コタツ評論

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ネットと言論の自由

2006-11-26 23:50:54 | ノンジャンル
友人「よくさあ、ネットの掲示板やブログで言論の自由っていうだろ。妨害されたとか、言論の封殺だとか、おまえどう思う」
知人「俺はさ、言論の自由は公権力に向けたものだから、他の投稿者から黙れといわれたり、管理人から削除されたりしても、公権力と関係ない限り、言論の自由とは無関係だと思っている」
友人「でも、インターネットは公共圏っていってなかったか、おまえ」
知人「そういう見方もあり得る、そうなればいいなという話」
友人「インターネット選挙も実現するかもしれない」
知人「そうなれば話は別さ」
友人「直接民主主義万歳か」
知人「いや、そもそも匿名による言論の自由なんて成り立つのか」
友人「言論の弾圧に対して、匿名や変名で言論戦を闘った例は多いがな」
知人「それは有名性の秘匿だろう。ネットの匿名とは違う話だ」
友人「ネットの名無しだって、書いているのは名前のある人間だ」
知人「公権力に対する言論の自由だから、その権利を主張するには名前が必要だよ。言論の自由をはじめ、あらゆる権利は人間に付与されるものだ。おしまい」
友人「じゃ、ネットに言論はないと」
知人「バカいうな。言論に溢れている。ただ、言論の自由とはひとつの制度だから、制度論としては匿名では成り立たないだろ」
友人「言論の自由って誰にでもあるものじゃないのか」
知人「言論は自由ですって、憲法とか、法律とかで唱っている国にあるだけだ。無い国だってあるのを知っているだろ。これはダメって制限したり」
友人「でもさ、言論はそもそも自由なものだろ。枠があったら言論とは言えないと思わないか」
知人「だから、あり得べき言論と実際の言論とは違うだろうが」
友人「俺たちの話はどっちなんだ」
知人「自由な言論だ」
友人「言葉遊びかよ」
知人「ネットの言論は、しょせんNETの言論なんだ」
友人「話、逸らしてねえか」
知人「寝るか」
友人「寝よう」





コメント
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