第3624回での弁当値引き販売の攻防の上に、第3195回や第3199回で取り上げたコンビ二の営業形態の本質的な問題とも思える24時間営業も表面に上がってきたようです。
あの時は京都市などの自治体が規制を打ち出したものでしたが、景観や温暖化を問題にしたものでしたが、コンビ二の経営者の本音は取り上げられていませんでした。
しかし、ここに来て遂に本音が出たようです。
時事ドットコムより
「24時間営業を強要」と提訴=セブンイレブン加盟店主ら-東京地裁
コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)が24時間営業と公共料金などの収納代行業務を不当に強要しているとして、フランチャイズ契約を結んだ加盟店主10人が24日、同社を相手取り、強要をやめるよう求める訴えを東京地裁に起こした。
原告らは「優越的地位の乱用禁止を定めた独禁法に違反する」と主張している。
訴状によると、同社との付属契約書は「特別の合意をしない限り、24時間未満の開店営業は認められない」としているが、24時間営業は原告らの負担を著しく増加させ、同社側は変更に応じないと主張している。
また、収納代行業務についても、原告らの了解を得ることなく、一方的に課せられたとしている。
この結果、強盗に遭う危険性や運営コストが増大。原告らは人件費を抑えるため、1週間に1日の休みもなく、夜間の12時間勤務も余儀なくされているという。(2009/08/24-20:56)
やはり24時間営業が店主にとっては殆どメリットがなかったようです。やっと本音が出てきましたね。この営業形態で利益の出るところは都会など全体で言えばほんの一部の店だけなのではないでしょうか。
そうした店でも、省エネや人間本来の昼間働いて夜寝るという生活を考えると、無理に24時間営業をやるだけの意味があるのでしょうか。
いずれにしても、損をしないのは本部だけと言えそうです。弁当の値引き販売にしろ、24時間営業にしろ本部は売り上げさえ上がれば儲けが増えるのですから店がどんなに損をしようとも何の痛みも無い訳です。
しかし、良くこんなふざけたシステムが通ってきたものですね。そのシステムにより恩恵もあったのでしょうが出店も増えすぎてメリットも無くなってきたところで店も辛抱たまらなくなったと言うことなのでしょうか。
いい機会ですから、人間らしい生活を取り戻すためにも24時間営業は辞めましょう。
夜は寝ましょう!