ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

第13回「学びの即興劇」研究会

2008-06-07 11:16:44 | お知らせ

南部の高等学校のリーダー研修を体験します。

6月20日(金)18:30集合、およそ21:00まで。

高校生のリーダーたちが仲良くなるお手伝いをします。今回は、これまでに「学びの即興劇」の経験のある方で、事前申し込みのある方に限定します。詳しくは、メールでお尋ねください。

drama-ee☆cap.ocn.ne.jp(☆は@に変えてね)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会話実験―ダイアローグ「勝手に追試」

2008-06-05 16:53:33 | 授業・教育

最近、授業のことを書いてないですが、少しずつ変えながら、継続しています。

昨日の教職総合演習の授業は、先週の「地球温暖化」のまとめから入りました。時間切れでできなかったので。(先週は、授業をビデオに録画してもらったのです。なので、90分ではとても無理な内容をビデオのために、むりやりやってしまったのでした。反省・・・。学生たちもカメラを意識したと思いますが、私も意識しちゃったんですね。)

次にウォームアップ。まず、ウォーキング、誰かが止まると止まる、誰かが動くと動く、誰かが跳ぶと跳ぶ。そして、告白ゲーム。自分の声の大きさを意識して相手に伝える。大きな声で「好きです」という。恥ずかしい!だけど、なぜか受ける・・・。「もやもやしていたものがふっきれて、やるぞーっていう気になる」そうです。

実は、まったく違うことを予定していたのですが、由莉さんのワークショップに触発されて、ダイアローグを「勝手に追試」。

これは、本当に会話というものについて考えさせられる実験でした。

人の気持ちが、声の大小や遅速、身体の向きやちょっとした動きで変わるということ。見ているほうも、やっているほうも、それが、はっきり分かる。お互いの感じ方の違いがある事も、それぞれが語ることで分かる。

私はその落差を面白がってみていたのですが、学生たちはそれ以上のことをいろいろ考えさせられたようで、「心と身体はひとつだなあ」「自分らしくあればいいのですね」など、心に残る感想を書いていました。

「自分たちの授業をがんばるぞ!」という感想も。来週から学生たちが授業をします。楽しみ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

応用ドラマ(Applied Drama)

2008-06-03 12:42:36 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_3 岩橋由莉さんはコミュニケーション・アーツと名づけて活動をしておられます。私は自分のやっていることをコミュニケーション・アーツと思っていなかったこともあって、ぜんぜん由莉さんの存在を知らなかったのです。今年3月のドラマセラピー・フェスティバルで出会うまでは。

でも実際にワークショップに参加させてもらうと、私のやっていること、やりたいことと「かなり近いな」と思ったわけです。

即興劇と言っても、ひとつの手法を大事にしているグループ(例えば、プレイバック・シアター、インプロ〈=これは一つの手法と言って良いのだろうか・・・?〉、フォーラムシアター〈これも手法は一つではないらしい〉、サイコドラマ など)と、ある目的やねらいのためにいろいろなドラマワークを取り入れたやり方をしているグループがあります。私は「学びの即興劇」と名づけて、ひとつの手法をとっているようでありますが、実はこれは「こうすれば簡単でしょ」と始めの一歩を提案しているだけで、基本は目的のために一番よい方法を使えば良いと思っているわけです。

ドラマ教育とかドラマセラピーと称している人たちは、何かの手法にこだわらず、その都度必要と思う手法を選んでいるように思います。

由莉さんも、何かの手法にこだわっているわけではなく、いろいろな経験の中から、目的のために手法を選んで実施してる。もちろん好きな手法や得意な手法はあるでしょうけれど。

私はもっと演劇的な人かと勝手に思っていたのです。この場合の「演劇的な人」の意味は「表現が目的で、表現のための内容」というような意味です。演劇のワークショップとしてはそれでよいわけです。でも、由莉さんはドラマ教育の人でした。そう思いました。

ひょっとして、とても近い人かも・・・と、思ったわけです。なのに、これまで全く接点がなかった。

先日のワークショップのあと、食事しながら、「よくよく探せば似たようなことをやっている人がたくさん居るのに、それぞれが独自の名前をつけているので、インターネットで検索しても、私のようなIT苦手な人はまったく探し出せない。何か基本のキーワードがあって、そこから独自なものへ広がると言うようにならないものかねえ」という話をしました。

応用ドラマ(Applied Drama)という言い方は良いのかも。私はこのことばを小林由利子先生の論文(「イギリスのドラマ教育の考察(9)」http://ci.nii.ac.jp/naid/110002963161/)で初めて知ったのですが。ドラマ教育というと、どうしても学校教育の中のイメージで、そういう分野の言葉としてこれも必要ですが、ドラマはもっと広い分野で使えるし、応用できます。

