団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★その場に投資

2012年01月15日 | グローバリズム

  どうして日本はこれほどおか しくなったのでしょうか。一生懸命に働いていたら何時か生活が良くなると思いどこか希望を持って働いていたバブ ル以前の時代はどこに行ってしまったのでしょう。
  マネーゲームにより経済の仕組みが変わってしまったのが一番の原因だとは思うのですが、それじゃあ、ど うやったら良いのかというとマネーゲームの禁止くらいしか思いつきません。かといって、それを実現させるに はどうすべきかも分からないし、当然そんな力があるわけでもない。せめて自分だけでも守ることを考えるしか 無いのかとがっかりさせられます。

  第 3471回のカジノ経済や 第 4444回の99%の不幸など何時も納得させられるトッテンさんがこれからの経済の目指すべき 方向を書いてくれています。

  ア シスト:コラム(Our World) / ビル・トッテン関連情報より

  題 名:No.982 得た利益その場に投資を  Date : 2012年01月05日

 円高により、工場などの生 産拠点を海外に移す企業が増えているという。しかし多国籍企業が海外へ業務拠点を移転することは今に始まったこ とではなく、経済のグローバル化に伴い、アメリカでは20年以上前から、日本でもここ10年くらい前から増加し ていた。 (ビル・トッテン)

 得た利益その場に投資を

 雇用を先進国から貧しい国 へ移すのは、人件費削減という意味で経営者にとっては以前から魅力的で、経済的に正当な選択だったのだ。した がってすでに海外生産を行っている企業が、円高が続けばさらに海外へ移転するとして政府に円売り介入を求めるの もおかしな話である。

 日本の資源を考えると、他 の国に輸出するための製品を日本で作ることには限界がある。もし日本企業が海外で製品を作るなら、それを販売す る場所で、その製品を買う国民を雇って行い、得た利益はその場所に投資するべきだと私は思う。これを奨励するた めには、各国政府はそれぞれの国民に必要ではない製品の関税を高くし、必要なものの関税を低くするようにすると よいだろう。あらゆる関税を際限なく削減または撤廃しようとするTPPのような自由貿易協定は、まさにこの逆の 結果をもたらすだろう。

 もう一つ私が提案したいこ とがある。例えば企業がアメリカに製品を輸出して販売すると利益はドルで手にする。しかしドルは日本では使えな いので、企業は政府(日銀)に持っていき、円と交換する。これによって輸出企業は価値が上がっている円を手に し、一方で政府は価値が下がりつつあるドルを保有することになる。円は対ドルでもユーロでも近年上昇しており、 試算によると年率約8%上がっている。このように円と価値が下がる通貨を交換することは、輸出企業のための補助 金ともいえるため、政府は無制限に円と外貨を交換することは止めるべきである。

 輸入のために使うドルや ユーロは円と交換する必要はあるが、稼いだドルを政府が無制限に円と交換しなくなれば、企業は輸出で手にする通 貨の価値が下がる問題を納税者に転嫁せずに自分自身で対処するようになるだろう。つまり利益をそれを得た場所に 投資すれば、為替による損失を受けることはなくなるのだ。

 為替相場が変動する理由 は、投機家が通貨売買というばくちを行うからであり、企業が製品をどこで作るかは問題ではない。一日に世界で 476兆円もの通貨売買が行われ、このうち円の売買は90兆円にものぼる。通貨売買はわずかな変動に対して行わ れるから、為替レートは77.83842....円というような細かい単位ででてくるのだ。このようなばくちは 日本政府の介入で是正できることではなく、トー ビン税の導入で通貨投機を止めさせるしかない。

 雇用の減少は自動化などの 技術進歩によっても起きている。しかし製造拠点をその製品を販売する場所に移し、そこで製品を買う人を雇用して 製造し、得た利益をその土地に投資、還元するようになれば、技術進歩が雇用にもたらした影響を減らすことができ るだろう。また企業がその地域の雇用や経済に貢献すれば、そのような企業は日本でも外国でも愛され、尊敬される 企業となりえるだろう。

  「得た利益その場に投資を」、これ は良さそうですね。人件費の安いところで作って儲けるなんて発想は帝国時代の考え方と同じでどうも納得がいかな かったのですが、これなら途上国の発展にも本当に寄与できそうです。
  いずれにしても、金が金を生むマネーゲームを止めない限り99%の不幸は無くなる事はないでしょう。金 で動く政治家たちに世界を任せている限り1%の人たちの金で買収されていいようにされるしかないでしょう。
  金に負けない政治家が全ての国に現れない限りこの状態が改められることは無いのでしょうか。ということ は望みはなさそうです。

人間なんてこ の程度か!