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美しい絵の崩壊

2018年08月03日 00時07分22秒 | 洋画2013年

 ◇美しい絵の崩壊(2013年 オーストラリア、フランス 111分)

 原題/Two Mothers

 監督/アンヌ・フォンテーヌ 音楽/クリストファー・ゴードン

 出演/ナオミ・ワッツ ロビン・ライト ソフィー・ロウ ジェシカ・トベイ

 

 ◇親友の息子とスワッピング

 なんとまあ凄まじい主題かって話なんだけど、これってナオミ・ワッツとロビン・ライトだから可能なわけで、さらにいえば芸術的な雰囲気まで醸し出されてくるんだけど、結局のところは、いつまでも女でいたいとおもう熟女がおたがいの息子をつばめにしちゃってあら大変っていう話でしかない。

 世の中、男も女も困ったもので、いつまでも現役でありたいと願ってるし、それが現実になっちゃったらこれはもう溺れるしかない。人間ってのは所詮そんなものなんだよね。

 でも、これが人間の皮肉ってやつで、むんむんの熟女になっても男から言い寄られなければダメなわけで、若い男に迫ってもその気にさせられるだけの魅力が必須条件になる。もちろん、それが爺さんであってもおなじことだ。

 ただまあ、禁断の愛だの、大人の色香だの、愛欲に溺れるだのといったところで、それはこういう美形な、つまり美しい絵になるような四人でないと成立しないところがちょっぴり悲しかったりするんだな。でもいいんじゃないか、こういう美しい絵は、崩壊していくありさまがよりいっそう美しさを誘うんだから。

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