オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

オショロコマの森へのニジマスの侵入

2012-12-29 08:56:55 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-29
我が家から比較的近い十勝川水系の源流域にビクをぶらさげてニジマス釣りに出かけた。この水域は深い森の中にあり、従来はオショロコマとハナカジカしかいなかったのだが、近年ニジマスが目につく。


窓から半身をだして白い毛をたなびかせているプリンちゃん。熊がでたらボクが戦うと固く決意している。


従来、この水域はオショロコマ一色でニジマスは見かけなかった。










オショロコマの次に多かったのは、ハナカジカ。近年、何故か激減しています。



この川のはるか下流域ではフライやルアーでのスポーツフィッシングの対象魚として毎年ニジマスが大量に放流されてきた。ニジマスは自然繁殖を始めて、やがて源流域のオショロコマの森にまで遡上侵入するようになった。途中にダムがないのでどんどん源流域にまでニジマスが入ってくるのだ。産卵のため遡上する親ニジマスと、そこに棲むようになった若魚、幼魚とがいる。多少立派なたまりには大抵ニジマスがいて圧倒的パワーで明らかにオショロコマを圧倒し駆逐している。ニジマスは強烈なファイトで釣って楽しく、食べておいしい。オショロコマは釣り味は最低、食べてもまずい。最初の頃はニジマスが釣れるようになってむしろとてもうれしく感じたものだ。しかし、ブラックバスやブラウントラウトと同じく冷静になって考えてみればこれはとんでもない事態であることは疑う余地もない。幸い、まず真っ先にニジマスが釣れて、そのあとにオショロコマが釣れてくる。ニジマスがエサの先取りをしていることは明白だ。そのため釣り人による釣り圧がニジマスの大繁殖をある程度防いでいる。これまでの多くの事例をみるとニジマスはつくづく釣り圧に弱い魚だと思う。一時的にニジマスの好釣り場として有名になったが最後、たちまち釣りきられてしまう事例をよく見てきた。

ニジマスが食べたくなったらオショロコマ生息域に侵入したニジマス駆除にでかける。ニジマスは食べるために釣り、貴重な在来種オショロコマは釣れても丁寧にリリースしている。オショロコマ生息域にニジマスが侵入するのを快くおもわず積極的に駆除と称してニジマス釣りをする人もいて、その一人に会ったことがある。彼は釣ったニジマスを憎しみを込めて全部陸地に放り投げていた。私たちはそこまでは出来ず、せめておいしくいただくことにしている。いづれにしてもオショロコマ生息域にニジマスが侵入する可能性がある水域でのニジマス放流は今後は絶対に行うべきでないと思う。ニジマス放流にかかわる方たちは、強くこのことを念頭に置いていただければと思います。しかし、オショロコマにとって、さしあたっての最大最強の恐怖はニジマスよりもオショロコマを徹底的に釣り切ってゆく一部の釣り人であろう。川にオショロコマがあふれていた時代はもうとっくの昔に終わっている。できればオショロコマはリリースしてあげていただければと思います。






これはおいしいムニエルにしましょう。



この日は、橋に熊の糞をみつけた。糞の中にラズベリーの種や小甲虫や蛇の皮がみられた。この時期、熊が何を食べているかがよくわかる。





鹿の親子がいました。実は最近、子鹿は熊のもっとも好きな餌になっています。





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コメント
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