学生であ り、経済学の素人だった。それがホワイトの出世に有利に働いた」のである(37p)。

 フーバー元大統領は戦後のドイツを視察して食料援助をきめた功労者、ヒューマニストだが、トルーマンはフーバーの報告に基 づいてドイツ緊急援助を決め、怪しげなモーゲンソー計画を取りやめて、『マーシャルプラン』に移行した。
 「トルーマンは、ただただドイツを憎む二人の男(モーゲンソー、ホワイト)の復讐心がつくった」戦後復興計画の愚かさを認 め、とくにモ−ゲンソーを「煉瓦頭の能なし、くそもミソも分からないきちがい野郎」(57p)と罵っていた。
 なぜこれほど彼らはドイツを憎んだか。
ふたりともユダヤ人であり、復讐心に燃えていたからだ。「敵の敵は味方」とばかりにスターリンに機密を売り渡していた。まわ りにもスパイはごろごろといた。
 けっきょく、病気がちのルーズベルトの信任があつかったので、国務省の頭越しに、外交は、モーゲンソー財務長官が仕切る場 面が多く、「対日最後通牒であるハル・ノートの原案はハリー・ホワイトが書き、ドイツ農業国化政策(モーゲンソー・プラン) は、モーゲンソーとホワイトが立案した」(192p)。
 ヤルタ会談の勝利者はスターリンだが、「FDRが人生最後の場面で、その夢(国連をつくり代表となること)の実現のために は何もかも犠牲にしても構わないと覚悟していることを、二人のスパイ(ホワイト、ヒス)を通じてわかっていた」 (147p)。
 
 ▲ホワイト、ヒス、そしてモーゲンソー

 もう一人のスパイ、アルジャー・ヒスは苦学してハーバード大学に学んだが、同大学教授でFDR政権に影響力を発揮したユダ ヤ人のフェリックス・フランクファーターの薫陶を受けた。
 「多くの門下生を」フランクファーター教授はFDR政権中枢に送り込む役割を果たした。なかにはディーン・アチソンらがい た。
 すでにヒスがスパイであることはFDRに伝えられたが、それを伝えたバールにFDRは、『その辺の湖に飛びこんで頭を冷や せ』と叱責した。

 チャーチルもまた敗北者となって英国を没落させた。戦後、訪米したチャーチルにトルーマン大統領は大統領専用車に招待し、 地元の大学で講演をさせている。
 「バルト海のシュテェチン(現ポーランド)からアドリア海のトリエステ(現イタリア)まで、ヨーロッパ大陸を横切る『鉄の カーデン』が降ろされた。(中略)西側民主主義国家、とりわけイギリスとアメリカは、際限なく力と思想の拡散を続けるソビエ トの動きを抑制しなくてはならない」
とチャーチルは吠えたが、時すでに遅かった。
 「英国はナチスドイツとの戦いで国富の四分の一を失った。英国の対外負債は140億ドルにも上り、ケインズは、『英国の外 貨資産は底をついた。五年以内に国家破産する』と警告していた(1945年4月)。その結果がブレトンウッヅ体制であり、世 界を支配する通貨はポンドからドルに完全に取って代わられた。チャーチルの『敵の的は味方』とする単純な思考がもたらした英 国の没落であった」。(321p)。

 そして、本書にはもう一つの深読みがある。
アメリカは英国の没落を究極的に意図して対のではないのか、という中西輝政氏が提議しているFDRのかくされた意図、つまり 世界通貨の覇権をにぎるためには英国を対独戦に挑ませ、その国力を破壊することではなかったのか、という深読みの発想も下敷 きになっている。

  宮崎さんの詳しい解説だけで良く分かりました。

  それにしても、スパイとは、これ程までに世界を動かせるものなんですね。戦後の日本は、スパイ法もないままに放置しているのですから、スパイに操られるがままということでしょう。
  だからこそ、日本を愛せない反日売国左翼・在日共が跋扈しているのでしょう。果たして、このまま日本は生き残れるのでしょうか。再生なんて、甘いことを言ってるばあいじゃないのかも。まずは、日本を独立させることが急がれますが、それを阻止しているのが反日売国左翼・在日共なのですからもう手遅れなのかも。

  とは言いながら、ネットのお陰で、目覚める人も増えているようですから望みはありそうです。
  やはり、「いい加減に目を覚まさんかい!日本人!」です。

さて、目覚めるでしょうか!