応用ドラマを学んだ人たちは、教育に限らず、人間の居るところ、コミュニケーションの必要なところ、どこにでもドラマを応用することが可能なわけで。

こんど大阪で「アンディ・ケンプ先生のドラマ・イン・エデュケーション2008 http://www5a.biglobe.ne.jp/~tpn/die2008osaka.htm」が開催されますが、その主催のひとつは応用ドラマ教育研究会です。

日本でドラマ教育、ドラマセラピー、プレイバック・シアター、インプロ、フォーラムシアター、サイコドラマ、その他もろもろの「応用ドラマ」の大きな枠組ができ、学びあう場ができると、もっとこの分野が発展できるのでは、と思った次第です。

(パステル画「流れる」)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイアローグのドラマワーク:コミュニケーション・アーツ・ワークショップに参加して

2008-06-03 10:56:38 | 日記・エッセイ・コラム

5月31日は京都でくにちゃんのプレイバック・シアター・ワークショップ、6月1日は大阪で岩橋由莉さん http://www.hpmix.com/home/haraiso/T1.htm のコミュニケーション・アーツ・ワークショップに参加してきました。

くにちゃんのワークショップは、「目からウロコ」の発見があり、飲み会も含めて私にとってとてもとても良い場でした。

今回はコミュニケーション・アーツ・ワークショップについて紹介します。

場所はクレオ大阪中央の3F和室。とても感じの良い部屋でした。参加者は主宰者のゆきさんも含め5人。由莉さんとで6人。5回の基礎講座と2回の実践講座、計7回の4回目にお邪魔したのでした。私だけが初参加で50代。皆さん若い女性。午後13時半から3時間。

・1週間をふりかえる
・いろいろな歩き方で歩く・歩きながらぶつかる・出あった人と凭れあってポーズ

その後ダイアログを使ったワーク
1「人のいう事なんにも聞いてないでしょ」
2「だってたいしたこと言ってないでしょ」
1「なによ、その言い方は」
2「私の言い方のどこが悪いのよ
 そっちの言い方が悪いんじゃない」
1「私の言い方が?」
2「そうよ そうやってそっちがいつもけんかを始めるんだから」
1「あなたがはじめたんじゃないの」
2「うるさい いいかげんにしてよ」

以上がテキストなのですが、指田利和さんの「ソシオドラマ」の勉強会で作成されたものだそうです。由莉さんの了解をいただいて、載せさせていただきました。

感情を込めないで読むことを基本とし、まず、一方が大きな声、他方が小さな声だとどのようになるか。単に、「大きな声」と「小さな声」と言っても、その言い方で違うように聴こえるのです。「ゆっくり」と「早く」の場合は、どうなるか。最初の「ゆっくり」と「早く」の場合、「ゆっくり」は余裕に感じられたのに、次の「ゆっくり」はとても間が抜けて相手にしていないように感じたり。また、同じものを見ていても、見ている人で感じ方が違ったり。

さらに、動作を加え、向き合っていたのがだんだん外を向いて最後はそっぽを向く、逆にだんだん内側を向いて向き合う。これは私がさせてもらったのですが、同じことを読んでいても、まったく気分が変わってきます。最後に向き合った時は、きついセリフなのに、「で、これからご飯一緒に食べに行こか」なんて気分でした。次に背中に向かって話す、背中に向かって話しかけられる。私の背中に話しかけられたとき、音は聴いているけれど、まったく内容を聞いていませんでした。見ている人もそう思ったのですって。夫によく「聞いてないだろ!」と言われるのですが・・・。聞いてないのですね、トホホ。

最後に、「並んで座ってセリフが終ったら相手の肩を肩でこずく」というのをやりました。すると、セリフを読みながらも何か甘えた感情が出てくるのですねぇ。不思議!セリフ自体は攻撃的とも言えるのに、読み方や動作でまったく違って見える。

なるほど、コミュニケーション・アーツだ・・・と、感心したのでした。

最後に2グループに分かれ、このセリフでシーンをつくって演じたのでした。どちらのグループも、母娘、父娘の親子のシーンになりました。

でも、私は「ブッシュとビンラディン」がこの会話を交わすところを思い浮かべて、ひとりで受けてました。

使える!これは。特に、演じることに抵抗のある方には、テキストがあるということはとてもやりやすいでしょう。さっそく、「勝手に追試」(高山昇先生のことばですけど)をしようと思っている私です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする