Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング494. 小説:小樽の翆422. ロキソニン人生!

2021年08月29日 | Sensual novel

 

 ロキソニンが効果を発揮しだすと、今朝あれほど激痛が走った腰も、歩き回れるほどに回復した。といっても本来は痛いままなのだが、痛み止めで身体が麻痺しているから、ここは筋肉が回復してくれるのを待つほかない。

げんきんなもので身体を動かすことができれば、カフェにゆこうという気分になる。

夕方のナンタルだな。

もちろん美希姉ちゃん達がたむろしているカフェだ。

美希姉ちゃん「アチキー、この間の写真ができたヨーーん」

そういってスマホをのぞかせてもらった。

美希「ねえ、バッチリでしょう。類さんの旦那に見えるよん」

「ハハハハ、未婚の母の旦那かぁー」

美希「こんなの、いらないよねぇー」

「はい、ボランティアですから・・・」

美希「類さんにあげたら喜んでいたよ。お友達が増えて愉しそうだって」

「そんな純情なことをいっているのは今だけよー。そのうち子供が大きくなったら、しっかり母親おばさんをやってるよ。なに!、おしっこだってぇー、そういってオカンは子供を抱えて、大きなケツを後ろにつきだして、ハイ!、シーーっ・・、といった案配で色気のイの時もないさぁー」

美希「しょうがないじゃん。子供育てるのって大変なんだからぁー。それにしても気になるのが、アチキのお腹なんか膨らんでない?」

「ああっ、コルセットはめてる。腰痛で、今朝は大変だったんだ。でっ翠の病院ゆきさ!」

美希「やっぱ、夕べは翠さんと激しくやったのねぇー、仲いいんだぁー」

「ちゃう、ちゃう、ウェイトトレーニングだ!」

美希「わっ、ごまかしてんの(*^▽^*)。ねえ、どんな体位で腰が痛くなるほどやったのぉー。うらやましいなぁーーー」

何を言っても信じてくれない年頃だ。

まあ、いいかぁー。

・・・・

しかし、そんな元気な与太話ができるのも、ロキソニンの効果が続いている限りだ。

薬の効果が切れる真夜中になると、身体が布団に沈み込んだように動かないし、腰に再び激痛が走る。

つまり痛みは、自然治癒しかないから治まっていないのだ。

方法の体で起き出し、ロキソニンにたどり着く。

ロキソニンを飲んでしばらくすると、ようやく腰痛も治まる。

しばらくはロキソニンありきというべきか、それに支配されている人生だということに気づかされた。

コメント
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