今日の仕事は、某中学校運動部が練習試合に行くための貸切バスでした。車両はいわゆる観光バスではなく、路線バスを使いました。朝6時半頃、学校の門から30名以上の部員と2名の引率者が続々と… 運動部員らしく、みんな元気に挨拶しながら乗ってきました。私も簡単な自己紹介をしてから出発したのですが… 車内は「シィ~ン…」と静まり返っていました。目的地まで約50kmの道のりを約1時間かけて行きましたが、その間、私語はもちろん物音一つ聞こえないような静けさで… それが、私の中に妙な緊張感を生んでいたようです。途中、私にとって初めてのETC体験もできましたが、高速道路から出た時にはノドがカラカラに渇いていました。三日前の勤務終了後に、高速道路も使った道程をマイカーで下見していたにもかかわらず…。。。
私は平静を装ったまま、目的地前の道路にバスを停めました。私が下見をした限りでは、目的地内にはバスを置けるような場所がなかったのです。みんなを降ろした後は、試合が終わる午後1~2時頃までの約6時間、何処かで待機しなければなりません。もしも、これがマイカーならばショッピングセンターでも喫茶店でも入れるのですが… 大型バスなのです。しかも、初めて訪れた地域なので、何処に何があるのか… さっぱり分かりません。そこで地図を広げてみたところ、近くに大きな公園があることを知りました。私は「大きな公園ならば、大型車も停められる駐車場があるはずだ」と思って行ってみましたが… 何となくイメージと違う雰囲気が漂っていました。そして公園の正門前に、たまたま道路が広くなっている部分(昔はバス停だった!?)があったので、私は急遽そこへバスを停めて再び地図を広げました。しかし、他に安心してバスを停めていられる場所もなさそうだったので、「もしも邪魔だと言われたら移動させればいいや」と、とりあえずそこで待機することにしました。が、結局、引率者から連絡が入る午後1時過ぎまで、ずぅ~っとそこにいました(本を読んでは眠くなり… 新聞を読んでは眠くなり…)。しかも、その位置だけはたまたまビルの影に入っていて、とても寒かったのです。その位置より少し前、または少し後ろであれば、日が当たっていたんですけどねぇ…。。。
午後1時半頃、みんなを乗せて学校へ向かって出発するや否や「弁当を食べていいぞ!」となりました。車内はワイワイガヤガヤと騒がしくなりましたが、私は「シィ~ンとしているよりは、これくらいが丁度いい」と思いました。その時、後方から「あっ! ヤベェ… 箸を忘れた」という声が聞こえました。その後、信号待ちで停まった時に、私は「さっき、箸を忘れたって声が聞こえたけど… 箸ありますよ」と呼びかけて使ってもらいました。実は、私も弁当を買った時に箸をもらい忘れることがありまして、万が一のために予備の割り箸を持ち歩いているのです。まさか、このような場面で使うことになるとは思っていませんでしたが…。。。
営業所へ帰ってから、慣れない貸切バスの勤務終了手続きを済ませました。実は、今日の私は“休日出勤”なので、仕事をした時間だけ給料が増えます。拘束時間は9時間ほどになりますが、実際に乗務した時間は僅かなので… このような貸切バスの仕事はアレっちゃ~アレですが、コレっちゃ~コレですねぇ…(なんのこっちゃ!)