★フーバー大統領回想録『裏切られた自由(下)』

2018年01月20日 | フーバー大統領回想録

  史上最悪のアメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトの正体を、その前の大統領フーバーさんが、書いた、2017年7月28日、の「★フーバー大統領回想録『裏切られた自由』、ついに邦訳が刊行」の下巻が刊行されたそうです。

  前回も取り上げてくれた何時もの宮崎さんが書評で紹介してくれています。これも興味深いものがあります。

 宮崎正弘の国際ニュース・ 早読みより    平成30年(2018)1月10日(水曜日) 通巻第5573号 

 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 

 20年の歳月をかけ、徹底した資料集めと証人たちとの会話をこなし
  あの戦争は、いつ、どの歯車が狂って始まったのか。元大統領の回想と告発

 ハーバート・フーバー 渡邊惣樹訳『裏切られた自由(下)』(草思社)

 アメリカの歴史家の多くが、いまも頑迷にFDR(フランクリン・D・ルーズベルト大統領)を高く持ち上げている。歴史の真実を語ると「歴史修正主義」と言って猛烈な批判がある。おかしな話である。
 当時の世論は参戦に反対だった。フーバーは直前までの大統領であり、慈善事業家としても知られた高潔な政治家。その彼さえもルーズベルトに騙され、ハルノートの存在さえ知らされていなかった。
 ルーズベルト大統領は「狂人」だったのではないのか。

 あの戦争は、アメリカが介入したために傷口が広がってしまった。そればかりか救出しようとした国に地域がごっそりとソ連の傘下にはいった。共産主義の地獄に陥落したのはバルト三国からポーランド、ドイツの東側、ハンガリー、チェコスロバキア、ルーマニア、ベッサラビア、ブルガリア、そしてバルカン半島のユーゴスラビア、ユーラシア大陸の東側を見てもモンゴル、中国、北朝鮮が共産化した。いまもスターリンの高笑いが聞こえてこないか?
第二次世界大戦の結果、人的財政的被害を最大に被ったアメリカが、とどのつまりスターリンのソ連の野心に無自覚的に手を貸して、自由で闊達だった国々を全体主義の、不自由な地獄に追いやった。もし自覚して意図的にそうしたならFDRは米国史上最悪の犯罪者である。

 フーバーは戦争の事実上の敗北責任をルーズベルト大統領に帰結する。この下巻において著者のフーバー元大統領は感情を抑え、情緒的叙述を避け、しかし第一次資料を根気よく集め、当時の関係者の証言を元にして、従来の歴史解釈を転覆させた。
この労作の完成には二十年の歳月がかかった。
 評者(宮崎)はすでに本書の上巻を書評し、また訳者である渡邊氏の別の解説書の書評も終えているので、下巻をまた採り上げて書評するべきかを迷った。
けっきょく「ツンドク」の状態が弐ヶ月。なにしろ浩瀚で、下巻だけでもびっしりと592ページ。書くのに二十年、翻訳に二年だから、読むのみ弐週間くらいかかるのも当然といえば当然だろう。

