ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

「地球温暖化」―即興劇のDVD

2008-06-13 09:41:54 | 授業・教育

5月28日。「地球温暖化」をテーマに学びの即興劇の授業。

これをプロのカメラマンに撮影していただき、DVDに入れてもらいました。さすが!私が手持ちのカメラで撮影するのとはまったく違う。

今度は最後まで見ました。やはり、自分の授業をこうして見るのは、とても勉強になります。(ドラマフェスティバルのDVDも見なくっちゃ)

授業の流れは以下の通り。

①それぞれが好きな色を決めて、虹色の順に並ぶ。紫外線、赤外線の説明。温室効果ガスと赤外線の話。

②○×クイズ。地球温暖化について。

③講義。地球温暖化の仕組み、地球温暖化はどうして加速されるのか、地球温暖化でおこること(IPCC予測)。

④グループ分け。即興劇「水不足」「食糧不足」「洪水」「感染症」グループ別に資料配布。資料を参考に未来予測を劇化する。

⑤ふりかえり。グループで。

⑥ふりかえり。グループの発表。

「地球温暖化」を90分でというのは、とても無理。3時間あれば、まとまるでしょう。

今回の劇は地球温暖化でおこる「水不足」「食糧不足」「洪水」「感染症」を予測、体験してもらうということをねらいとしました。

にもかかわらず、前段の講義は「地球温暖化がなぜおこるか」というところに力を注いでいました。できればそういう部分は前回の授業でやって、「地球温暖化」がおこるという実感をベースに、授業が組み立てられると良かったかもしれません。

劇のあとのふりかえりを各グループで話し合いながらカレンダーの裏に書くという方法でやってもらいましたが、これも何を書くのかということがうまく伝えられていませんでした。いきなり「疑問に思ったことを書く」というのは難しかったのかもしれません。ここで出た疑問を次の授業へ繋げるようにしたかったのですが・・・。まずは、やってみて感じたことを出してもらった方がやりやすかったでしょう。

劇をするとき学生たちは、声が出ていなかったり、お尻をむけたままだったり、セリフを言う時つい照れ笑いするなど、いろいろあるのだけれど、改めて見てみると、結構おもしろい。カメラマンと一緒に来た映像センターの方が「本当にあれだけの短時間で即興劇をするので驚いた」と言われるのももっともだと思いました。用意されたものでないエネルギーが面白いのでしょう。

でも、何より感心したのは、学生たちがとても楽しそうだということ。私自身も嬉しそう。別人みたい。いつもこの授業では嬉しそうな顔しているのかなあ。(それにしても、アップになると顔のシミが目立つなあ)

楽しければ良いというものではないでしょうが、楽しいということは良いことだと思う。

これまでは、次の授業の開始が40分後だったので余裕があったけれど、今年は10分後に始まるので絶対90分で終えなければならず、今回も最後は言いたいことをカットしました。次の週につなげられるから、いいのですが。

このプログラム、磨き上げたいと思っています。

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休日

2008-06-10 09:53:27 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2 久々に、夫と映画を見に出かけました。少し早めに家を出て、県議選の投票を済ませ、バスで那覇へ。壷屋を散策しながら、桜坂の映画館へ。映画が始まるまで、こ一時間があったので、入り口表のカフェでビール。

梅雨の晴れ間で、気持ちのよい風が吹いていました。ついついオカワリ。

映画が始まったら、二人とも気持ちよく寝ていました。何の映画だったかって?夫が「この映画は絶対人気がないから、レンタルビデオで借りられないので見に行こう」と言ったのです。何の映画だったっけ?

(パステル画「傘よ、さようなら」愛用の傘が壊れてしまったので)

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青年会議所―「リーダー、コミュニケーション、殻を破る」をキーワードに

2008-06-09 09:40:15 | ワークショップの報告

青年会議所の沖縄アカデミー委員会から講座をというお話をいただきました。

インターネットで検索して、「インプロ」に興味を持たれたようでした。ビジネスマン相手のドラマ・ワークショップというのはこれまた初めて。どんな内容を期待されているのか事前に打ち合わせ。その中で、「リーダーシップ、コミュニケーション、自分の壁をくずす」という三つのキーワードが浮かびあがってきました。

私自身はインプロの専門家ではなくドラマ教育なので、特別な手法を用いるのではなく、目的のためにはいろいろな手法を用いることを理解いただいて、お引き受けしたのでした。

