Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング274. 小説:小樽の翆205. 小さな恋の物語

2020年10月16日 | Sensual novel

 

小樽公園でいつものように海の絵を描いていると・・・

小春「伯父様!」

「お・じ・さ・ま!だって」

ばかに大人びたじゃん・・・。

「あらっ小春がひさきぶりにやってきた。小さな恋の物語、でもしていたのかな?」

小春「はい!、小春の、小さな恋の物語、を聞きたいですか?」

「小春が話したければどうぞ・・・」

それで小春がボーイフレンドのユウ君を精通させて初めてのセックスをした話をしてくれた。そして小春はユウ君と手をつないで、夕陽に向かって歩いているとオトコになりました、オンナになりました、と叫びたいぐらい幸せな気分だった、そうな。

・・・

「ふうーーん、できたんだぁー」

小春「叔父様と小春の間だけの話ですからね!。叔父様の話と、美希姉ちゃんの話と、いろいろ勉強して、実現しました」

「それにしても金精様のお堂とはねぇー・・・」

小春「金精様のお堂っておちんちんみたいなのが、たくさん置いてあったけど・・・・」

「昔の道祖神、村の神様であり、良縁や子宝を授ける神様だよ」

小春「子宝って子供のこと?、もらったちゃったかな?、でも生理が終わった翌日だから大丈夫じゃない??」

「多分、大丈夫でしょう」

(もし、妊娠してたらどうすんだろう。小学校6年生が出産?、そのほうが面白かったな。それにしても用意周到に準備したなぁー)

「じゃあ、良縁を授かったんだよ、いつまでもユウ君を大切に!」

小春「はい、そうします。セックスしたらユウ君がますます好きになっちゃった」

「その、心が大切なんですねぇー」

一寸早いけど、小春もオンナになった。これでツカモッチャン家の3人の女の子は、みんな一人前のオンナだ。

アチキの子供の頃の、よし江ちゃんに精通してもらい、美和子と初体験をした、ことを思い出していた。小春の話を聞くと、大きく人生の1ラウンドを回ってきたような感覚だ。それを繰り返すのが人間の歴史だろう。

小春「夕飯の支度があるので、帰らなきゃ、叔父様、またね!」

小春の後ろ姿に大人になった気配が漂う。このまま急加速で大人の世界の知識を蓄え成長してゆくのだろう。

さて、アチキも翆が帰ってくる頃だから、夕飯にしますか・・・。

・・・

小樽の紅葉も、あと1週間程で、はじまるかなあ。

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ドローイング273. 小説:小樽の翆204. 小春の決行日

2020年10月15日 | Sensual novel

 

放課後・・・

小春「昨日で生理が終わったから、決行は今日だ。美希姉ちゃんの所からコンドームも持ってきたけど、使わなくても大丈夫と本には書いてあった。今日はできるかなぁー?」

ユウ君がやってきた。

「今日は、私の身体の中に入れるのよ!、お堂にいこうよ」

ユウ君をさそって、廃寺のお堂に出かけた。

・・・

廃寺のお堂で

小春「ユウ君、今日は私を抱いてね!」

そういって小春が衣服を全部脱いで裸になった。

小春「ユウ君、優しく私を撫でるのよ。ユウ君のおちんちんを私の身体の中に入れるのね、ここはトンネルになっているから・・・、でも最初はユウ君のおちんちんより直径が小さなトンネルらしいんだ・・・」

ユウ君のぎこちない手が小春の身体を撫でてゆく。

小春「ここも、」

そういってユウ君の手が小春の股間に伸びてゆく。

小春「少し、気持ちいい。ユウ君たってきたね」

ユウ君「入れてみようか・・・」

小春が仰向けに寝て足をひろげた。ユウ君が股間に割って入って、おちんちんを小春の股間に当てた。

小春「もう少ししたよ、もっと腰を低くして・・・」

ユウ君「ここかなぁー、なんかくぼんだ感じの」

小春「もう少し下・・・そうそこ、そこへおちんちんを入れてみて」

ユウ君「固くてはいらないよ」

小春「最初は固いの」

ユウ君のおちんちんが小春の膣の入り口でとまっていて、先端がこすれて刺激されている。

ユウ君「これだけで、気持ちいいよ、アッ、ウッ、ウッウウウウウウ」

ユウ君が小春の入り口で射精しちゃった。

小春「もうでちゃったのぉー、これからよぉーー」

ユウ君「でちゃった、しばらくしないと回復しないよ」

小春「そこがトンネルの入り口だから、もっと奥ね、もういっちゃったのか、あっそうか!、チャージするのに時間がかかるというのは、このことだったんだわ」

ユウ君が小春の股間を撫でながら時間をつぶす。

・・・

小春「立つ?、もういちどやってみようか。私の股間を優しく撫でていて」

ユウ君「少しヌメヌメしてきた」

そういって同じ姿勢でユウ君が小春の膣の先端におちんちんの先端を合わせた。

小春「私が痛がっても、そのまま入れるのよ・・・」

ユウ「ヒリヒリしてきついよ、進むのかなぁー」

ユウ君が腰を沈めた。

小春「痛っ!、痛い!!、そのまま押してきてぇー」

ユウ君が必死の形相で腰を奥に送りこもうとしている。

ユウ「ボクのおちんちんも痛いよ」

小春「鬼になったつもりで、押してきてぇー」

ユウ君のおちんちんが、小春の固いトンネルの肉壁をグリグリと突き破って進み始めた。

小春「いいよ、そのまま、力を入れてぐんと・・・、、痛い、痛い、痛い、ぎゃーーーーあああああ・・・・ーーーー、ああっ、ああっーーー」

小さな小春の身体が後ろにそっている。

小春「ハア、ハア、ハア!」

小春「来た!、来た!、わかる、はいってきた・・・」

小春が手でユウ君のおちんちんの根元を触った。

小春「ちゃんと奥まで入ってるぅーー」

ユウ君「あっ気持ちよくなってきた、出そう、出る、出るぅーー・・・」

小春「感じる、感じる、ユウ君の精子が子宮の入口にあたっている・・・、これがセックスなんだぁー」

そのまま小春とユウ君が重なったまま陽が暮れてきた。

・・・

小春「できたぁー!、」

ユウ君は二度の射精でぐったりしている。

床に小春の鮮血がついている。

ユウ君「体中の力が抜けたみたい」

小春「ユウ君、好きだよ」

小春がユウ君の唇をすった。

小春は、少し大人になった気分だ。少しガニ股で、ユウ君と手を繋ぎながら、家路についた。

・・・

この年頃だと、恥ずかしさよりは好奇心が先なのだろう。恥ずかしさが芽生える前に、小春の好奇心がオトコをリードしてゆく。

小春の今日の大仕事が終わった。

・・・

もう夕方か、街は家路に向かう人達が急ぎ足で通り過ぎる。

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ドローイング272. 小説:小樽の翆203. 小学校の放課後