 ルーズベルトは「ヤルタ密約」をスターリンとの間に結んで、帰国して弐ヶ月後に急死した。
後を継いだトルーマンは、まったく何も知らされていなかった。ヤルタの密約なんぞ知るよしもなく、驚くべきことにFDR政権下の政府高官たちは、密約の存在さえトルーマンに教えなかったのだ。
 トルーマンの指導者としての資質にも問題があった。彼は凡庸に過ぎた。
「トルーマンはどのような約束がなされていたかも知らなかった。例えば、ヤルタでの極東に関わる秘密協定などはまったく知らされていなかった。さらに彼の引き継いだ政府組織の多くに共産主義者やそのシンパが国家叛逆的な秘密グループとして潜入していた」(108p)

 フーバーはDFRが七年間になした政策的過ちを十九項目、きわめて分かりやすく列挙したが、1933年のソ連承認、スターリンとの秘密同盟、ヤルタ会議などのリストのなかで、次の六つの対日関係の政策的誤りが指摘された。
●対日経済制裁の失敗
●近衛の和平案の拒否
●三ヶ月の敵対行為停止案の拒否
●無条件降伏要求
●日本の講話要請の拒否
●原爆投下

 「ルーズベルトは国民をまったく必要のない戦争に巻き込みとんでもない厄災を招いた。エゴイズム、悪魔的な陰謀、知性のかけらもない不誠実さ、嘘、憲法無視。これが彼の遣り方に際立っていた」(507p)
 エゴイズムと嘘とが混載されて、彼のまわりは共産主義者が囲い込み、情報はスターリンに筒抜け、要はニューディール政策の失敗を誤魔化すためにも、「国民に安全保障の恐怖を煽ることで、彼は再選を果たした」のである。

 とくに際立つのが対日政策であるとして、フーバーは次の二つを特筆する。
 第一は対日経済制裁だった。「制裁が続けば日本は干し上がってしまい、破滅することが目に見えていた。制裁を続ければ戦争となるのはわかっていたことだった。理由は簡単である。どのような国であれ誇りがあれば、あれほどの挑発を受けて白旗を掲げることはない」
 第二に近衛(文麿首相)と天皇からの和平提案をFDRはニベもなくはねつけたことだった。
 「近衛は、我が国との交渉を経済制裁の始まる弐ヶ月も前から」開始しており、この経緯はルーズベルトに報告されていたのだ。つまり「太平洋方面での和平は可能だった。そうなっていれば中国が(共産主義者に)強姦されるようなことにもならなかった」(494p)。
経済制裁とは戦争の一手段であり、これを発動したということはアメリカが戦争をしかけ、日本を挑発したことと同義語になる。
フーバーは明言している。
「経済制裁は、要するに飢饉をおこしたり職を奪うことによる殺人行為そのもの」であり、当然予期された日本の奇襲に驚いて見せたが、「その驚きは馬鹿げた茶番劇であった。原因は、日本に対するはったりであり日本人の性格の無理解であった」(457p)
こうしてフーバー畢生の歴史書は、アメリカで大きな波紋を拡げたが、邦訳版がなって、「歴史修正主義」と従来攻撃批判されてきた史観のほうが正しく、戦勝国の一方的史観が偽造の歴史であることが明らかとなった。
そろそろ左翼の歴史家は総退場するべき時がきた。

  この本は、日本人全て、特に政・官・財など反日売国左翼・在日共には絶対に読ませたいですね。と言うか、これを読んでも自虐史観が変わらないようなのは退場してもらうべきでしょう。

  これを読んでも憲法改正に踏みきれない与党・自民党の議員は一番に退場してもらう必要があるでしょう。
  それにしても、素晴らしい本ですね。原本は世界に広めてほしいですね。それこそ、政府・外務省がやるべき仕事ですが、やってないでしょうね。

何とも、勿体無い!

