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この時期、酒屋の店頭に煌びやかなパッケージに包まれたシャンパンが並ぶ。クリスマス用だという。華やいだシュチエーションに発泡ワインは欠かせないようで、映画の小道具としても効果的な演出をしている。アメリカ的なサクセス・ストーリー「ショーガール」、ジュリア・ロバーツが娼婦に扮した「プリティ・ウーマン」、そして永遠の名作「カサブランカ」でも愛を語る透明に近い黄金色が輝いていた。
シャンパングラスを持つ紅いマニュキュアの指先が美しいジャケットは、ポール・スミスの「Cool & Sparkling」で、54年当時には珍しい室内楽風の落ち着いたアンサンブルが楽しめる。スミスというと馴染みの薄い名前だが、あのエラ・フィッツジェラルドの名盤「イン・ベルリン」で、舌を噛むスピードのスキャットに、それ以上の速さでバッキングするピアニストだ。地味ながらテクニックは抜群で、唄伴にも定評がありパット・ブーンやサミー・デイヴィスが来日したときに伴奏者として指名されたほどである。
フルートやクラリネットの柔らかい音色を生かしたスミスの室内楽風のジャズは、リキッド・サウンドと呼ばれた。淀みなく流れるせゝらぎの透明感と、タイトルにも使われているスパークリングワインのような喉越しの爽やかさによるものだろう。54年というとバードバップ全盛期である。個々のインプロヴァイズを重視したホットなジャズが若者に受け入れられる一方、巧みな編曲を施したクールなジャズも人気があった。近年益々多様化するジャズだが、この当時からジャズに求めらるものは動と静なのかもしれない。
このアルバムに収められている「あなたと夜と音楽と」は、タイトルのイメージを活かしたアレンジで一際気持ちが良い。クリスマスに「あなた」と過ごす夜は、音楽を欠かせないだろうし、シャンパンも必要だろう。ドン・ペリニヨンを開けて、ジャケットのような美しい「あなた」に注いでみよう。決め台詞はこれだろうか。「君の瞳に乾杯!」
シャンパングラスを持つ紅いマニュキュアの指先が美しいジャケットは、ポール・スミスの「Cool & Sparkling」で、54年当時には珍しい室内楽風の落ち着いたアンサンブルが楽しめる。スミスというと馴染みの薄い名前だが、あのエラ・フィッツジェラルドの名盤「イン・ベルリン」で、舌を噛むスピードのスキャットに、それ以上の速さでバッキングするピアニストだ。地味ながらテクニックは抜群で、唄伴にも定評がありパット・ブーンやサミー・デイヴィスが来日したときに伴奏者として指名されたほどである。
フルートやクラリネットの柔らかい音色を生かしたスミスの室内楽風のジャズは、リキッド・サウンドと呼ばれた。淀みなく流れるせゝらぎの透明感と、タイトルにも使われているスパークリングワインのような喉越しの爽やかさによるものだろう。54年というとバードバップ全盛期である。個々のインプロヴァイズを重視したホットなジャズが若者に受け入れられる一方、巧みな編曲を施したクールなジャズも人気があった。近年益々多様化するジャズだが、この当時からジャズに求めらるものは動と静なのかもしれない。
このアルバムに収められている「あなたと夜と音楽と」は、タイトルのイメージを活かしたアレンジで一際気持ちが良い。クリスマスに「あなた」と過ごす夜は、音楽を欠かせないだろうし、シャンパンも必要だろう。ドン・ペリニヨンを開けて、ジャケットのような美しい「あなた」に注いでみよう。決め台詞はこれだろうか。「君の瞳に乾杯!」
先週に続いてまた美女ジャケが登場しました。今週は「あなたと夜と音楽と」のお好みのバージョンをインスト、ヴォーカル問わずお寄せください。録音数も多いので「どなたと夜と音楽と」になるのか楽しみです。
管理人 You And The Night And The Music Best 3
Bill Evans / Interplay (Riverside)
Toni Harper / Night Mood (RCA)
Hampton Hawes / Trio Vol.2 (Contemporary)
「君の瞳に乾杯!」は映画史上に残る名台詞ですが、ボギーが言ったのは、「Here's looking at you kid」でした。どこにも瞳はありませんが、訳者のセンスに乾杯です。
クリスマスにドン・ペリニヨンで乾杯される方もコメントをお寄せください。
今週もたくさんのコメントお待ちしております。
酒に例えるなら、バーボンの吟醸仕上げといったところです。
フルートグラスにちょっぴり注ぎ、キンキンに冷やしたソーダで割って、さて、何に乾杯しましょうか・・・
1)「ラスト・コンサート/ ビル・エヴァンス」
「エヴァンスはトリオの聴くべし」と思っている僕は、
これを推します。
フィリーとの「On The Green dolphin Street」も
悪くないですが、情熱のほとばしるラスト・コンサーソに軍配。
ラバーバラは、エヴァンスの相棒のドラマーとしては
あまり話題に上りませんが、なかなかいいリズムです。
2)「Fool On The Hill/沢田駿吾」
検索してみるとこの曲は、管よりもギターのヴァージョンが
意外に多いですね。
タルやバレルのものがヒットしますが、残念ながら
手持ちにはなし。
グラント・グリーンのヴァージョンは、ちょっと冗長でパス。
で、選んだのがこれ!