2020年10月14日 | Sensual novel

 

放課後ユウ君と小春が校舎の裏で・・・。

ユウ「出すようになったら、毎日出したくなるんだよ。昨日なんか学校の大のトイレでだしたもん。出したら疲れて、そのままトイレで寝ちゃったよ」

小春「いま、だしたい?」

ユウ「うん、いつも午後になると出したくなる」

小春「テレビで見た牛みたいだね、じゃぁ、来て」

そういって体育館の裏の物置と塀の間の隙間で・・・

小春「じゃ、握ってあげるね」

ユウ君は小春の肩をもって抱き合って、小春がユウ君のズボンのジッパーを下げてパンツの下に手をいれて、お姉ちゃんの本や夜の会話を思い出しながら・・・おちんちんを握り始めた。

小春「わぁっ、可愛い!」

でも、今度はすぐに固くなってきた。

ユウ「だしたら飛んでゆくよ」

小春「いっぱいだしてね。手で受けてあげる」

小春は、美希姉ちゃんの本で、どうしたら手でオトコの人の精子を出せるかを復習はした。今日はその実習だ。

ユウ「あっ、気持ちいい」

小春「大人はみんなこんなことをするのね、私も大人になりたぁーい!」

ユウ「うっ、でそう!」

小春が手で亀頭の先端に受け皿をつくった。

ユウ「ウッ、ウッ、ウウぅー」

ユウ君「あっ気持ちいい、出る、出る、出るぅーー」

ユウ君の精子が勢いつけて飛び出し小春の手にたまった。

全部出し切ると・・・

ユウ「疲れた!」といってへたりこんだ。

しばらくユウ君の精子を二人で観察していた。

小春「この白いのが赤ちゃんをつくる種なんだ」

ユウ「こんなのがぁー」

小春「1億はあるんだって、触ってみると、さらっとしていて水っぽいね、臭いがあるんだ」

小春が舌をつけると

小春「にがーーい、今度は、これを私の身体のなかに入れるのね!、もう一寸まっててね」

・・・・

夜、小春は美希姉ちゃんの本で安全日を調べた、でも初潮が始まってから日が浅いから、周期がわからない。つまり生理が終わった翌日ならいいんだ。もうじき次の生理がくる。

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ドローイング271. 小説:小樽の翆202. ユウ君

2020年10月13日 | Sensual novel

 

小春「学校のパソコンで、夜、美希姉ちゃんが何処のお堂で逢い引きしたかを調べた。以前美希姉ちゃんの後を追いかけたときを思い出して赤い屋根の家や坂道などをgoogle mapで何回も探って、それでようやくわかった。多分ここだ。お寺の崩れかかった鳥居が同じ形だもん」

それでボーイフレンドのユウ君と放課後探検にいった。

そしたらやはり同じお堂があった。

一寸不気味なお堂だけど、思い切って一緒にはいってみた。

・・・

小春「ユウ君、セックスできる?」

ユウ「ボクまだ精子がでないよー」

小春「じゃあ、一緒に精子をだそうよ・・・」

ユウ「でるのかなぁー、俺恥ずかしいよ、女の人に手伝ってもらうなんてさあ」

小春「大人になったらみんなこんなことをしているのよ。私は生理も来たから大人の身体よ、手伝ってあげるぅーー」

そういってユウ君にキスをして、ズボンを下げておちんちんを握ったの。

でも小さいままなの。

小春「女の子のもっとスケベなことを一杯思い出して・・・」

そういってユウ君のおちんちんを握り続けていた。

でも、ダメなのね

そこで私が裸になって・・・

小春「これがユウ君の頭にある女の子の身体よ。私の胸をなでてみて。まだ小さいけど少し膨らんでいるでしょ。ここが女の子の性器よ!」

そういって足をひろげてユウ君にみせたの。ユウ君の目がジッと性器をみつめていた。

そのとき、ユウ君のおちんちんが勃起してきたの。

小春「やったあ、次は精通よ!」

そういってユウ君のおちんちんを、美希さんの本のとおりに握って、手を少し上下に動かして・・・。

そしたら、ユウ君が「痛いよ」というし、でないなあー。

そこで、包皮をめくっておちんちんの頭にツメでそおっと撫でたの。

ユウ「なんか少し変な気持ちになる」

小春「そうお、その調子よ」

ツメがおちんちんの頭を何回も撫でて、おしっこの出口を撫でてゆくと・・・

ユウ君が少し気分が違うといいだしたの・・・。

ユウ君が突然「ウッ、ウッ、ウウウッ」とうめいたの。

その時、おちんちんがビクビクっとして、ピュッ!と、精子が放物線を描いて、神棚の小さな金精様にひっかかったの。

ユウ「ふぅーー出たぁ、身体から力が抜けちゃった」

小春「やったあ。これで大人になる準備ができたよ」

そういってユウ君に抱きついて、キスしたの。

これで最初の入り口は突破!。続きはまた今度ね。

・・・

小樽の街は、パープルピンク色の空に染まり始めていた。

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ドローイング270. 小説:小樽の翆201. 俺は知らねぇーよ

2020年10月12日 | Sensual novel

 

