土曜授業の復活

都教委は 1月、都内の小中学校が土曜日に正規の授業をする事を月二回までを認める通達を出した。
 朝日新聞はこの是非を問うために、○と×(賛成と反対)の2人の著名な専門家の論を対比させる形で、1面を使った大型の特別記事を掲載した。
 読者の判断の参考にとの配慮からか、公平に両論が併記されている。
  一人は東大の教育学者であり、一人は私立小学校の校長で、共に学会や教育界マスコミでは有名な(専門家)である。
  
 賛成・反対に関わらず、 多くの読者は このお二人の見解を基にしてこの問題を考えるのではないか? 一方、これを読むことによってこの見解を超えて学力を高めるために(どうしたらいいか?)を発想するのが難しいのではないか?と思った。

  この件で○×で答えろと言われたら、私は×である。しかし、理由がお二人の発想の中に全く見当たらない。
  簡単に言うと、お二人は 学力を親や教師を中心に考えた結果の論であり、子供の学力の事でありながら、子供を中心に据えて論じていない。
 ここまで教育が崩れている今日、子供を中心に据えない専門家や学者が(どうしたらいいか)の発想を権威と公正さの名でマスコミは人々の考えを封じ込め思考を止める。

  そんな構図が浮かんだ。
  
政治経済など社会の全分野が この構図になっていないか?
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