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オードリー・ヘップバーンの優雅な身のこなしが浮かぶ「ムーン・リバー」や「シャレード」、スクリーンいっぱいに広がるひまわり畑とソフィア・ローレンの大粒の涙にもらい泣きしてしまう「ひまわり」、テーマを聴くだけで「あ、それからもうひとつ」の名台詞が聞こえる「刑事コロンボ」、ヘンリー・マンシーニの音楽はつねに映画と一体している。マンシーニは自伝を書いていおり、タイトルを「Did They Mention the Music?」という。
「お客さんは音楽のことを何か言っていたかい?」と、映画を観て帰った娘に向けた言葉である。映画にとって重要な位置を占める音楽に耳を傾けてくれないもどかしさを訴え、その芸術性を問い続けたマンシーニらしいタイトルだ。マンシーニの曲は派手な装飾がなく、いたってシンプルなメロディラインのせいか、アドリブ発展には不向きであまりジャズメンの間では話題にならないが、「酒とバラの日々」はピーターソンが取り上げたことで一躍ジャズスタンダードに仲間入りした曲である。映画は酒のために身を滅ぼしていくアルコール中毒の夫婦の姿をリアルに描いた社会ドラマだが、音楽はきわめて美しい。
数ある演奏でもアート・ファーマーがフリューゲルホーンで歌い上げた「インターアクション」は、曲の持ち味を生かした最もマンシーニの曲想に近い名演である。ピアノの替わりにジム・ホールのギターを入れることにより全体のトーンがソフトになり、ファーマーの物憂げな音色も一層映える。ホテルのラウンジあたりで流れていると、ともすれば情景に消え入るBGMにしか過ぎないが、ふと振り返ったときに心地よく耳に残る音楽の味わいだ。それはいつまでも脳裏に残る映画のワンシーンのインパクトはないが、映画館を出た後にふっと過ぎるスクリーンミュージックに似ている。
62年に封切られた「酒とバラの日々」は、同年のアカデミー賞映画主題歌賞に輝いた。この映画から帰った娘はきっと、「パパ、映画以上に音楽が素敵だ、と皆言ってたよ」そう答えたことだろう。映画以上に音楽そのものの芸術性を高め、画面と音楽が同化することで映画自体をも価値のある作品にしたマンシーニの惜しみない努力が報われたときだ。マンシーニが味わった酒とバラの日々であろう。
「お客さんは音楽のことを何か言っていたかい?」と、映画を観て帰った娘に向けた言葉である。映画にとって重要な位置を占める音楽に耳を傾けてくれないもどかしさを訴え、その芸術性を問い続けたマンシーニらしいタイトルだ。マンシーニの曲は派手な装飾がなく、いたってシンプルなメロディラインのせいか、アドリブ発展には不向きであまりジャズメンの間では話題にならないが、「酒とバラの日々」はピーターソンが取り上げたことで一躍ジャズスタンダードに仲間入りした曲である。映画は酒のために身を滅ぼしていくアルコール中毒の夫婦の姿をリアルに描いた社会ドラマだが、音楽はきわめて美しい。
数ある演奏でもアート・ファーマーがフリューゲルホーンで歌い上げた「インターアクション」は、曲の持ち味を生かした最もマンシーニの曲想に近い名演である。ピアノの替わりにジム・ホールのギターを入れることにより全体のトーンがソフトになり、ファーマーの物憂げな音色も一層映える。ホテルのラウンジあたりで流れていると、ともすれば情景に消え入るBGMにしか過ぎないが、ふと振り返ったときに心地よく耳に残る音楽の味わいだ。それはいつまでも脳裏に残る映画のワンシーンのインパクトはないが、映画館を出た後にふっと過ぎるスクリーンミュージックに似ている。
62年に封切られた「酒とバラの日々」は、同年のアカデミー賞映画主題歌賞に輝いた。この映画から帰った娘はきっと、「パパ、映画以上に音楽が素敵だ、と皆言ってたよ」そう答えたことだろう。映画以上に音楽そのものの芸術性を高め、画面と音楽が同化することで映画自体をも価値のある作品にしたマンシーニの惜しみない努力が報われたときだ。マンシーニが味わった酒とバラの日々であろう。
通称「酒バラ」で親しまれる名曲は、アンディ・ウィリアムスの歌で大ヒットしました。メロディは格段に美しく、多くのジャズメンがレパートリーにしております。今週はインストでお好みのバージョンをお寄せください。
管理人 Days of Wine and Roses Best 3
Art Farmer / Interaction (Atlantic)
Oscar Peterson / We Get Requests (Verve)
Sonny Criss / This Is Criss (Prestige)
多くの名演がありますので、何が挙げられるのか楽しみです。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。
duke様、皆様、こんばんは。
今日は疲れたのでいきなり3枚だ!
