オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

標津川水系、手つかずの森、源流域に棲むオショロコマとヤマベ

2012-12-30 10:04:40 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


20XX年7月11日。
今日は大気の状態がきわめて不安定で天候不穏だがF氏と朝早く6時30分に北見を出発。8時30分に目的の西別川支流に着いた。カワマスとオショロコマの雑交状況の調査を試みる予定であった。現地へ着いたとたんに不穏であった空模様は急変、まわりも見えないほどの猛烈な土砂降りとなった。雨足は治まる気配がない。仕方なく作戦変更して急遽、標津川支流へオショロコマとヤマベを見にゆくことになった。標津川水系には実に多数の支流がある。そこはF氏が得意とする渓流で渓流沿いの古い作業用の林道は、もはや相当に荒れ果てているせいか、滅多に人が入ることがない。ほとんど手つかずの水域と言って良い。もちろん、そこは完全に凶暴なヒグマのテリトリーでもある。実際に、この付近でハイキングにきた子供が一人行方不明になっているがヒグマに襲われたのではないかと囁かれている。雨は局地的な集中豪雨のようで、西別川を離れるにつれて小やみになってきた。やがて降ったり止んだりの空模様となった。荒れ果てた林道を記憶をたよりに道に覆いかぶさる笹や灌木を押し分けながら走る。当然、車はキズだらけ。車のキズを気にするようなら源流域での釣りは無理だ。試行錯誤を繰り返しながら走り、ほどなく目的の渓流の源流域にたどりついた。



釣りはじめてすぐは、ヤマベは少なく、小型のオショロコマが入れ食い状態であった。オショロコマは色々なパターン・色調の斑紋だが概して目をみはるような美しい個体は少ない。いまだ、ある特定のパターンには収束せず、自然度の高い十分な面積の水域に生息し、遺伝子の多様性をしっかり保っている。実に健康的な個体群といえる。標津川水系源流域で一般にみられる地味な感じのオショロコマたちだ。












かなり釣り下ってから、ヤマベは2年魚を中心に釣れ始めた。エサが豊富なようで小型だが栄養満点の美しいヤマベたちだ。この渓流は基本的には平野部の深い森のなかを流れる、だらだらとした川だ。ところどころにうっとりするほど良いたまりがある。そこはオショロコマとヤマベが釣り堀状態に群泳している。まず素早いヤマベがひとしきり釣れてそのあとオショロコマが釣れてくる。









































一カ所であまりこまめには釣らず、どんどん釣り下って行く。そうしないと今日中には川から上がれない。川は下るにつれて林道から離れる一方だが、ある一カ所でほとんど消えかけている作業用林道が接近し、少し笹をこぐとその林道にはいれる。そこから歩いて入渓地点にもどることができるのだ。この川を上がるワンポイントを見逃すと、とても危ない。今日はそこで木に手ぬぐいを縛り付け、今後のための目印にした。

今日は時間の関係で水中写真撮影は行わず、簡便な手持ち写真ばかりになった。撮影したオショロコマはすべて丁寧にリリースした。おいしそうなヤマベを少しキープした。










にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする