ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

青年会議所―「リーダー、コミュニケーション、殻を破る」をキーワードに

2008-06-09 09:40:15 | ワークショップの報告

青年会議所の沖縄アカデミー委員会から講座をというお話をいただきました。

インターネットで検索して、「インプロ」に興味を持たれたようでした。ビジネスマン相手のドラマ・ワークショップというのはこれまた初めて。どんな内容を期待されているのか事前に打ち合わせ。その中で、「リーダーシップ、コミュニケーション、自分の壁をくずす」という三つのキーワードが浮かびあがってきました。

私自身はインプロの専門家ではなくドラマ教育なので、特別な手法を用いるのではなく、目的のためにはいろいろな手法を用いることを理解いただいて、お引き受けしたのでした。

当日、入学式か卒業式のように堅苦しいセレモニーで開会。「ワークショップ・モードにうまく切り替えられるのかな」と思いましたが、日頃から一緒に活動されている仲の良さがあるからでしょうか。ワキアイアイとスタート。

http://academy08.ti-da.net/e2198317.html#comments

1.聞いたままを伝える:それぞれが名前を言い合ったあとで「これは○○さんの□い△です」とお互いの持っているものを交換していくというゲーム

2.木こり:「今、ここ」「アイコンタクト」

3.名前アクション:次第に白熱。大笑いしながら、すっかり汗をかきました。ここでこれほど熱演していただければ、あとはスムーズ。

4.リング「誕生日順」、3-4人一組でシェア

5.ワンワード:場をコントロールしようとしない。まっさらな気分で反応してみる

6.イエス・アンド:相手の言葉をイエスで受けて、さらに発展させる

7.リング「背の順」、振り子:相手に身をゆだねる

8.イルカの調教:合図に反応する。自分の思考や行動の狭さを破る

9.縄跳び:協力して縄があるかのごとく跳んでみる。なんなくクリア。

10.綱引き:協力して表現する。各チーム息がぴったり。おまけに、互いを見ながら、みごとな綱引きを演じてくれました。予想に反して、あまりに上手で、すぐに終ってしまった

11.ふりかえり

12.サウンド・ブラインド・ウォーク:目を閉じて相方の声のほうへ。相方のところへ到着すると思わず握手。

13.両手で互いにポン!:締めくくり

以上、6月7日、開会式も含めて18:30-21:00、途中で休憩を入れるのも忘れていました。

参加は30人と聞いていたのですが、翌日が県議選の投票日とあって、17人の参加でした。そのおかげもあってとてもスムーズに進み、予定外にいろいろやりました。「とてもシラフでやれないだろうと思っていたけれど、やってみたら良かった」という感想もいただき、本当にみなさん、「自分の壁を崩す」努力をして、よく付き合ってくださったと思いました。

キーワードを最初に言ったのでそれを察してくださったのか、もともとそういうグループだったのか、綱引きでもすぐにチームリーダーが決まり、そのもとにそれぞれのグループが一致団結。「どうしてこんなにうまくいったのですか?」という問いにも「掛け声がそろっていた」「リーダーに協力した」「相手の出方をみて合わせた」など、答えてくださいました。各チームの作戦会議が二度ですみました。

産業カウンセラーとして、フレッシュマンの異業種研修をお手伝いさせていただいたことがありますが、まったく違うムードでした。ビジネスマン研修にも、ドラマワークが活用されていくことでしょうね。

コメント
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