毎日、小樽公園から海の絵を描いている。毎日色が違うので、アチキは同じ風景でも飽きない。それに、この時間帯は小春が下校途中に立ち寄る。今日も、やってきた。

・・・

小春の聞き耳

小春「おじさん、また聞いちゃったぁー」

「また、寝たふりして聞いていたんだ」

小春「そうなの。夜ねぇー美希姉ちゃんと明菜姉ちゃんが話しているところを。優子さんがお店が終わったらおいでよと美希姉ちゃんにいったので、美容室で髪をカットしてもらったお話」

・・・

美希「優子さんに髪をカットしてもらうと、ゾクゾクするのよ。あの人髪を触りながら、とても優しく肌を触ってスキンシップだもん、すごく感じちゃう。なんかさぁー、新しい獲物が来たって感じで見られているみたい」

明菜「そうそう、私もゾクゾクした」

美希「そこでぇー、多分この人なら何でも話せそうと思ったの。優子さんにオトコの人のことで質問していい?、ていったの。だって一太郎兄ちゃんの奥さんだしさ、思い切って尋ねたの。そしたら優子さんが『あら、彼氏がいるんだぁー!、それでぇー・・・』だって」

明菜「話しやすい空気があるよね、なんか全部はき出したくなる感じ」

美希「どうしてオトコの人が長持ちするか?、尋ねたの、そしたら優子さんは、『精子をつくる睾丸からのパイプが身体の奥の膀胱の裏の精嚢に回っているの。精嚢は、作られた精子を貯めるところね。そこからペニスのパイプにドットでるから長くもたせたかったら、出そうになったときにペニスのパイプの根元を強く締めるしかないよね。スクイーズ法というのね』と解説してくれたの」

明菜「へぇーー。私まだ初体験が終わったばかりだから実感わかないなぁ。お姉ちゃん10人だもんね

美希「それで優子さんに『手でおもいっきりおちんちんを握って締めたことあるけど、なんか旨くゆかなかったよん』といったの。そしたら優子さんが『チャンと、パイプの所だけを指の先で押さえこむように締めないとだめよ。あれを全部握っちゃったらオトコの人は痛がるだけよ』だって」

明菜「そうなんだぁー」

美希「それでね、もう一つ尋ねたの。なんでオトコの人って出したらチャージが遅いの?。そうしたら優子さんは『オトコの人ってそういう体質なのよ。それは諦めるしかないわね。だから出ちゃったあとも、やさしく続きをしてほしいっていわなきゃ』だって」

明菜「ふうーーん、そうなんだぁ、チャージが遅いんだ。それでお姉ちゃん、今度試してみるんだ(笑)」

美希「優子さんってレズの気配があるんじゃない、なんか魅力感じちゃう」

明菜「わたしも、そう思う」

ウッキャキャーーー

・・・・・

小春「そんなお話だったの。私、わからないことが沢山ある。ゾクゾクするとか、長持ちとか、チャージが遅いとか・・・。だから聞いたとおりに叔父ちゃんにお話ししたよ」

「そういうことは、小春が大きくなって、恋人ができてからわかるんじゃないですかぁー」

小春「そうすると美希姉ちゃんみたいに小春もヤリマンするの?」

「そっ!、そっ!、そうは、いってないですけど・・・・」

小春「じゃあ、どうすればいいの?」

「どう?、といわれても、つまり早く成長しろってことですよ!!」

小春「叔父ちゃん、またはぐらかしてない?」

「いま知らなくても、小春には問題ないしさ・・・」

小春「それって、小春を馬鹿にしてない?。そうだ!、小春も彼氏つくってセックスしてみようかな?」

「はぁーー!、もう俺は知らねえーよ・・・」

そういって、ご飯の支度があるので小春は帰っていった。いろんなことを尋ねるということは、関心以上のものがあるんだろう。まだ小学生だけどなぁー・・・。そりゃ、ちと無理でしょう・・・。

・・・

小樽は、秋の空だ。山をみると色づいているところもある。

もう、秋かぁー。

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ドローイング269. 小説:小樽の翆200. ディズニーフリーク、そして幕間

2020年10月11日 | Sensual novel

 

 さて、夕方の散歩スケッチは・・・、今日は港だな、そこで築港のマックへでかけた。

港に浮かぶヨットなどを描いていると、やはりいつも常連の美希姉ちゃんがやってきた。

美希「叔父さん、よく来るねぇー」

お互い様だろ!、とはいわなかったが・・・

「なんか面白いネタでもあるの?」

美希「あるよ!」

そう言ってアチキにスマホを差し出してボタンをつついている。

美希「これぇ !」

なんだこの妊婦は、出産前の玲香姉ちゃんじゃないか。

美希「お姉ちゃん実家に帰ってきて、実家で生んだじゃん。この写真は、生まれる前日に撮ったんだ」

「ほう!、翌日産気づいて動けないから、マサヒロ君が産婆さんを担いできて、君んちの子供達総出で、玲香姉ちゃんの出産を手助けして、生まれたという美談が残っているけど」

美希「そうなんだ。実は前日に玲香姉ちゃんにマタニティ・フォトをとろうといったら、お腹が痛いし体調が悪いとかいわれたけど、そんなのかまへん!、という気分で撮った」

「おう。その図々しさは、写真家向きだな」

美希「玲香姉ちゃんって、ディズニーフリークなのね。だからお姉ちゃんの部屋に大きなディズニーキャラクターが並んでいるの。それをちりばめて撮った、その写真がこれ!」

「いゃー、よくここまで演出したね!。パンツまでディズニーかよ」

美希「もろ、お馬鹿なお姉ちゃんでしょう、いつもディズニーのパンツだもん」

ハハハハーーー

美希「玲香姉ちゃんの若く綺麗な姿は、これが最後だヨーーん。だって出産後は、肥満のおばさんになっちゃったもん」

「そのうち、スポーツセンターでエクササイスして、もとの美貌を回復するんじゃない?」

美希「そうかなぁー、」

そういっているうちに、美希姉ちゃんの彼氏がやってきた。毎日デートだな。ラブラブなら、当たり前か・・・・。

美希「じゃ、おじさん、またねぇー」

そういって彼氏をつれて、立ち去った。多分廃寺の金精様で会い引きかな。

・・・

日が沈むのが早くなってきた。

こちらもマック・カフェを退散した。

 