★★フーバー大統領回想録『裏切られた自由』、ついに邦訳が刊行

2017年07月28日 | フーバー大統領回想録

  いよいよ日本の本当の歴史が明らかになる時が来たようです。長い間待ち望まれていた、フーバー大統領の回顧録が邦訳され出版されたそうです。

  これは、日本人全てが読むべきですが、相等高価なので、私など到底手がでません。と言うか、まずは、自虐史観による平和ボケの政・官・財などのお偉いさんには無理やりでも読ませましょう。
  政府・外務省は、この邦訳と原本を世界に拡散すべきです。日本の図書館や学校にも配布してもらいたいものです。
  
  何時もの宮崎さんが、分り易く解説してくれています。かなり長いですが、全文を取り上げさせてもらいました。

  宮崎正弘の国際ニュース・ 早読みより   平成29年(2017)7月17日(月曜日。祝日) 通算第5358号  

 これは戦後出版界と歴史学界を画期する一大事件である  フーバー大統領回想録『裏切られた自由』、ついに邦訳が刊行

 待望のフーバー大統領回想録『裏切られた自由』(草思社)の邦訳板刊行が始まった。
 同時にこの本を詳細に解説する渡邊惣樹『誰が第二次世界大戦を起こしたのか』(同)も出版され、戦後の歴史解釈が根底的にひっ くりかえる。

 ガリレオが、コペルニクスが、あるいはダーウィンがそうであったように、世の中の通説を転覆させ、真実をのべることは勇気を必 要とする。
アメリカ人が単純に信じ込む「米国=正義」に対して、そのタブーに正面から挑戦したのが、フーバー大統領の回想録だからである。

 真珠湾攻撃は事前に暗合が解読されていて、むしろ日本をけしかけていたルーズベルト大統領の陰謀だったことは、いまや周知の事 実である。しかし、日本の攻撃で一気にアメリカの厭戦ムードは吹き飛んだ。ルーズベルトの狙いは当たった。
 
アメリカは孤立主義から大きく逸脱し、まずはヨーロッパ戦線に大軍をさしむけ、ナチス・ドイツ、ムッソリーニのイタリアと戦闘。 西側を勝利に導いた。いや、勝った筈だった。

ところが敵であるはずのロシアを支援し、あろうことか、戦後秩序はソ連のスターリンが最大の裨益者となった。死力を尽くしたポー ランドが共産化され、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアばかりか、バルカン半島に到るまでソ連が手に入れた。
極東では南樺太、全千島を手に入れても足りず、アジアは中国共産党の手に落ち、朝鮮半島は南北に分断され、とどのつまりルーズベ ルトはソ連の領土拡大に協力したことになる。

 結果論の皮肉は、近年でもたとえば米軍がイラクに介入した結果、ISというテロリストを産み、イラクはイランの影響下に入り、 アフガニスタンはタリバニスタンに変貌しつつあり、朝鮮半島では南が自ら赤化を望み、いそいそと中国圏に戻ろうとしている。

 フーバー大統領(任期1929−1933)はルーズベルト大統領に騙されていた。何かを仕掛けたなとは本能的に直感したが、当 時、すべての密約は密封され、フーバーにさえ「ハルノート」という最後通牒を日本に突きつけていたことは知らされていなかった。
 フーバーは書類、議会議事録、外交文書そのほかを緻密に検証し、20年の歳月をかけて本書を書き残していた。
フーバーの言い分とは簡単に言えば「ルーズベルト外交は自由への裏切りであった」ということである。
 
 ▲マルタで東西冷戦は終わった

 東西冷戦は、ルーズベルトの失策がもたらした。そもそもルーズベルトの失敗は、ソ連を国家承認した(1933年11月)ときか ら始まった。大統領就任直後である。
それが世界に厄災を運び、ルーズベルト政権の周りはソ連のスパイと共産主義者に囲まれて国策を次々とあやまった。

 大胆にソ連に挑戦したのは1981年のレーガンの登場だった。
スターウォーズ計画、ミサイル防衛網を前面に出して、ソ連と対峙姿勢をしめし、対抗策としてソ連は大軍拡にはしるのだが、経済力 がついてこられず、あえなく頓挫。ペレストロイカ、グラスノスチを謳ったゴルバチョフが登場した。
1989年師走、ブッシュ大統領とゴルバショフはマルタの沖合のヨットで会談し、東西冷戦が終結した。

