団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★関西生コン支部幹部ら16人逮捕

2018年09月19日 | 辻元 関西生コン

  関西生コンで又逮捕者が出たようです。しかも16人も。いよいよ詰めが近いのでしょうか。
  それにしても、一挙に16人とは驚きです。殆ど全員じゃないのでしょうか。

  ここまでやれば、やはり、政治家、特に辻元や福島まで追い詰めてもらいたいところです。

  産経 WESTより   2018.9.18

  関西生コン支部幹部ら16人逮捕 運送業者の出荷妨害、組合加入強要疑い 大阪府警

 セメント、生コン業界の労働者らでつくる「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部」(関生支部)の幹部や組合員が、運送業者のセメント出荷業務を妨害したとされる事件で、大阪府警警備部は18日、威力業務妨害や強要未遂の疑いで、関生支部副執行委員長、七牟禮(ななむれ)時夫容疑者(52)=大阪府守口市=ら16人を逮捕した。

 16人の逮捕容疑は昨年12月12~14日、大阪市港区の大手セメント販売会社が出荷業務を行うサービスステーションで、同社から業務委託されていた運送会社の車の前に立ちふさがるなどして、業務を妨げたとしている。

 ▼関西生コン労組、出荷業務妨害疑い捜査…車の前に立ちふさがりか

 また、七牟禮容疑者ら3人は同じころ、運送会社に対し、セメント輸送業者などでつくる組合に加入するよう強要したとされる。運送会社は応じなかった。

 府警はいずれの認否も明らかにしていない。

 捜査関係者によると、この組合と同支部は関係が深いとされる。府警は、同支部側が組合の加入業者を増やして輸送業務を掌握することで、セメントメーカーなどに輸送運賃の値上げなどを要求する狙いがあったとみて、詳しい経緯を調べている。

 守口市内の七牟禮容疑者宅には18日午前5時ごろ、府警の捜査員3人が訪れ、七牟禮容疑者を捜査車両で連行した。

  これで、辻元・福島まで到達しないようでは警察も形なしでしょう。

  何ていってたら、もう1人大物が関係しているようです。須田慎一郎さんが京都の大物だと言っています。誰でしょう。何て思ってたら、既にアップしてくれれい間した。  




★三菱電、コマツが中国生産の一部を日本移管

2018年09月19日 | 中国

  この期に及んでもまだ中国に色気を出している日本の経済界に呆れたと何度も書いてき間した。

  特に、7月12日、 第1149回の「★三菱電機、『中国製造2025』戦略計画で協力へ」の、三菱電機には怒り心頭でした。
  ところが、その三菱電機など数社が生産の一部を日本に移管するそうです。どうなっているんでしょう。

  SankeiBizより       2018.9.17     

  三菱電、コマツが中国生産の一部を日本移管 米関税の悪影響回避

 米中貿易摩擦の激化を受け、三菱電機とコマツが中国での生産の一部を日本に移管したことが分かった。米国が中国に対する制裁と して発動した追加関税の悪影響を回避する。東芝機械など追随するメーカーもある。米中対立の長期化を見据え、生産体制を見直す動 きが広がってきた。

 三菱電機は8月、中国の大連工場でつくり、米国に輸出していた工作機械の生産を名古屋製作所(名古屋市)に移した。

 米国は7、8月に相次いで、中国からの輸入品に25%の追加関税を課す制裁を発動。工作機械も対象に含まれたが、三菱電は追加関税分を価格に転嫁するのは難しいと判断した。大連工場は中国国内向けの製品の生産を強化した。

 コマツは建設機械の部品生産の一部を中国から日本やメキシコに振り分けた。「需要拡大や為替相場の急変動と同じ対応だ」と説明するが、米中貿易摩擦で2019年3月期に約40億円のコスト増加を見込む。

 東芝機械は10月以降、樹脂部品をつくる成形機の生産拠点を中国の上海工場から本社工場(静岡県沼津市)とタイに変え、米国に輸出する方針だ。現在の生産体制では競争力が維持できないとみている。

 アイリスオーヤマは19年1月に完成予定の韓国の仁川工場でも、サーキュレーターなどの米国向け小型家電を手掛ける計画。現在 は中国から輸出しているが、将来的に追加関税が課されるリスクを考慮して分散化する。もっとも、中国からの生産移管は簡単ではな い。ある繊維メーカーの関係者は「中国から生産を移そうとすると『撤退』と誤解されて、地元行政などと軋轢(あつれき)が生じてしまう」と頭を抱えている。