幕間

 今年の1月10日から始めた小説:小樽の翆も、200回になった。冬枯れテーマ用として、冬の小樽の街を舞台に官能小説でも、と軽い気分で始めたら、あろうことか新型コロナ感染の影響で、三密回避、外出自粛を余儀なくされ、その結果このシリーズを家でチコチコと書くはめに。

 Zoomを用いて友人達と酒宴をしたことがある。だがこれが実にくだらないシステムである事に気がつき、馬鹿馬鹿しくなって1回でやめてしまった。パソコンの画像では満たされないsomethingがあるからこそ、人は街へ酒を飲みにゆくのである。

 テレワークといえ同様であり、仕事を物理的にオペーレーションするだけならばよいが、それだけが仕事ではない。やはり仕事を通じて技術を磨いたり、相手の評価を得たり、価値観を見いだしたりと、テレワークではできないことを、人間はしてきた。

 そんななかでこのブログは、感情移入といったらよいか、小説の登場人物達との会話が続いていた。言い換えれば、新しい隣人とか友達ができたような感覚になるのが小説だということに気がついた。

 小説は、文中の登場人物達と会話をしている。それは人と会って歓談している時のような、好奇心を刺激してくれたり、興奮したり、などなど人と会っているときの状態を提供してくれる。恋人がいて、7人の思春期の子供達が巻き起こす騒動があり、その回りで人それぞれの出来事が起きる、それは仮想体験といったチャチなものではなく、クリエイションしつつ会話をしているのだからリアルな経験に近い。

 この小説は、個人経験をベースにしているだろうと考える人がいるかもしれないが、そんなもので200回も長続きはしない。水素と酸素を反応させるように、イメージ同士を反応させながらストーリーを生み出しているから、全て虚構のクリエイションだ。時には小樽という街も、物語上の街であり、現実には存在しない要素まで描いている。

 さて、物語のイメージを表現するイラストとなると、難儀だ。当初は手元に大量にある裸婦のクロッキーを使えば良いさ、と思っていたが、クロッキーはあくまで人体を見せるポースであるから、日常の動作とは違ってくる。さらにこの物語に数多く登場する高校生や小学生となると、クロッキーだけでは不足がある。そうなると日常の写真をWEBから大量に集めてデッサンして起こす操作からする必要がある。

 おかげで、私のMacの画像ライブラリーには数多くの風景や建築場面に加え、小学生や女子高校生の画像が大量に蓄積し、知らない人が見たら、いかにも怪しいライブラリーになってしまった。

 これまでのブログのように旅などに出て撮ってきた画像をぺっ!と、貼ってというよりは、スケッチの方がはるかに時間がかかるし、読み捨ての、ブログにあって、少しもったいないと思うが、小説のストーリーの幅がひろがるのは面白い。そうなると、テーマも「小樽の翆・そして街」の様相を持ってきた。

 毎日アップのブログだから、仕事の合間に短時間でイラストが描ける、というのがポイント。昔教わった絵画技法を思い出しつつ、試行錯誤しつつ、ドローイングの練習を兼ねてであるから、もちろん失敗作もあり、手抜きもあり、そんなのはお構いなしにアップさせている。イラストのできよりはスピードだ。だから本来なら水彩画でやるべき用紙の水張りを、しないで描いている。イラストの背景に水玉模様が出ているというのも、そうした手抜きの結果だ。

 コロナ禍で官能小説のブログを書いてすごしていた時間、後で振り返れば一寸面白いすごし方かもしれない。そんなイラストシリーズの「小説:小樽の翆」も、既に二ヶ月続き、2册のファイルにイラストを納めている。

  こんなことがいつまで続くか?。多分コロナが終息するか、もしくはこのテーマに飽きるまでだろう。

iPhon7

ISO25,焦点距離3.99,露出補正0,絞り1.8,シャッター速度1/40

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ドローイング268. 小説:小樽の翆199. 可哀想な彼氏

2020年10月10日 | Sensual novel

 

 デスクワークの毎日だから夕方になると外の空気を吸いたくなる。

 さてどこを歩こうか。

 一番簡単なのは市立病院の脇を抜けて、勝納川(かつないがわ)のナンタル市場の側の小さな喫茶店があるが、いかんせん散歩コースとして距離が短い。であればそのまま足を伸ばし、むしろ川の手前の道を海側へ進路を変えると田中酒造の古い大きな建物が左側に現れる。回りが広い駐車場なので量販店みたいな空気だが、内部は見学コースが設けられた酒蔵である。それをやり過ごして臨港線の道路で勝納川を渡り、左折すると空き地が目立つダラダラとした通りだ。ようやく海側通りに出て右に曲がれば大型量販店が見えてくる。いつも出かけるファーストフードの珈琲は、このなかだ。

 こんな殺風景なところも、雪が降れば見られるのだが、やはり今は退屈な風景だ。

 こんな時間にくれば、多分今日も美希さんと鉢合わせするだろうと予測していた。店に入るなり、めざといことにかけては人並み以上の美希さんにみつけられ、「叔父サーーん」だ。しょうがないから美希さんの片隣の窓辺のカウンターに座った。

「今日も彼氏待ち?」

美希「うん、ええーーっと三番目の彼氏ね?」

小春の話が正しいとすれば10人目と聞いた。そこで指を10本だしてみた。

美希「あらやだ!、オジサン知ってるの?、どうして・・・」

「カンかな!」

美希「つられてちゃったジャン、実はそうなんだけど・・・」

「どうして、そんなに沢山彼氏をつくるの?」

美希「オンナの生理かな。だってえ、オトコの人って1回しかできないじゃない。次やろうとするとスマホを充電する以上に時間がかかるよね。そこなんだよ。数回ぐらい続けてできる彼氏が欲しくて探したけど、そんなのは、いないことに最近気がついたの」

(当たり前だろ!、納まりきることがないオンナの欲望かぁー)

