バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

コンピューター音声の素晴らしさ

2012年06月19日 19時32分47秒 | バス運転士

朝、某駅の手前で降車ブザーが鳴ったので、私は昨日の台詞(改訂版)を言おうしたのだが、それより先に一人のお婆さんAが「あんた、先に降りやぁ~」と言いながら立ち上がった。

その後の会話から推察すると、どうやら二人掛けの席の窓側に座っているお婆さんBが電車への乗り継ぎをするのだが、私のバスが遅れたことによって“間に合うかどうか”微妙なタイミングになってしまったらしい。

そんな状況で「バス停で止まるまでお待ち下さい」なんて言える勇気?根性?情熱?が、残念ながら私にはない。もしも、そんなことを言っていたら「あんたのバスが遅れとるでいかんのだがね! 電車に間に合わんかったらどうしてくれるのぉ~!」と凄い逆襲に遭ったに違いない。

そういう意味でも“コンピューター音声は素晴らしい”と改めて思った私である。誰も機械に向かって「何を言っとるんだ、コラァ~!」などと怒ったりしないので、どんな状況であっても波風を立てず、こちらの言いたいことを車内に流すことができるから…

そういえば、3年ほど前までいた営業所(完全弊社=運転士もバスも弊社)のバスの運転席には4つの“コンピューター音声スイッチ”があった。その中の一つが「携帯電話はご遠慮ください」という内容で、携帯電話を始めた乗客がいた場合にスイッチオンしていた記憶がある。それも「次は○○停~」という案内に続けて、あくまでも自然に流れるように…

今の営業所(半弊社=運転士は弊社、バスは他社)のバスには、そんなスイッチはないので… なんとか波風を立てないように注意する方法を考えねば… そうだ! 私がコンピューター音声と同じ声を出せればいいではないか。さ、さ、練習、練習… って、誰がするかい!

ここは一つ、逆転の発想で… 私の声を使ってコンピューター音声案内を作ればいいではないか! そうすれば私が変な練習をする必要もないし… ん? そんな音声が流れるバスなんか乗りたくないってか!? ハハハ… おっしゃる通り! もっとも「聞きたくない!」と思うのは私自身だったりして…