これまでマンションの主寝室は、ベットルームと呼ばれるほどベッドが部屋を占拠していた。あるいは窓のない和室の行灯部屋であったりしている。
私は、そうした考え方は違うのではないかと考えている。むしろ子供達等の日常生活から離れ、隠って仕事や趣味に没頭できる空間だと私は考えている。そのために居室の広さが、従来より広い面積が必要だし、専用のテラスだって必要だ。
最もプライベートを必要とするのは、そうした隠れる場である。
例えば作家の書斎をみると、小さなベッドが置かれていたりする。頭脳労働は、ときとして頭を休ませる時間が必須だろうし、大人の趣味の世界を子供達にかき回されたくない。
だからベッドールームというよりは、家の主達のための隠り部屋だ。これを主部屋と呼んでおこう。
従って主部屋は、他者が侵入しない住まいの奥に配置され、明るく開放的な空間であり、専用のテラスがあり、大人達の時間は、子供達のためにあるわけではない。時として隠れる、あるいは逃げられる空間が欲しい。それが主部屋の本来の姿だろう。
今月は、身近な住まいを題材に取り上げ3DCGシリーズを続けた。特に近未来住宅の姿を探るべく、このためにデザインをおこない3DCGで表現してみた。たった8日分のブログアップで3週間の時間が必要だった。
重たくなるランドスケープソフトとイタチごっこのようにMacの処理速度も向上してきているが、それでも植栽などを多数配置すると格段に遅くなり、意図する全てを表現できなかった。インテルプロセッサーからM1チップを搭載した最新型のMac proが早く登場することを期待して、このシリーズを終わろう。
明日からは再び「小説:小樽の翆」にもどろう。なんだ、アチキと翆の未来の棲まいか・・・。