美希「最近ねぇー、一太郎兄ちゃんのオヨメサンと気があうの」

「優子さんで・す・か・・・」

美希「そう、なんかあの人、不思議な空気が漂っていない。女の勘かなあー?」

「確かに、得も言われぬ空気が漂っていることは、アチキも認める。あれ、なんだろうね」

美希「あの人!、レズとか・・・・」

「相変わらず、とっぴなことを言い出すな、でもあたっていたりして・・・」

そう思っていたら彼氏がやってくる。

「あの彼氏は、もつの?」好奇心で聞いてみた。

美希「他のオトコよりは少しいい、あんなボケが、意外でしょ!」

頑張って、耐えて、もてといわれて、ボケ呼ばわりされる可哀想な彼氏だが・・・。

その彼氏がフゥーーっと荷物をカウンターに置きながら挨拶してきた。

・・・納まりきらない欲望を抱えながら、オンナも不憫な生き物だと思っていた。

余計なお世話だけど、早く看護師の学校にでもいって社会に貢献しろよ、と心の中で叫んでいた。そうすると多分晃子さんみたいな看護師になるだろう。

「オッサン、検査・・・えっ排便したあと!。しょうがないなあ、じゃあ掻き出すか、そういってガラス棒を肛門に差し込みグリグリとかき回して前立腺を刺激して、「あらっ、勃起しちゃったじゃん」、そんな看護師だろうか・・・」

そんな妄想をしていたら、オジサンじゃーーあね!、という声が聞こえた。

・・・

 今日は海岸に二人の姿が見えないから、多分山の方へいった。あそこの廃寺のお堂かな、と小春情報を反すうしていた。

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ドローイング267. 小説:小樽の翆198. 健さんの話

2020年10月09日 | Sensual novel

 

 健さんの店で夕飯を食べるのが、夜勤の時の晃子さんの定番になっている。

晃子「こんばんは、あら!、今日はお上さんがいないんだ。健さんでしょう!!」

健さん「うん、一寸町内会の会合に出かけている。ああ上さんがいってた病院の看護師さんね!」

晃子「文さん、健さんのこと自慢してたもん」

健さん「(笑)、上さんが肉料理のメニューださない?、というから、今日は私が一寸だけやってます」

晃子「健さんって料理はできるの?」

健さん「肉ならできるよ。今日は業者仲間から牛肉を仕入れたから、馬喰の小屋で燻製状体にしてお店に持ってきた、新しいメニューをいく?」

晃子「あっ、これ牛の燻製なんだ。これダントツに美味しい」

健さん「でしょう、ボクもこれよく作るんです」

・・・

晃子「動物と人間が違う所ってなーーに?」

健さん「やはり排卵日しか交尾しないところかな。そこが人間と違うところ」

晃子「お上さん、いってたよ。健さん、あれが一晩続くんだってと」

健さん「ありっ、(笑)、まあボクは肉食だから元気だけど、毎日はできないよ。やはり三日ぐらいあけないと」

晃子「そうなんだーー」

健さん「そんな話、好き?」

晃子「大好きーーー」

健さん「ボク全国を旅していたでしょう。それで儲かった時はキャバクラゆくのよ。若いお姉ちゃん達を捕まえに。それであるお姉ちゃんから聞いたんだけど、オンナの人のなかには、オトコの人のセックスだけじゃ満足できないん体質のひとがいるんだって。だって1回やっちゃったらそれでお終いで、すぐにチャージできないじゃない。そうすると女の人は、オトコの人だけじゃ満足できないからレズになるんだって・・・。実際いたよ、そういう娘、私も頑張ったけど3回で、勘弁してくださいだったね」

晃子「お上さんは?」

健さん「上さんは、控えめかな。まあ女の欲望は灰になるまでだからねぇー。こんな話、しちゃっていいのかなぁー(笑)」

・・

晃子「この話で、今晩もナースは話題持ちきりよ(笑)」

 

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ドローイング266. 小説:小樽の翆197. クロッキー教室

2020年10月08日 | Sensual novel

 

  ホテルを出て優子さんと累さんは札幌駅の方へ歩いて行った。街路はそんな他人の話に聞き耳をたてることもなく、黙々と急ぎ足で通り過ぎるので、意外に極秘裏の話をしやすいところだ。

・・・

累「男の人って勘違いして生きているよね」

優子「俺のペニスで、毎晩お前を喜ばせているじゃないか、それで満足しろ!、みたいな・・」

累「そうよね、だって、勃起、射精、萎んで、終わりだもん。一回出したら、すぐにチャージできないでしょう。オンナの膣液と同じぐらいの量の精子だしたぐらいで、いばらないでよといいたいね。優子の旦那はどお?

優子「旦那は、もう車のメカニックに没頭しているよ。それ自体オンナとしては、真面目に仕事をしているんだと安心するけど、時々私を忘れちゃうのよ。だから私から誘うのね。年下の旦那だし、子供みたいなところがあるかな。だからねぇー、お尻に力を入れて私がいいというまで我慢しててねと射精を遅くする訓練をしているの。鍛えなきゃ・・です」

累「オンナは、燃え上がる時間も、燃え尽きる時間も、炭火のようにゆっくりなのよねぇー。もっとずーっと長く燃えていたし・・・、それって解決できない事なのねぇー」

優子「あのねえ、子供をいつもお腹の中に入れておくと子宮も安心するみたい。だって旦那の所は7人兄姉よ」

累「いまは少子化だから、オンナが身体をもてあます時代なんだね。もてあましてますぅーって顔をしてたら、オトコの人は集まるけど1回だして終わりでしょう。それって白けるよね。あと数回はいって欲しいのだけど。オンナは1日中快感のなかにいたいのにさ・・・」