  どこも撤退までは考えていないようです。一部の生産を他国や国内に移して、そこからアメリカへ輸出ということのようですが、それでトランプさんが納得するでしょうか。
  ここは、やはりアメリカでの製造を考えないとしっぺ返しがありそうな気がします。生産は消費地でというのがこれからの経営になるのじゃないでしょうか。


★海自潜水艦、南シナ海で訓練 異例の公表

2018年09月19日 | 日本再生

  このところ、自民党の覚悟の無さに怒りを覚えることばかり書いてきましたが、やっと、少しは骨のあることもやっていると思わせるニュースがありました。

  何と、あの南シナ海で潜水艦などの訓練を行ったのだそうです。やっと、人並みというか普通の国の矜持を見せてくれたようです。 

  産経ニュースより     2018.9.17

  海 自潜水艦、南シナ海で訓練 異例の公表…軍事拠点化の中国牽制 ベトナム要衝にも初寄港

 防衛省は17日、海上自衛隊の潜水艦を南シナ海に派遣し、護衛艦部隊とともに対潜水艦を想定した訓練を13日に実施したと発表 した。実任務に就く潜水艦の南シナ海での訓練が公表されたのは初めて。同海域で一方的な軍事拠点化を強行する中国を牽制する狙い がある。

 派遣したのは海自呉基地(広島県)を母港とする潜水艦「くろしお」。13日までに東南アジア周辺海域で長期訓練中の護衛艦「か が」「いなづま」「すずつき」の3隻と合流し、護衛艦や艦載ヘリコプターがソナーで潜水艦を探索する一方、潜水艦は探知されない ように護衛艦に接近する実戦的な訓練を行った。訓練海域はフィリピン西側の公海上で、中国が南シナ海に引いた独自の境界線「九段 線」の内側という。

 くろしおは17日、南シナ海に面するベトナム中部の軍事要衝カムラン湾に寄港した。海自潜水艦が入港するのは初めてで、南シナ 海で中国との領有権問題を抱えるベトナムとの連携を示す狙いもありそうだ。

 海自が秘匿性の高い潜水艦の行動を公表するのは異例。あえて対外的に明らかにすることで、日本の存在感と運用能力の高さを示 し、南シナ海での権益を主張する中国を強く牽制したい考えだ。

 安倍晋三首相は10月下旬に訪中を予定しており、日中関係は改善しつつある。しかし、政府は法の支配を重視する立場から覇権主 義的な行動には厳しい姿勢で臨む方針で、自衛隊幹部は「南シナ海は日本にとっても重要な海上交通路だ。今後も日本なりの方法で関 与していく」と語る。

 南シナ海では、中国がスプラトリー(中国名・南沙)諸島の人工島に滑走路やレーダーを建設したほか、パラセル(同・西沙)諸島 に地対艦ミサイルを配備し、軍事拠点化を進めている。これに対し米海軍は人工島から12カイリ(約22キロ)内の海域を通過する 「航行の自由」作戦を断続的に実行。米空軍もB52H戦略爆撃機を南シナ海上空で飛行させ、中国に圧力をかけている。

  やっと、人並みになったかと思ったら、安倍さんが思わぬ発言をしてくれています。
  何と、潜水艦訓練は15年も前から実施していたのだそうです。その間、日本の技術が優秀過ぎて中国が気が付かなかったということでしょうか。
  今回の発表も、このままでは中国が気が付かないので警告の為に仕方無く発表したのでしょうか。 

  産経ニュースより    2018.9.17

  南 シナ海の海自潜水艦訓練で安倍晋三首相「特定の国想定せず」 「15年前から実施」とも

 安倍晋三首相は17日夜のテレビ朝日番組で、海上自衛隊の潜水艦が南シナ海で訓練を実施したことについて「実は15年前から 行っている。昨年も一昨年も行っている」と明らかにした。中国は南シナ海で一方的な軍事拠点化を強行しているが、首相は「自衛隊 の練度を向上させるものであり、特定の国を想定したものではない」とも述べた。

 首相は他の海域でも訓練を行っていると説明。その上で、日中関係については首脳間の往来が進みつつあるとして「確実に今、新た な段階に向かって進んでいる」と述べた。

 自衛隊は17日、南シナ海で海自潜水艦が訓練を実施したと発表した。訓練海域はフィリピン西側の公海上で、中国が南シナ海に引 いた独自の境界線「九段線」の内側という。秘匿性の高い潜水艦の訓練実施を自衛隊が公表することは異例だが、首相は「事実上、訓 練は近くの国々も知っている」と述べた。