 共産主義者は思想的敗北から逃れるために環境保護、人権運動、フェミニズム、少数性差別、反原発に流れ込み、日本でもその亜流が いまもメディアが牛耳っている。

 さて、1938年3月8日に、フーバーはヒトラーと会見している。
「この会見でフーバーは、ヒトラーを狂信者であり、お飾りだけの愚か者だとする欧米の報道が間違っていることを確信した。ヒト ラーは自身の言葉で国家社会主義思想に基づく経済再建を語った。情報の豊かさは彼の優れた記憶力を感じさせるものだった」(渡邊 解説本、64p)。

 その前年、1937年にルーズベルト政権はシカゴで演説した。有名な『隔離演説』である。しかも、この演説で、ルーズベルトは 「国内の経済問題を話題にしなかった。具体的な名指しは避けたものの、日独伊三国によって世界の平和が乱されている、これを是正 するためにはアメリカは積極的に国際政治に関与しなけれはならないと訴えた」(同72p)。

 一九三九年月一五日、ナチスはチェコに侵入した。
 「少なくとも軍事侵攻ではない。ハーハ(チェコ)大統領との合意によるものだった。さらに、フーバーが考える独ソ戦では、ドイ ツはソビエト侵攻のハイウエイとなるチェコスロバキアを通らざるを得ないことは自明である」(同88p)。

 次はポーランドだった。
 ここで英国のチャンバレンはポーランドの独立を保障する宣言を行った。英米は、ドイツはスターリンとの対決に向かうと考えてい たから、ポーランド回廊を通過するのは自然であり、このポーランド独立を英国が保障するということは、フーバーからみれば愚かな 選択であった。


 ▲ルーズベルトがスターリンに譲歩したのはアメリカを不幸にした

 ヒトラーは独ソ不可侵条約を結び、しかもソ連もポーランド侵攻に踏み切る。
「犬猿の仲であった独ソ両国の唯一の共通点。それが第一次大戦期に失った領土回復を希求する強い思いであった」(同99p)

 舞台裏では何回も複雑に執拗に交渉が続いたが、ポーランドの誤断も手伝って、ついにナチスはポーランドへ侵攻する。
「この戦いがなければ日米戦争がおこるはずもなかった」が、ポーランドの稚拙な対独外交が原因で、戦線が広がり、日米開戦への道 が準備される。

 その後の戦争の展開は周知の事実とはいえ、問題は「カイロ宣言」、「テヘラン会談」から「ヤルタ」会談の密約、そしてポツダムへ と米英ソの『密約』が次々と進み、アメリカ国民は何も知らされないままルーズベルトとスターリンの謀議は進展し、途中からチャー チルはのけ者にされ、やがて病魔に冒されたルーズベルトは正常な判断も出来なくなった。

 トルーマンはルーズベルトから殆ど何も聞かされていなかった。原爆を保有したことさえ、トルーマンは知らなかったのだ。
こうしてフーバー回想録は、アメリカの歴史学主流に投げつけられた爆弾である。
かれらが『歴史修正主義』とレッテルを貼り付け非難してきたが、どちらが正しいかは明らかであり、ルーズベルトの評価が地獄に堕 ちているのだが、これを認めようとしない一群の学者とメディアが、真実をいまも覆い隠しているのである。

