今年になって、立て続けに参加型環境教育のリーダー研修に参加しました。昨年に引き続きネイチャーゲーム、新しい体験としてプロジェクト・ワイルド、プロジェクトWET、PLT(Project Learning Tree)。いずれも1960年代から70年代のアメリカ発祥。
(写真はガジュマル)
そして、いずれも分厚い指導書があります。ネイチャーゲームは元祖が存在しますが、プロジェクト・ワイルド、プロジェクトWET、PLTはプロジェクトとして大勢がかかわり、多数の教師が実践検証した結果が現在のテキストになっています。その組織力!すごい!アメリカだ!
ネイチャーゲームは2泊3日、プロジェクト・ワイルド、プロジェクトWETは1日、PLTは2日(12時間)のプログラム。それぞれの「リーダー養成」に対する考え方の違いも反映されているのでしょう。
PLTの一日目。じっくり木を観察してそれをペアの相手に紹介したあと、4人で困っている木を想像し、その解決策も含めて寸劇をつくるというアクティビティがありました。私たちチームは、300年前ガジュマルとイヌビワが仲良く暮らしているところへアカギが割って入り、10年前ククイがやってきてすっくと立つ(第一場面)。ククイが実を落とし、次々と増え、子どもたちに拾われて広がっていく現在(第二場面)。燃料や食糧にするためククイを買う業者が現れ、子どもたちはククイの実を拾って売る未来(第三場面)をつくりました。
第一場面で私はアカギの役。ククイが覆いかぶさって枝を広げたときに「邪魔だわねえ」というとイヌビワが「あんただって邪魔だ」と。セリフにはなりませんでしたが、「私だってここで生きていかなきゃならないのよ」と思いました。
そして、「アカギはまさに沖縄に来て17年目の私だ」と思ったわけです。しかし、こういう思いをわかちあうでもなく、スケジュールは流れていきました。劇の主旨からいえば、わかちあうことでもないのかもしれませんが、劇を通して感じたことを言い合う場面はあったほうがいいなと思いました。
想像の世界にありながら、リアルな気づきがあることが、即興劇の面白いところ。でも、即興劇をさせている側は、あまりそこまで頓着していないように思います。
もう一つ発見。参加者がリーダーとなってアクティビティを実施するときに、対象年齢を想定して「幼稚園児になってください」とか「小学校4年生になって下さい」といわれても、私は素直になりきれません。恥ずかしい。「劇をする」となると恥ずかしくないのに、この恥ずかしさは何なんだ!
PLTは、私にとってはせわしいプログラムでした。人数や時間のこともあり、リーダー研修の難しさを改めて感じたワークショップでした。気持ちに余裕がなくなると、もろに自分の欠点が出る・・・。イタタタ・・・。