午前中、あるバス停に若い男女が立っていた。二人は笑顔で挨拶を交わして、女性が手を振りながらバスに乗り込んだ。このような場合、女性は乗車口付近または後方に着席して、男性を見ながら再び手を振ることが多い。しかし、この女性は違った… 男性の方を振り返ることなく、運良く空いていた“助手席”に座ったのである。そして、バスが発車するや否や、バッグの中からお菓子を取り出してバリバリ… ジュースをゴクゴク… そんなにお腹が空いていたのでしょうか? 他人事ながら、ちょっと寂しい気分になったオジサンでした。
午後、某学校から十数名の女子学生が乗った。発車前から車内はワイワイガヤガヤ… 昔から「女三人寄れば~」と言われますが、十数名ですからねぇ… それほど気にはなりませんでした。私は彼女たちの会話を聞くでもなく、発車時刻を待っていた。すると、「今どこにいるの?」というような“話し相手が車内にいないと思われる”台詞が聞こえてきたのである。しかも二ヶ所から… 私はすぐに「バスの中で電話をしないでください」と言った。
それから約1時間後、再び某学校で発車時刻を待っていた。発車まであと2分足らずとなった時、ゲーム音楽のような着信音が車内に鳴り響いた。そして着信音が止まると同時に、今度は大きな男の声が車内に響いた。私は「バスの中で電話をしないでください」と言った。しかし、男は声を小さくするわけでもなく、話を終えようとする気配もなかった。そこで私はシートベルトを外し、運転席を立って男のところへ行き、再び「電話をやめてください」と言った。それでも止めようとしなかったので、私は至近距離で携帯電話を指差して「電話!」と言った。すると、その男(推定20代後半)は、「だって、向こうから掛かってきたんだから…」と言いやがった。私が半ば呆れながら「そんなことは関係ないだろう!」と言うと、ようやく男は電話を切った。
さらに約10分後、途中のバス停から乗ってきた男が携帯電話を始めてしまった… 当然、私はまたまた「バスの中で電話をしないでください」と言った。個人的にはどっちでもいいんだけど… マナーだと言われている以上、注意し続けなければならないんだろうなぁ…