 渡邊氏は、解説書の最後を次のように結んでいる。
 「中国と韓国は、日本を『極悪国』として捉え、歴史認識では日本の主張を一切受け付けず、二十一世紀になっても非難を続けてい る。歴史の捏造が明らかな南京事件についても、いわゆる慰安婦問題についても、アメリカはプロパガンダであることを知っている。 それにもかかわらず、アメリカが日本を擁護しようとしないのはなぜなのか。それは、ルーズベルトとチャーチルの戦争指導があまり に愚かであったからであり、その愚かさは、日本が(そしてナチス・ドイツが)問答無用に『悪の国』であったことにしないかぎり隠 しようがないからである。
 歴史修正主義は、戦後築きあげられた『偉大な政治家神話』に擁護されている二人の政治家(ルーズベルトとチャーチル)の外交に 疑いの目を向ける。ナチス・ドイツや戦前の日本が、胸を張れるほど素晴らしい国であったと声高に主張しているのではない。極悪国 とされている国を『歪んだプリズム』を通して見ることは止めるべきだと主張しているに過ぎない。それにもかかわらず、歴史修正主 義は枢軸国を擁護する歴史観だとのレッテルが貼られている。それは、ルーズベルトとチャーチルが引き起こした戦後世界の混乱の真 因から目を逸らさせたい歴史家や政治家がいるからである)(同220p)。

 歴史の偽造やフェイクをまだ信じているガクシャは、本書を読むと顔が引きつるだろうし、日本の論壇にまだ跋扈している左翼は卒 倒するかも知れない。

 参考資料
  フー バー回想録『裏切られた自由』(草思社) 

 同解説書
 渡 邊惣樹『誰が第二次世界大戦を越したのか』(草思社)

  この解説書だけでも読みたいものです。

  偶然でしょうか、マッカーサーの反省を分り易く動画にしてくれテイルものがありました。

 


  全ての日本人が、この事実を知るべきですね。そうすれば、日本の再生も見えてくるのじゃないでしょうか。


我々が本気で話す日本の裏舞台

2016年05月01日 | フーバー大統領回想録

  偶然でしょうか、今日、取り上げた小堀桂一郎さんの 【正論】の中で触れている、2016年1月14日 (木)、第 5947回の 「日 米戦争を起こしたのは誰か」でも取り上げたフーバー大統領の本を訳して出版してくれた藤井厳喜さんが、何時もの「つつみかくさず」にゲストとして出演されて、この本についても 語ってくれ ています。  

   29分頃からです。


  この本は、日本人全てが読んで、自虐史観から目覚めるべきですね。と言うか、まず は、政・官・財の日本を導かなくてはならない人たちには絶対に読ませたいものです。

  アメリカにも原本は膨大な量のようなので、この本を英訳したものを広めるべきですね。そうして、日米の大部分の人が ルーズベルトのやったことを知ることです。そうなれば、日本の憲法改正だって当然のごとくすんなりと受け入れられるで しょう。

  これも、政府・外務省がやるべきことですが、やらないでしょうね。やはり、宮崎さん曰く、上を防衛省の愛国者と取り 替えるべきです。


日米戦争を起こしたのは誰か

2016年01月14日 | フーバー大統領回想録

  日本を大東亜戦争に引き込んだアメリカのルーズベルトの陰謀なんて、正直全く知りませんでした。ネットのお蔭で、目覚めましたが、何処まで本当のことなのかは証拠と言えるものが無かったような気がします。

  ところが、2012年3月 5日 (月)、第4551回の「フーバー大統領」で取り上げたように、ルーズベルトの前の大統領のフーバーさんが、その陰謀を暴いてくれたという本が出版されたと知り、これぞ日本の最大の見方になってくれるのじゃないかと考えましたが、その後、それ程、日本でも話題になることは少なかったような気がします。

  ところが、宮崎さんが、この本の解説本が出たことを紹介してくれていました。これは、素晴らしいですね。日本人、特に、日本の官僚や教育者に読んでもらって、自虐史観から目を覚まして欲しいものです。

  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より   平成28年(2016)1月8日(金曜日)弐 通算第4774号  

  書評 

   FDRは狂人と結論づけたのがフーバー大統領だった
   米国の歴史学者は真っ青になる本物の歴史を書いた回顧録の解説本
 
  稲村公望、藤井厳喜、茂木弘道・鼎談 
  序文・加瀬英明『日米戦争を起こしたのは誰か』(勉誠出版)

