バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

おじさんは何処へ…

2009年02月06日 21時21分21秒 | バス運転士

午後2時半頃、某駅でサングラスのおじさん(推定60代)から「このバスは●●へ行かない?」と声を掛けられた。私が「●●へは…」と言い掛けたところで、今度は「▲▲へは行くの?」と尋ねられた(ちなみに▲▲は、●●よりも約5kmも手前である)。私が「▲▲までは行きません。バスは★★で北へ曲がってしまいます(ちなみに★★は、▲▲よりも約3kmも手前… ●●よりも約8kmも手前である)」と答えると、おじさんは「そうかぁ… じゃ★★まで乗せてもらうわ。ところでコレ使える?」と言いながら、弊社では使えないフリーパスを見せた。私が「これは使えません。★★まで200円になります」と言うと、おじさんは「両替しなきゃいかんな」と言って500円玉を出した。私は両替機の硬貨投入口を指し示して、おじさんに両替してもらった。

発車時刻が近づいたので、私は休憩室を出てバスに乗り込んだ。すると、おじさんが「★★の手前は何処で停まるの?」と尋ねたので、私は「■■になります。この駅を出て最初のバス停です」と答えた。おじさんは「そうかぁ… じゃ、そこで降りるわ。それにしても、この駅は変わったなぁ~ 昔はよく遊びに来たもんだけどな」と言った。その後は「線路が高架になって、踏切もなくなった」「そこには何が出来るのか?」「あれは※※川だね」「居酒屋はまだあるのか?」「国道の方には遊郭があったんだよ」などと会話が続いた。そして■■停に到着したのだが、おじさんが乗車口(中扉)に向かったので、私は「すいません。こちらです」と降車口(前扉)へ促した。すると、おじさんは「ありがとう!」と言って降りようとしたので、私は「すいません。200円をココへ…」と言った。おじさんは「さっき払ったんじゃなかったっけ?」と言ったので、私は微笑みながら「いいえ、これは両替ですので… 100円玉が5枚出たはずです」と言った。おじさんは「そうだったっけ!?」と、少々納得いかないような感じだったが、最後は「いろいろありがとな!」と言って降りて行った。それにしても… おじさんの本当の目的地は何処だったのだろう?