・・・

優子「これからクロッキー教室のモデルなんだ」

累「今日はサイドビジネスの日ね、モデルをしているときに何を考えているの?」

優子「もちろん、累との時間よ。でも考えすぎると股間が濡れてくるじゃない。そこが悩ましいところね(笑)」

・・・・

そういって優子さんは、夜のクロッキー教室のモデルででかけた。

「はい15分、15分で2セット、7分、7分、6分で2セット、あとは5分で4回ですぅー」

ハイハイ、じゃあ脱ぐか・・・。

先ほどまで累と戯れて美のエキスをすいこんだかのようなボディは薄桃色に輝いている。

おおっ!、綺麗、と小さなため息が漏れる。

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ドローイング265. 小説:小樽の翆196. 女達の時間

2020年10月07日 | Sensual novel

 

 カフェテラスからホテルの客室へ廊下は続いている。

・・・

累「やっと二人っきりになれたね。女の唇ってなんでこんなに柔らかくて心地よいのかしら」

そういって唇や舌や指、ときには睫毛をつかって二人の身体を撫で上げ、撫で下ろしていた。

累「優子さんのこの胸の感触が好き・・・」

乳房と乳房がこすれあい、肋骨の上を唇がゆきかい、頸動脈の上を優子さんの歯がすべってゆく。

優子「このままかみきってしまいたい!」

累「いいよ、かみ切って(笑)」

優子さんの歯がそこを甘噛みしている。

やがて累さんの子宮の上をそおっとさすっている。

優子「ここにいるんだ。私達の愛するジュニアが!」

累「私達の欲しいものが手に入ったね。男の人のペニスは精子をだすだけの機械だから、うまくやったと思うよ」

 そのまま優子さんの手は、累さんの腿を丹念になであげ、ショーツをずらして、足の付け根からクリトリスの回りにうつっていった。皮の周囲を丹念に優子さんの指が何回も通過する。やがて指先がクリトリスと肛門のラインを柔らかく往復している。

累「以前、肛門に入れてくれたこともあったね」

優子「あの頃私達の好奇心が盛んだった頃よね、それで煙草に火をつけて吸い口を累の肛門にさしたことは覚えている。『火がついているのよ、動くと危ないわ』っていって。煙草がドンドン短くなっていって、累の肛門に次第に火が近づいてゆくのね。ドキドキしちゃった」

累「だんだん肛門が熱を感じてきて焼け潰れるんじゃないかと思った。そしたら飲み残した珈琲をひっかけてくれたのよね。私の性器が珈琲味になっちゃった(笑)」

優子「いまはジュニアができたから、ダメよ、そんなリクエスト出さないでね」

累「だしてみたい!!」

優子「それは、またね」

 そういって優子さんが上から被さってきて累さんの膣に指をいれて柔らかく揉みしだいた。やがて優子さんの舌が累さんの膣の入り口から少し入ってきた。舌先が膣の内壁を撫でている。累さんの指が優子さんのクリトリスをゆっくりと何回もさすって、二人の快感の塊が大きくなり次第に身体全体に広がっていった。

・・・

優子「男の人は勃起させて、射精させて、萎んで、それでお終いだから、つまんないわ。いつまでもこうして累とずっと燃えていたいわ」

そんな愛撫を何回も続け、そして何回も二人で絶頂をむかえた。

・・・

優子「新しい家に移ったら二人で子育てだね。小樽においでよ」

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ドローイング264. 小説:小樽の翆195. 女達の会話

2020年10月06日 | Sensual novel

 

 後日談の続き

札幌のホテルのカフェテラスで・・・

累「高校を一緒に出てから、優子は美容師の学校へいって、それで社会に出て結婚したから、もうすっかり大人だね。それにひきかえ私は大学出て、今年小さな広告代理店に勤めたばかりだから、まだ新米」

優子「大学って2年遅くに社会へ出るから、その分の落差はあるよね」

累「その落差があって、そしたら簡単に男に遊ばれちゃった」

優子「まあ、」

累「それで妊娠しちゃった!」

優子「あら、素晴らしいじゃない?」

累「男には遊ばれたけど、不思議にお腹の子供が可愛くなってきたの。だって彼には遊ばれただけだから愛情のかけらもないけど、お腹の子供を愛せるって不思議な感覚よ」

優子「私達の子供ができたね。だけど、お金は?」

累「全部男の人に出してもらうことにしたの。初めて気がついたんだけど、妊娠すると、お腹の子供って男の人の首に刃物を突きつけたみたいなのよ。言うこと聞いて従うほかないと思うの」

優子「それでどんな男の人?

累「私の勤めている会社の社長!、所帯持ち」

優子「じゃあ、不倫ね」

累「不倫以下よ、遊ばれただけだもん」

優子「世間体があるから、お金は出してくれるわよね。その遊び人の社長さんに、お腹を貸したって感じね」

累「金銭的支援を約束させたから、出産・育児は私達でできるよね。それが面倒になったら、彼に認知させて向こうの子供にする方法もあるしさ。そうすると養育の手間がかからないじゃない。それから新しい仕事することができるし・・・。それでも私はまだ20代よ」

優子「いつまで勤めるの?」

累「もちろんお金をもらうまでよ。次第にお腹が大きくなって生まれそうだというのは、ものすごい説得力があるよね?。未婚の母をしますといって(笑)

優子「大丈夫、生まれたら私達で育てよう。この先楽しいじゃない」

累「二人の秘め事ね」

優子「私達の仲も秘め事ね((^_-)-☆)」

・・・

もちろん、累さんと優子さんが高校時代の同級生だったということは、ベーヤンも知らないし、そのときから二人はレズビアンだったんだ。カミングアウトすることなく、今に至っている。

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ドローイング263. 小説:小樽の翆194. ベーヤンの年貢の納め時

2020年10月05日 | Sensual novel

 

 実は、ベーヤンの話には、後日談がある。少し早いのだけど、一ヶ月後の後日談を書いておこう。

・・・

 そのベーヤンから1ヶ月降りにスマホにメールが来た。元気がなさそうだ。いつものチクコウの和食屋へ出かけた。

・・・

今日は、不倫情事なんかじゃない。お前に相談があってきた。

先月、小樽で遊んだおぼこ娘の話さ・・・、累という名前なんだけど。

・・・

昨日、そのおぼこ娘から突然・・・

累「社長!、お話があります!!」

ベーヤン「あらたまってなんだよ」

(全くおぼこ娘も少し可愛がると調子に乗るんだろうか)

