オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

十勝川水系支流NT川、初冬のオショロコマとニジマス侵淫状況

2012-12-16 10:18:10 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年11月13日。  晴れ 薄曇り 強風。

まだ未調査であった北見市の近くの十勝川水系支流NT川へ初冬のオショロコマ探索とニジマスの侵淫状況の有無を調べに出かけた。まずこの川にはオショロコマがいるのかどうかを早く知りたい。最初は源流域をめざした。しかしこの渓流の源流域は川幅がかなり細くなり急流の山岳渓流である。この時期のオショロコマが好む水の緩やかなたまりが少なく結局3匹みて、かろうじて小型のオショロコマ成魚1♂を釣った。産卵行動後のホッチャレ傾向のある個体であった。源流域は標高も高くなるせいか川はうっすら雪化粧となっている。






オショロコマがいることはわかった。個体数が少なかった源流域はあきらめ中流から下流域をねらったが、はたして下流にゆくほどオショロコマが増えた。産卵行動後のホッチャレ傾向の強い♂♀が多かった。














中流域で、そろそろニジマスが出てくるなと思っていたら、ほどなくえぐれのある良いたまりで同行のF氏が32cmの立派なニジマスを釣った。オショロコマ生息域の奥深くに侵入したこのニジマスは食べることにしてキープした。このニジマスがこの時期何を食べているのかを調べた。胃内容はほとんどが肥えた川虫であった。一見何の変哲もない渓流の豊かさが伺える。良型ニジマス出現にやや緊張したがその後インベーダーは現れず、結局ニジマスはこの成魚一匹のみであった。



























オショロコマを撮影しながら下って行くと、30mほど区間が水深1mほどのとろ場になっているプールを発見した。そこには産卵のためか多数のオショロコマが集結していて正に入れ食い状態になった。オショロコマたちは産卵行動後と考えられる個体も多かった。腰をすえて入念に理想的な撮影場所をつくり、せっせと撮影した。しかし長時間、肘まで水に手をつけての撮影で、あまりの冷たさ寒さに耐えられなくなり、ついに調査を中止した。気温-2℃。水温5℃。風が吹くので体感温度はかなり下がり死ぬほど寒い。唇が紫色になり体の震えが止まらなくなった。午後3時半、竿をたたんだ。オショロコマはこのプールで30匹ほどを釣った。魚の特徴はとなりのT川水系と同じだがより美しく見える個体が多かった。もう11月だというのになんと美しいオショロコマだろう。撮影しながら溜息が出た。今日も釣り上げたオショロコマたちはいつも通り手早く水中で撮影して、すべて丁寧にリリースした。















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