  と言うことで、中国がやっと反発したようです。今まで気が付かなかったとすれば大恥でしょう。

  産経ニュースより    2018.9.17

  中 国「安定損なう」と反発 南シナ海での海自潜水艦訓練に

    【北京=西見由章】海上自衛隊の潜水艦「くろしお」などが南シナ海で訓練を実施したことについて、中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は17日の記者 会見で「域外の関係国は慎重に行動し、地域の平和と安定を損なわないよう求める」と反発した。

 耿氏は「現在、南シナ海の情勢は安定に向かっている」と強調し、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国による「対話を 通じた平和的な問題解決への努力」を尊重するよう「域外の国」に求めた。

  こういうのを、尖閣でもやってもらいたいものです。それにしても、この時期に発表したと言うことは、来月の中国訪問を睨んでのことでしょうか。
  となると、「そうは甘くないぞ」との意思表示でしょうか。そうであってもらいたいものです。 


★元気な姿で再会するため お父さん、頑張っています

2018年09月19日 | 拉致問題

  未だに憲法改正に反対する人達に、この産経新聞の記事を読んで貰いたい。と言うか、読んでも分からない奴らが反対しているのかもしれません。そんな日本人が半分も居るとは思いたくないし、絶対に居ないと信じたい。

  横田滋さんが公式の場にも出なくなり調子が良くないとは言われていましたが、この記事で早紀江さんが書かれているように胃瘻の世話になっているそうです。
  この部屋では胃瘻などによる延命治療に反対して来ましたが、滋さんにそれを言う勇気はありません。やはり、生きてめぐみさんに会わせてあげたい。

  その早紀江さんが書かれたこころからの叫びです。

  産経ニュースより      2018.9.17

 【めぐみへの手紙】元気な姿で再会するため お父さん、頑張っています

  めぐみちゃん、こんにちは。日本の夏は今年、とてつもない暑さに包まれました。経験したことのない記録的 な猛暑が続いたうえ、各地が大地震や豪雨などの大変な災害に見舞われ、復興に向け、多くの方が懸命に取り組んでおられま す。

 平成14年9月17日、日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めてから、きょうで16年がたちます。あの日、北朝鮮はあなた を「死亡した」と偽りました。いまだにめぐみちゃんたちを救えない悔しさがこみ上げます。

 85歳のお父さんと82歳のお母さんにとって今年の暑さは本当に厳しいものでしたが、あなたに再会するまで決して負け ないよう、一生懸命、過ごしています。

 お父さんは今、めぐみちゃんと元気な姿で再会するために、病院で一生懸命、リハビリに励みながら、力を蓄えています。

 昨年から今年にかけて、体力が落ち、急遽、入院することになりました。入院前は、日ごとに、食べ物や飲み物がのどを通らなくなっていました。高齢で飲み込む力が弱まると出る症状で、誰しも起こりうる、やむを得ないことでした。

 今は、多くの方々に助けられながら、しっかりと元気を取り戻しています。

  お父さんは当初、点滴で栄養を補っていましたが、限界があり、「胃瘻(いろう)」にすることになりました。胃瘻は管 を通して胃に直接、栄養を入れる処置です。口から食べ物や飲み物を取ることができなくなるのは、あまりにもかわいそう で、家族としては胃瘻にさせたくはありませんでしたが、迷った末に決めました。

 それからは、病院の方々と共にリハビリを重ね、硬直していた手足がほぐれ、体が伸びるようになりました。入院前はうま く言葉が出ず、意識を保つのが難しかったのですが、最近は笑顔が増え、言葉が出るようになりました。私たちとの会話も しっかり、理解できるようになっています。

 お父さんのベッドの前の台には、めぐみちゃんの写真を飾っています。幼いころのめぐみ。北朝鮮が平成14年に拉致を認 めた後に差し出してきた、大人になっためぐみ。写真の笑顔を励みに、頑張っています。

 お母さんはいつも、お父さんに語りかけます。

 「もうすぐ、めぐみと拉致された皆さんが帰ってくるよ。お父さんとめぐみが会って、お話をする日までは、がんばらなけ ればね」

 すると、お父さんは力強いまなざしで「うん。がんばる」と答えます。その姿に、お母さんも勇気をもらいます。お父さん が今、休息できるのは、長年、救出運動に駆け回ってきた分、「一息ついて、休養をしなさい」という天のおぼしめしだと感 じています。

 あなたたちを救うため、今日もたくさんの方が声をあげています。めぐみちゃんと北朝鮮で一緒だった曽我ひとみさんも街 頭に立って、救出を訴えています。

 「早く帰りたい」。お月様を眺め、めぐみちゃんがつぶやいた姿を、ひとみさんは忘れていません。お母さんのミヨシさん との再会を信じて、私たちと同じように必死に闘っています。

