直人君の話でたっぷり充実の時間を過ごしていたら・・・
美希姉ちゃん「あら、類さんからメールが来ている・・・、えっ!、生まれたんだって!!。男の子よ!!!」
「はあーっ、類さんって未婚の母の・・・、噂をすれば赤ちゃんが生まれているってわけだ」
美希姉ちゃん「これから、みんなでお見舞いにゆこうよ!!!。ハッピーバースデーかぁーー」
「なんか違うような合っているような・・・」
美希姉ちゃん「花束!、あとなんかいるかなぁー!、アチキー特大の大きな花束を買ってね。イーオンだから花屋があったよ、赤いやつがいい!!」
「アイアイサー、と倍バーガーの次は特大の花束で・す・か・・・」
美希姉ちゃん「シャッターチャンスよ!!!、生まれたら撮ってあげるって約束したんだ。直人!、機材持ってぇー」
そんなわけで3人で小樽公園の裏の産婦人科医院へ出かける事に。
・・・
「ここでアチキが、子供の父親とお友達だと言うのはまずいよねぇー」
美希姉ちゃん「あったりめえだろうー、ちゃんとおとなしくしてんのよ!」
いたいた類さんが・・・。
美希「一人でよく産んだねぇー。今日は、お友達を沢山連れてきた」
類「うん高校の同級生のお友達が世話してくれたんだ。まあっ、突然賑やかになった事、おおっきなお花ねぇー」
美希姉ちゃん「記念写真撮ろうよ!」
そういって類さんと新生児室へ出かけた。
それでみんなで記念写真を撮って、父親のいない新しいファミリーの誕生を祝うことにした。
美希姉ちゃん「アチキ・・、類さんの側に立ってさぁー」
はぁっ! どうみたってアチキが類の子供の父親に見えてしまう訳ありの記念写真なんだけどぉー。
美希姉ちゃん「うんおっけー、じゃセルフタイマーかけて全員でチーズ」
そんな訳あり写真に、チーズもハムもないょー・・・。
美希姉ちゃん「できたらアチキにも送ろうか??」
「いえ、いいですぅーー」
もちろん類の高校の同級生というのはレズビアン友達、そしてツカモッチャンファミリーの一太郎君の奥さんの優子さんの事なんだけど、今は誰も知るよしがない。
・・・
昼の暑さも和らいだ小樽の真夏の薄暮である。