Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング495. 小説:小樽の翆423. ジェンダー

2021年08月30日 | Sensual novel

 

 少し肌寒い海風が吹いているから、椅子に引っかけたヤッケでも着てゆこうとしたら、翠のメモが置いてあり「借りてゆくよ!」だって。

最近翠はユニセックスの気分らしい。

たしかに無印良品では2022年から衣料品の半分を男女兼用とする商品展開を始めると新聞に書いてあった。

そういえば、東京ディズニーランドの会場アナウンスも「レデース・アンド・ジェントルメン」や「ボーイズ・アンド・ガールズ」から「ハロー・エブリワン」に変わった。

それに、履歴書から性別欄が消えた。

つまり男と女という社会的な性差別をやめてゆこうというので、ジェンダーという概念に従うというものであった。

アチキは昔、I.イリイチの「ジェンダー」という退屈な本を読んでいたことを思いだした。

イリイチがジェンダーという概念を最初に使い始めたのだ。

生物的性差はセックスだから、ジェンダーは社会的・文化的性差だ。

それらをキチンと整理して考えようというわけだ。

そんなわけで、アチキは工学系だから、生物的性差だけには関心を寄せるが・・・。

さてファッションに話は戻るが、大は小を兼ねるが逆はできない。

アチキのトランクスを翠がはくことはできても逆は無理だろう。

精々うえだけだ、Gパンは骨盤の大きさが違うから少し無理かな。

まあ社会は都合の良いところだけジェンダーなのだろう。

性別にとらわれずず「自分らしい」生き方を選ぶ消費者が増えている一方で、消費者一人一人の違いに向き合わないと物が売れないとする企業があるということが新聞に書かれていた。その自分らしいって何だろうか?。わからんことを吹聴するのが社会だし、それにつきあって経営が成りたっているわけだ。

じゃあ今までは、一人一人の個性を無視していたわけだ。

なんかご都合主義的世界が続くことに変わりはないが・・。

さて、アウトドアのベストにするか。

アウトドア用品なんか昔からユニセックスの最たる物だ。

それで、チクコウのカフェに向かった。

もちろん美希姉ちゃん達と雑談して1日の〆としようというわけだ。

・・・

小樽もすごしずつ陽が短くなりだした事を感じる夏の終わりである。

 

 

コメント
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