ビッグバンドをバックに、沢田さんのブルージーな
ギターが冴え渡ります。
ベースの荒川康男も、いい。
3)「Badlands/ Erskine, Carpentar, Pasqua」
アラン・パスクァpとピーター・アースキンds共演の
ピアノ・トリオ。
次点に「The West coast Sound/ Shelly Manne」。
ペッパー、ジュフリーを含む4管をフロントに。
アレンジが、ジュフリーにしては捻くれてない素直な
感じ、と思ったら別の人のようでした。
ヴォーカルはまた、追って。
ハワード・ディーツとアーサー・シュワルツのコンビの曲では、アローン・トゥゲザーが大好きです。その次に気に入っているのが、今回取り上げられている、あなたと夜と音楽とです。
お気に入りは
「ザ・トリオVol2」ハンプトン・ホーズ
「インタープレイ」ビル・エヴァンス
数多くの名演がありますが、3番目がどうしても決められません。
という訳で今回はベスト2でした。(笑)
板橋文夫さんとカルメンマキさんがセッションされている話は聞いておりますが、まだ音は聴いておりません。マキさんは天井桟敷のころから一風変った人でした。鈴木いづみと共に70年代という時代を象徴した人だと思います。おそらくあの強い個性は変っていないのでしょうね。
バーボンにワイルドターキーという銘柄がありますが、野生の人、板橋文夫さんに相応しいでしょう。好みのアルバムに針を落として、音宇宙に乾杯です。
エヴァンスのラストはこんなに弾いちゃっていいのかなぁ、という鬼気迫る演奏ですね。エヴァンスの魅力を最大級に引き出すトリオも素晴らしいのですが、私は「Interplay」のエヴァンスのイントロから、フィリージョーが絡み、ハバードが出てくるあたりはゾクゾクします。内向的なエヴァンスが従来の殻を破ったアルバムとして好きな1枚です。
いやぁ、沢田駿吾にピーター・アースキン、守備範囲が広いですね。両盤とも持っていないのが残念です。聴いた覚えはあるのですが、「誰と夜とギターと」です。
「The West coast Sound/ Shelly Manne」は買ったような気がします。探して聴き直します。
>ヴォーカルはまた、追って。
手強いですね。B は外さないでしょうね。(笑)
ベスト2とはいえ、私のお気に入りばかりで嬉しいですね。ハンプトン・ホーズはザ・トリオのVol.1が評価されますが、どっこいこちらのVol.2もなかなかの出来です。豪快ながらブルージーなタッチは繰り返し聴きたくなりますね。
週末には多くのヴァージョンが挙げられると思いますので、かつて耳にした「あなた」を思い出してください。「あなた」といってもジャズ喫茶で見とれた美女を思い出してはいけませんよ。(笑)
1)「Around Midnight/ Julie London」(Liberty)
これは、不動の第一位。
2)「Gypsy In My Soul/ Connie Evingson」(ガッツプロ)
Jacintha と並んで、若手女性ジャズ・シンガーの
超有望株のコニー・エヴィンソンが、
ジプシー・スイング・コンボをバックに吹込んだ渾身の一枚。
ジプシー・スイング(2ギター+ベース)にヴァイブが
絡んで、とても軽妙洒脱な雰囲気。
それにしてもガッツプロ、いい作品を出しているのですが、
サイドキャップの延長の裏表紙にチョロっと和文ライナーって
手抜きじゃねぇすかね?
3)「Night Mood/ Toni Harper」(RCA)
処女作「Toni」ほど、べっちゃりした歌いっぷりでない
ところがいいですね。
>B は外さないでしょうね。(笑)
「Late Date With Ruth Brown」(Atlantic)
のことでしょうか?
いや、これは私的には没ですね。
この曲をあんなにど迫力で歌われては、かなわん。
この曲は、黒人でも(TAKASHI さんの言うところの)
「四畳半小唄」的なさり気ない歌い方をする、
Lurlean Hunter やEthel Ennis, Lolez あたりのヴァージョンを
是非聴いてみたいところなんですが、残念ながら
彼女たちの音源は、渉猟し得た範囲ではないようですね。
私、これに魅せられております。
粋ですね、ポール・スミスのピアノは、暖炉の前で聴くのに最適です。
ところでベスト3は・・・
1、エバンス/インタープレイ
2、エバンス+チェット・ベイカー/チェット
3、エバンス/オン・グリーン ドロフィンストリート
以上、エバンス尽くしでした。
これ、1コーラスでもいいから、
チェットのヴォーカル入れて欲しかったんですけどね。。