コタツ評論

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MI Ⅲ

2006-11-22 23:42:29 | レンタルDVD映画
TUTAYAでは50本くらいあったはずなのに、すべてレンタル中。
さすがにわるくなかった。

上海の長い回廊をトム・クルーズ氏が猛烈に走るところがいちばんワクワクしたように、CGやワイヤーに頼らず身体張ったアクションが小気味よい。陸上選手のような変なフォームが、トム氏のむやみやたらな努力を物語るようで少し可笑しくもあったが。

悪役にフィリップ・シーモア・ホフマンを起用したところで勝負あった。『カポーティ』でアカデミー主演男優賞を受けたものの、本来、黒幕の右腕の子分のそのまた出来の悪い手下といった役回りなのに、シリアルキラーみたいな凄い冷血ぶり。トム氏の奮闘空しく妻は殺されてしまったかと思ったくらい(未見の人ごめんなさい)。

ところで、シリアルとはケロッグコーンフレークみたいな朝食を指すのだろうが、朝食を食べるように人を殺して歩くと連続殺人鬼をシリアル・キラーと呼ぶ人命軽視の言語感覚には、毎日の朝食にコーンフレークを食う以上の異文化を感じてしまうな。

しかし、『親切なクムジャさん』がなかなか出ないな。

コメント
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