当日、入学式か卒業式のように堅苦しいセレモニーで開会。「ワークショップ・モードにうまく切り替えられるのかな」と思いましたが、日頃から一緒に活動されている仲の良さがあるからでしょうか。ワキアイアイとスタート。

http://academy08.ti-da.net/e2198317.html#comments

1.聞いたままを伝える:それぞれが名前を言い合ったあとで「これは○○さんの□い△です」とお互いの持っているものを交換していくというゲーム

2.木こり:「今、ここ」「アイコンタクト」

3.名前アクション:次第に白熱。大笑いしながら、すっかり汗をかきました。ここでこれほど熱演していただければ、あとはスムーズ。

4.リング「誕生日順」、3-4人一組でシェア

5.ワンワード:場をコントロールしようとしない。まっさらな気分で反応してみる

6.イエス・アンド:相手の言葉をイエスで受けて、さらに発展させる

7.リング「背の順」、振り子:相手に身をゆだねる

8.イルカの調教:合図に反応する。自分の思考や行動の狭さを破る

9.縄跳び:協力して縄があるかのごとく跳んでみる。なんなくクリア。

10.綱引き:協力して表現する。各チーム息がぴったり。おまけに、互いを見ながら、みごとな綱引きを演じてくれました。予想に反して、あまりに上手で、すぐに終ってしまった

11.ふりかえり

12.サウンド・ブラインド・ウォーク:目を閉じて相方の声のほうへ。相方のところへ到着すると思わず握手。

13.両手で互いにポン!:締めくくり

以上、6月7日、開会式も含めて18:30-21:00、途中で休憩を入れるのも忘れていました。

参加は30人と聞いていたのですが、翌日が県議選の投票日とあって、17人の参加でした。そのおかげもあってとてもスムーズに進み、予定外にいろいろやりました。「とてもシラフでやれないだろうと思っていたけれど、やってみたら良かった」という感想もいただき、本当にみなさん、「自分の壁を崩す」努力をして、よく付き合ってくださったと思いました。

キーワードを最初に言ったのでそれを察してくださったのか、もともとそういうグループだったのか、綱引きでもすぐにチームリーダーが決まり、そのもとにそれぞれのグループが一致団結。「どうしてこんなにうまくいったのですか?」という問いにも「掛け声がそろっていた」「リーダーに協力した」「相手の出方をみて合わせた」など、答えてくださいました。各チームの作戦会議が二度ですみました。

産業カウンセラーとして、フレッシュマンの異業種研修をお手伝いさせていただいたことがありますが、まったく違うムードでした。ビジネスマン研修にも、ドラマワークが活用されていくことでしょうね。

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第5回ドラマ教育研究会

2008-06-08 20:25:41 | お知らせ

第5回ドラマ教育研究会 8月7日(木)18:00-21:00  沖縄キリスト教学院大学 上原明子さん「群読のワーク」 (キジムナーフェスタの報告会もします)

今年度の予定は次のようになります。

第6回ドラマ教育研究会 10月2日(木)19:00-21:00 上地信乃さん 場所未定

第7回ドラマ教育研究会 12月(日時・場所未定) 小林由利子先生(東横学園女子短期大学)

第8回ドラマ教育研究会 2月5日(木)19:00-21:00 北澤暎子さん 場所未定(那覇市内予定)

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先を急いでしまったかな?―第四回ドラマ教育研究会報告

2008-06-08 18:17:06 | 研究会報告

前日の授業がとても楽しく軽やかに終ったのに比べ、ドラマ教育研究会終了後は、どっと疲れがでたのでした。

まず、事務局として参加申し込みを受け付ける立場なので、WSの最中に遅刻の方の電話を受けたり・・・と、気持ちがバタバタしていました。

新しい方がたくさん居られたにもかかわらず、先を急いで、ウォームアップが不足でした。これはある程度、確信犯でもあります。ドラマに浸ってもらうよりも、ドラマづくりの構造や意図を伝えたい思いがありました。

バタバタしているのが治まっても、気持ちが「今、ここ」ではなく、少し先を急いでいたのでした。自分自身が楽しむ余裕を失っていた気がします。

これは、意図を伝えたいという教師ワールドに半分居て、ファシリテーターワールドに半分しか居なかったということかな?と、後で思いました。で、余分なことまで言ってしまった。

自分のウォームアップが不十分だったのでしょう。小学校3年生の学級行事、東京でのWSのように、全く新しい経験だったとき、終了後同じような(つまり満足感がないわけではないのですが、普段の私でない緊張した状態の)感じを味わうようです。やはり、器の問題かな?私という人間の。誰でもそうなのでしょうか。

内容は、1月に体験した高山先生の手法を使って、「成績って何?」というテーマでした。

高校生、大学生、教師、経営者やビジネスマン、その他多彩な参加者が、35名ほどいたでしょうか。こういう集まりはなかなか珍しい。参加者にとっては、自分でない立場を体験する絶好のチャンスだったと思います。反省することは山ほどあるけれど、私にとってとても役に立つ経験でした。

少しムチャもやっていますが、経験することで力を蓄えている気がします。参加の皆さんに、感謝!

北澤さんが記録してくださり、早速、浅野先生が便りにしてくださいました。「NEWS4.doc」をダウンロード

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