ロキソニンが効果を発揮しだすと、今朝あれほど激痛が走った腰も、歩き回れるほどに回復した。といっても本来は痛いままなのだが、痛み止めで身体が麻痺しているから、ここは筋肉が回復してくれるのを待つほかない。
げんきんなもので身体を動かすことができれば、カフェにゆこうという気分になる。
夕方のナンタルだな。
もちろん美希姉ちゃん達がたむろしているカフェだ。
美希姉ちゃん「アチキー、この間の写真ができたヨーーん」
そういってスマホをのぞかせてもらった。
美希「ねえ、バッチリでしょう。類さんの旦那に見えるよん」
「ハハハハ、未婚の母の旦那かぁー」
美希「こんなの、いらないよねぇー」
「はい、ボランティアですから・・・」
美希「類さんにあげたら喜んでいたよ。お友達が増えて愉しそうだって」
「そんな純情なことをいっているのは今だけよー。そのうち子供が大きくなったら、しっかり母親おばさんをやってるよ。なに!、おしっこだってぇー、そういってオカンは子供を抱えて、大きなケツを後ろにつきだして、ハイ!、シーーっ・・、といった案配で色気のイの時もないさぁー」
美希「しょうがないじゃん。子供育てるのって大変なんだからぁー。それにしても気になるのが、アチキのお腹なんか膨らんでない?」
「ああっ、コルセットはめてる。腰痛で、今朝は大変だったんだ。でっ翠の病院ゆきさ!」
美希「やっぱ、夕べは翠さんと激しくやったのねぇー、仲いいんだぁー」
「ちゃう、ちゃう、ウェイトトレーニングだ!」
美希「わっ、ごまかしてんの(*^▽^*)。ねえ、どんな体位で腰が痛くなるほどやったのぉー。うらやましいなぁーーー」
何を言っても信じてくれない年頃だ。
まあ、いいかぁー。
・・・・
しかし、そんな元気な与太話ができるのも、ロキソニンの効果が続いている限りだ。
薬の効果が切れる真夜中になると、身体が布団に沈み込んだように動かないし、腰に再び激痛が走る。
つまり痛みは、自然治癒しかないから治まっていないのだ。
方法の体で起き出し、ロキソニンにたどり着く。
ロキソニンを飲んでしばらくすると、ようやく腰痛も治まる。
しばらくはロキソニンありきというべきか、それに支配されている人生だということに気づかされた。