累「この間の小樽のセックスで妊娠しました。私自分の身体の変化にとても敏感で、体調が少し変わったなと思って検査薬を使ってみたら妊娠の判定。そこでお医者さんにいったら、やはり妊娠です、といわれました」

ベーヤン「えっ、だって28日周期だから、排卵日は避けたじゃない!!」

累「この月だけ20日周期だったんです。だからあのときが調度排卵日でした。貴方以外の人とはセックスしてませんから、間違いなく貴方の子供です」

ベーヤン「うーーん・・・・、なんとかしろよ!」

累「なんとかとは!?。私は産みます!!!」

ベーヤン「産む?、私、上さんとは離婚しないよ!」

累「そんなことは、かまいません。未嫡子で産みます」

ベーヤン「未婚の母ですか・・・」

累「それでいいです。その代わり今より広いアパートに移してくれること。そのための家賃や引っ越し代、今後の子供の養育費は出してください。これが私の条件です」

ベーヤン「そんな条件を勝手に決められても・・さあ」

累「勝手ではありません。子供を育てるために必要な事ばかりです。だから、このことは当分二人の秘密にしておいてもよいです」

・・・

ベーヤン「そういわれたんだよ、どうしようか、仕事忙しくして流産させようか?」

「それは見え透いているね。多分どんなに忙しくされても、お腹の子供を守る術を本能的にしっているんだよ。それがあの子の取り得だったのではないかい。体調の変化に敏感だっていうのが、それだよ」

ベーヤン「堕ろさせる?」

「彼女は、意志の固い人だろう。産むと決めたら産むよ。堕胎なんて無理。未婚の母でよいといっているのだから産むしかないですね。それにしても物事のわかりが良すぎてトントン進むねえ、なぜだろうか?」

ベーヤン「えっ、えっ、そうなのーーー!!!?」

「まあ覚悟を決めろよ。・・・産めば」

ベーヤン「産ませるのかぁー・・・・・!!!!」

「大きくなったら認知してやるのかなあ。だって話を聞く限りでは、そんなに悪い女じゃないと思うよ。これにこりて、札幌の歩く下半身も年貢の納め時ではないですか・・」

ベーヤン「投資の儲けが全部あの、おぼこ娘に注がれるのかぁー」

「よかったじゃん、稼いでおいてさ」

ベーヤン「それにしても女は子供ができると突然大人になる・・・。あの学校出たばかりの新卒の垢抜けないおぼこ娘がさあ、昨日やってきたときには、大人の格好なんで驚いたよ。それでお腹に手を当てて・・・・、ぶったまげたぜ」

「おぼこ娘なんて女を見くびっているからだよ。実はもともと根性が座った女じゃないですか。そんなこといってたら彼女から笑われるよ。これで累さんには、子供という切り札を常にベーヤンの喉元に突きつけていることになるね。でも、累さんの妙に落ち着きはらった空気はなんなのだろうか」

ベーヤン「こちらは、これからの人生を刃物を突きつけられて、隠し事をしながら生きるのかぁー・・・」

「ただし家族には、当分秘密なんだろ。時期が来たら、家族と相談して認知すれば。腹違いの子供がいます、というのは昔なら別に珍しくないよ」

・・・

 これに懲りて、もうベーヤンが不倫情事の話をすることもないだろう・・・、でもあいつなら、わかんないなぁー。

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ドローイング262. 小説:小樽の翆193.  ベーヤンの朗報!?

2020年10月04日 | Sensual novel

 

 久しぶりに札幌のベーヤンからメールが来た。いつものチクコウ・ホテルの和食屋へでかけた。

ベーヤン「朗報!、先日のキャリアウーマンの話、覚えている?

「ベーヤンの種で妊娠して、血液型が同じだから、旦那の子供として出産しようという話だろ」

ベーヤン「でっ、そのキャリアウーマンは、その後仕事が猛烈に忙しくなり、残業、徹夜続きで、出張までして、そしてついに流産したわけ。つまり胎盤が安定するまでは、安静にしていなきゃいけないところを、キャリアウーマンは全然しなかったのね。これで俺の種はなくなったわけ。もうキャリアウーマンは御免被りたいね」

「自業自得だよね」

・・・

ベーヤン「もう一つ朗報がある。儲かった」

「こんな新型コロナ蔓延の時に儲かるって、投資しかないじゃん」

ベーヤン「それそれ、昨年の12月に中国で新型コロナが発見された頃、医療株とファンドを買い込んだんだ。まあボーナスがわりにね。それが大化けしたのよ」

「普通は、新型コロナが流行るから株価は下がって経済は落ち込むというのが通説。だけど一時期株価は落ち込んだけど、そうなると安いから株の買いなる。その後株価は反発していった。しかも政府が大型財政投資をバンバンやるから、市場に資金が余ってきた。観光株はダメだけど、医療株はドンドンあがる。それが世界規模で起きてきたから、リターンも、おそらく今世紀最大のリターンだろうかね」

ベーヤン「そうなんだ。昨年フイルム企業の株を買っておいたんだ。アビガンを製造しているところね。当然今年になって株があがったのを皮切りに、アメリカの医療系投資が、急成長。それで潤っている」

「こうした株価が何倍もあがるというのは、経済と無縁なところで発生した事件のときだね。ライフスタイルは変わっても経済の構造は変わらないから、そりゃ儲かる構図ができる」

・・・

「さて小樽に呼び出したぐらいだから、また不倫情事の後かな?」

ベーヤン「今度は、今年、うちの広告代理店に入社してきた女の子。この時期って仕事にも慣れてハメを外す時期。それまで普通の生活しか知らなかった女の子が、いきなりテレビスタジオだのCF撮影の現場を経験するじゃん。それだけで一気に世の中が広がって、出世したみたいな勘違いをしてくれる時期ね」