 今年6月、史上初の米朝首脳会談が開催され、米国のトランプ大統領が、金正恩氏に拉致問題を提起しました。本当に思い がけないことで、「重い扉」が開きつつあるように感じます。

 一方、日本のありようはどうでしょうか。いまだ被害者を救えない現実に「このままで本当に良いのですか」と、問いかけ たくなります。先行きが見えない中で、政治家の方々が何を大事に思い、事を進めていかれるのか、しっかりと、見つめてい くつもりです。官僚の方々も改めて、被害者全員の帰国に向け懸命な働きを見せていただきたい。

 何よりも、私たちが襲われた拉致という非道な出来事と、41年間の地獄の苦しみをもう二度と、誰にも味わってほしくな いのです。

 北朝鮮は国家犯罪として多くの日本人を連れ去りましたが、長い年月、それを許した日本の国のありよう、国内で渦巻いて いたであろうさまざまな悪い動き、そうしたものを次世代に残さず、すっかり解決し、未来を担う子供たちへ日本を引き継ぐ べきではないでしょうか。

 拉致は、人の命を肉親と故郷から引き離し、閉じ込めるものです。北朝鮮は、被害者の命を政治や外交の取引材料に使う残 酷な行為を今すぐやめるべきです。拉致の全面解決を北朝鮮の最高指導者が決意するとき、被害者だけでなく、飢餓や抑圧に 苦しむ北朝鮮の国民にも、大きな幸福が訪れると固く信じています。

 めぐみちゃん。希望を強く持って、待っていてね。=随時掲載

  後半の、「日本のありようはどうでしょうか」を読んで、恥じない人がいるとしたらそれは、「日本に住んで日本国籍を持ち、日本語を話すけれど日本人でない者」でしょう。
  この早紀江さんの叫びに応えるには、やはりこの秋に憲法改正を確かなものにするしかないでしょう。
  もし、それが出来ないのであれば、もう日本は存続する意味もないでしょう。そんな情け無いことで良いのですか。


日本の憲法と日本人の精神

2018年09月19日 | 憲法

  中山恭子さんの【夢を 紡いで 】で、久し振りに中山成彬が出られたことを、9 月3日、第 1537回の「定年が60歳に決められた頃は61歳が平均寿命だった」で、取り上げ、何時ものように2回目もあるのだろうと待っていたら百地章さんの「★元号の事前発表の愚」だったので驚きました。
  これは、やはり元号の発表時期を早めると言うとんでもないことが進められていたので警告を発することを急いだからだったのでしょう。

  と言うことで、今回続きがアップされました。今回は、やはり期待通り憲法問題でした。

  「日本のこころ」の時に作成された案を参考に、如何に今の憲法がおかしいかを詳しく解説してくれています。
  何と言って、全文にシラスが入っているのが最高です。やはり、日本の憲法はこうあってほしいものです。  
  
   日本は、「自分を守る力をつける」という当たり前の事が出来ないおかしな憲法を何時まで後生大事に守るつもりでしょうか。
  それで喜ぶのは特亜3国とその指令で動いているとしか思えない「日本に住んで日本国籍を持ち、日本語を話すけれど日本人でない者」達だけでしょう。

【夢を 紡いで #34】中山成彬~日本の憲法と日本人の精神[桜H30/9/14]


日 本、WTOに韓国を提訴 ステンレス棒鋼関税で

2018年09月19日 | 韓国

  何とものんびりした話題がありました。日本の輸出品に韓国が10年以上もダンピング関税を懸けていたものをWTOに提訴したのだそうです。
  こんなのんびりした対応で大丈夫なのでしょうか。中小企業だったら潰れているのじゃないでしょうか。
  それとも、相変わらず日本は韓国にはご機嫌を損ねないような対応をしなければならないということなのでしょうか。

  産経ニュースより     2018.9.13

  日 本、WTOに韓国を提訴 ステンレス棒鋼関税で

  政府は13日、日本から輸出しているステンレス棒鋼に対し、韓国が反ダンピング(不当廉売)関税を続けている のは不当だとして、世界貿易機関(WTO)に裁判の1審に当たる紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請したと発表した。韓 国の反ダンピング関税は2004年から続いており、政府は今年6月、WTOの提訴手続きを始めたと発表していた。

  これも、手続きを始めたということですから、提訴が受け付けられて結論が出るまでにはどのくらいかかることやら。

  なんとも、危機感の欠けらもないようなのんびりとした話題です。こんなことで、日本は大丈夫なのでしょうか。
  それとも、日本は、この程度の事では堪えない程に強靭なのでしょうか。


