マッカーシー赤狩りに立ち向かい追い落とした報道番組を率いた伝説のキャスター・エド・マローを描いたジョージ・クルーニー監督作品。前監督作の『コンフェッション』もTV業界が舞台。生い立ちを知ればなるほど。ダイアン・リーブスのジャズボーカルが挟まれるのもなるほど。ジョージ・クルーニーのお祖母さんは、「カモナマイハウス」のローズ・マリー・クルーニーだったのか、そいつは知らなかった。
http://www.fmstar.com/movie/g/g0008.html
「偏向といわれてもかまわない」と圧力に矛先を緩めないエド・マローに、911以後のアメリカの翼賛ジャーナリズム批判を込めた企画だろう。そういえば、自民党を追い落として民主党に政権を、と編成局に檄を飛ばしたTV朝日局長は、世論の袋叩きにあって消えたな。最近、小泉タウンミーティングがやらせだったことが暴露されて問題になっているが、どちらも当たり前のことだと思う。メディアが親政府や反政府の旗幟を明らかにしたり、政府が主催の公聴会を演出するのは当然のことだ。是非の問題ではなく仕事の問題だ。仕事とも正義とも関係ないのは、公正中立な報道機関とか、ニュートラルな民意という悪質な冗談を標榜することだ。誰かの何かの利害がせめぎ合う。そのせめぎ合い自体はとりあえず等価だ。せめぎ合いの渦中で結果的に利害を浮かび上がらせる役割が報道であり、自分たちの利害はこれだと判断を下すのが民意だ。
感心したのは93分という上映時間の短さ。映画は基本的に1時間30分で終わらせなければ。ジョージ・クルーニーを見直した。
http://www.fmstar.com/movie/g/g0008.html
「偏向といわれてもかまわない」と圧力に矛先を緩めないエド・マローに、911以後のアメリカの翼賛ジャーナリズム批判を込めた企画だろう。そういえば、自民党を追い落として民主党に政権を、と編成局に檄を飛ばしたTV朝日局長は、世論の袋叩きにあって消えたな。最近、小泉タウンミーティングがやらせだったことが暴露されて問題になっているが、どちらも当たり前のことだと思う。メディアが親政府や反政府の旗幟を明らかにしたり、政府が主催の公聴会を演出するのは当然のことだ。是非の問題ではなく仕事の問題だ。仕事とも正義とも関係ないのは、公正中立な報道機関とか、ニュートラルな民意という悪質な冗談を標榜することだ。誰かの何かの利害がせめぎ合う。そのせめぎ合い自体はとりあえず等価だ。せめぎ合いの渦中で結果的に利害を浮かび上がらせる役割が報道であり、自分たちの利害はこれだと判断を下すのが民意だ。
感心したのは93分という上映時間の短さ。映画は基本的に1時間30分で終わらせなければ。ジョージ・クルーニーを見直した。