「それって文科系の女子でしょう」

ベーヤン「うん芸術系はこうるさいからパス!。だから狙いは文科系のおぼこ娘。旨い物食べさせて、飲ませて、グーなインテリアのバーで口説いて、ホテルに泊まって、セックスして、朝一番の列車で家に帰って、会社通勤のために着替える頃には、それでなんだったの?、と不思議な顔をしているさ。普通のボディじゃ広告価値はないから、本人には悪いけど私には玩具、つまり遊んだのさ。そんなことはお見通しの広告の世界です!」

「そんなこというと、その女の子が聞いていたらどう思うか。少しは愛情のかけらぐらい示したら。おぼこ娘、純情すぎるから後で怖いよー(笑)」

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ドローイング261. 小説:小樽の翆192.  ヤリマン

2020年10月03日 | Sensual novel

 

 さて久しぶりに小樽公園で夕方の海でも描こうか・・。

案の定、小春が通りかかった。

小春「おじちゃん、ヤリマンってなあに?」

「いきなり、なんだよ!」

小春「夜ねえ、思わず、ヤリマンって叫んだの」

「はあっーー」

小春「そしたら、美希姉ちゃんが、『あんた、アタシのことをヤリマンだとおもっているの?』そういってバシッ!と頭たたくの。私、突然美希姉ちゃんが怒るんだもん、驚いちゃった。おじさんヤリマン!ってなあに?」

「つまり、沢山の男の人とつきあった経験がある、という意味」

小春「つきあったって、沢山セックスしたっていう意味!?」

「最初から核心を言わなくても・・・・・トホホ!」

小春「そうなんだ・・、おじちゃんがハッキリ言わないときは絶対にそう!。それで美希姉ちゃんは、怒ったのかなあ?」

「でしょうね」

小春「だって、おかしいよ。夜ねえ美希姉ちゃんは、つきあっている男の人の話をいつも明菜さんとしているの」

「寝物語というわけだ」

小春「おじちゃん、美希姉ちゅんが何人の男の人とつきあったか知ってる?」

「今ので、3人目と聞いた」

小春「それ違うよ、10人目だよ」

「あらっーー!」

小春「私だって、美希姉ちゃんが明菜姉ちゃんに話しているのを聞き耳たてていたんだけど、なんか全部男の人が違うみたいなの。ときには、美希姉ちゃんの高校にそんな部活あったかなあ?、と疑問もあるよ。だから10人のお話なのだと小春は、理解したよ

頭のいい奴だな。

「それで、美希姉ちゃんは、スマホで恋人探しでも、していたのかなぁー!」

小春「うーーん、美希姉ちゃんはスマホなんか信じていないの。だって、どんなオトコのヒトかって一寸しかわからないんだって。やっぱ自分の目で確かめないとダメだって。だってお家にあった本は、パパとママのばかりでしよう。それで美希姉ちゃんは、トーマスクーンとか、わからないけど科学の難しい本を読んでいたの。そしたら論拠がなきゃだめなんだって、とわかったらしいの。それってスマホでは無理なんだって。論拠ってなあーに?」

「論拠!、ものごとの本当と嘘とを判断する証拠。つまりスマホで社会のことや政治のことや恋愛などについて、いろんな意見をいったり行動したりする人がいるけど、そんな人達の95%までが論拠がないことばかりなの。そんな人達って何も考えていないから彼氏にはしたくないのでしょう。だからお姉ちゃんの考え方は、まともだと思うけどなぁー」

小春「えっ!、えーっ、世の中ってそんなんなの?。だから美希姉ちゃんは、自分の目で10人のオトコの人をさがしたわけだ」

「自分の目で10人のおとこを探して、つきあったわけかあー、まあ高校だからというのもあるが、なんかそれってすごくない?」

小春「わかんないーー」

「トホホーーー。早い話美希姉ちゃんは、ヤリマンだけど、考え方はちゃんとしているとおもうよ?」

小春「そうなんだ、美希姉ちゃんは、ヤリマンなんだ」

どこでそんな言葉を覚えたの?」

小春「美希姉ちゃんの学校につれていってもらったことがあるの。そのとき男子高校生が、『お前の姉ちゃん、ヤリマンだからな!』とこっそり言われたことがあるの。もう噂になってるよ。お姉ちゃんお嫁に行けないんだ、可哀想だね」

「それは気にしないことです。ヤリマンでお嫁にいかなかった人はいませんから・・・」

小春「じゃあ、気にしない。お姉ちゃんにも言わない」

「ご飯の用意があるんじゃないの?」

小春「うん、帰る。ヤリマン、ヤリマン・・っと」

「もう、いうなって!(笑)」

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ドローイング260. 小説:小樽の翆191. 自分の休息日

2020年10月02日 | Sensual novel

 

 今日は日曜日・・・じゃない、既に月曜日だ。そういえば、日曜日は、一太郎君の結婚式に出ていたから、休みという感覚ではなかった。今日は自分の休息日を設けよう。

 冷蔵庫を探すとヴィーノヴェルテ地方のワインがあった。多分昨日の残り物だろう。さてこれに鰯の缶詰があるので、クラッカーの上に載せてエシャレットをすりおろしてカナッペでもつくって酒のあてにしよう。

 さてエシャレット!?。そんなものは小樽の生協で見かけない。調べたら茨城県と静岡県が産地らしい。ならば玉葱を代用してすりおろそう。

 それで一人酒、旨くない。やはり翆が仕事から戻ってきてからにすればよかったか。

 翆は、相変わらず仕事に精をだしている。なにしろ病院内でクラスターを発生させたから、大変だろうと部外者は暢気なことを考えている。

 感染病棟では1人の患者に数人の看護師が必要なので、病院内から根こそぎ引き抜かれ、といって一般病棟の患者がいなくなるわけではなく、相変わらず普段の治療が続けられている。だから少ない人数で一般病棟を切り回さなければならず、翆の仕事も忙しいのだ。つまり病院をあげて、取りかかっている。

 そんな忙しい人間に、酌をしろ!、というのは無謀だろうと思いつつ、翆が帰ってきたら喜んで酌をしてくれるだろう。多分それは翆の愛情表現なんだ。男は、そんなふうに勝手なことを考えて酒を飲む。

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