昨日の平面プランを用いて標準階のフロアデザインをおこなった。
それがスター型の3戸の住戸配置である。スター型は大変優れた空間の特徴を持っている。それは各住戸の独自性やプライバシーを確保しながら3面採光としており、各居室に南側から太陽光が入る空間構造である。
現代の集合住宅は2面採光なので、南側に開口部を設ければ対面は北側となり、光は入るが太陽光は届かない。そうして点では、3面に太陽光が届くスター型の住戸配置は大変優れている。
スター型の配置を現代のライフスタイルで再現しようと考えたのは、このブログNikon Freak560.普段使いの京都2.スター型の昭和の集合住宅(2021年6月18日)で昭和30年代に当時の日本住宅公団によって建設された伏見の桃陽台団地のスター型集合住宅を見たからである。この集合住宅自体は、既に近代化遺産に等しいが、住戸配置のコンセプトは近未来の集合住宅においても十分使えると考えた。
そこで近未来に発生するであろう住戸の要求を必要以上に満たし、それでいて、これまでのマンションなどで実現できなかった3面採光によるスター型の近未来集合住宅の姿を探ってきた。
そして中央部の屋外空間である階段室はアトリウムであり、吹抜けから天空の光がさんさんと降り注ぐ明るい空間になるだろう。
構造計算はしていないが、この柱張りの大きさで必要強度を問題なく確保できるだろうし、設備面では各住戸のサービスバルコニー床下から配管し、コアの部分のパイプスペースに接続できるので、これも難なく実現できそうだ。
そうこの集合住宅は、建物全体に明るい太陽光がサンサンと降りそそぐ大変明るい空間なのである。
ここまでデザインすると、じゃあ全体はどうなるのかと期待が立ち上げる。