「プリーズ・リクエスト」オスカー・ピーターソン
「ボス・ギター」ウエス・モンゴメリー
「バラードとブルースの夜」マッコイ・タイナー
さあ、ヱビスを飲んで寝よう!(笑)
酒とバラの日々は私と、KAMI さんの日常だと思ったのですが、バラなしのヱビスとヱビスの日々でしたか。まぁ、バラの日々は若い頃だけのほうがツノも立たないでしょう。(笑)
やはりトップにピーターソンがきましたか。おそらくピアノではこれ以上のアイデアはないでしょうね。
ウエスにマッコイは期待していた1枚です。ともに歌いますねぇ。特にマッコイのバラード表現はトレーン・グループとは違った味わいがあります。
私はこの時間既にヱビスを飲み過ぎて半分寝ております。
昨夜は、ワインではなく日本のチョウヤのUmesh とやらを晩酌にいただきました。
最近は日本の焼酎や梅酒や色々なものが輸入されるようになって楽しいですね。
さて今回のこの曲は、大好きです。映画の方もジャック・レモンが好演でしたね。
思い浮かぶものはピアノトリオばかりなんですが、その中でも好きなものは:
Mads Vinding Trio - Daddio Don (2000)
Roger Kellaway のピアノがモダンで都会的でとても素敵です、 Mads Vinding のベースとの絡みがバランス良くて気持ちがいいです。
Dave Grusin - Two For The Road (1997)
この人のピアノはひたすらにロマンティックで優しい雰囲気にあっという間に引き込んでくれますね。
Jos Van Beest Trio - Becauce of You (1993)
ヨーロッパのピアノトリオに目覚めさせてくれたのは Pim Jacobs でしたが、この人も良いなぁ。
The Andrew Scott Quintet - Blue Mercer (2005)
もう一人だけ、カナダのギターリストの Andrew Scott のちょっとブルージィーなギターの一曲がはずせません。職人気質って言うのか、コツコツとクラフトを磨いているという感じです。そこにトランペットが入って盛り上がりをみせます。これからが楽しみな人です。
Keith Jarrett なんかも良いのですが、この曲ではあまりうなって欲しくなかったです(汗)
なんか興ざめしてしまいました。
曲だけ聴いていると、映画の内容はとても連想できないです。
私の場合、「酒とバラの日々」=オスカー・ピーターソンです。
ピアノでは、ビル・エバンスもありますが、ピーターソンとは大分雰囲気が違いますね。
でも、これはこれでまたよいです。
それから、ギターではウエス・モンゴメリの「ポス・ギター」。
ウエスのギターが甘くロマンチックです。
Art Farmer / Interaction は、未聴ですが、是非聴いてみたいです。
Oscar Peterson / We Get Requests (Verve)
Wes Montgomery / Boss Guitar (Riverside)
Consecration Vol.2 / Bill Evans (Alfa)
そちらでも焼酎や梅酒が飲めるようですね。焼酎割りは私も飲みますが、口当たりがいいだけについ飲みすぎます。
マッズ・ビンディングのこのアルバムは残念ながら未聴ですが、ロジャー・ケラウェイの参加が気になります。ケラウェイは日本ではあまり人気がありませんが、知的で好きなピアノです。
デイヴ・グルーシンのマンシーニ集がありましたね。ピーターガンはいい演奏でした。
Jos Van Beest Trio - Becauce of You は、澤野工房だったと思うのですが、ジャケには少しばかり惹かれましたが購入には至らなかったアルバムです。
The Andrew Scott Quintet - Blue Mercer は完全に未チェックです。さすがによりどり聴いておられますね。
ジャレットの唸りは賛否両論ありますが、私は否定的です。感極まっての唸りにも聴こえますが、どうにも取って付けたような感は免れません。
略して「酒腹」とは腹一杯お酒を召し上がるのでしょうか。私もその口でして、そのときはバラの日なのですが、翌日は頭でベルが鳴っております。いわゆる「ベルバラ」です。(笑)
エバンスのラスト・レコーディング「Consecration」が挙がりましたね。トゥーツ・シールマンスと共演した「Affinity」でも演奏しておりますので、この曲が好きだったのでしょう。ピーターソンとは全く違う音世界です。酒を飲みながら浸れるのはピーターソンです。
ウエスの「ポス・ギター」は、「ベサメ・ムーチョ」の名演もあり人気盤ですね。オクターブ奏法の教則的作品として、多くのギタリストがコピーしていました。オルガンとの絡みは絶妙です。
Roger Kellaway のピアノがモダンで都会的でとても素敵です、
そうか、これにありましたね!
忘れてた。
これは、いいですよ、duke さん。
必聴アイテムと言えましょう。
あと、赤ペトかな。
日本人の酒バラも、頑張ってます。
「Kunihiko Sugano In Concert」
「ナウズ・ザ・タイム/ 宮沢昭」
ロイ・エアーズのWest Coast Vibes は、
やや期待外れ(酒バラに関しては)。
>ジャレットの唸りは賛否両論ありますが、私は否定的です。感極まっての唸りにも聴こえますが、どうにも取って付けたような感は免れません。
そのとおり。あれは唸っているだけの雑音でしかない。
正しい唸り声を聴きたければ、パウエルを聴け!!!!
これ以上書くと、週初めから場外乱闘になるので退散します。(笑)
女優のリー・レミックはいかにもOLという感じがする。