  日米戦争を起こしたのは「かの狂人の欲望だった」とフーバー元大統領が言った。
『狂人』? それはいうまでのないが、日本に戦争を仕掛けたフランクリン・ルーズベルトだった。 
  2011年になってようやくフーバー大統領の大著が刊行された。原題は『THE FREEDOM BETRAYED』、(歴史家のジョージ・ナシュ編集となっており、フーバー研究所からでている。ご興味の向きはキンドル版でも、アマゾンからも原書が購入できる)
  
  残念だが翻訳がまだ出ない。
しかししびれを切らして、すでに1000ページをこえる原著を精密に読んだ三名が、このフーバーの視点を読み解きながら、FDRが引き起こした所謂「太平洋戦争」の動機に迫る。

  稲村公望、藤井厳喜、茂木弘道の三人は英語遣いであり、序文を書いている加瀬英明とともに最強のチームによる解説が、この『日米戦争を起こしたのは誰か』(勉誠出版)に結実した。
  副題は「ルーズベルトの罪状、フーバー大統領回顧録を論ず」とあって、序文を外交評論家の加瀬英明氏が書いている。

  じつは何年か前、著者のひとりである稲村氏と立ち話のおりに、こういう本が出ていると聞いて、興味をもったところ、氏は12年2月の『月刊日本』に、そのさわりを書かれた。
それで翻訳がでるのを楽しみにしていたが、何か妨害する勢力でもあるのだろうか、翻訳本はまだ出ない状況である。

  いやそもそも本書の原文とて戦争が終わって65年後にやっとのこと米国で日の目を見たのだ。米国の歴史学者は真っ青になる内容だからである。
  さきに小誌でもハミルトン・フィッシュのFDR批判本(『ルーズベルトの開戦責任』、草思社、渡邊惣樹訳)を詳細に紹介したことがあるが、ハミルトンは戦前、公表をためらった。
なぜならベトナムでアメリカ人の若者が血を流して、『自由』とかいう幻像のために闘っていた環境下で、そういう本は出すわけにはいかなかったからだ。

  フーバーは皮肉にも大恐慌の時期を重なった任期のため、歴史学者が軽視しているが、生前に30冊の著作を残したインテリでもあり、歴史学にも通暁していた。かれは貧困の環境に育ち、鉱山技師として艱難辛苦のはてに、カリフォルニアの鉱山ビジネスで大成功をおさめた。
それゆえフーバーはワシントンの政界主流には知り合いが少なかった。

  FDRは自身がコミュニストであり、ソ連を助け、中国には毛沢東に政権を譲り渡し、ヨーロッパの半分をソ連に呉れてやった大馬鹿者だが、フーバーはまさしく「狂人」と断定していたのだ。
 フーバー大統領はまた鋭利な観察眼の持ち主でもあり、中国人をこう批判している。
 「無能、不正直で、全員が詐欺師だ」

  ニクソンは中国との外交関係を再開し、のちのカーター政権は国交を回復するまでにいたるが、ニクソン自身、最晩年の中国の躍進と軍国主義化を目撃し 「われわれはひょっとしてフランケンシュタインを造ってしまったかも知れない」と自責にかられたともいう。鼎談のなかで政治学者の藤井厳喜氏が指摘してい る。
 
  それにしても、真実が半世紀以上を閲したいまごろになった次々とでてくることにも問題があるが、マッカーサーは議会証言で『日本は自衛のために戦争に踏み切らざるを得なかったのだ』と言った。
そして、生前のフーバーとも会見した折に「あの狂人の欲望が日本に戦争をしかけた」という歴史の見方に賛意を示した。
 
  原書ではFDRが犯した侵した19のミスが縷々述べられており、近衛内閣の和平案を受け入れていれば日米戦争はなかったし、広島・長崎への原爆投下は間違いであったこと、ヤルタ密約も根本的なアメリカ外交の失敗であることなどが指摘されている。

  こんな素晴らしい本があるのに、何で、日本政府・外務省は、これを利用しないのでしょうか。外務省に5000億円も使って無駄な広報に使うなんてことになっていますが、使い道が違うでしょう。

  政府・外務省がやるべきことは、5000億円で、この本を世界に配布することです。外務省に金をやっても、日本を貶めることに使ってしまうことは間違いないでしょう。

  安倍さんは、まだ、外務省を信じているのでしょうか。一日も早い解体が必須です。それしか、日本を再生する手段はないでしょう。 
  

安倍さんお願いします!