悲劇生んだ「一人っ子政策」

2018年09月19日 | 中国

  中国の一人っ子政策が、壮大な失政であったことは、8月13日、第1516回の「人口学から見て非常に脆弱な中国」などで取あげたように大問題を起こしているようです。

  その政策の恐ろしさを実際に中国で育った産経の矢板さんが詳しく書いてくれています。この政策は毛沢東かと思っていたら違っていたようです。
  それにしても、何とも恐ろしい事が行われていたようです。やはり、中国は人間が住むところじゃないようです。

  産経ニュースより    2018.9.12

 【矢板明夫の中国点描】悲劇生んだ「一人っ子政策」 権力者の思いつきに翻弄される中国

 遼寧省や天津市など中国の各地方政府が、2人目の子供が生まれた夫婦に奨励金を出す制度を検討し始めたと中国メディアが伝 えている。2015年まで約40年も続いた「一人っ子政策」が急速な高齢化と労働人口の不足をもたらしつつあるためで、対策 に躍起になっていることがうかがえる。

 こうしたニュースを目にするたびに、北京駐在時代に出会った山西省出身の60代後半の夫婦を思い出す。ともに教師だった2 人は、長男が生まれた後、国策に従い2回も中絶した。しかし、その長男が、大学生だった2000年ごろに交通事故で死亡し た。夫婦は「国のせいで私たちはいま、病院に付き添ってくれる人もいない」と支援を求めて地元政府に陳情を繰り返したが、門 前払いされ続けた。

 年金や社会保障制度が不完全な中国では老後、子供の世話になることがいまも一般的だ。この夫婦のように「一人っ子」を無く した親たちは「失独者」と呼ばれ、全国で少なくとも数百万人はいるといわれる。

 1970年代末から実施された一人っ子政策は数々の悲劇を生んだ。代表的なのは91年、山東省冠県などで実施された 「100日出産ゼロ運動」だ。省内で計画出産の達成率が最下位だった同県は、“汚名返上”のため、「同年5月1日から8月 10日まで県内で出産ゼロ」を決めた。期間中に第1子を含めて出産予定の妊婦が堕胎を強制され、数万人が病院に連行された。 長年の不妊治療の末、ようやく子宝に恵まれた妊婦も無理やり中絶させられ、自殺した人も少なくなかった。

 94年9月、現役軍人が大量の民間人を殺傷した建国門事件の原因も一人っ子政策だった。

 事件は、北京近郊に駐屯する中国人民解放軍の田明建副中隊長(当時)に「第2子を妊娠した」と知らせる妻からの手紙が、事 前検閲で上司に発見されたことがきっかけとなった。妊娠7カ月の妻は中絶手術を強制されたが、手術が失敗して母子ともに死亡 した。

 それを知った副中隊長は上司ら複数の将校を射殺。さらに大使館などが集中する建国門界(かい)隈(わい)で無差別に発砲 し、イラン人外交官を含む約20人を殺害後、特殊部隊に射殺された。この事件は中国でいまでも報道規制が敷かれ、正確な死傷 者数は明らかになっていない。

 一人っ子政策を主導したのは、70年代末に最高実力者となった●(=登におおざと)小平だった。「経済発展の遅れは人口が 多いことが原因だ」と考えた●(=登におおざと)は、科学的検証もほとんどせず、「あらゆる経済的、行政的手段を使って人口 を抑えろ」と全国に指示した。一部の外国の人口問題専門家は「天下の愚策」と批判したが、国内で異を唱える者はいなかった。

 違反した家庭は年収以上の罰金が科されたため、各地で同政策の実施を担当する計画出産委員会は大きな利権を手にした。是正 を求める声は黙殺され続けた。

 いびつな人口構成が深刻化した2015年にようやく第2子が認められたが、出生率は思うように伸びなかった。このため今度 は一転して正反対の出産奨励策を実施し始めたというわけだ。

 指導者の思いつきで多くの中国人の人生が翻弄されてしまったが、共産党の一党独裁体制が続く限り、こうした悲劇が繰り返さ れ得ることを忘れてはならない。(外信部次長)

  それにしても、ここまで恐ろしい事が行われていたとは想像もしませんでした。やはり独裁政権というのは歯止めが利かないようです。
  こうしてみると、人間が人口をいじることが出来ると思うことに驕りが権力者の驕りがあるようです。
  日本でGHQが仕込んだ産児制限も今や日本に同じ問題を起こしていることを考えると、人間って本当に恐ろしいですね。

やはり、自然に任せるべきか!