★フーバー大統領

2012年03月05日 | フーバー大統領回想録

  昨日に続いてもう一つ自虐史観を根本か ら覆すような記事がありました。もう一度日本は根本的に考え直す時が来ているようです。

「ルー ズベルトは狂気の男」 フーバー元大統領が批判

2011.12.7 22:41 (1/2ページ)[歴史問題・昭和史]

【ワシントン=佐々木類】ハー バート・フーバー第31代米大統領(1874~1964年)が、日本軍が1941年12月8 日、米ハワイの真珠湾を攻撃した際の大統領だったフランクリン・ルーズベルト(第32代、 1882~1945年)について、「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂 気の男』」と批判していたことが分かった。

 米歴史家のジョージ・ナッシュ氏が、 これまで非公開だったフーバーのメモなどを基に著した「FREEDOM BETRAYED(裏切られた自由)」 で明らかにした。

 真珠湾攻撃に関しては、ルーズベルト が対独戦に参戦する口実を作るため、攻撃を事前に察知しながら放置。ドイツと同盟国だった日本を対米戦に引きず り込もうとした-などとする“陰謀説”が日米の研究者の間で浮かんでは消えてきたが、米大統領経験者が“陰謀 説”に言及していたことが判明したのは初めて。

 ナッシュ氏の著書によると、フーバー は第33代大統領のトルーマンの指示で戦後の日本などを視察。46年に訪日し、東京で連合国軍総司令部 (GHQ)のマッカーサー元帥と会談した。

 その際、フーバーはマッカーサーに対 し、日本との戦争は「対独戦に参戦する口実を欲しがっていた『狂気の男』の願望だった」と指摘。在米日本資産の 凍結など41年7月の経済制裁は「対独戦に参戦するため、日本を破滅的な戦争に引きずり込もうとしたものだ」と 語ったという。

 マッカーサーも、「ルーズベルトは 41年夏に日本側が模索した近衛文麿首相との日米首脳会談を行い、戦争回避の努力をすべきだった」と批判してい た。

著書ではフーバーが「米国から日本への 食糧供給がなければ、ナチスの強制収容所並みかそれ以下になるだろう」とマッカーサーに食糧支援の必要性を説い ていたことも詳細につづられており、フーバーの対日関与の功績に光を当てるものにもなっている。

 ナッシュ氏は「この著書が、今でも米 国の英雄とされているルーズベルト大統領への歴史評価を見直すきっかけになってほしい」と話している。

参照: フー バー元米大統領の実績再評価を

こういうのを見ると戦前の日本は本当に 苦労していますね。何とか戦争を避けようと努力しても相手がその気が無いのではどうしようもないでしょうね。そ れでも戦争を避けることができれば良いのでしょうが、そうなると奴隷の身しかないのかも。
  それにしてもこれが今の時代だったら日本なんてあっという間に滅亡でしょうね。何といっても、戦前の日 本人と現代の日本人はどう考えても質が違いすぎます。一生懸命我々子孫の為に戦ってくれた戦前の人達は今の 日本を見たら腹が立ってもだえ死ぬのじゃないでしょうか。
  もう遅いかもしれませんがもう一度戦前の日本人に戻る必要があります。それこそが今の世界を変えること ができる資格を得ることになるのじゃないでしょうか。そして今度こそ日本の常識を世界の手本にしましょう。

そんな時代が来 るか!